あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

悔しさもまた成長の証。(今週の『食戟のソーマ』についてちょこっと感想)

2017-11-20 23:50:00 | 食戟のソーマ

 頑張ったね、本当に。

 今週の『食戟のソーマ』を読み、恵に掛ける言葉はこの一言に尽きます。
 とても良い勝負でしたよ、ほんと。

 某所で「針生姜あたりなら、風味を活かした隠し味として使えそう」というコメントを見て、た、確かに・・・!!(・・)と感銘を受けたのですが、まさにその通りとなりました。
 う~ん、私もまだまだだなあ~。
 精進精進。

 話の展開構成的にも読みやすかったですね。
 遠月革命編が始まってからというもの、審査員や敵の言動が全く以って意味不明だったり変に煩わしかったりと悪い意味でツッコミ所満載な傾向があったのですが(いまだに2ndBOUTのあの体力制には納得いかねえ)、今回は審査員側も敵側も素直に納得できる言動を取ってくれていました。
 ここ最近は理由説明無し、もしくは精神論的な理由付けが多かった審査員側も、今回はきちんとした料理理論による理由を述べてくれていましたし。
 茜ヶ久保ももも恵を認めてくれていましたしね。
 でもって腹黒司会者も普通に司会してましたし。(これでま~た創真に対するバッシングが戻ったりしやがったら次元の扉ぶち破って蹴り飛ばしてやる)


 ・・・え~っと、つまり・・・。
 恵が自発的に茜ヶ久保ももとの対戦を望んだのは、戦略的な理由ではなく、純に強者と闘って成長した自分の実力を発揮したかったから、という理由でいいのでしょうかね?
 四宮コーチらトップシェフ達からの直々の指導を受け。しかも創真達からサポートもしてもらって。
 恵にとって今回の勝負は、負ける理由が見つからないほど多くの支えがあったわけで。
 そんな多くの協力に応えるためにも。仲間達を勢い付けるためにも。
 自分が敢えて一番の強者に勝つことで、これまでの助力に応えたい、という思いだったのでしょうか。
 ・・・だいぶ恵も、物腰は相変わらず弱気ながらも根底的な考え方は強気になってきてますね。(^^)

 だからこそ。
 尚更悔しかったのでしょうけど。

 内心を押し隠して笑顔を見せる恵がまたなんとも・・・。(><。)
 「えへぇ」とか「あはは」という笑い言葉が普段以上に多いのが、無理をしていることをより醸し出しているという。
 この恵には、伝説の神回である第21話【至上のルセット】のあの笑顔を思い出させられました。
 ・・・ほんと、当時から恵は涙を隠して笑おうとする子なんだよなあ・・・。

 そんな恵への創真の眼差しが優しいのがまた感慨深い。
 やっぱり佐伯先生は、恵に対する創真の優しい眼差しを意図的に簡素化して描いてますよね。
 そんなこんなでもうすぐ5年かあ~。
 佐伯先生もさぞフラストレーションがお溜まりになられてるだろうなあ~。




 さて!
 こうして恵からのバトンもしっかり受け取り、いよいよ創真ら第1カードのターンに入りました!!
 このペースだと次回は丸々使って斉藤綜明の料理紹介を行い、次々回で満を持して創真の料理披露となりそうですね!!ワクワク!!

 タクミはほぼ自分の独力。
 そして恵は自分とタクミの料理とのダブルコラボ。
 と、くれば♪
 創真は己の料理とタクミと恵の料理とのトリプルコラボレーションを決めてくれるに違いないでしょう!!
 多分タクミの「クアトロ・フロマッジ」と恵の「りんごバター」を用いてね!


 それと・・・。
 タクミはピザ、恵はどら焼きと、二人とも丸い料理を出してますよね?
 となると、創真の料理も丸いのかな~?とちょっと思ったりしました。(丸い容器に入れてくるとか?)



