あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第194話ちょこっと予想

2016-11-30 11:00:00 | 食戟のソーマ

 4周年記念記事を早くUPしたいところですが、ジャンプ本編でも非常に面白い展開になっているので、ちょっとだけ予想を述べておこうかと思います。



 突然現れた、作中トップクラスの最強キャラ二名。
 気になるのは、彼らが何の対価を準備しているのかということ。
 ・・・仙左衛門のあの表情から見て、そ~と~に重いものに思えます・・・。
 財力や物件なんかではない、それこそ創真達や彼らの“誇り”に関わるようなものなのでは・・・。


 そしてもしこの取引が成立した場合ですが、創真も言っていた通り、政権をひっくり返すために必要な十傑の席はあと4つ。
 えりなを除いて、最低でも4人仲間が必要という事です。
 加えて、もし1対1の対戦形式となるならば、引き分けを防ぐため奇数で挑まなければなりませんし・・・。
 創真、タクミ、恵は確定として、残るはあと1人もしくは2人。
 ここはやはり、実力的にみて元・十傑(久我、一色、女木島冬輔)が入るのが妥当かもしれませんが・・・。

 そうはいかないんじゃないんでしょうかね~?

 この作品って、「強者」と位置付けられている人物はいっそ徹底的なまでにその実力の披露を出し惜しみ温存させる傾向が強いじゃありませんか?
 なので多分、元十傑の直接参加は(今回も)無いと思われるんですよね。
 あくまで今回は(も)彼らはサポートとして協力してくれることになるかと。
 今回の勝負はかつての仙左衛門の「えりなを救えるのは創真と、彼らの世代なのだろう」という言葉に倣って、[玉の世代]が闘うことになるのではないでしょうか。


 となると、一体残りのメンバーは誰に・・・

 ん?

 んんん?

 !!!

 あーーーーーーーーーー!!もしかしたら!!

 もしかしたら、もしかしたらですよ!?

 ここで美作、北条、貞塚のいずれかが参戦してくれたりして!!!

 彼らは創真達とは違って表立って薊政権に反抗していなかったぶん、十傑が差し向けられなかったと思うんですよ。
 それでありながら創真達の味方になってくれる動機も充分にあります。
 美作はもはや言わずもがな。
 北条も十傑の座を目指しているうえに創真や恵とも親交が。
 貞塚も創真と気が合ったのに加えて、えりなの元ストーカーでもありますし、新戸の退学を取り消すためとあらばそれこそ全身全霊で協力してくれるに違いありませんし(苦笑)。
 なにより。
 彼ら3人は共に月饗祭にて創真&恵と絆を繋げたことを考えれば、月饗祭編の意義をここで再び証明することが出来ますもの!!

 もしそうなってくれたならば、個人的に超テンション上がりまくりです。
 特に一押しは美作!!
 なにせ彼のスキルは「模倣」。
 そして、薊政権が一般生徒に強いている指針も「模倣」。
 そう、美作はまさに己の得意分野でもって薊政権に正面から物申せる料理人なんですよ!!
 そのこともあって、ずっと前から美作が薊政権と闘ってくれることを願っていた私としては、もうもうもう・・・!
 是非ともこの予想が当たって欲しいところです!!(>人<)

 思えば・・・
 秋の「紅葉狩り会」にて、初めて対峙した十傑陣と[玉の世代]。
 [玉の世代]のあのメンバーの中で活躍していないのは、あと美作だけ・・・!!
 『周到なる追跡者(パーフェクト・トレーサー)』の活躍を心から期待します!!
 


おっしゃあぁ・・・! 個人的に山を越えたぁあ・・・!!!

