はちは、いつから、そこにいたのだろうか。
昼間は、外で、蜜を集めていたのだろうが。
まさか、床そこに、はちのすを作っていたなどとは思いもよらなかったが。
夜の闇に紛れて帰巣し、人が夢を膨らませている間に、巣を膨らませていたのだ。
ねえ、知ってた、はちは蜜ばかりすするのではないのだと。
捨て去られた、空き缶にこびりついた、甘露みたいになった汁もすするのだと。
くまんばちは、肉も餐うのだ、ちいさい別の種類のはちをまるめて膨らませて。
それから、くまんばちのこどもが膨らむために、餐わせるのだと。
よるのふくらみ、ひとのゆめのふくらみ、はちのすのふくらみ、ちいさきはちのふくらみ、よりおおいなるはちのこのふくらみ。
そこにいる、じょうおうばちのはらのなかからうまれおち、それらはふくらみつづけるのだ。
はちのすをつつくのだ、ふくらむことができなくなるまで、まつことはない。
たったひとつのはらのなか、ぼくらは、はちのすつついてわった。
昼間は、外で、蜜を集めていたのだろうが。
まさか、床そこに、はちのすを作っていたなどとは思いもよらなかったが。
夜の闇に紛れて帰巣し、人が夢を膨らませている間に、巣を膨らませていたのだ。
ねえ、知ってた、はちは蜜ばかりすするのではないのだと。
捨て去られた、空き缶にこびりついた、甘露みたいになった汁もすするのだと。
くまんばちは、肉も餐うのだ、ちいさい別の種類のはちをまるめて膨らませて。
それから、くまんばちのこどもが膨らむために、餐わせるのだと。
よるのふくらみ、ひとのゆめのふくらみ、はちのすのふくらみ、ちいさきはちのふくらみ、よりおおいなるはちのこのふくらみ。
そこにいる、じょうおうばちのはらのなかからうまれおち、それらはふくらみつづけるのだ。
はちのすをつつくのだ、ふくらむことができなくなるまで、まつことはない。
たったひとつのはらのなか、ぼくらは、はちのすつついてわった。