 あと、これは結構確信の持てる考察なのですが・・・。
 タクミのピザは片面半分ずつ味が分かれている構造。これは自分と双子のイサミとの絆を示す「片方」を示すもの。
 そして恵のどら焼きの構造は、中心に向かって食べ進めるともう一つの味わいが現れるという、恵の強さの形を示す「芯」

 ならば。

 創真の料理の構造は、底に違う味わいが隠されているという「深さ」で示されるのでは。
 『幸平創真』という人物にかなりの“深さ”を感じている私としては、この考察はかなり自信アリです。





 いよいよ次週の少年ジャンプ(52号)で『ソーマ』は五周年を迎えますね。
 表紙が『ソーマ』じゃないと知った時は

 

 

は あ ? ? ?

 

 

 と、ちゃぶ台を爆砕しそうになりましたが(←←←)、展開に合わせるのなら仕方ないですね。
 うん、大人しく待ちます。

 最近の『ソーマ』の掲載順が最下位付近なのも、きっと附田&佐伯先生が超ご多忙だからだと思っていますので。





 あ、それと。
 明日はアニメ版『ソーマ』も叡山との勝負が披露されますね。(BS放送の方は明後日ですが)
 今期のペースから推測して、決着(原作第147話)まで放送されることでしょう。
 私はさほど不満なく読めた叡山戦でしたが、当時はネット界ではかなり不平不満が湧き起っていましたよね。
 その理由は多分ですが、絶望的状況の中で創真に何か策があるのではないかという期待を募らせておきながら、実際は単に美味しい料理を出して屈服させるという普段の闘いとほとんど変わらない戦法だったという肩すかし感からきてると思います。(主張は大変素晴らしかったと私は思ってますけども)
 それと、審査員は何度もしつこく創真を否定していたというのに、寝返るのはあまりにもあっさりな描写だったということ。
 そして叡山がほとんど意味なく創真の調理を中断させ、流れが煩わしくなっていること。
 これらも不満を呼ぶ要因だったのでは。

 なので、アニメでこれらを整頓し、スムーズに描写すればぐっとこの闘いの爽快感は増すと思うんですよね。
 叡山が創真の調理を中断させるシーンをカットすれば。
 なにより、審査員が創真の料理を味わったことで、自分達の盲目さに気付かされるのをしっかりと描写してくれれば。

 この闘いの形勢逆転の鍵は
 凝り固まった考えと偏見の破壊
 だったのですから。


 アニメスタッフさん達が如何様にこの叡山戦を料理し直してくれたのか。
 楽しみにしてます。(^^) 
 


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・・・確信☆(今週の『食戟のソーマ』についてちょこっと考察)

2017-11-16 01:25:00 | 食戟のソーマ

 本編感想どころか、アニメ感想でさえも満足に更新できず申し訳ない限りです。
 きっと現在附田&佐伯先生も頑張って注力されているであろう、今月末に控えている「記念日」に向けて私も今現在文章を書き連ねている状況です。
 来月になれば多少は更新が増やせると思うので、どうかお許しください。(m(_ _)m)



 取り敢えず今週の『ソーマ』を読んでほぼ確信できたことがあるので、ちょこっと考察を。

 なんともまあ想定外だった恵の作った品。
 「和三盆」を用いていた事から和菓子かな?という予想はしていましたが、まさか「どら焼き」を拵えてくるとは☆
 ただ・・・。
 期待を持たせる良い“引き”ではあったものの、やはり恵は負けるだろう、という私の予想は依然として変わりはしていないのですがね・・・。

 次回披露されるであろう、恵のどら焼きに隠された更なる秘密とは・・・多分。
 第231話で創真達が円陣を組んだ時に仄めかされていた、「タクミからの連携(サポート)」だと思います。
 恵は「どら焼き」という超定番な日本のお茶菓子に、フランスの技法だけでなくイタリアンの要素も取り入れたのでしょう。
 うん、まさに「これから」に相応しい品です!!

