あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第103.5話感想

2015-01-30 19:30:00 | 食戟のソーマ

 珍しい事やっちゃいました。
 第103.5話って(苦笑)。

 前回の感想だけでも充分に自分の気持ちは表現できたと思っていますが、次の展開が訪れる前に、ここはひとつ今回の考察やこれからの予想を纏めておこうかと思い直したもので。
 
 では改めて、『食戟のソーマ』第103話の感想&考察を述べさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 創真至上主義な私にとって、これまでどんな形であろうが創真が負けるのは嫌でした。モヤモヤ感が必ずありました。

 ですが。

 今回のこの結果には全くモヤモヤ感を抱かったのですよ。不思議なくらい。

 理由は簡単。

葉山が勝った理由が非常に納得出来るものだったから。

 



 まったくもう附田先生って凄いですよね。
 お見事ですよね。
 ズルいですよね!!!

 説得力があり過ぎて、ただ素直に頷くことしか出来ないじゃないですか!ほんとにもう!





 やはり「大切な人」が勝利の鍵となった、今回の闘い。
 「自分だけにしか作れない料理」―――「己の料理がどういうものか」―――「何の為に、誰の為に料理を作るのか」
 その繋げ方にはもうぐうの音も出ませんでした。
 この考えはまさに、城一郎が第一話で述べた“良い料理人になるための秘訣”そのもの。

 大切な人に捧げるための、自分の全てを込めた料理。
 触れられるだろうことは予想出来ましたが、それをここまで真正面から描いてくるとは・・・!
 流石は[創真のライバル三本柱]の一つ。
 非常に大きい影響を創真に与えてきましたね。



 タクミとの出会い&勝負では、「ゆきひら」が中心だった“己の世界の狭さ”に気付かされ。
 そして今回、葉山との出会い&勝負で父親を超えることを目標としていた“己の料理の至らない部分”を思い知らされた創真。
 それは、自分の料理が城一郎の後ろを追っているだけのものにすぎなかったから。
 
うう、自分で言っときながら、この表現辛い・・・。(><。)

 それでも。

 創真はこの敗北を受け止め、自分を見つめ直していましたね。
 立派すぎる・・・!(><。。。)

 実家の「ゆきひら」と並ぶくらい、創真にとって大きな存在だった父親の城一郎。
 創真はここでまた、“成長”の一歩を踏み出すことになったわけです。



 こうして、スタートからラストまで葉山が表立つ形で収まった「秋の選抜編」。
 この章をきっかけに、創真は「己の料理」を考え直すこととなりました。
 ですが、この選抜の中で創真の「己の料理」を見つけ出す“鍵”は既に描かれているんですよね。
 予選で示した「失敗からの学習
 
アリス戦での「温もり」
 そして、最も如実だったのが美作戦での「止めない思考と料理人としての誇り」
 「自分の料理」として確立されていないだけで、その“土台”は創真の中に既にちゃんとあると思います。(^^)

 

 そして―――“鍵”はもう一つ。

 それが、自分の全てを料理を通して捧げられる、「特別な人」。
 それについても、この選抜編で伏線的なものが描かれていました。

 新戸という“防壁”が無くなったことで、批判という形でありながらも自分の料理の至らない点を指摘したえりな。
 初めてケンカしてしまったものの、それでも多くの助力を与えてくれた郁魅。
 そして、自分の内心に気付いてくれて、「料理に心をのせるには、自分の大切な人を想うこと」という、城一郎のそれと繋がる事を教えてくれた恵。

 彼女らそれぞれが、創真との関係に何かしらの波紋が起きているんですよね。
 特に恵との関係は、創真と恵、両者から距離が近づいているなあ、と。
 創真は恵の料理への好意を伝え、恵はまだ無自覚ながらも創真への想いが芽吹いたのですから。


 でも、単行本第2巻感想でも述べていますが、創真は最終的にはこの概念さえ超えてしまうと思うんですよね。
 いえ勿論「特別な女性」の存在は非常に重要です。大切です。
 ですが、創真なら学生時代の城一郎を超えると確信している私からしてみれば、創真はその「特別な女性」を礎にして、もっと大きく広い世界を創る料理人になれると思っているので。