2016-11-28 23:00:00 | 食戟のソーマ

 と、ちょっとだけ附田先生のツイッター(10月25日分)を真似させて頂きました。
 附田先生のあのコメントはよく分かりますし、有難かったです。
 私も『葉山アキラ』というキャラクターに向き合う以上、あの展開は避けては通れないものと思っていましたから。
 そしてそんな葉山に対して、それほど心を痛めてくださったことを本当に嬉しく思います。
 漫画家さんは皆様そうでしょうが、やはり附田先生もキャラクター一人一人を大切に思ってくださっているのですね・・・。(^^)



 さて、ここ最近が今年で一番の仕事の多忙期でした。
 やっとこさ山場を越えて時間が確保できるようになったので、ようやく『食戟のソーマ』4周年記念記事に本格的に取り組めそうです。
 っていうか、今日発売の少年ジャンプ第52号こそがソーマが連載開始となって本当の意味での4周年ですおめでとうございます!!

 そして今週の『ソーマ』本編に関してですが・・・

 

 

 

 

(・o・)☆

 

 

 

 

 個人的にただビックリです。

 本当に、個人的な意味で。

 その理由は4周年記念記事をご覧になればきっとお分かりになることでしょう。

 取り敢えず明日から二連休を貰えたので、頑張ってUP出来るように努めますのでどうかお待ちくださいませ。

 

 

 

 

 ・・・と言いつつ、今現在『FFⅩⅤ』の発売カウントダウンの生放送を視聴していたり☆(←待て)
 ゴメンナサイ、『FFⅩⅤ』は『ウ゛ェルサスⅩⅢ』の時から楽しみに待ってきた立場なので、どうしても立ち会いたいんですよ。
 ちょっと早いけど、発売おめでとうございます!(><)
 さて、では生放送の視聴に戻りまーす!

 


『食戟のソーマ』第182話感想

2016-11-18 10:30:00 | 食戟のソーマ

 連載4周年記念ということで、『ジャンプ+』の方で人気投票を開催とのこと。

 ・・・。

 ええ、当然発売日当日に投票しましたよ。

 当~然創真に全身全霊を込めて投票しましたとも。

 でもね。



 なんてこった・・・!!!



 投票権が一人一回だけだなんて!!!オーマイガー!!!

 思い出される前回の悪夢中間結果。
 「インターネット」という世界だとタクミとえりながめっちゃ強いんですよね~~~。
 逆にネットだと不利になるのが、「主人公だから票が入るだろう」「「主人公に入れてもありきたりでつまらない」という考えによって“票割れ”というものが起きてしまう「主人公」の創真なんですよ~。(><;)

 ああ・・・。前回のように一日一票投票が可能だったならばこれほど心配はしないのですが・・・。

 全世界の創真ファンの方々、どうかどうか創真の三連覇にご協力をお願い致します・・・!!!(>人<;)





 週刊少年ジャンプ2016年41号掲載
 掲載順第2位
 第182話 【新十傑の誕生】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お。久し振りの高掲載順。
 この回は・・・あ~なるほどね。第178話【輝く街】ですよ。
 納得納得。超納得。
 むしろこの回がベスト3に入っていなかったらマジで困惑してました。
 ここ最近でも屈指の良回と断言できますもの。(^^)





 時は戻り、進級試験前―――

 久我や一色先輩らが十傑から除外されたことに不満な竜胆先輩。
 コミカルタッチに描かれていながらも、久我や一色先輩を思い遣ってくれている竜胆先輩に感謝。(^^)
 そんな竜胆先輩はさておき、セントラルでは行われようとしていました。
 遠月十傑の三つの空席を争うバトルロイヤルが―――

 ここで早速ツッコミその1。
 薊:「僕たちとともに仲良く楽しく学園を運営していこう!」
 ・・・どこが???

 ―――そして、その中には葉山の姿も。
 ツッコミその2。
 髪結えっつーの。
 あんまり長い間そうしてると、終いにゃ髪切れと言いますよ?





