「新幹線に乗って東京から博多まで1200キロを移動すると、10 億分の1秒だけ未来に行くことができます」
10 億分の1秒だけの未来。
方向さえ間違わなければいけるのだろうか。
ところで。
逆の方向に、つまり、博多から東京へ移動すると、10 億分の1秒だけ過去に行くということなのだろうか。
だとするならば。
地球の自転、公転、宇宙の広がりを与して、高速で移動していたら、未来にも、過去にも行けるということであろうか。
実際、飛行機にのっていると、国と国との時間の境界線を超えてしまうので、現実的には、未来にも、過去にも行っているという不可思議な体験を持つのであるから、その境界線を越えるというやつが、くせものであるのは間違いない。
宇宙の場合、探査機は、広がっているという原初の過去を写しているのか、(よくよく考えて見れば地球から見れば)未来を写しているともいえ、しかも、認識している時点では、現在をも写しているといえるので、その立ち位置に因って、意味は変わるとも言えなくもない。