突然ですが。
去る1月26日を以って、このブログ『あまぐりころころ』はブログ開設から1000日を迎えました~~~。
いやはや早いものですね。
初めてのブログということでドキドキしながらパソコンに向かったあの時がつい最近のように思えます。
これからもマイペースに自分の考えを述べていくだけでしょうが、こんなブログで良ければこれからもどうか宜しくお願い致します。(m(_ _)m)
そういうわけで、ここは是非とも頑張らなければ!!と一念発起。
かなり遅れてしまっていた『食戟のソーマ三周年記念考察』の第二部をUPです。(第一部の記事はコチラをご覧ください)
ホントはね、26日当日の内に書き上げたかったの。
でもね。
現実というものはやっぱり厳しいの。
何とか纏め上げ見直してみたところ・・・
文字数3万オーバー★
ということでブログサーバー様からお叱りを受けてしまいました(核爆)。
けど削る事なんて今更できん!!!
というわけで、今回の第二部考察は前後編に分けてUPさせて頂きます。
後半は明日UPしますね。
そんなわけで今回の考察もうんざりするほど長いですが、もし気が向かれましたら目を通してくだされば幸いです。
それではいざ、いってみましょう!
創真・えりな・恵ら主要人物三人のキャラクターについての再考察と、主人公創真の大きな“強さ”と“危うさ”について述べさせて頂いた前回。
本来なら今回の考察で「その“危うさ”を守る存在」について語るべきなのですが、その前段階として述べておきたいものがあるため、それについては最終章の第三部にて語らせて頂きます。
では今回は何を考察するかというと、主要人物達のこれからの「料理人」としての成長について語らせて頂こうかと思います。
料理漫画であるこの『食戟のソーマ』。
多種に渡る料理の紹介や一般的にも使えるアイデア等大変面白い点が幾つもありますが、中でも最も興味深い点が各キャラクター達が持つ料理ジャンルが、そのキャラクターの性格やバックボーンに大変巧妙に関係しているところ。
料理を通して見ることで各キャラクターをより一層深く読み取ることが出来るというこの関連性は、この作品の「料理漫画」としての持ち味を何倍にも深めていると思います。
【これからの“食の舞台”における展開】
各キャラクターについて述べさせてもらう前に、まずは創真達が料理の腕を磨き合っている“舞台”について考えてみましょう。
主人公創真が思いがけず編入することになったのが、日本屈指の名門料理学校であり、この作品の主な舞台となっている『遠月学園』。
食の学び舎であるそこでは、日本全国津々浦々から食のエリートの卵達が集い、頂点を目指して競い合っています。
進級率10%以下、卒業まで辿り着ける者は一桁と、過酷な切り捨てを教育方針とする超スパルタ学校である遠月学園。
ですが、そんな徹底した実力主義故に真の才能や実力のある者は出身や家柄を問わずに「上」への道が開かれるという、公正な世界でもありました。
そして創真はこの学校で多くの仲間やライバルと出会うことによって、己の世界を広め成長し続けています。
ですが。
今現在の本編にて、そんな創真達の“成長の場”である遠月学園に大きな「変革」が起きてしまいました。
驚愕の展開でしたが、俯瞰的に見ればこのタイミングでこの「変革」が起きたのは必然だったと言えるのかもしれません。
前述したように、遠月学園は大変厳しい進級率です。
このまま行けば、これまでの過程で創真と出会い、縁や絆を育んできた仲間やライバル達が退学されかねない状況に追い詰められていってしまうんですよね。
その対策として、附田先生は創真達がまだ一年生という早い段階でこの「変革」という大展開を持ってきたのだと思います。
そんな「変革」によって何が変わったかというと・・・
過酷な切り捨てという、これまでの旧体制における最大の問題点は無くなりました。
代わりに。
“選別”という新たな問題点に晒されることになってしまいました。
創真達はそんな横暴な“選別”と今現在戦っているわけです。
きっと想像もつかないほど大変なものになるであろうこの戦い。
でも、もしこの戦いを乗り切って、遠月学園をより懐の広い学校に変えることが出来たなら―――
そこからが、いよいよ“次のステージ”へのステップアップとなることでしょう。
その“次のステージ”とは一体何かというと、私はこう予想しています。
それは「世界」。
日本を飛び出して「世界」を視野に入れた、グローバルな展開がこの先待ち受けているのではないのでしょうか?