 時は戻り、久我が手配してくれた猟師の引率のもと山に入った創真。
 ワンちゃんかわいいv
 ナデナデしたいなー。
 ナデナデしたいよー。
 ここ最近ワンちゃんに触れ合えていないので軽く禁断症状気味なんですよねー。(←聞いてない)

 前回は頼もしく創真をサポートしていたというのに、今回は逆に創真から面倒をみてもらっているという久我。
 キミの方が年上なんだよ、一応。
 確かに私もミルクティーの方が好きですけど。(←聞いてないってば)


 そんな久我に創真は聞きます。十傑の空席が争われた闘いについてを。
 それが行われたのは「残党狩り」の中頃だったとのこと。
 ということは、創真と司が闘った頃あたりでしょうか。

 いや~それにしてもホント良い味出してくれてますね中華研の部員さん達。
 ちゃんとお返事。ちゃんと小声。
 偉い偉い(笑)。





 集められたのは薊にセントラルのメンバーとして選ばれた者達でした。
 そして、その中に葉山もいたとのこと。

 そのバトルロイヤルで目立っていたのは、現在まで生き残ってきた三年生達でした。

 ツッコミその3。
 料理を食べて「効かない」ってなに?
 危ない薬でも入れてんの?

 楠達4人組も全く歯が立たず完敗。
 ・・・あっけないなあ・・・。
 特に小古類は全然キャラ描写がされていなかった分、隠れた強者かと予想していたのですが・・・。
 彼らは三下役というか、ポ●モンのロ●ット団のようなポジショニングになっていくのでしょうかね?

 で、その三年生達はどんな奴らかというと・・・。
 ここでツッコミその4。
 左の人物はなんかもう色々間違えてませんか?
 竜胆先輩の内心ツッコミもごもっとも・・・と思いつつ、キミの隣と斜め向かいにもそんな人物がいますけどねとも思ったり。

 そんな遠月学園のトップクラスの猛者達を相手に、葉山は―――



 ・・・。



 ここから先は 


  

 

 

『食戟のソーマ』は料理の漫画です。

 

 

 

 とだけ言っておこうかと。

 ・・・もうツッコミだらけだよ・・・。
 笑ったらいいのか呆れたらいいのか分からないよ・・・。



 そうして新・十傑の座を勝ち取った葉山含む三名。
 帽子&三つ編みの子は体格的に見て女性でしょうね。
 そしてコック帽の方は男性でしょう。肩幅がしっかりしていますもの。
 佐伯先生は男女の描き分けがしっかりしている分、体格を見れば割と検討が付きやすいんですよね。





 以上を語る久我にツッコむ創真。
 時にオネエキャラ。時に仙人キャラ。
 それが久我独特のノリである。

 今の葉山は秋の選抜時とは比べ物にならない力を身につけている。
 前回ラストの堂島先輩の分析を代弁する形で、今回久我は創真にそれを伝えます。
 ですが葉山に対する注意勧告だけでなく、創真の考えも肯定してくれる久我。
 熊肉を活かすためには「臭みを消す」のではなく、持ち味を十全に掴んだうえでの「別の切り口」が必要なのだと。
 「切り口」・・・つまりアプローチの手段ですか。
 う~む・・・。

 と思ったら。

 大丈夫か創真ーーー!!!(Σ(゚゚))  

 久我ぁ!!
 ツッコんでないで救助しなさい!!

 それと!
 いいの!!創真のそんな天然なところもカワイイの!!(←今日もアホ)


 不意のアクシデントに襲われはしたものの、それが怪我の功名になった模様。
 創真が見付けた「切り口」は、何かの木。
 果たしてその木は一体何なのでしょう?
 私個人の予想としては、多分・・・
 山ブドウ、もしくはサルナシ(コクワ)でしょうかね?
 どちらもクマの重要な食料源ですから。
 創真は結構料理に果物を用いてきますし、こういった山の恵みを上手に料理に取り入れてくれると思います。

 

 


 

 

