先日の『鬼滅の刃』のオーケストラコンサート開催の報には脳みそが軽く爆発しましたが、改めて考えてみると、『鬼滅』の音楽って思いっきり和楽器がメインですよね・・・。そこのところは一体どうするんでしょう?
オリジナルになるべく近づけて実際に和楽器を用いるのか。
それとも「オーケストラ」であることを活かしてアレンジなさるのか。
っていうか、随分と突然に告知されましたよね。
大抵こういう大きなイベントが開催される時は半年前くらいから告知がなされるだろうに・・・最初の開催日までもう三ヶ月も無いのですが。
準備のほどは間に合うのかなあ・・・
と、嬉しさ以前に色々心配してしまう今日この頃です。
(と、ここまで述べて気が付いた)
ん?
もしかしたらこのコンサートで劇場版の公開日が発表されるかも☆
かくして『鬼滅の刃』の人気投票も始まりましたね。
今回の投票には賞品として特大スタンディやしおりセットが抽選で当たるとのことですが・・・。
スタンディってなに?(グッズにはとんと疎い栗うさぎ)
っていうか。
先週のジャンプの付録だった、かまぼこ隊(炭治郎&善逸&伊之助)のクリアしおりだけで個人的には充分満足です♪(^^)
そのスタンディ用に、お気に入りのコマを記入して応募する必要があるそうですが、皆さんやっぱり好きなキャラの名シーンを選ぶのでしょうかね?
取り敢えず私は応募券を3枚所持しているので・・・(先週号のジャンプで1枚+単行本19巻の2枚)
一枚目は 第56話の[二人の炭治郎](単行本7巻80ページ1コマ目)
二枚目は 第2話の[あみあみ炭治郎](単行本1巻64ページ6コマ目)
そして三枚目は 第161話の[思い出の同期組](単行本19巻66ページ2コマ目)
これら三つを選ぶつもりです。
[二人の炭治郎]は思いっきり私の好み全開で選びました。
私、こういう水や鏡を介した「もう一人の自分との対峙」というシチュエーションが大好きなんですよね。
これは間違いなく『キングダムハーツ』やCLAMP作品の影響です。
今年上映予定の劇場版はどのシーンも見所満載ですが・・・下手したらこのシーンを一番楽しみにしているかもしれません。
[あみあみ炭治郎]。このコマを選ぶのは間違いなく私だけでしょう。
実はこのコマは、私が初めてこの『鬼滅の刃』という作品に好感を抱いたシーンなんですよ。
連載開始時から読んでいる私ですが、実は第1話の時点では全く心を動かされなかったんです。正直なところ。
でも。
第2話のこのシーンを目にしたとき・・・
「あ、この漫画好き」
と、ストンと心に好感が落ちてきたんです。
雀さんに囲まれて籠を編んでいる炭治郎の、あののどかな雰囲気に。完成直後の てーん というオノマトペに。(^m^)
そして[思い出の同期組]。
これはですね・・・。
もう回想の中でしか叶わないことなのだと思うと・・・選ばずにはいられませんでした。
週刊少年ジャンプ2020年11号掲載
第193話 【困難の扉が開き始める】
もう一刻の猶予もありません。
今回の感想記事は200回記念考察への扉の開き始めです。(今回のサブタイトルと掛けてみました)
連載4周年&人気投票開催を記念して今週号の『鬼滅の刃』は表紙&巻頭カラー!!
ついこの前センターカラーがあったというのに・・・
吾峠先生お疲れ様です。ありがとうございます。何卒御自愛下さい。(><;)
表紙絵は炭治郎と禰豆子のツーショット。
なんだかこの二人のツーショットは久し振りな感じ。
禰豆子が炭治郎の羽織を掴んでいるところに二人の絆を感じさせますね。
そしてカラー扉絵の方はというと
滅茶苦茶格好いい
!!!!!
格好良い!!!
熱い!!!
格好良い!!!
熱い!!!
すなわち最高!!!!!
なにが嬉しいかって炭治郎が傷付いていないこと!!(特に右目・・・!!)
今現在繰り広げられている戦いは最終決戦だけあって最高潮に近い盛り上がりをみせてはいるのですが・・・炭治郎を始め鬼殺隊のダメージがあまりにも深刻すぎてストレートに熱くなることが出来なかったんです。
ですがこの扉絵のお陰で本編の辛さが大きくカバーされたように感じることが出来ました。
扉絵前の巻頭カラーでは本編のあの痛々しい炭治郎が描かれているだけに尚更。
吾峠先生・・・!