私がこう考えるようになった最初のきっかけは秋の選抜編です。
お題形式が用いられていたこの大会。
そのお題はいずれも、「高級」や「トップブランド」といった遠月学園のイメージからしてみれば意外な、庶民的なものばかりでした。
そして、そんなお題はいずれも何らかの“共通点”があったことを丸井がほのめかしています。(※第73話参照)
結局その共通点が何だったのかは選抜が終わっても明かされることはありませんでしたが・・・。
私なりに調べ考えた結果見つけ出した、これらお題の共通点、それは。
いずれも「世界に発信している日本の料理」だということ。
これについての詳細は本編の感想(第73話、第76話、第80話、第93話等)でしつこいほど語っていますので、もし宜しければそちらをご覧くださいませ。
これらのお題を考えたのは十傑第九席の叡山枝津也。
そんな叡山は創真と初めて対面した時に自ら話しています。
自分だけの小さい箱(店)に縛られている創真とは、見ているステージが違う、と。
それはつまり。
叡山は創真より広い世界を見据えているということです。
上記に挙げた「お題の共通点」、そして「叡山の視野」。
それらを踏まえて考えれば、これから先の展開において創真達が戦う舞台は遠月学園を通した「世界各国」へと拡大されるのは極めて確実と思われます。
実際にこの予想を裏付けてくれる要素が秋の選抜編終了後の展開の中でも随所に散りばめられているんですよ。
月饗祭編でのパンフレットの煽り文や国内外からという来賓者、えりなの父親である薊のパイプ等々・・・。
一番新しいところでは第144話冒頭のメガネ坊っちゃんの志望動機ですね。
そして、この「“食の舞台”のグローバル化」は創真自身には勿論のこと、創真の[三大ライバル]とも大変深く関わっているという。
【ライバル達が持つ“世界”のファクターと、創真との関連性】
[創真のライバル三本柱]こと、タクミ・葉山・黒木場。
これまでの展開で創真とのライバル関係が確たるものとなった三人ですが、彼らが共通しているのは全員外国からやってきた身だということ。
タクミはイタリアと日本のハーフ。
葉山は中東近辺(?)からの帰化。
黒木場はデンマーク育ちという。
そんな三人はそれぞれの背景にきちんと沿った国際色豊かな料理ジャンルを得意としています。
いわば、この三人との勝負によって、創真は既に「外国の料理」に触れているわけです。
もっとも、「国籍」だけではなく、彼らはそれぞれの面で創真の料理スタイルに大変興味深い関係性を持っています。
まずは黒木場。
「海鮮料理」を得意としている彼ですが、得意ジャンルはもう一つ。
それは「フランス料理(西洋料理)」。
今でも記憶に鮮明な第76話の両面ポスター。
創真の格好良さに我を失ってしまったため述べ忘れていましたが(←)、このイラストで黒木場が携えている刀は二本なのですよね。
それは黒木場の“武器”が「海鮮料理」と「フランス料理」の二つであることを示していたのだと思います。
そしてこの「フランス料理」というものは、創真がスタジエール研修にてとても興味を持った分野でもあるという。
加えて、創真が初めて定食料理という『ゆきひら』の世界をぶち破って作った料理分野でもあるということから考えても、また縁のあるジャンルと言えます。
それらを考えると、創真と黒木場にはまた面白い共通点が出来たと言えるのではないでしょうか?