 まあ、創真にはマイペースにゆっくりと、「自分自身の料理」を見つけ出していってほしいです。(^^)





 う~ん、それにしても、[必殺料理]・・・かあ・・・。
 私にとって料理というものは、心を育むものであり、命を繋げるものなので、この呼び方はあまり好きではありません。
 よって、これからは[スペシャリテ]と呼ばせて(書かせて)頂くことにします。





 創真に勝ってほしかったものの、今回のこの結果には文句はありません。
 やっと葉山の“本当の顔”を見れた。
 その事だけでも充分価値がありましたから。(^^)

 こうして長きにわたる戦いに終止符が打たれましたが、
それでもまだ気になる伏線が二つほど残ってるんですよね。
 ひとつは創真が作ってある、葉山と黒木場の分の料理。
 そしてもうひとつが「日本が世界に発信している料理」という、この「秋の選抜」の隠されたテーマ。
 特に後者は「次のステージ」に続く非常に重要な伏線と踏んでいるのですが、果たしてそれらが次回以降の展開にどう影響していくこととなるのでしょうか?

 

 

 

 最後に。

 改めて、これまでの展開を冷静に振り返ってみれば、葉山の勝利は確かに予想は可能でした。
 黒木場の「特別な人」は試合中に描かれたのに、葉山は描かれなかった構成。
 審査員達のリアクション。(葉山だけ官能描写&見開き)
 そして今回の扉絵。(第98話の扉絵とのリンクでもありましたが、上から順に見れば創真がセンターであるものの、一コマ内の構図で見ると葉山がセンターに描かれてるんですよね・・・)

 第92話感想で、本戦第一回戦・第二回戦共に、創真と対戦相手それぞれの近親者との思い出が勝負料理と関係しているという点に気付けた私。
 そのことから、創真は「大切な人」について考えさせられるかもしれないと。
 ま、結局おもいっきり外してしまいましたが。(/(^0^)\)
 
そうなってしまったのも、そもそも私が創真の勝利を当たり前として考えていたのが原因なんですよね。
 そんな一種の固定概念を、文句の付けようのない説得力で今回も見事に附田先生に打ち砕かれてしまいました。
 ・・・・・・・・・・してやられた☆

 ですが、この作品を冷静に読む気は毛頭ありません!!!

 作風の、主人公の熱さに惹かれて、私はこの作品をこれほど好きになったのですから。
 これからも変わらず、創真が大好き!!熱い王道展開が大好き!!という気持ちを大切にしながらこの作品を読んでいくつもりです!!



 追伸:
 それにしてもやっぱ、息をつく創真の色気は格別だなv(←台無し


今週の『ソーマ』読み終わりました。(『食戟のソーマ』第103話感想)

2015-01-27 02:10:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2015年9号掲載。
 掲載順第5位
 第103話 【“スペシャリテ”】 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は創真が好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真の味方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創真を応援しています。これからもずっと。例え何があっても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( -.-) =з

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも。

葉山、優勝おめでとう。

 

 

 


『食戟のソーマ』第102話感想

2015-01-23 23:20:00 | 食戟のソーマ

 なんかお久し振りです。
 ジャンプ合併号だったこの期間。
 ただのんべんだらりと過ごしていたわけではなく、『ソーマ』100回目記念感想第2弾を作成しておりました。
 今月中には書き上げる予定です・・・私の集中力が持続できれば。(←)



 では今週もジャンプの他作品の感想の後に、『ソーマ』感想を述べさせて頂きましょう。

 <銀魂>
  ・・・やっぱり夢オチとかじゃありませんでしたか・・・(涙)。
  嫌ですよもう。これ以上「良い人」がいなくなってしまうのは。

 <斉木楠雄のΨ難>
  なにこの掲載位置の爆上がり(大汗)。

 <ハイキュー!!>
  この作品も、キャラクター一人一人のドラマをしっかり魅せてくれてるんですよね~。
  アニメ第二期も頑張ってください。(^^)

 <僕らは雑には学ばない>
  知った知識は活かしてこそ
  博士先輩の考え方はとても好きですね。ついて行くほどの根性は持てませんが(苦笑)。
  私も悶々と抱えていた「自然の厳しさ」に、爽快に斬り込んでくれて感謝!スッキリしました!(^^)
  「大斬シリーズ」の中でも今回が一番面白かったです。
  できれば連載化して欲しいぐらい!  

