◆このところ、色々な世界的催しを外から呼んでこようという動きが特に政界やサービス産業界で活発なようだ。そんな中で、先頃、W杯の開催国が決まった。決まったのは2018年と2022年の開催で、それぞれロシア、カタールということである。どちらも初めての開催ということだそうだ。決まり方のプロセスには色々と疑問や憶測を差し挟む人たちもいるらしく、良くないことは表に出されかつ是正されるべきだとは思うが、なかなか見えにくく捉えどころのないこともありそうなのはいつものごとくだ。しかし、私のような一般のサッカーファンからするとそこまでは知り得ないし、そんなことよりもどこが開催国に決まるかという結果の方にまだしも興味があった。その点、どちらも初めての開催だし地域としても、片や今としては遠くなった昔の東側と言われていた時の大国、片や、第3世界と言われる、ついこの間までわが国ではほとんど認識の薄かった場所。石油という強力なものが偶然にも自然の恩恵から産出するものの、マスコミなどの報道は未だに極端に少ない第3世界の一小国。この2国に決まったのは良いことだと思う。初めてゆえの障害はあるかも?しれないが、とても新鮮だ。招致などとなると、オリンピックにしろWカップにしろ私たちの国は政治家と、後は、おそらくは利権を独り占めしたい大手広告宣伝興行会社が招致合戦に躍起になるのだろうが、こちらの様な一スポーツファン、サッカーファンにすれば、先の、たとえば石原慎太郎の様な一政治家や広告会社が色めき立ってくれても嬉しくもなんともない。若者や子供たちに夢をと言うのもどこか彼らが言うと偽善的ですらある。今やいろいろな新しい国が招致に名乗りを挙げるようになり、日本などが開催国に選ばれる確率は低くなっているのにまだ東京開催を夢の実現であるかのように叫ぶのは自分の狭い視野の政治活動の一環でしかないのではないか。諸外国は早くから旅客機などが安く気軽に利用できることもあって、言ってみれば人々は長距離バスの感覚で各国間を行き来してきたようで、ぜひともこれらの感覚に倣って、もうそうなりつつあるかもしれないが、これからは国の代表選手たちももっと海外へどんどん出て試合をすると良いと思うし、否応なくそうなっていくだろう。遠征先で勝利するためのノウハウなども早くから蓄積していくにこしたことはなく、とても良いことだと思う。文化交流にも力を入れることができるだろう。遠征先は完全なアウェイなのだが、何もアウェイ、ホームにこだわることも無い。これまでW杯などで勝利してきた国などは全試合アウェイで勝ち抜いているチームが多いわけだし、考えてみれば、招致国一国を除くほぼ全部の他の参加国は皆、アウェイで戦っているのだ。もっと気軽に海外で試合をするようになっていくとその国のことも知れて楽しい、と思う。

今日の1曲。音楽に詳しい私の友人もこの演奏に関してナベサダの調子がとても良さそう、と評していた。私もそう思う。
http://www.youtube.com/watch?v=wfCzEU3gzsw


今日の1曲。音楽に詳しい私の友人もこの演奏に関してナベサダの調子がとても良さそう、と評していた。私もそう思う。
http://www.youtube.com/watch?v=wfCzEU3gzsw