そして黒木場の料理の本質は「膂力」。
「膂力」の料理とは、食べる者をなりふり構わず溺れさせ、否応無しに屈服させる強い“力”の料理。
これまでの展開でそんな「膂力」の料理を大いに振るってきた彼ですが、この“力”は創真の“力”を語る上でも欠かせないファクターです。
これが単行本第7巻感想で私が述べたかった事でした。
創真も持っているこの“力”は、第一話という超最初期から既に発揮されています。
悪意満々で店を潰そうとしてきた地上げ屋達が創真の料理で心身共に完全にノックアウトされてしまったというのが、まさにそれ。
そしてその“力”はこれまでにも度々発揮され、食べてきた者達を陥落させてきました。
つい最近の本編の展開における買収審査員の服従化(第147話)はまさにそれの顕著な例だったわけです。
そんな強い“力”を共通している料理人である、創真と黒木場。
ですが。
創真はそんな“力”と相反するものも同時に持っているという。
それについては次回にて。
アリスという、これまで自分にとって全くの未知の分野の料理人に挑み続けることで、その腕をより高めていった黒木場。
そんな「戦いが全て」な彼は、これから「世界に挑む料理人」になっていくのではないでしょうか。
次に葉山。
彼の得意ジャンルはスパイス。
その汎用性はほぼ全ての料理ジャンルに有効であり、そこに彼の才能である「嗅覚」も備わればまさに鬼に金棒。
現在のところ、[イケメンカルテット]中で一番の実力者と言えましょう。
ですが。
実のところ、葉山は料理人として非常に“狭い”子です。
秋の選抜編で新戸と戦った際、決着後に「なにもかも狭い」という辛辣な言葉を新戸に放った葉山。
私としては、その言葉に同意すると同時に
アンタもだけどね。
と、呟かずにはいられませんでした。
その能力は極めて広い分野に活用できるというのに、本人の気概が極めて“狭い”。
それは全て、「汐見のため」という理由に他なりません。
自分がこの才能で名を上げれば上げるほど、同時に自分のこの才能を見出した上司である汐見の名も上がる。
そう考えているため、己の嗅覚ただ一つのみを研ぎ澄まし、それを最大の強みとする料理を作り続けている葉山。
ですが、葉山のそんな一途な姿勢は私から言わせれば非常に危ういものです。
何故なら、料理人としての全てがその「嗅覚」一本のみで支えられているから。
あまりにも偏っているその姿勢、その力。
それ故に。
もし、その嗅覚が何らかのはずみで使えなくなってしまったりしたら。
葉山の料理人としてのアイデンティティーは崩壊してしまうことでしょう。
「大きすぎる才能故の危うさ」。
それはえりなのそれと酷似していると言えます。
「香り」という一点突破で突き進み続けている葉山ですが、このままいけばまず間違いなく何かしらの原因で躓くか、行き詰まってしまうことでしょうね。
ですが、葉山は既にその不安要素を打開してくれるものに巡り会えています。
それこそが、「ただ一人の人」に悪い意味で囚われていない“自由”な創真なのではないでしょうか。
秋の選抜では「ただ一人の大切な人」への想いの差から勝敗が別れた二人。
ですが、私としてはそれが創真の「足りない部分」とは思っていません。
むしろこの違いはいずれ創真の方に“光”が当たるものと思っています。
この点についても、詳しくは次回の創真の章にて語らせて頂きますね。
仲間達だけでなくかつての敵にさえも屈託なく接し、分け隔てない交流を広げていく創真。
そんな創真は、料理人にとって前に進むのに不可欠である「出会い」の大切さを分かっていますから。(^^)
「香りの力で味の世界を変える」。
汐見が示してくれたこの目標。
それはまさしく「世界」が舞台になっていくこれからの展開にも相応しいものです。
そのためにも。
葉山はまず人との「出会い」を通して“自分自身の世界”を広げることが最重要事項と言えましょう。
そしてタクミ。
彼は現場の対応力や発想力、そして料理人としての気概など、精神面における姿勢が創真とよく似ています。
そんなタクミと創真だからこそ、お互い良い影響を受け合うことに。(^^)