 <火ノ丸相撲>
  部長ホント良い人・・・!(><。)
  歩み寄り、一緒に背負っていこうとする部長。
  第三者的視線で、相撲の道を深く理解しないまま否定するレイナ。
  それらは言うなれば、“重い”配慮と“軽い”思慮。
  でも。
  それら両方が「励まし」になるんですよね。(^^)

 <磯部磯兵衛物語>
  いつも蹴っ飛ばしたくなる主人公ですが、今回は原型を失うぐらいに踏み潰したいと思いました。(※褒めてます)


 そして葦原先生に続き、今度は久保先生が急病の為お休み★
 何なのだろう・・・今ジャンプ作家達に病の呪いがかかっているのでしょうか・・・。
 附田先生も年末年始に体調が崩れた模様。
 私も人の事は言えないのですが、何卒お体を大事になさって頂きたいものです。





 週刊少年ジャンプ2015年8号掲載。
 掲載順第8位
 第102話 【創真の“強さ”】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや~~~今回は本編を読む前から心拍数がやばいことになってました。
 サブタイトルが『創真の“強さ”』って・・・!!
 これは期待するなと言う方が無理!!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
 果たしてどんな内容なのでしょうか!?
 いざ!!





 実は選抜出場の前祝いの後、皆が寝静まった頃に話し合っていた一色先輩と城一郎。
 それは創真の事について―――





 時は戻り、遠スポの記事を取り出す一色先輩。
 ごもっとも!!なんつー酷い写真を使うんだ!!(怒)

 創真をこき下ろせば下ろすほど伸びていた、記事の売り上げ。
 はあ!?
 売り上げを目的に人を差別するなんて、なんつー三流記事なんだ!!(怒×怒)

 話を振られ、創真は遠月学園を「踏み台」呼ばわりした嫌われ者だからそれも当然と答える叡山。

 ですが一色先輩は、理由はそれだけではないと思っていました―――





 創真が取り出した鍋の中に入っていたのは、白い液体。
 それを目にし、審査員達は全員おかわりを。

 ご飯ものに汁物をかける。それは第一回戦での弁当対決でも見られた手法。
 辛酸を舐めさせられたことを思いだしたのか、アリスは仏頂面。
 「最後の悪あがきは結構だけれど―――」
 ピク★
 その「悪あがき」で完全にひん剥かれたのはどこのどなたでしたっけ~?(^^#)

 ま、そんな何も分かっていない奴の言葉なんか無視するとして。

 改めて、謎の液体をかけた炊き込みご飯を審査員達に差し出す創真。
 お~この「おあがりよ!」はかなり新鮮!!
 デビュー当時から佐伯先生の描写アングルのセンスには光るものがありましたが、ありそうでなかったこの構図にはこれまた目を引かれるものが。
 特にその手先!!!
 あーもー誘ってるんですか創真さん!?綺麗すぎー!!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)


 そうして、再び口にする仙左衛門。
 今度こそ「おはだけ」炸裂!!

 「おはだけ」も、もはやすっかり定着しちゃってるなあ~・・・。
 お爺さんが脱いでこれだけ盛り上がる漫画なんて、この作品ぐらいだと思う(爆)。

 その白い液体の正体は、なんと豆乳!!
 えーーーーーーーーーー!?
 なんとも予想外の食材を用いてきたなあ・・・!!