 というわけで。
 今回はツッコミ祭りでしたよ、と。

 特にバトルロイヤルの様子はツッコミ要素が臨界点突破☆
 今更ですが、こういうカオスな世界観が当たり前に通用しているのがホントこの作品の凄さですな。(^^;A)



 勿論そんな大袈裟リアクションだけではなく、本筋の方も興味深い内容でしたね。
 一色先輩と久我と女木島冬輔が除籍されたことによる十傑の空席の件については私も気になっていました。
 空いていた席は第三・第七・第八の三つ。
 新参者三名がそのまま空いている席次に宛がわれた、というのが考えとしては最もシンプルですが・・・。
 葉山が叡山の席であった第九席に就いているという事実から見て、多少の変動があった模様ですね。
 以前も述べましたが、私個人の予想としては薊はえりなが戻ってきた時のために第三席の座を用意しているのではと考えています。
 一方の叡山はというと、もしかしたら・・・。
 創真に敗北したという件から、十席に降格してそうな気が。
 もしそうなってしまった場合、叡山の憎悪は相当なものになってしまいそうで不安です・・・。

 そういうわけで、現在の十傑の席次は
 一席:司
 二席:竜胆
 三席:(えりな?)
 四席:茜ヶ久保もも
 五席:斉藤綜明
 六席:紀ノ国寧々
 七席:(不明)
 八席:(不明)
 九席:葉山
 十席:(叡山?)
 
という、薊政権に移る前とさほど変わっていないのではないでしょうか?


 さて、気になるのが葉山と同様にバトルロイヤルを勝ち抜いた残り二名のキャラクター。
 
楠達がマジで三下扱いで片付けられてしまった以上、さすがにこの新・十傑二人にはそれなりの格を期待したいところ。
 でないと本当に遠月革命編に入ってからの新キャラが肩すかし揃いになっちゃうよ★
 まあ、薊に“選出された”楠達とは違って、彼らは“自ら勝ち上がっている”だけに、相応の気概はあることでしょうね。
 学年は多分3年生とみて間違いないかと。


 葉山はそんな歴戦の猛者達に圧勝して、1年生でありながらえりなに次ぐ十傑入りを果たしたというわけですか。
 つくづくとんでもねえな。

 ということは☆

 創真も一般三年生では敵わないほどの実力者ということですね♪


 

ええ、創真は葉山に当然勝つと思っての発言ですがなにか?

 

 
 
 第179話の感想でも述べた通り、少なくとも今の葉山には創真は絶対負けないと確信していますので。

 

 


少し早いけど。

2016-11-14 23:10:00 | 食戟のソーマ


『食戟のソーマ』が4周年!!



おめでとうございまーーーす!!!

★。.::・'゜☆。 \(><)/ ☆。.::・'゜★

 



 本当はお祝いに記念考察の一つでも書こうかと思っていたのですが・・・すみません。
 只今仕事が最高潮に立て込んでいる時期でして・・・無理でした。(凹)

 なので、本誌のタイミングとはずれてしまいますが、『ソーマ』が本当に連載開始となった号である第52号が発売される頃に記念考察をUPできればと考えています。
 といっても、今現在の忙しさは来月中旬まで続くので断言は出来ないのですがね・・・。

 とにかく頑張るのみ!!です!!



 4周年記念ということで表紙&巻頭カラーだった今回。
 大満足でした。
 少なくとも私にとっては。

 語りたいことは山ほどありますが・・・
 取り敢えず、これだけはどうしても述べておきたい。



 「神の啓示」に

 

 

 

 

 

爆笑

 

 

爆笑

 

 

大爆笑

 

 





 佐伯先生・・・貴方その画力の使い方間違ってらっしゃいますよ・・・!