ありがとうございます。(日本語)
サンキュー。(英語)
謝謝(中国語)。
ダンケシェーン。(ドイツ語)
メルシー。(フランス語)
どうもおおきに。(方言)
終始炭治郎の独白が語られていた前回に対して、無惨の独白がほぼ全体を占める形になっていた今回。
やはり私の見間違いなどではなく、炭治郎は自力で「赫刀」を顕現できていました!!
そんな炭治郎の赫刀顕現に、妹(禰豆子)がいなくても・・・と思っているあたり、やはり無惨は半天狗ら鬼達の目を通して炭治郎の赫刀の情報は既に得ていた模様。
ということは。
猗窩座戦の「あの時の炭治郎」も知ってはいるのでしょうね・・・。
それにしても無惨の戦い方を見てるとよく思う事なのですが、こいつって回避能力ゼロですよね。
いくら圧倒的回復能力があるとはいえ、自分の力に甘え過ぎだなあ~とつくづく呆れてしまいます。
ただ、無惨によると炭治郎達の赫刀は縁壱の赫刀には及んでいないとのこと。
なんと・・・!ここにきて「赫刀=縁壱の赫刀」がはっきりと否定されてしまいましたか。
でも確かに。
前回の感想記事でも触れましたが、縁壱の赫刀は一太刀で無惨の再生能力を失わせるほどの威力を持っていましたからね。
それに対し炭治郎達の赫刀は再生能力を遅らせるという効果で踏み留まっています。
そもそも柱達や炭治郎の赫刀は刀身全てが赫くなってはいないという。
・・・とはいえ。
過去に一度だけ、炭治郎は単独で完全な赫刀を顕現できていましたが。
そんな炭治郎はというと、もはやギリギリ。
一瞬一秒を必死に繋いでいる状態でした。
肺を殴られているよう
四肢が引き千切られる
心臓が破裂する
うあああああ・・・これらの文章表現だけでもう辛すぎる・・・。(><。)
更に追い打ちで
うああ!!吐血!!(Σ(>□<|||))
そこに無惨の触手が・・・!!!
やだやだやだやめてやめてやめて・・・!!!
と戦慄しながら恐る恐るページを捲ると・・・
?
攻撃を 回避している 炭治郎 (五七五調)
ここの読者の疑問符と、無惨の疑問符を一致させているのが実に巧妙です。
読者も無惨も抱いた同じ疑問。それは
何故満身創痍の炭治郎がこれほど粘れているのか。
答えは無惨がすぐに出しました。
それは無惨自身の動きが遅くなっているから。
その原因を作ったのは・・・珠世さん!!ここでも助けてくれていました!!
ですが無惨は取り込んだ珠世さんの細胞を集わせ、珠世さんが何をしたのか自白させようとします。
無惨に取り込まれている以上、珠世さんの心は無惨に支配されてしまった・・・!?
と、ヒヤリとしましたが。
流石は珠世様。
無惨の支配に下らない強靭な自我で無惨の要求を一蹴☆
しかも素晴らしい皮肉付きで☆☆☆
「無駄に増やした脳みそ」・・・(笑)。的確すぎる・・・(笑)。
久し振りにスカッとさせてくれてありがとう珠世さん♪
珠世さんにフラれた(違)無惨は、今度は珠世さんの記憶を読むことに。
映し出されたのはしのぶさんとの共同研究の様子。
しのぶさんと珠世さんの共同研究は気になっていた点だったので、これは興味深かったです。こういう形で詳細が明かされることになるとはな~。
ここで遂に珠世さんが無惨に用いた薬の真相が判明。
薬が分解されることは想定済み。
使用された薬は複数の掛け合わせで、一つ目は人間に戻す薬。そして二つ目はなんと
老化の薬だったとのこと!!
は~~~・・・!老化ですか・・・!!
基本不老不死である鬼にとって、もしかしたら「死」よりも無縁な「老化」という生理現象を弱体化の原因に取り上げてくるとは・・・!