 勿論ただの豆乳ではなく、味噌とパルミジャーノ・チーズを少しずつ加えてじっくり温めたものでした。
 やっぱり手間暇かかっていましたね。
 こういうものはすぐに焦げてしまいますから、目を離さずに弱火で常にかき混ぜ続ける必要があるんですよね~。
 時間をかけて作り出す美味しさ。
 糠サンマと同様、いかにも創真らしい料理です。(^^)


 創真の秋刀魚料理、その名は「サンマの炊き込みごはん おじや風」!!
 おお!!創真のその発想に、仙左衛門の「おにやけ」も出ましたよ!!


 そして堂島先輩は、ご飯にサンマ以外の物も混ぜ込まれていることに気付きます。(まあ、これは前回のうちに気付くべきだと思いましたが)
 それはカリカリ梅!!
 第一回戦で「海苔弁当」と発表した時も
 ど~ん

 第二回戦で七輪を持ってきた時も
 ど~~~ん

 そして今回も
 ど~~~~~ん

 そんな創真さんはやっぱ無敵(大笑)。


 堂島先輩はこれといったリアクション無しでしたが、レオノーラは「片言おはだけ」披露!よっしゃ!





 そして再び回想へ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さき太陽見参!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この笑顔に全て持っていかれました。(←待て)




 あ、でもひとつだけ。
 城一郎に宣言したその当時は、まだ眉の傷はついていなかったのですね。





 




 明白な実績を挙げながらも、多くの学生達が創真を低く見ていた理由、それは

 創真を認めれば、努力していない自分を認める事になるから。

 なるほど、ね。
 
 ここにいる学生達はそのほとんどが「エリート」であり、プライドの高い者達ばかり。
 そんな自分達よりも、特別な才能も家柄も何も無いぽっと出の創真の方が実力がある。
 その事実を認めたくなかったというわけですね。
 つまりは無意識に嫉妬していたのでしょう、創真に。

 でも。

 この「秋の選抜」を通して、葉山やアリスといった誰もが恐れる強者を相手に堂々と渡り合う創真の姿を見てきて。
 美作に語った、創真の考えを聞いて。
 “料理人”としての彼を知って。

 ようやく今、淀み留まっていた観衆達の「偏見」に“風”が。

 創真のお陰で形見の包丁が戻ってきた女の子が良い象徴になってくれていましたね。嬉しいです。

 


   


「幸平創真って・・・すげえ」



(⌒⌒)






 創真のサンマおじやを夢中で啜るレオノーラ。
 糠サンマや豆乳という和の食材と、パルミジャーノ・チーズという西洋の素材の組み合わせによる新たな美味しさ。
 思い出すは、夫との出会い―――

 この流れは来るな、ダジャレリアクションが・・・って

 

 

??????????



 エ?ナニコレ?(・_・)

 いや大変素敵なシーンですけども。
 レオノーラは旦那さん(アリス父)の事を昔は「ナッサン」と呼んでたのですか。
 でもってアリス父は黒髪なのね。
 そんでもって見事な田園ですね。

 で、それが?????

 全くの意味不明でした。正直言って。
 調べてみたところ、N●Kの某連続テレビ小説ネタだった模様。
 改めて思ってしまいましたが、こういうギャグって元ネタが分からないとダダ滑りになっちゃいますね。(^^;A)



 「御粗末・・・!」

 かくして、全ての実力を出し切った創真!

 さあ、果たして判定の行方は・・・!!??

 

 

 


 

 


 

 リアクション祭りではなく、今回巻き起こったのは“風”でした。

 今回はいわば、合宿編でいうなら第33話のような役割を持った内容でしたね。
 全ての結末を迎える前の総括というか。
 今回述べられた創真の“強さ”が明白に描かれたのも、この回でしたし。

 あの時は料理人としての道とは如何なるものかという事が堂島先輩から語られましたが、今回一色先輩から語られたのはサブタイの通り、創真の“強さ”というものは如何なるものかという事。

 今回の話にはただ、素直に頷くだけです。
 述べられた創真の“強さ”は、私がこれまで創真について語ってきた事の一つの纏めのようなものでしたから。




 非常に語りたい事が沢山あった今回の内容でしたが、まずは全貌が明らかになった創真の料理を分析しておきましょう。
 前回は炊き込みご飯単品で出すことで糠サンマの美味しさを堪能してもらい、今回は豆乳出汁をかけることでまさに〆として、そしてこの「秋の選抜」で学び得た集大成として出してきました。