 


『食戟のソーマ』第181話感想

2016-11-11 17:15:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2016年40号掲載
 掲載順第6位
 第181話 【熊肉を攻略せよ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故に組体操???
 というツッコミから今回はスタート。


 ノリノリ軍団を引き連れて創真の前に現れたのは、元・十傑第八席 久我照紀!
 久我曰く、創真を助けるためにはるばる北海道に来たとのこと。
 言い方は白々しかったけど(苦笑)。
 さすがは創真さん。一度ぶつかった相手だけあって久我のキャラをすっかり理解してくださっています。

 ただし。
 条件があるとのこと。

 今はその座を剥奪されているとはいえ、この鋭い雰囲気は流石は十傑。
 基本言動がチャラいだけにこのギャップは中々の箔がありますね。
 まあそれは目の前の赤髪主人公も大したものなんですが。

 久我の要求した条件、それは―――

 葉山の十傑第九席の座を賭けて食戟を挑むこと。

 ええええーーーーー!!??
 ここでですか!?

 いや作劇としてはむっちゃ面白くはなりますけど、でも・・・。
 今の葉山から十傑の座を勝ち取っても、その価値は無いのでは・・・。

 やはり創真も、今回の葉山とのリベンジマッチに十傑争いは結び付けて考えていなかった模様。
 どうして久我がそれほど創真をけしかけるのかというと、理由は薊政権への反発があったからでした。



 ここで回想に。
 薊政権への反撃を決めた久我は、竜胆先輩にだけはその旨を伝えていました。
 竜胆先輩と久我は姉弟のように親しかったですものね。
 まあ出会い頭に怒られましたけど(苦笑)。

 でも「俺はもう十傑じゃない」という久我の言葉には黙った竜胆先輩。
 竜胆先輩は最後まで久我や一色先輩が十傑から降ろされるのを反対してくれていましたからね・・・。
 久我を庇いきれなかったことに申し訳なさを感じてくれているのかな・・・。

 加えて久我は「もう俺には失うものは何もない」と言っていますが・・・。
 いえ。そんなことはありませんよ。
 だって。
 久我にはまだ中華研が。自分についてきてくれる部員達がいるじゃありませんか。
 失うものは何もないなんて、そんなこと言わないでください。部員達に失礼ですよ?

 進級試験に横やりを入れることを告げる久我に、「好きにしろ」と笑う竜胆先輩。
 うん、やっぱり竜胆先輩は久我のこの行動を許容してくれましたね。
 ここの竜胆先輩の態度こそがまさに第179話の自身の言葉の反映だと思います。
 自分とは“道”が分岐した相手に対しての。



 創真への助力は自分のためでもあると、目論見を語る久我ですが・・・。
 創真くん、そこ気付いていいんだよ?
 むしろツッコんでいいんだよ?
 代わりに私がツッコみましょうか?
 それってアンタの一人勝ち★

 ・・・ま。
 そんな諸々の理由はあったものの、協力する相手に創真を選んだのは創真なら葉山を倒せるという確信を持ってくれているからでした。
 なんだかんだで創真をちゃんと買ってくれているんですね。ありがと。(^^)



 かくして食戟の件は善処するとして、創真は本格的に熊肉の試作に入ります。
 早速久我が持参したスパイスを使ってみますが、まだまだ扱いがなっていないと久我からダメ出しを受けることに。
 それじゃあと、次に創真が作ったのは「熊鍋」。
 お~~~美味しそう・・・。
 特にこれからの季節にそのチョイスは最強です。
 この熊鍋には久我も絶賛!
 ですが、これでは創真自身の料理とは言えないという事で却下に。
 え~~~勿体無い・・・。
 私からしてみれば充分創真らしい品に昇華出来るジャンルだと思うんですがねえ~。

 ここであることに気付く創真。
 それは、「臭さ」は敵ではないという事。
 その通り。
 臭みというのは最初は抵抗があるでしょうが、ある程度慣れてくるとその特有な匂いが逆に魅力になり得るものなんですよね。
 それをまさに体現しているのが貞塚の料理というわけです。
 酒のアテの件も、実際に月饗祭での貞塚の模擬店の客がそれを裏付けてくれていますよね。

