明鏡   

鏡のごとく

「介護日記」

2016-12-31 20:51:07 | 詩小説
母のベットを居間に動かした。

それから、眠りやすいようにおろしたての電気毛布を敷いて。

新年を迎えるにあたって、ぬくぬくした寝床を整える。

これで、暖房をつけても、意外と床冷えする寒い部屋も過ごしやすくなることであろう。

我々ができることはそれぐらいであるが、できることを、やるだけである。

古新聞や次々出てくるゴミをまとめて、来年には捨てさることができるように。

その間、子供たちが、父と久しぶりに遊歩という介護用のカートを使って、散歩に出かけていた。

子供たちと交互に代わって、歩いたり、カートをゆるゆると動かしたりしていた。

いつになく、上機嫌である。

孫の底力を見せつけられつつ。

しばらくは、父母の人生の断捨離が続きそうである。

我が家には、ものがあまりないので、意外と簡単な片付けですみ、ほとんどいつも通りなのだが、ものを際限なく持っているものには、断捨離はしんどい作業であるようで。

迷いのある断捨離の手伝いをすることで、父母の人生も、すっきりしたものになりますように。


それから、来年は、皆にとって、良い年になりますように。と願う。