秋の選抜の結果だけ見れば、創真や葉山、黒木場より一歩遅れてしまっているように思われるタクミ。
ですが、少なくとも[三大ライバル]の中では、タクミは一番伸びしろが大きい子だと思っています。
何故なら、タクミはその気概も勿論ですが―――
これからの展開における重要なポイントを既に見据えていますから。
イタリアンと日本食の融合料理を得意としているタクミ。
その得意ジャンルの礎となっているのは、己のルーツに基づいた「世界の垣根を越えた料理を創りたい」という意志。
そう。
タクミは既に「世界」を見据えたグローバルな視野を持っているんですよね。しかも誰かに提示されたわけではなく自発的に。
これは小説版第一弾のタクミ編で述べられていた事です。
とにかくもう、このお話の重要性は群を抜いていました。
私のこの作品に対する理解を一気に広げさせてくれたのは、ひとえに小説版のお陰です。
小説版を読んだからこそこの考察記事が書けていると言っても過言ではありません。
弟のイサミと共に日本を学び、日本を好いてくれているタクミ。
そんなタクミの考えを知ったことによって気付かされた、超重要な事実。
それが
創真は現代日本の食文化を象徴する料理人だということ。
国籍やジャンルを問わず外の世界の良い点を学び取り、独自のものへと工夫していく懐の深さ。
それは混沌であり無節操。
そして進化であり革命。
そんな創真の姿勢はまさに世界における日本の食の在り方そのものです。
創真の“世界”が広がるきっかけをくれたタクミ。
そしてまた、このタクミの志に創真は再び大きな影響を受けることでしょう。
本当にタクミは創真の最良のライバルだと思います。(^^)
こうして「世界」をキーワードに、
タクミは「グローバルな視野」を。
葉山は「嗅覚」という天賦の才能を。
黒木場は「フランス料理」という得意ジャンルを。
それぞれ料理人としてのファクターとして持っているわけですが・・・。
彼らのファクターを全て持っている人物がいるんですよね。一人だけ。
その人物とは
[レギュムの魔術師]こと『四宮 小次郎』。
彼はまさに「世界」を相手にしている、秀でた「嗅覚」を持った「フランス料理」の料理人です。
そして。
そんな四宮は創真の「師匠」でもあるという。
それを考えると、より一層四宮の重要性と共に彼らの縁も深まりそうで想像するだけで楽しいです♪
ま、四宮の「嗅覚」の設定は附田先生が忘れている可能性もありますが。(核爆ドッカーン)
【ヒロインらの料理人としての成長方向】
創真との関連性と共に、「世界」に向けての成長が充分見込めるライバル達。
では一方のヒロイン達はというとどうでしょう?
まずはえりなですが・・・、実はこの子って主要人物達の中でも断トツで料理の披露機会が少ないんですよね。
そのため、「高級」「完璧」をモットーとしているのは既に周知の事実であるものの、これからの成長方向が一番不明瞭という。
それもひとえに、えりなは「料理人」としてだけでなく「判定人」としてもその力を大いに発揮できるキャラクターだからこそ。
その「判定人」としての力は勿論天賦の才である[神の舌]によるものですが、実際は舌だけに頼らずとも既に物凄いレベルに到達しています。
これまでの人生でずっとトップシェフの贅と趣向を凝らした料理を食してきただけに、「高級」という分野のみに極端に偏ってはいるものの、「味見」の経験値自体は桁外れ。
そんな彼女の「舌」だけに留まらない実力は、秋の選抜編での美作戦(第83話)において創真も既に気付いています。
ですが彼女の周囲は、そして本人も、未だに「舌」のみに大きく依存しているという。
己の価値は「舌」だけではない。
それを最も認識するべきなのは、他ならないえりな自身です。
遠月学園が「世界」へのグローバル進出を果たしていることに加え、えりな自身も“頂点”を目指している以上、彼女も当然「世界」を意識していることでしょう。
彼女もまた黒木場と同様に圧倒的な“力”を振るう料理人です。
そんな女王然たる“力”はきっとこの先、「世界」でも充分通用するはず。
