管理人は『環境省「平成22年度 再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査報告書」には石川県にはポテンシャルが沢山あるようです。犀川や浅野川での小水力発電をご研究下されば幸甚です。』と金沢市長にメールをした記事を5月17日にエントリーした。
今朝の北陸中日新聞に、「福島第一原発の事故による電力不足をきっかけに、金沢市は、市内に数多く流れる用水を利用した小規模な水力発電の開発に本腰を入れ始めた。農業用水で電力の他産地消を目指す岐阜県郡上市石徹白(いとしろ)地区を今月下旬に視察するほか、小水力発電に積極的な富山県を訪ねる計画もある。市担当者は「自然環境を壊さず、既存の水流を生かした発電につなげたい」と力を込める。金沢市が検討しているのは水力発電の中でも出力が100?以下の小規模な「マイクロ水力発電」。藩政時代から作られた市内を網の目のように流れる用水が55あり、これを発電に利用する。ダムのようにせき止めず、流れを生かして発電することができる。」という記事が掲載された。
『金沢市内の「用水」は環濠としての惣構堀のほか、水道、灌漑、防火、水車動力、園内曲水用など(溶雪)多目的な都市施設としてほぼ同心円状に配置され、用水沿いの道を誘導している。とりわけ鞍月、大野庄両用水沿いの道が印象深い。』(「金沢百景」解説石川県立歴史博物館本康宏史学芸課長)
北陸電力志賀原発をかかえ「脱原発」を政治課題とするという金沢市長がフットワーク軽く行動されることにエールを送りたい。
2011.8.19 追記
担当の金沢市環境局環境政策課に電話をしたところ、鞍月用水も候補にしていることが分かった。毎週中央公民館長町館に通う道すがらに鞍月用水が流れており、隣接した場所に市立中央小学校がある。小学校の電力消費量は6~7000?/月なので、1?/時のマイクロ発電機の効果は僅かであるが、児童が原発問題と自然エネルギーを考えてもらうための啓発効果は大きいのではないかと思われる。
来週には担当者は岐阜市へ視察するようなので期待したい。