これには唸らざるを得ません。
つくづく凄いです、吾峠先生のこの答え選びのセンスは。
数多の伏線を張っておきながら、この作品は意外にもミスリードというものがほとんど見当たりません。
読者が「これは怪しい」と注目しているポイントに、常に真正面から応えてくださっているんですよね。
凄いのがその方向性。
読者の注目点に応えつつも、その「答え」は大方の読者は予想だにしない所から取り寄せているという。
珠世さんが用いた薬は「人間化」と「老化」の効果だった、という一つの謎の答えが今回明かされたことで考えてみました。
これは人の生命活動の中に当たり前に含まれている要素です。
そう。
「血液」
「体温」
「呼吸」
これらも。
・・・。
やっぱり吾峠先生って凄いです。
ごく当たり前のものを驚くべき要素として用いている。
これは吾峠先生の天賦の才と言っていいかもしれません。
では本編の方へと戻りましょう。
かくして無惨に投与されていた老化の薬ですが、一分間で50年分も老化が進む代物とのこと。
これ、人間に使っていたら恐怖以外の何物でもありませんね。(ガタブル)
しかも「老化」という現象は本人の意識外で進行していくものなだけに、無惨はこんなにも気付くのが遅れてしまったわけです。
・・・そう。ゆっくりと水面下で進んでいく変化ほど気付きにくいんですよ・・・。
そんな老化薬の作用によって、無惨が老いた時間は
なんと九千年!!!(ひえー)
想像だに出来ない膨大な年を喰ってしまった無惨。
なんと。白髪も単なるイメチェンじゃ無かったのね☆(←)
そんな老化の進行を喰い止めるために体力を削がれていたため、無惨は柱達や炭治郎にこれほど梃子摺っていたのでした。
珠世さんとしのぶさんに感謝の花束を贈りたい。
死しても尚彼女達は炭治郎達と一緒に戦ってくれているんですね・・・。(><。)
そして遂に、日の出まで一時間を切りました!!
鎹鴉の時報に一瞬気を取られた無惨。
その隙を逃さず、炭治郎も遂に日の呼吸の十二の型を繋げることに成功!!
少しずつ、少しずつではありますが、風向きが変わってきていますね。
冒頭でも述べましたが、前回と今回でそれぞれ炭治郎と無惨に主観が置かれているのが対比となって意味深くなっていました。
まさに今回の扉絵に相応しい!(キラリーン☆)
片や「時間の繋がり」が追い風になり、片や「時間の繋がり」が向かい風に。
片や「故人との繋がり」が助けになり、片や「故人との繋がり」が足枷に。
人徳の差というのはこういうものなんだろうなあ~、と心底思います。
さて。
最初に述べた通り、今回の感想記事は200回記念考察への扉の開き始めです。
その序章として、まずは今回の内容にも触れているこの考察を述べておくことにしましょう。
注目すべきは冒頭の無惨のこの言葉です。
「柱達も各々のやり方で刀身を赫くした」
この発言から、柱達や炭治郎の赫刀の顕現法はそれぞれ違っていることが窺えます。
まず最初に意図的に顕現させた伊黒は「万力の握力」で。
次に悲鳴嶼さんは「己の日輪刀同士を衝突させて」。
不死川&義勇さんは「お互いの日輪刀をぶつけて」。
ならば。
炭治郎は一体どうやって赫刀を顕現させたのでしょう?
現在のところ、赫刀の顕現に必要な要素として判明しているのは「熱」と「圧力」。
ですが、これまでの描写を見るに炭治郎は「万力」とまでは刀に力を込めているようには見えません。(勿論強く握りしめているには違いありませんが)
ならば、「圧力」という必要要素は一旦置いておくとして、ここで注目すべきは「熱」。
ひょっとしたら。
現在の炭治郎は体温が上昇しているのではないのでしょうか。しかも。かなり。
「日の呼吸(ヒノカミ神楽)」の連発」。
前回から引き続くこのキーポイントを考察したところ、私が思い出したのは過去のこのエピソードでした。
それは第78話【ぐねぐね】での炭治郎の回想。
あの時炭治郎は自ら言っていました。
「熱が出ていると調子がいい」「ヒノカミ神楽を連発で使える」と。
無限列車編の終了に伴って静かに、だけどしっかり描かれていた炭治郎の身体の変化。
あの時点での炭治郎の体温は既に38℃でした。
その後、刀鍛冶編を経て明かされた(第129話)、“痣”の発現条件は39℃。
そして柱稽古を経て、炭治郎は“痣”が常に出ている状態に。
ならば。
日の呼吸(ヒノカミ神楽)を連発している今は。
40℃に達している可能性が、あります。
炭治郎の日輪刀は、そんな炭治郎の高い熱に反応して赫刀へと変わったのかもしれません。
今回の内容がまさにそれを示していますが
ごく当たり前の事象が、時に驚愕の要因になり得ること
そして水面下で静かに起こっているものほど、大きな効果を成すこと
この二点が『鬼滅の刃』という作品を考察するうえで重要な事と私は思っています。
現在準備中の200回記念考察もこの二点を踏まえた内容になっていますので、書き上げるその時まで待っていただければ幸いです。
では最後に、今回一番言いたかったことを。
吾峠先生ーーー!!!
連載4周年突破おめでとう
ございまーーーす!!!
\(>▽<)/