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「国民学校一年生の会」髙岡岑郷さん

2013年07月17日 | 歴史探訪<世田谷区内の戦跡>

管理人の地元・世田谷九条の会事務局長「国民学校一年生の会」の髙岡岑郷(しんごう)さんが、法学館憲法研究所サイト「今週の一言」に登場して「参議院選挙の投票前に、まず『日本国憲法』を読んでくださいと訴えている。(転載歓迎)

 参議院選挙の最中、セブン・イレブンの店頭に赤い水玉模様の表紙の本『日本国憲法』が並んでいる。大手書店でも<今週ベストセラー・ノンフィクション部門>の2位か3位になっている。懐かしい表紙だ。31年前、1982年に小学館から発行された。37刷92万部を出したという異色のベストセラーだった。前文と103条を大きな活字で組み、漢字すべてにルビを振ってある。見開き写真29葉を織り込んでいるなど体裁は初版と同じ。表紙の水玉模様の直径が0.5ミリ大きくなったのと、帯のコピーが「あなたは読んだことがありますか?」が、「読んでから考えませんか?」に変った。しかも、税抜きで500円。31年前より200円安い。「改憲気運が高まっている今だからこそ、より多くの人に読んでほしい」と編集者の思いが伝わる。私は、この本を30年前に求めた。2刷だったが、ハードカバーでちょっと重い。今度の第2版はペーパーバックに変っている。求め易いようにという思いだろうか。
 ところで、私がいつも持ち歩いているのは、『あたらしい憲法のはなし』の復刻版(日本平和委員会発行、200円)だ。1947年8月に施行された(同年5月3日)ばかりの日本国憲法を新制中学校1年生の社会科学習のための副読本として文部省が編纂した。丁度この年に最初にこれを学んだ1人として共に生きている証でもある。
 また、体裁はA6版(文庫版)にして、文字通り「小さな学問の書」として『復刊・あたらしい憲法のはなし』を童話社が出している(本体286円)。同社からは、全く同じ体裁で、『日本国憲法』を出している。教育基本法(旧)と英訳日本国憲法も伏している(本体286円)。類書の中で一番コンパクトで持ち易い。
 文庫版の『日本国憲法』では、ちくま学芸文庫が英文対訳付きで本体567円。講談社学術文庫が本体588円。本の泉社からは憲法会議が編んで用語解説付き、大日本帝国憲法も掲載。本体476円。ハルキ文庫が今年4月新刊発行。伊藤真さんが監修し、「まえがき」と「あとがき」を書かれ、今日的意義が示されている。用語解説付き。英訳版+大日本帝国憲法を掲載し、税込み580円。
 ユニークなのが、一橋出版の『教科書・日本国憲法』。A5版で用語解説と各章ごとの資料付き。本体450円。
 ここでは、『日本国憲法』の全文を掲載、かつコンパクトな本に限って紹介した。改憲の動きが迫っているとき、憲法を知ってもらうための工夫を凝らした本もたくさん出されている。『日本国憲法なのだ!』(赤塚不二雄著、草土文化社)、『やさしいことばで日本国憲法』(池田香代子、マガジンハウス)、『二つの憲法』(井上ひさし、こまつ座+岩波ブックレット)等々、まだまだたくさん。最近は「憲法本コーナー」を設けている本屋さんもある。
 改憲が争点となっている参議院選挙。まず「日本国憲法」を読んでから、この国の今日と明日をみつめて投票してほしい。

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