 まず最初に本戦第一回戦でのアリスとの弁当対決。
 本編でも指摘されていた通り、ご飯ものに汁物をかけるという手法を再使用してきたのかと思われましたが、違いました。
 実際に取り入れたのは、「旨味の相乗効果」。
 動物性の旨味成分であるイノシン酸と植物性の旨味成分であるグルタミン酸の共存による、更なる旨味の強化。
 あの時は最先端の美食学として用いたアリス、そして日本伝統の手法として用いた創真。
 それを今回創真は、定番から逸した食材を用いてこの効果を狙ってきたわけです。


 そして第二回戦での美作とのビーフシチュー対決。
 味噌の使用という点が共通していますが、それ以上に重要なポイントになっているのが試行錯誤と止めない思考。
 失敗と努力の積み重ねによる、「美味しさ」への到達。
 そして、仲間達からの協力。
 糠サンマがそれらの象徴となっています。(^^)

 それだけではなく、この品には他にも創真のこれまでの料理の創意工夫のポイントがあちこちに。
 カリカリ梅を使用した創真。
 これも弁当対決での手法が連想されていますが、実際の効果は脂分のくどさの解消と酸味による食欲増進。
 これは郁魅との丼ぶり対決で用いた工夫!
 そして「おじや」風にしたことで、予選のカレーリゾットを連想させる仕上がりにも。

 黒木場と葉山はイタリア料理を出してきましたが、創真もパルメザンチーズを使用することで少しだけイタリアンテイストを出していましたね。
 パルメザンチーズはタクミも予選で使っていましたし、やはりここでもタクミの料理スタイルを彷彿とさせました。

 和洋の出会い”となっていた創真の料理。
 「選抜の真のテーマ」から見れば、三人の内創真が一番このテーマを満たしています!!!(次点が葉山、次々点が黒木場)
 これは次回の判定が楽しみ!!(><)




 さて、では今回の主題へ。

 まさか観客達の反応にまで理由を作ってくれるとは思ってもいませんでした。
 叡山の策略、そして観客の反応と、選抜を通して抱えていたわだかまりが一つ一つ丁寧に解消されていってるのはとても良いなあ・・・!
 こういう所がこの作品の誠実さですよね。(^^)

 判定が出る前に、こうして観客の創真を見る目を変えてくれたのも嬉しかったです。
 以前も述べましたが、結果が出た後に創真への反応が変わっては、表面的な実績しか見られていない事になってしまいますから。

 
 レッテル。固定観念。先入観。
 そういった凝り固まった「ものの見方」を、己の姿を通して溶かしていく創真。
 『春の嵐』。
 やはり創真のこの二つ名は間違いではなかったようです。(^^)



 城一郎の口から初めて語られる、創真の過去。
 定食屋という家に生まれ、小さい頃から料理に携わっていた創真でしたが、城一郎は特に創真が料理人になるのを望んでいたわけではなかったのですね。
 つまり、料理人という道は創真が自ら決めたという事です。

 本当に、創真は今も昔も変わっていません。
 あっけらかんと大胆発言をするものの、その発言を至ってナチュラルに守り通すのですから。(^^)


 ―――普通の人には当然持っているモノが、創真には欠落している―――

 城一郎のこの言葉を目にした時「え!?」と不安が走りました。
 ですがすぐに、「ああ、そういうことか・・・!」といたく納得。
 “特別”ではない言葉で、目から鱗が落ちる考えを表現できる。
 そういう作品は私の中で物凄く評価が高いです。

 自分の足りない部分に素直に向き合う強さ。

 それらは“城一郎には”無かったもの。 

 それはすなわち―――

やっぱり、創真は本質的な部分はお母さん譲りのようですね。(⌒⌒)





 この作品を読んでいるうちに、以前の内容、もしくは他のキャラクターと比較して考える習慣がついてしまった私(苦笑)。
 今回も、読みながら思い浮かんでいた人物が一人、いました。