 この勝負で私が望んでいるのは、勝敗云々に関わらない恵の強い意志。
 恵が何故茜ヶ久保ももとの対戦を望んだのか、その理由も次回、もしくは次々回あたりで分かりそうですね。



 そして。

 これはだいぶ前から思い浮かんでいた予想なのですが、敢えてここで述べさせて頂きます。
 創真が今回作ろうとしている品。
 それは「ドリア」と予想しておきます。

 まあ、ついこの前「茜ヶ久保ももは「ミントジェリー」を作ってくるだろう」という予想が見事に外れたばっかりなんですけどね。ハハハ。

 

だからと言って予想考察をやめたりなんざしませんよ!!!

 

 今週の『シューダン!』でも言ってたじゃないですか!!
 挑戦することが大切なのだと!!
 私も附田&森崎先生への予想考察という挑戦をやめたりなんざしません!!
 最後まで挑戦し、見守らせて頂きますからね!!


 ちなみに「ドリア」を予想した理由はというと、ただシンプルにこれまでの創真の調理描写から推測しただけです。
 お米を使った品。
 ホワイトソース。
 他の使用食材は鶏肉、海老、玉葱。
 とくれば、私の脳みそでは「ドリア」しか思い浮かばないんですよね。
 それに創真は私達にも馴染み深い品を選んでくれるでしょうし。
 「ドリア」は日本発祥の品ですし。

 ただし。
 定番の品に予想もつかない驚きの要素も加えてくるのが創真の料理でもあるわけで。
 「ドリア」という品にどんな奇想天外な発想を取り入れてくるのか。そこが非常に楽しみです。
 ヒントは、創真が煮込んでいる鍋の中身。
 それとホワイトソースですね。
 ホワイトソース(別名:ベシャメルソース)なんて、それこそバターが活躍するソース。
 なのに、創真は何故か「なんちゃってホワイトソース」にすることでバターを用いませんでしたよね。代わりに切り餅を用いて。(←シャレに非ず)
 しかも普通は牛乳を用いる所を「豆乳」を用い、動物性油脂を一切使わない、かなり軽快なソースにしたという。
 わざわざそうしたという事は、他の方向からバターの風味をガツンと主張させるつもりなのではないのでしょうか?
 それに関わるのが煮込み中の鍋の中身・・・と推測します。



 それと、今週の『ソーマ』を読んで確信できたことがあるので、それについても。
 恵が作ったどら焼き。 
 それにはある工夫が施されていましたよね。
 それは「りんごバター」。

 そう。バター。

 バ・タ・ー。

 創真ら第1カードのテーマ食材ですよね?

 ということは。

 やはり!!創真が今作っている品はタクミや恵と連携したからこそ創り出せている品なのでは!!??

 第231話で創真達が円陣を組んで相談していた内容から踏まえても、創真は今回の恵の品とタクミの品で用いられていた要素を組み込んでくれるのではないのでしょうか。
 ずっと釈然としていなかったんですよね。
 なんで【牛肉】というテーマだったにも関わらず、タクミの創ったピザはあんなにも「チーズ」がアピールされている品だったのだろう?と。
 もし、上記の予想が的中するならば。
 「チーズ」はそれこそ、「ドリア」に必須の食材。
 創真がタクミのピザに用いられたチーズを再活用してくれるならば。
 タクミのピザのチーズがあれほど主張されていた事と、綺麗に辻褄が合うことになるんですよ。

 タクミが積み上げてきた経験。
 そして恵がこれまで育んできた気概。
 それらを創真が見事に融合してくれることを、今から全力で期待しています!!!(><) 


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創真―――!!!

2017-11-06 12:30:00 | 食戟のソーマ

 

 

 

お誕生日おめでとーーーう!!!

