明鏡   

鏡のごとく

破壊の国/独裁の国から天皇制を考える

2016-12-11 18:05:38 | 日記




仮に、呉氏が言うように、破壊の国が韓国であるとしたら、金の独裁の国が北朝鮮である。

前政権、前政府を全否定し、その歴史や約束を反故にし壊しさえするのが、韓国の国是であるとするならば、北朝鮮の金の独裁政治は過保護なほど保護し続けられており、壊し続けられて分断し続けられ憎しみをどこに向けたらいいかわからず、近隣諸国のものにあたりちらしに来るということも、もしかして、彼らにとっては、己の国でしてきたことだったのかもしれないと、今回の御狐さまやお地蔵さまの破壊行為のそこにあった背景が少しばかり見えた気がした。残念なことに。

大切にされてこなかったのは、己自身であったのだ。

一方、金の独裁においては、前政権などというものはなく、血で繋がったものを神格化しても、己と同等あるいはそれ以上の力を誇示することができ、さらに強化されていくものでもある。

そこは、天皇家を習ったといわれる所以である。

天皇家の神格化の過程も初期はそうであったと思われるが、儀式と祭場とお言葉による天皇家の歴史によって、それは強化されていった。

天皇家におかれては、過去には、天皇自らが進退を決めることができていたのは確かであり、今の形になったのは、つい最近のことでもあり、わざわざ、人間宣言をし、滔々と続いてきた神格化を拒否せざるをえなかったであろう戦後の天皇のお立場としては、力を封じ込められたと言わざるをえず、これは戦後レジームの縛りとも、リンクしている問題である。

もし、人間天皇としての、お立場を考慮した場合、天皇個人の意思が尊重されるべきであると思われるが、戦後レジームの戦前の絶対的な力を奪われたままをよしとする「憲法」による、国の「象徴」としての天皇という規定に沿ったことしか許されない人間として、個人の権利や自由は奪われたままの状態が続くということでもある。

神格化した天皇として、政治そのものであった、ご自分の意思による選択もあったであろう過去とは無縁の、神格化どころか、非人間的な戦後の押し付けられた「憲法」の犠牲としての政治の道具としての象徴天皇のままであって良いのかを、今一度、考える時に来ていると思われる。

もし仮に、このまま、人間天皇として、象徴という曖昧なお立場のままでこのまま続いていくとしても、ご自身の進退はご自分で決める自由は少なくともあるべきと、個人的には強く思うところである。

戦前戦中戦後を知っている方々は、特に戦前戦中の神格化された国の政治でもあり国そのものでもあった天皇を知っている方々は、戦後の国の象徴としてのみの天皇を受け入れることができなかった心情を吐露しておられる方々も多く、その方々にとっては、個としての天皇の進退などは考えられないものなのかもしれないが、独裁ではない、日本の象徴としての天皇家のことではあるが、少なくとも、人間天皇を認めるのであるならば、天皇家が決めてもいい時期に来ているのではなかろうか。

いずれにせよ、独裁でも、破壊でもなく、実体のある象徴の道を模索しているのが、今現在の日本の一つの形であるのかもしれない。






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韓国の歴代大統領は悲惨な末路を辿り、朴槿恵(パククネ)政権も民衆の怒りで追い込まれ、条件付きの辞意を表明した。ジャーナリストの櫻井よしこ氏と拓殖大学教授の呉善花氏は朴政権スキャンダルの先にある「日本の危機」を指摘する。

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櫻井よしこ(以下、櫻井):韓国の歴代大統領は退任後、死刑判決や有罪判決を受けたり、自殺に追い込まれたりと、多くが悲惨な末路を迎えました。もちろん権力を利用して私腹を肥やしたにせよ、権力の座を下りたとたんに国民が手の甲を返す。これも韓国の民族性と関係があるのでしょうか?