 熊肉の匂いを活かせないのは、まだこの食材と出会ったばかりで何も理解していないから―――

 そう考えた創真は、参考にと久我に四川料理との出会いについて尋ねます。
 久我によると、家が裕福だったため幼い頃から海外に行っていたからだそうで。
 それを聞いた創真さん。
 「どら息子」て・・・。(^^;A)
 でもそれを口には出さないのが創真の賢いところ☆(逆にそれを口に出してドツかれるというおバカさんが乾)

 へ~~~!!
 久我も「世界」を体験している料理人なんですね!!
 うん、これで創真達がこれから世界進出する可能性がより一層高まりました!!

 と、高揚した一方で・・・。
 う~む?
 様々な国に行っていながらどうして久我は中華料理を、しかも四川料理のみを選んだのかという肝心な点は明かされませんでしたね。
 個人的に一番知りたかったのはそこだったのでしたが・・・。

 久我の話を聞き、創真は山に入ってみたい・・・と呟きます。
 素材が活きていた場所のことを知りたいと。
 全身で味わってみたいと。

 創真らしいですね。(^^)

 創真のこの言葉は「あの時」を思い出させました。
 予選で葉山に敗れた後の慰労会で、もっと色んな世界を知りたいと恵に打ち明けたあの時を。
 元々強い子だったけど、あの時の言葉の通り、更に強くなってますよね創真は。

 創真のこの意思に賛同してくれた久我は、早速入山する準備を整えてくれます。
 う~ん、何とも頼もしいスポンサーサポーターだ☆

 かくして創真は熊料理へのヒントを掴むため、山に行ってみることに。



 一方その頃、堂島先輩は葉山の試作の様子を視察していました。
 それによると葉山もまた、秋の選抜とは比べ物にならない力を手にしているようですが・・・。

 あのね堂島さん?

 創真の成長を見もせずに「今のお前のままでは勝てない」って言うのは早計じゃありません?(怒)

 

 


 

 

 さて、そういうわけで久我の協力のもと試作編へと本格突入です。

 もともと久我にはトラブルメーカーっぽいけどその反面気持ちのいい交流が見られそうという第一印象がありましたが、今回まさにその予想に応えたやり取りを交わしてくれていましたね。(^^)
 自分の利得をちゃっかり目論見ながらも創真への協力を惜しまないでくれるところが、キャラの魅力として良いバランスになっていると思います。

 そんな交流と共に今回は久我の考えや背景などが色々描かれていましたが、肝心の薊政権と考えが合わなかった理由や四川料理のみに特化した理由、この反逆が誰かの提案に乗っての事だったのかについてはさりげなく逸らされていましたね。
 それらについては後々といったところでしょうか。

 思えばつい最近創真と久我はある共通点を持ちましたよね。
 それは何かというと、共に第一席 司瑛士に敗北したということ。
 
お互いまだその共通点を知ってはいませんが、これが後々どんな展開を呼ぶのか気になるところではあります。
 それだけでなく、創真は竜胆先輩に気に入られていますが、竜胆先輩は久我の事も弟のように気に掛けてくれていますし。
 これからの人間関係において久我も彼なりの重要な働きを成してくると思います。

 人間関係だけでなく料理面でも久我は既に何人かのキャラと関わりがありますよね?
 まずはストレートに中華繋がりで北条美代子。
 最近はご無沙汰となっていますが、私は彼女もこれから先の展開で貞塚ナオと同様に大きな活躍を見せてくれる人物だと思っています。
 そして新戸緋沙子。
 彼女の「薬膳」というジャンルは中華料理の派生形ですから。
 そして、葉山も。
 前回述べたように、中華料理に用いられるスパイスは代表的な物がほとんど。
 しかも思ったのですが、久我は四川料理の辛さや痺れを、そして葉山はスパイスという刺激や鋭さのスペシャリストなわけで。
 共に「刺激」の使い手として、
久我と葉山は料理人のタイプとしては割と似ている者同士なんですよね。
 なのでこの二人が直接ぶつかっていてもかなり面白い勝負が繰り広げられていたに違いないでしょう。


