女声合唱団 KIBIの本番翌日の今日、久し振りに大原美術館を訪ねた。これだけ毎月、倉敷に通っていれば、いくらでも訪ねる機会がありそうなものだが、そうでもない。
土曜日は午前のヴォイス2001のレッスンを終えてから倉敷に向かうため、到着したら間もなくレッスン開始。日曜日のレッスンが終わると真っ直ぐ帰宅する。仮にもう一泊滞在を伸ばしたとしても翌日の月曜日は、大原美術館の休館日なのである。
と、書きながら、日曜日の朝一番なら可能と気付いた。次の機会には早起きに挑戦してみるか・・。
大原美術館の印象は素晴らしいものであった。収蔵品の充実ぶりは目も眩むほどだが、ミレー、ミロ、ピカソ、ルノアール、ルソー、ルオーなどの西洋の作品以上に、青木繁、岸田劉生、児島虎次郎などの日本の作品に魂の懐かしさを覚えたのは、「海道東征」によって日本人のDNAが揺り起こされたこともあるのだろうか?
その後、エリー・アメリング女史のマスタークラス(公開レッスン)を聴講するため新幹線を新大阪で下車し、芦屋のアマックホールへ。
アメリング女史の言葉には重みがある。日本人には把握し難い西洋音楽の核となるもの、根幹に関わることがスッと語られる。それが何であるかは、もう少し自分の中で熟成させるまで述べないことにするが、得るものは大きかった。
昨日から始まったマスタークラスは明日の午前、午後のレッスン後、夕刻には受講生によるコンサートが行われるが、わたしは明日の午前の部を聴講した後、富士ベートーヴェンコーラスに向かうこととする。
このような意義深いマスタークラスを企画、運営してくれているメゾソプラノ歌手にして友人の廣澤敦子さんに心から感謝するとともに、この偉業を讃えたい。