★。
.::'゜☆。 () ☆。.::'゜★


 

 


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『食戟のソーマ』第231話感想

2017-10-13 08:15:00 | 食戟のソーマ

 実は、『ジャンプ展』に行く前から下書きは完成していたこの第231話感想。
 なのに。
 データが消えるという事態に。
 二回も。


 ひっさびさにデカい精神ダメージ喰らいました。
 (しかもほぼ同じタイミングで附田先生もネームが消失する事態があったとか・・・なにこの奇遇)







 週刊少年ジャンプ2017年42号掲載
 掲載順第11位
 第231話 【円陣全開!】

 

 

 

 

・・・。( )

 

 

 

 

 あまりの筋肉密度に絶句。
 そんな扉絵。

 昔は男性を描くのが苦手だった佐伯先生も、今やマッスルボディをノリノリで描かれるまでに・・・。
 これは成長。
 多分成長。
 おそらく成長。
 そう自分に言い聞かせる今日この頃。





 かくして本編。

 第1カード  「バター」
 第2カード 「牛肉」
 第3カード 「りんご」

 各カードそれぞれのテーマ食材も決まり、どんな料理を作るかイメージを固める選手達。

 と、そんな中。
 創真達反乱軍はがっちり円陣を組んで何やら相談を。

 そう!
 創真達は三人共に連携し合おうとしていました!!


 

待ってましたこの時を!!!
\(><)/


 

 これぞ連帯食戟の本来の姿。真の醍醐味。
 そしてそれを最初に披露してくれるのがこの三人組というあたり、ホント附田&佐伯先生は分かってらっしゃる。

 えりなは『つきかげ』で特訓を繰り返した三人だからという理由で選んだそうですが、それを差し引いても、この三人はチームプレーにおいて最も安定した面子です。
 付き合いの長さも、そしてお互いへの理解も最も深い間柄なのですから。(^^)


 でもって四宮師匠から教えを受けた者同士として、創真にとっては恵に続きタクミも同じ兄弟弟子という認識になった模様。
 個人的には大万歳。
 ここに葉山と黒木場も加わってくれたら万歳三唱。



 そんな彼らに発破をかけるえりな。
 本当に変わったねえ・・・。
 これほど気取らない姿を大衆に見せるようになるなんて・・・。
 でも、そもそもこれが本来の彼女なのでしょうね。
 怒るも笑うも感情のままに、という。
 このえりなを見ていると星座が「火」の属性というのも頷けます。





 ここで場面は、昨日行われた対戦カードの取り決めのシーンに。

 自ら茜ヶ久保ももとの対戦を申し出た恵。
 それ以上何も言わず彼女の意を汲んでくれた創真とタクミが粋すぎる。
 彼らは作中でも1・2を争うイケメンだと思います。

 この眼差しを見るに、恵は決して後ろ向きな理由で茜ヶ久保ももとの対戦を望んだわけではないようですね。
 彼女の意図が明かされるのを静かに期待して待つとしましょう。


 そしてタクミも、叡山との対戦は自ら志願したものでした。
 なんで?と思ったら・・・。
 あ~、な・る・ほ・ど・ね。


 そんな敵陣の要望を優先してくれる斉藤綜明はやはり好漢なのである。

 その一方で言い分がまるっと無視された叡山は不憫なのである(苦笑)。





 いざ、調理に入る創真達。
 十傑である自分達を相手にしていながら、全く臆することなく活き活きと料理する創真達が気に入らない茜ヶ久保もも。
 茜ヶ久保ももって不愉快なことがあると、ブッチーを引っ張ったりして虐げるよね。(個人的にぬいぐるみを苛める行為は嫌いです)

 自分達の置かれてる立場分かってんの?といったような発言で突っかかってきますが・・・

 それに対して創真様はというと

 

 

 

 

 

うぉほぅあぁあああ♪♪♪ 

 

 

 マジでこんな声が口から洩れ出ました。
 周りに人がいなくて良かった。(←)

 いやほんっっっと、ダークサイドな創真様には心底ゾクゾクさせられます♪
 発言内容が事実というのもさることながら、相手が格上だろうが外見年下だろうが一切関係無しの老若男女平等っぷりがまた気持ちいいんですよね~♪


 しかも畳み掛けるように

 

この爽やかな応酬ときたもんだ

 


 天然でダークネスとホワイトネスを使いこなす男、幸平創真。
 誠に恐るべし。





 再び場面は回想となり、恵の四宮との特訓の様子に。
 四宮から「十傑との勝負でどんな品で戦うかイメージはあるか」と尋ねられ、野菜料理を活かして・・・もしくは魚介で・・・でもテーマ食材が肉類になってしまったらオシマイ・・・と困惑する恵。
 そんな恵に四宮はツッコむわけですが・・・

