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新宿区にミサイルを配備するな!

2007年10月12日 | 憲法・平和・人権・防衛

 防衛省が、首都圏に配備を進める「ミサイル防衛」システムの地対空誘導弾パトリオット(PAC3)について、日本に向かう弾道ミサイルを撃ち落とす航空自衛隊入間基地(埼玉県)の部隊の展開場所として、晴海ふ頭公園(東京都中央区)を検討していることが三十日、明らかになりました。明治公園(新宿区・渋谷区)、代々木公園(渋谷区)も候補地に想定しています。同省は、緊急時の使用を可能にするため、公園管理者の石原慎太郎東京都知事に協力を求める方針です。

 PAC3は、弾道ミサイルを地上から迎撃するミサイル。今年三月末、入間基地に初めて配備されました。防護できる範囲は半径約二十キロと狭いため、都心を狙うミサイル発射の兆候をつかんでも、高射隊を入間基地から都心部に移動させる必要があります。

 晴海ふ頭公園は、周囲に高層ビルなど遮へい物がなく、弾道ミサイルを追尾するためのレーダーへの支障が少ないとみられています。明治公園、代々木公園も周辺に平たん地が広がり、官邸などにも近い点が評価されました。

 防衛省は、PAC3の展開拠点として、陸上自衛隊の市谷駐屯地(新宿区)、練馬駐屯地(練馬区)のグラウンドを使用することを既に計画。しかし自衛隊施設以外にも確保する必要があるとして、候補地選びを本格化させています。

 2007年9月1日(土)「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-01/2007090115_02_0.html


 新宿平和委員会は昨日、防衛省がミサイル防衛(MD)のために航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)に配備したパトリオット・ミサイルを都内、特に新宿区市ヶ谷台に展開する訓練を実施する方針を固めたことに反対する申し入れを文書で行いました。(写真は申し入れをした新宿平和委員会役員)002

 申し入れは「ミサイルが配備された地域では、必要以上の警備や警戒態勢はもちろん、新宿区民生活に多大な影響が出てくるので、防衛省・自衛隊に対し、「ミサイル迎撃展開訓練」と「ミサイル防衛計画」の中止を求めました。また、自衛隊の情報保全隊が市民の監視活動を行っていることにも中止を求めました。

 この申し入れには防衛省 地方協力局 地方協力企画課 地方企画室 地方協力第一係長 竹道可展氏が応対しました。竹道氏は新宿区に配備するときには新宿区長と協議をすることになっているが、今はその段階ではないと明言をしました。

 午前中に申し入れの電話アポを竹道氏にしていたのに防衛省正門に行くと所轄の牛込警察署警備課長が乗り込んだワンボックスカーが待ちかまえていました。課長は管理人が声をかけると「長谷川先生でしたか」と直ぐに引き上げてしまいました。過剰警備もいいところで静穏な申し入れ活動に対して失礼な話です。防衛省が市民の声にいかに敏感になっているかの証左と思われます。

「PAC3」の移転に関する申し入れ

防衛大臣 石破茂殿

 8月30日付けの「読売新聞」に「ミサイル防衛のため、PAC3(地対空誘導弾=パトリオット・ミサイル3)の移動展開訓練」の記事が掲載されましたが、その記事では「埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地に配備されているPAC3を移動させる展開訓練を9月中旬に実施する方針を固めた」と報道されました。また、展開訓練としては「防衛省のある陸自市谷駐屯地、練馬陸自駐屯地、都内の緑地公園で展開訓練する」という内容でした。

 PAC3というミサイルは、防衛できる範囲が半径15~20㎞以内と言われていて、ミサイルの射程範囲が狭いため、市街地に残骸や本体が落下して大変危険なものと言われており、新宿区民の生活に多大な影響が出てきます。

 また、政府がMD(ミサイル防衛)の根拠としている「北朝鮮問題」でも、10月4日に南北首脳会談が7年ぶりに開かれ、平和体制の構築にむけた話し合いが進められようとしています。こうした情勢の下で、MD構想などで刺激を与えることは、アジア外交を進めてアジアの平和を築いて行くうえで悪影響を及ぼしかねません。

 私たち新宿平和委員会は、上記の状況をふまえて下記のように申し入れます。

               記

1.多くの市民を危険にさらし、憩いの場を奪うものであり、防衛省と自衛隊に「ミサイル迎撃展開訓練」と「ミサイル防衛計画」の中止を求めます。

2.上記の計画変更を検討するかも含めて、計画に対する趣旨を文書で回答されたい。

3.自衛隊の情報保全隊が市民の監視調査活動を行っているが、中止を求めます。監視調査活動が上記の計画と関連があるかも回答されたい

2007年10月11日

新宿平和委員会 会長 長谷川順一


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