6月5日、日曜日午前中、
静岡県立大学薬学部生薬学講座、(株)ツムラ静岡営業所 共催の
「漢方の基礎学習と薬草園見学の会」に行ってきました。
私が参加して、4年目になるでしょうか?
大講堂がほぼ満席、一般の方の漢方への関心の高さを感じます。
今回のテーマは「痛みと長寿を」でした。
前半は恒例の、ツムラ医薬研究部の大武光先生。
後半は昭和大学横浜市北部病院 副院長 麻酔科教授の世良田和幸先生でした。
大武先生は、痛みの原因を「寒」と「お血」に絞ってわかりやすく説明され、
痛みに効果のある生薬の紹介もしてくださいました。
世良田先生は、漢方における痛みの発生メカニズム、治りにくい要因、
肩こり、腰痛などの漢方薬を使った臨床例を紹介されました。
特に帯状疱疹後神経痛について予定時間を超えて数例紹介くださいました。
帯状疱疹後神経痛は、
とても痛く西洋医学でも痛みを取りきれないことも多いようです。
鍼灸治療も効果がありますが、
漢方薬も帯状疱疹後神経痛に対して、体質によって色々処方があると認識できました。
痛みだけではなく、疱疹の痕もきれいになっていく過程も紹介され、
漢方薬と鍼灸を併用したら、更に早く効果があるのではないでしょうか。
午後から薬草園の見学会があるのですが、
今回は都合がつかず風景だけ写真に納め帰りました。
薬草園の一部風景です。
今回のテーマは「痛み」でしたが、私も基礎知識の復習になりました。
一般の方にわかりやすく説明することの難しさも感じました。
今回の内容も含めて、後日東洋医学の痛みの捉え方について
ご紹介できればと思います。