 超常現象まで起こして、自分もツッコまれるという(大苦笑)。

 四宮って基本ツッコミ役だけど、その反面盛大にツッコまれもするよね。
 ツッコんでくれたのが乾と水原というあたりが、これまたなんとも。(^^;A)


 野菜を活かすことはどういう事か。
 それを教授してやると言う四宮。
 どうやら彼の指導は、まさに[レギュムの魔術師]としての真骨頂を伝授する大変重要な内容だった模様です。
 スタジエール最終日に創真に徹夜で指導してくれたことといい、なんだかんだで気前が良いですよね四宮って。
 顔はめっちゃ悪そうだったけど(爆)。 






 創真ら第1カードのテーマ食材が寿司職人である斉藤綜明にとって馴染みが薄いであろう「バター」であったことに、これは有利?と期待する仲間達。
 そんな中、当の斉藤綜明は何を作ることにしたかというと―――
 海鮮丼!!
 
 一瞬意外に思えましたが・・・

 考えてみれば、海鮮丼の具材が生でなければいけないなんて決まりはないものね

 バターで香り高く炙られたホタテや鮭がご飯の上に・・・。
 うわーーーお!!
 めっちゃ美味しそう!!(想像しただけで涎が)


 そして。
 奇しくも、創真も同じくご飯ものを出すことが判明!
 1stBOUTで一色先輩がリゾット仕立てのひつまぶしを出した時(第216話)も軽く述べられていましたが、創真ってご飯ものを、もしくはご飯が進む品を作る傾向がかなり見られますよね。
 その理由も「定食屋出身」という彼の背景を踏まえてのものですが、1stBOUTに引き続きどうやら今回も大衆料理になりそうです。


 こうして創真、斉藤綜明両者共、自分の得意分野に合わせたバター料理を出すことに。
 果たして、如何なる勝負が繰り広げられることとなるのでしょうか?

 

 

それにしてもラストのイメージ画格好良いなあオイ!!!(><)

 

 


 

 

 感無量。

 今回はまさにこの一言です。


 遂に、ずっと望んでいた形のチームプレーが披露されることが。
 そして。
 創真にとって最初の連帯食戟のチームメイトが、恵とタクミであったことが。

 恵とは常々一緒でしたが、ことタクミとの同行はこれまでずっと丁寧に積み重ねられていましたからね・・・。遠月革命編が始まる直前から。
 なにせ、恵とタクミは数少ない創真の理解者。
 これから先の展開に少なからぬ不安を抱いている私としては、その点においても此の度恵とタクミが創真と共闘してくれたのは大変有難く思っています。
 料理面におけるファクターが密接に人間関係にも関わっているこの作品。
 彼らとの絆はいずれ料理面だけでなく、それ以外の面でも創真を支えていってくれるに違いないでしょうから。



 寝台列車『つきかげ』内での特訓にて、創真に「定食屋出身」という元来の“個性”を再認識させた城一郎。
 そして、その着目点は四宮も同様だったようです。
 城一郎も秋の選抜で葉山に負けた事例を出して、創真の得意分野・特色を理論化し、分析させてましたからね。
 果たして恵はどういった方向性から「野菜使い」という“個”を特化してもらったのでしょうか。
 創真は「定食屋であること」から定食屋ならではの着目点と気遣いで寧々先輩と闘った事から考えて・・・。恵は郷土愛」をベースにした発想や着目点で闘ってくるかも。


 そんな反乱軍を尻目に、相も変わらず「連携」という戦法を取ろうとしないセントラル陣。
 その理由は第225話でも述べられている通り、己の“個”を出すことが最大の戦術と確信しているから。
 己の“個”を発揮させようとしているのは創真達も同じ。
 ただし、セントラル陣は己の個性を最大限に引き出すには自分一人で行動するのが最善と考えているという。

