親族はだんだん疎遠になって行く
父は私が13歳の時46の若さで病死し、母は私と姉を連れて実家に戻って
働きながら二人を育て上げた。実家が会社経営していた関係で私も大学
まで出して貰い、卒業と同時に叔父にあたる2代目が経営する会社に就職
退職まで勤めさせて貰った。母も男一人の5人兄妹で当時としては少ない
方で現在は母が一昨年94で亡くなったが後はみんな元気で、その子供が大
きくなって子供ができ、更にその子供にも数年前からあちらこちらで子供
ができ、今では母方の親族は何人いるのかも私にはよくわからない程だ。
今は高齢者となってそれぞれの立場で生きて行くのが精一杯と云うのが本音
のところだろう。逆に、あまり関わりたくない人もいるかもしれない。
元々北海道は歴史的にも浅く、本家、分家と云うような組織図的な文化が根深
くなく、血縁関係の繋がりの意識も低い所だと感じている。
私自身も親族に関しては、それぞれに様々な想いがあるが、普段は殆ど考える
こともなく、まして連絡を取り合ったりすることも殆どない。
つまり、親族に対して特別意識することもなくなったのは、高齢化のせいもある
が、社会全体が、核家族の形態の割合が多くなり、よって親族との繋がりも疎遠
になって来たのだと思う。少し寂しい気持ちもあるが、意識して積極的に繋がり
を持とうと考えることもないのが本音である。