むしろえりながこれから問われるのは、精神面における成長です。
今こうして見ると、
創真とえりなは料理人としての“スタート地点”は同じだったと思うんですよ。
何故なら、二人とも城一郎というただ一人の料理人を目標とし、一つ所(実家)を守り通そうとしていたから。
ですがこれらの目標は言葉にすれば同じでありながらも、創真とえりなそれぞれの基準で見直すと微妙にニュアンスが違っていたりするのですがね。
えりなにとって城一郎は「憧れの料理人」。
一方、創真にとって城一郎は「いつか超える料理人」。
そう。
えりなは多分考えもしていないであろう、「城一郎の上」を創真は目指しているわけです。
しかも創真は、四宮といった城一郎以外の料理人も「見習うべき“上”の料理人」として認めるようにもなりました。
そして、えりなにとっては“責務”であり“居場所”を守ることでもあった、薙切家(遠月学園)へのこだわり。
ですが創真が『ゆきひら』を守る理由は、やはり。
「家」だから。
「家族」という繋がりが極めて少ない創真にとって、父と暮らし、代々受け継がれてきた『ゆきひら』は大切な“自分の帰る場所”だから。
更に最近の展開において、創真は『ゆきひら』に対する思いと同じものを極星寮にも抱いたという。
創真はこれまでの様々な出会いや経験を得て、「それら」一辺倒だった自分からどんどん成長し続けています。
対してえりなは、未だに変わらぬまま。
スタート地点が同じ二人ではありますが、その視野の差は開く一方。
この差はいつか料理人としての二人の力量の差に大きく関わることとなるでしょう。
「幸平」の名を受け継ぐ者として。
「薙切」の名を背負う者として。
料理人として本当に対照的だからこそ、お互いに足りない部分を持ち合わせている創真とえりな。
だからこそ、互いの存在は“頂点”を目指すためにはとても重要と思います。
一方の恵はというと、上記の彼らと比べればまだまだ成長途上。
ですが、そのポテンシャルは登場人物達の中でもトップクラスと確信してたり☆
そもそも料理人としての本格的な修行や教育を受けてきた彼らと違って、恵の出身は「旅館」という料理の専門分野とは言えない世界です。
そんな環境にも関わらず、一般レベルでは誰も敵わないほどにまで料理の腕が自然と上がっていった恵。
それは彼女の才能がかなりのものであることを示しているのではないのでしょうか。
恵の得意分野は「郷土料理」。
それは東北出身&郷土料理研究会所属という彼女の背景が大いに活かされている料理ジャンルです。
一見「郷土料理」というと本人と同様に地味で素朴というパッとしないイメージですが、それを大きく変えた料理人がいます。
その人物こそが四宮。またもや。
恵の初の食戟相手でもある彼ですが、これまでの本編中で彼が披露した料理は『シュー・ファルシ』と『キッシュ』。
そのいずれもフランスの郷土食です。
「フランス料理」というとレストランでのフルコースが最初に思い起こされるような、華やかで高級、一般庶民には敷居が高いイメージの強い料理ジャンル。
そんないかにも「郷土食」とは真逆とさえ言えるイメージを、四宮は何気に払拭していたりするんですよね。
郷土食と言えども、工夫や技術次第で充分感嘆レベルの逸品に押し上げることが出来る。
それを彼の料理は教えてくれました。
そしてそれが恵の料理スタイルとして確立されていくだろうと考えています。
そんな日本の風土や文化、その土地の住民の昔ながらの知恵や工夫、そして土地への愛情が込められている恵の料理はまさに
日本の大地の味。
旅館を実家に持つ恵は、「おもてなし」という日本人ならではの細やかな気配りに長けている子。
そんな[心遣い(ホスピタリティ)]を武器に、恵は食べる相手の心に温もりを与え、緊張や強張った気持ちを和らげてくれるような、そんな“心”溢れる品を創れる料理人になるに違いありません。
だからこそ。
そんな“原点”の料理人である恵は創真と非常に相性が良いと言えます。
・・・さて。
では今回はここらで一旦区切らせて頂きます。
次回はいよいよ主人公創真についての料理人性における考察ですよ!!