 ただ、やはり久我は十傑きってのトラブルメーカー。
 創真を使って葉山の十傑第九席の座を奪おうと目論むとは・・・。
 こういうところもまた、久我ならではと言えましょう。
 まあ、そういう不穏な事をそそのかしつつも、そのための策自体は随分とテキトーでしたが(苦笑)。
 確かに創真は煽りスキルめっちゃ高いけど、相手に明らかな非がある時ぐらいしか発動させないからなあ~。
 天然で発動もさせるけど、相手を侮辱する形ではないし。

 それに創真も言っていましたが、第九席に値する対価という問題もありますよね。
 退学を賭けるだけでは十傑の席の対価に足りないという事は初期に述べられていますし。
 他に思いつく創真の手持ちといっても・・・
 実家の『ゆきひら』。
 これは創真にとってはかけがえのない大切なものでも、葉山からしてみれば一介の下町の定食屋にすぎません。
 『極星寮』。
 創真は寮生であって所有者ではありません。
 というよりそもそも、実家の「ゆきひら」も極星寮も創真は対価に差し出すことなど決してしないでしょう。

 となると、あと思い当たるのは・・・

 えりながセントラルに入る(薊の元に戻る)こと・・・でしょうかね・・・?

 今はまだ自由にさせているものの、薊の計画にとってえりなは“鍵”となる重要な存在です。
 そのえりなを「食戟」という絶対のルールによって確実に手に入れられるならば、充分対価として釣り合うものになるのではないでしょうか。
 まあ、これも創真は自発的には絶対に提案したりしないでしょうけども。
 だから、もしこれを対価として提案する者がいたならば、葉山か久我か・・・もしくはえりな自らになるかな、と。
 有力候補は葉山ですね。
 今の葉山は本当に色々と大切なものを切り捨ててしまっている状態ですから・・・。
 一応この件は保留となりましたが、果たしてどんな波紋を生んでしまうか気掛かりです。



 そんな不穏分子が発生してしまったものの、創真自身は相変わらず感心な姿勢を見せてくれていました。
 「熊」という素材を理解しようとしたこと。
 これは素材を徹底的に活かすという司の姿勢から。
 久我に四川料理との出会いについて尋ねたこと。
 これは「自分の料理の土台(原点)」を確認する四宮の姿勢から。
 それぞれ学び取ったことだと思うんですよね。

 これまで自らが聞き、触れた経験が今の創真の思考・判断を構築している。

 それもまた、葉山の「今まで何をやっていた」という発言への返答だと思います。


 そして外せないのが「実際に現地に赴き、全身で味わってみたい」という意思。
 それは秋の選抜の予選で恵が述べていた、自分の生まれた故郷を知ってもらいたいという思いと重なる考えだと思うんですよ。
 その土地がどんな処なのか。其処の空気を味わいたい。味わってもらいたいという思い。
 創真と恵のそれは、お互いに共鳴しているものなんですよね。

 「特別に大切な人の存在」の有無から、秋の選抜の勝敗が別れた創真と葉山。
 もし今回の対決にも「特別に大切な人」もしくは「誰かのため」というテーマが暗に課せられるとするならば。
 この繋がりは大変重要な意味を成してくるのではないでしょうか。
 
 奇しくも今回、「熊鍋」を作った創真。
 「鍋」というそのジャンルは恵の『アンコウのどぶ汁カレー』と重なる料理です。
 今現在進行中の「遠月革命編(進級試験編)」はえりながメインの章なため恵が表立ってくることは少ないでしょうが、少なくとも私としてはこの潜伏的な創真と恵の繋がりに大いにテンションが上がりました♪


 さて、果たして創真は熊肉に対するどんなヒントを山で掴めるでしょうか?