呉善花(以下、呉):朝鮮王朝時代に取り入れた朱子学の影響で、若々しく輝いているものには従うけれど、廃れゆくものは穢れたものであり背を向けるという価値観が韓国人にはあります。死は穢れなので、亡くなった人が身につけていたものはすべて燃やします。日本のように形見分けという考え方はありません。

 歴史も同様で、前の政権のものはすべて壊してしまう。だから韓国には歴史的なものがあまり残っていないのです。高麗時代に栄えた仏教の遺跡も朝鮮王朝時代にことごとく破壊されて、発掘で出てくる仏像は壊されたものがほとんどです。

櫻井:中国の易姓革命によく似ていますね。新しくできた王朝が歴史も全部書き換えてしまう。

呉:そうです。金泳三(キムヨンサム)元大統領は日本的なものはすべて壊すということで、桜の木さえも「日本の匂いがする」という理由で伐採してしまいました。

櫻井:そうやって歴史の連続性が失われると、どこに立脚点を置くべきかがわからず、自分たちの未来を描けなくなってしまうのではないでしょうか。自分たちが何者なのかがわからない。それで韓国の人たちは本当に幸せなのかと疑問に思います。

呉:ですから韓国の人は韓国が嫌いなのです。2006年のアンケート調査では「生まれ変わっても韓国人として生まれたいですか?」との質問に「生まれたくない」と答えた人が67.8%もいました。日本の同様の調査では「日本に生まれてよかった」が94%ですから正反対です。

櫻井:世界は今、劇的な変化の時を迎えています。アメリカが内向きになり、トランプ新大統領はどの国が同盟国なのかの区別さえついていないように見えます。

 アメリカが後退した空白に付け入ってくるのが中国であり、ロシアです。私は、韓国は日本やアメリカの側に立たなければ健全な生き残りはできないと考えますが、盧武鉉大統領の元側近で北朝鮮シンパの文在寅(ムンジェイン)氏のような人を大統領に選んだら、韓国は本当になくなる可能性は高い。

呉:すでにその方向に動いていますね。文在寅氏は北朝鮮と一緒になって、日本やアメリカとは距離を置き、慰安婦問題や徴用工問題でさらに日本を激しく攻撃してくるでしょう。もちろんいずれも「虚構の物語」なのですが……。

 盧武鉉政権は、世界の中心は東アジアに移り、その中央にいる朝鮮民族が世界をリードしていくのだと言っていました。文在寅氏も同じように韓国人の民族主義を煽り、北朝鮮との融和・統一を図っていくと思われます。もちろん中国はその隙を逃さず、朝鮮半島全体を影響下に置こうとするでしょう。

櫻井:まさに日本にとっても最大の危機です。しかし日本がどう対応すればいいのか、できるのかというと、非常に難しいですね。

呉:いくら日本側が韓国に歩み寄っても、侮日に根ざした反日民族主義は変わることはありません。私は日本はこれ以上、韓国に深入りしないほうが賢明だと思います。

●さくらい・よしこ/新潟県長岡市出身。ハワイ州立大学卒業。元日本テレビ「きょうの出来事」キャスター。1995年、『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』で大宅賞受賞。執筆・講演活動を続ける一方、インターネット放送「言論テレビ」を運営中。

●オ・ソンファ/1956年韓国済州島生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。現在、拓殖大学国際学部教授。『「反日韓国」の苦悩』(PHP研究所刊)、『朴槿恵の真実』、『侮日論』(いずれも文春新書)など著書多数。

※SAPIO2017年1月号

「御狐さまと御地蔵さまの思い」

2016-12-11 14:03:32 | 詩小説
御狐さまが壊されていたのは、日本つつうらうらでのことであった。

我が福岡の警固公園でも何者かに壊されていたのだが、今回は福島の烏峠にあるという烏峠稲荷神社の御狐さまが韓国籍の住所不定、無職のチョン・スンホ容疑者(35)に壊されていたという。

韓国籍の住所不定、無職のチョン・スンホ容疑者(35)が逮捕されたが、石の御狐さま二体と木の御狐さま一体に込められた思いと時間を壊してしまった容疑者は、物言わぬ石と木と思いが烏峠に存在していることを、もしかして感じているかもしれない。