 まあ確かに、一人ならば個性を保持するのは容易でしょう。
 ですが、私はこう思っています。
 他者と関わることで引き出される己の“個性”もあると。
 えりなやタクミ、そして郁魅がこの好例。
 彼らはまさに創真と関わる事によって、大きく己の魅力たる個性が引き出された人物ですからね。


 そして、これは城一郎が掲げる「良い料理人になるコツ」とも繋がっていると思うんです。
 他者の為に料理を作ること。
 そんな他者に向ける気持ちや気概、思慮が料理人自身の個性を輝かせることにもなると。




 そして今現在。
 創真達は連携して闘っています。
 協力し合うことで。
 他者と意見を交わし合うことで引き立つ“個性”。
 それを是非とも見せて欲しいです。
 パートナー達がいたからこそ創れた料理を。


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『食戟のソーマ』第230話感想

2017-09-15 18:50:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2017年41号掲載
 掲載順第12位
 第230話 【勝利をねらえ!】

 

 

 

 

 

 サブタイを見た時点で予感してました。
 嫌な予感を(苦笑)。





 堂島先輩から依頼され、わざわざ出向いてくれた四宮。
 この機会に、創真は城一郎に師匠を紹介。
 四宮は城一郎の事はあまり知らなかったようですね。
 顔はよく知らなかったとしても、『才波 城一郎』という名を知れば気付くかもしれませんが。

 四宮からも指導してもらえるなら百人力、と有難がる創真達でしたが・・・
 恵にとってはプチトラウマのフラッシュバックという事態に。
 さあどうなる恵?
 さあどうする四宮??



 と、ここで扉絵。
 恵と四宮のツーショットです。
 これは第110話の扉絵だった創真と四宮のツーショットを思い出させますね~。
 そういうわけで本編でも・・・♪ 





 時間軸は元へと戻り、3rdBOUTのテーマ食材の抽選へ。
 恵が引いた食材は―――「りんご」!
 応用も効き、本来ならば悪くはない食材ですが、如何せん対戦相手はスイーツのスペシャリスト。
 りんごはまさにうってつけの食材です。

 極星寮の仲間達は「せめて野菜だったら・・・!」と悔しがってましたが・・・。
 野菜だろうが果物だろうが全く問題ないでしょ☆
 だって。
 どちらも“大地の恵み”ですもの。(^^)





 再び回想へ。
 四宮とのマンツーマン指導が始まる恵でしたが・・・。
 案の定、「お約束」の連発★★★

四宮のツッコミがごもっともなのである。



 ハッキリ言っちゃう創真さん。
 そんなどストレートなキミが好き。





 そして数時間後・・・。
 依然としてぎくしゃくな関係に頭を抱える四宮。(頑張れ)
 でもって恵はこの在学中に一体いくつ「人の字」を飲むことになるんだろう・・・。

 そんな四宮に話し掛ける堂島先輩。
 依頼したのは自分からではあるものの、四宮が二つ返事で了承してくれたのは意外だったとのこと。
 そんな堂島先輩に「ただの気まぐれ」と返す四宮。
 薊政権なんてものはどうでもよく、関わるつもりなどそもそも無かったと。
 でも・・・

 “頂点”への道を歩む中で、自分の店を持ち、自分に付いてきてくれるスタッフ達を得て。
 そんな中で、次は自分が誰かを導く番かもしれない―――そう思った時。

 頭に浮かんだのが創真と恵の顔だったのでした。

 

 

 

★。.::・'゜☆。 \(TT)/ ☆。.::・'゜★


 
 


 

 このコマ今週のベストシーン確定。
 創真&恵派にとっては至高以外の何物でもありません

 遠月学園のためでもなく、日本の料理界のためでもなく。
 四宮が動いた理由は
 創真と恵のため。
 そんな四宮の思い遣りが嬉しいやら喜ばしいやらで大変です。



 ですが、残念ながら四宮は筋金入りのツンデレ(笑)。
 ツンな態度に恵が萎縮したままでは指導もままなりません。
 でも優しく励ます四宮なんて四宮じゃない。(←おい)
 というわけで、四宮はどうしたかというと。


 四宮:「根性だ!!」(どがぁぁん)

 ごもっともーーーーー!!(Σo(><))

 こういう根性論大好き!!
 分かりやすくって最高!!

 いきあたりばったり的な根性論は好きではありませんが、事実に基づいた根性論なら大歓迎。
 「敵と戦う以前の特訓段階でビビってたら勝てるものも勝てない」というお言葉が正論すぎてもう。



 そんな四宮の発破を受けた恵は・・・



 ・・・。



 (そっとジャンプを閉じ、目を瞑ること3分)



 うん・・・、また一つ、恵は一皮剥けたんだね・・・うん・・・。





 ・・・まあ、なんだ。
 そういうわけで無事?恵も吹っ切れ、ようやく本腰を入れて特訓できるようになったのでした。






 皆の勝利のために。
 いざ挑まんとする恵。

 そんな恵の姿に、この二人が奮い立たないわけがないわけで。
 創真の言う恵の“覚悟”とはやはり、2ndBOUT時の久我達のように、例え負けてでも相手の消耗を優先させて「次」へと繋げようとしているのでしょうかね~。(どう考えても体力制には納得も理解も出来ませんが)

 創真とタクミもいざ出陣。
 彼らのテーマ食材は・・・
 創真の第1カードは「バター」!
 タクミの第2カードは「牛肉」! 


 かくして3rdBOUT開戦です!! 
 



 


 


 

 附田先生のツイッターによると、今回の恵と四宮のエピソードは約3年前から書きたいと思われていたとのこと。
 そんなにも前から温めていたお話だったとは☆
 でも確かに当時から四宮の[レギュム(野菜料理)の魔術師]に始まり、恵の[レギュムのコロポックル]やら[レギュムの雪ん子]やら色々盛り上げられていましたからね~(懐)。
 レギュム(野菜料理)の師弟]という関係に収まるのも非常に納得。
 創真のどストレートさと四宮のツッコミにコメントしてくれていたのも個人的に嬉しかったです。(^^)



 ・・・それにしたって・・・。
 ジ●ジョのパロディといい、恵って女性キャラで一番ブッ飛んだ描写されてません?(半目)
 普段が気弱で地味でオドオドしている分、反動がデカくなるのでしょうか・・・。
 本当にこの作品のキャラは一癖ある子達ばかりだなあ・・・。(そこが面白いんですけども)

 作画面でも、まさかこの漫画でシャボン玉背景が見られるとは思いませんでした。
 本当に佐伯先生はその才能の使いどころを間違えていらっしゃる。良い意味で。



 これで実質共に、創真と恵は兄弟弟子に♪
 かつて三周年記念考察にて、「タクミ・葉山・黒木場ら三大ライバル達が、四宮を介して創真との縁がより深まれば面白いかも」といったような予想を述べたこともありましたが・・・。
 彼らより先に恵がその座に就いちゃうとはね☆
 でもこれはこれでよし!!(Σd(^^))

 勝手に四宮を「師匠」呼びする創真。
 勝手に四宮を「コーチ」呼びする恵。
 やっぱりこの二人はお似合いのカップルです。
 こりゃ創真と恵が結婚する際には四宮は仲人役決定ですね




 さて、こうして四宮コーチ(苦笑)から直々に指導を受けた恵ですが、果たしてどんな戦いが展開されることになるのでしょうか。

 第3カードのテーマ食材は「りんご」。
 作中では茜ヶ久保ももに有利と言われていましたが・・・、恵にとっても有利ですよ?
 だってりんごなんてそれこそ東北の果物の代表中の代表☆
 日本の生産量のほとんどを東北地域だけで賄っているんですから。(うちの地元も結構な産地です)
 恵にとっては、果物の中では最も馴染み深い品と言えましょう。