烏峠というからに、お狐さまの破壊を、烏のような存在が、峠のどこかで見ていたかもしれない。

烏に俯瞰されながら、ふらふらと道を歩いていると、警察に声をかけられ、その犯行を認めたというふうな。

ただ道を歩いていても不審に思われるようなことをしていた心が、とぼとぼと彷徨い歩いていたわけである。

もしかして、日本に来て、あなたは誰であるか。と、その存在を尋ねられたのは、初めてだったかもしれない。

あなたは一体、誰であるのか。
一体、何であるのか。
一体、何をしに日本へやってきたのか。

傷ついたのは、石の塊でも木の塊でもなく、そこに思いの形を具現した御狐さまとして、少なくともそこに住む人々に受け入れられてきたものなのであり、その思いの形を壊した時点で、チョン・スンホ容疑者の中の何かが壊れ、傷ついたのである。

何かを壊すものは、己の中の何かと通底する何ものかをも、同時に壊しているものである。

もし、チョン・スンホ容疑者が、そこにある御狐さまに参り、手をあわせることでもしたならば、道を歩いて、声をかけられたとしても、国籍や名前を尋ねられようとも、日本にいても問題のないただの観光客で、しかも他の国の大切にしているものをも、敬うということで、日本人との見えないところでの葛藤を和らげ、奥深い見せかけではない和解にも通じていったかもしれないが、誠に残念なことに、その見えないところで通じたかもしれない和解という関係性を見える形でも見えない形でも破壊したのである。

チョン・スンホ容疑者は、そこに住む者たちの思いの形を破壊したと思いつつ、一体の己を、破壊していたのだ。

御狐さまが、見えないところでないている。

烏が峠でないている。

思いがどこかでないている。

百体も壊された御地蔵さまもないている。

福島で亡くなった、地震で亡くなった、津波で亡くなった、そこで亡くなった人々の魂がないている。

一体の罪人の思いを破壊し、ないている。

このようなことにしたものの破壊をないている。

大きな思いがないている。

この破壊は、一体、二体にとどまることなく、百体もの思いを壊していったとするならば、チョン・スンホ容疑者にとどまらず、彼を支えていたものたちをも破壊していくことであろう。

思いとは形を変えて存在していくものなのかもしれない。

誰も見ていないから何をしてもわからないでは済まされない、何かが破壊されたものはもちろん、破壊者の中にも、何かが起こるということは確かなことであろう。

ものであれ、文字であれ、形になったものは、強く、深くそこへと収斂され、積み重ねられていく思いがあるのは、確かであろう。

神社のキツネ像壊した疑い、韓国籍の男逮捕 - 河北新報

2016-12-11 11:17:22 | 詩小説


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神社のキツネ像壊した疑い、韓国籍の男逮捕
2016/12/11 09:2412/11 10:03updated
 神社の石像などを壊したとして、福島県警白河署は10日、器物損壊などの疑いで、韓国籍の住所不定、無職チョン・スンホ容疑者(35)を逮捕した。福島県内では神社や寺で同様の被害が相次いでおり、同署が関連を調べている。逮捕容疑は9日夜、同県泉崎村泉崎の烏(からす)峠稲荷神社で、キツネの石像2体を損壊。さらに拝殿と本殿に侵入し、キツネの木像1体などを壊した疑い。

 同署によると、一連の被害を受けて捜査していた署員が10日正午ごろ、白河市内の国道4号を1人で歩いているチョン容疑者を見つけ、職務質問すると、「キツネ壊した」と容疑を認めたという。パスポートを所持しており、11月に入国したとみられる。

 県内では福島、郡山、須賀川各市などで、神社や寺の石像が壊されているのが相次いで見つかっている。被害は計10カ所以上で確認され、壊された石像などは約100体に上る。いずれも倒されたり、地面にたたきつけられたりしたとみられる。