 そういうわけで、テーマ食材における有利性はお互い五分。


 冷菓やジャムなど幅広い分野に応用可能なりんごですが、茜ヶ久保ももはスイーツの中でも特に焼き菓子が得意なこともありますし、りんごの焼き菓子を作ってくると予想します。
 ざっと思いつくだけでも、アップルパイ、タルトタタン、アップルクーヘン・・・。
 茜ヶ久保もものことだから、外観も綺麗なお菓子を作ってきそうですね。(実際前回でも「可愛いものが好き」という、見た目にこだわる発言もありましたし)


 対して、恵は一体何を作るのか。
 りんごは料理にも充分使える食材ですが・・・
 恵は普段はあれほど気弱でビビリなくせして、四宮や黒木場との勝負から分かるように意外と大胆なまでに相手の土俵に乗った正攻法な手段を用いてきますからね~。
 その事から考えてみても、恵もお菓子を作ってきそうな気がします。

 数あるりんごを使ったお菓子の中で、ちょっと恵にリクエストしたいお菓子がひとつ。
 それは『タルトタタン』。
 りんごの焼き菓子についてちょこちょこ調べていたところ、偶然タルトタタンのルーツを知ったのですが・・・
 これがまあ、滅法興味深いエピソードだったんですよ!

 言い伝えによると、タルトタタンはとある“失敗”が切っ掛けだったとのこと。
 その“失敗”を挽回しようと工夫し、出来上がった物を型からひっくり返して出してみたのが新たなお菓子の誕生の瞬間だったという。
 ちなみに。
 そんなタルトタタンはフランスの伝統菓子です☆


 失敗を挽回するための創意工夫、それによって生まれた「予定を超えた凄いもの」・・・。
 ね?
 地獄の合宿時で四宮と衝突した原因や、創真の信念と重なりません?
 こういういきさつがあったため、是非とも恵には『タルトタタン』を作ってもらいたいと思った次第です。
 勿論、恵独自の工夫や気遣いが込められた、ね。(^^)




 一方の創真達はというと。
 第1カードの「バター」は、寿司職人である斉藤綜明にとってはかなり不利な食材です。
 これはラッキー。
 でも・・・。
 斉藤綜明も伊達に十傑ではありません。
 寿司以外でも、きっとかなりの腕前を持っているに違いないでしょう。
 「和」のイメージがかなり強いキャラだけに、どんな料理を作ってくれるのか逆に楽しみなところがありますね。

 バターも汎用性は高いものの、メインにするには・・・ちょっと難しい食材かと。
 バターなんて油脂の塊をメインにした場合、どうしてもクドく重い品になりがち。
 豊かな風味を活かしながら、いかにクドさをカバーするか。そこがポイントでしょうかね?



 第2カードは「牛肉」。
 牛肉といえば、郁魅の得意中の得意分野。
 郁魅も感嘆するような牛肉料理を期待します♪

 それにしても、創真との食戟では「鶏肉(地鶏)」でしたが、今度もお肉ですか叡山・・・(苦笑)。





 なんか、今回の3rdBOUTはいずれのテーマ食材も応用性豊かな食材ばかりですね☆
 某有名ジャンプ感想サイト様でも仰っておられたことなのですが、確かにこれらの食材ならば、創真ら反乱軍全員がそれぞれのテーマ食材三つを全て用いた料理を互いに連携し合いながら出してきてもおかしくないと思います!

 ・・・でも。

 敢えて、私は別の予想を立てさせて頂くことにしましょう。

 今回の冒頭で「“個としての戦力”が求められる戦局もある」と述べられていたことから、少なくとも第3カードは恵単独による闘いとなるかと。
 四宮との特訓で得た成果がメインに描かれると思います。
 料理面は上記で述べた通り。

 そして創真とタクミの方は、「世界」を意識した料理を披露してくれることを期待しています。
 斉藤綜明も叡山も、「己の料理」、ひいては「己の世界」しか見ていない人物です。
 対する創真とタクミは、二人とも「出会いによる世界の拡がり」を理解している人物。
 これまで焦らしに焦らしてきた「チームワーク」を、最もお互いの出会いによって良い影響を受けた二人が披露してくれることを心から期待しています!!
 
 だって。
 ラストがあれほど良い感じの“引き”だったのですから!!(><)

 


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