 ・・・今回の内容。
 かなり深い部分に触れてますね。

 否定することで、認めないことで守る己のプライド。
 それは観衆達の事を指していました。今回は。
 ですが。
 そんな観衆達と同じ存在が観客席以外にも居るのですよね。丁度今、創真と同じステージ上に。

 ―――天才が勝っていくのは当たり前の事――― 
 この固定観念に周囲から、それだけでなく自分自身でさえからもガチガチに囚われている子がいます。

 今回、観衆達が創真を認めたとしても、「その子」は絶対に創真の事を認めたりはしないでしょう。認めるわけにはいかないでしょう。

 何故なら、創真を認めてしまったら、これまでの自分の人生全てを否定することになってしまうから。

 

 特別な才能、家柄、権力。
 全てを“持っている”からこその束縛。
 “持っていない”からこその自由。

 これから、『春の嵐』と『氷の女王』はどうぶつかっていくのでしょうか。











 自分の心に“フタ”が無い。
 だからこそ、とてつもなく強い創真。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも。


 果たして城一郎は、他の人達は気付いているのでしょうか。


 創真のそういう所は、強さだけではないという事に。











 ・・・さて。
 次回はいよいよ優勝者が決定されますね。

 叡山の目論み、観客達の偏見、それらを順に清算していきましたが、あと残るは黒木場や葉山との決着。
 勝敗という単純な結果ではなく、お互いが納得せざるを得ないしっかりした“決着”をつけて貰いたいです。
 まあ、附田先生ならきっとそうなさってくださるでしょうけども。(^^)

 あ。それとお気付きでしょうか?
 この「秋の選抜 本戦」にて、創真は審査員は総帥以外特に脱がしていない代わりに、対戦相手を脱がしていることに。

 果たして黒木場と葉山は脱がされることになっちゃうのでしょうかね???

 もっとも、黒木場と葉山はタクミと同様にこれからも創真の良きライバルとして闘っていくでしょうから、別にここで脱がなくても私としては全く構いませんが。(っていうか平気で「脱ぐ脱ぐ」言う事自体がどうなのかという)



 審査員のリアクションから判断すれば、創真、黒木場、葉山の評価は五分五分といったところ。
 ですが、きっと創真が勝利を手にすると信じています!!!

 創真が「次のステージ」へ進むためにも!!
 そして、黒木場と葉山の成長の為にも・・・!!

 


『食戟のソーマ』第101話感想

2015-01-12 01:20:00 | 食戟のソーマ

 『ONE PIECE』がなんと歌舞伎化☆☆☆
 歌舞伎界に大革命ですねこれは。
 正直全く想像できません。
 海賊物語を一体どんな風にアレンジしてくるのやら・・・。

 そんな大発表に合わせ、今週のジャンプの表紙はジャンプキャラ達が各々歌舞伎スタイルで載っていましたね。
 「うわどうしよう・・・創真のくま取り・・・見たくないかも・・・」とドキドキしながら創真を探した栗うさぎ。(←)

 山伏姿でした。

 佐伯先生!!ナイスチョーイス!!!(Σd(><))
 (ぜひともマジ描きして貰いたい!!!)


 加えて、他の作品の感想も少し。

<トリコ>
 掲載順が(巻頭除いて)トップって、マジで久し振りなんじゃ・・・?

<銀魂>
 将軍様・・・!!!
 嘘でしょ・・・。

<火ノ丸相撲>
 その凄まじい熱さと迫力には、もう言葉もありません。
 ホント凄い作品ですよ、これは。
 果たして火の丸は、この絶望をどう乗り越えていくのでしょう?

<斉木楠雄のΨ難> 
 なにこの掲載順の低さ!!
 これじゃアニメ化はまだ遠いのでは・・・。(こら)


 そして『ソーマ』の掲載位置にもビックリ。
 ここ最近の展開から考えれば、こんなに後ろになるとは思えないんですけど・・・。
 入稿が遅れたのでしょうか?
 アニメ化に伴って、仕事量もかなり増えていそうですしね~。(心配)

 ・・・心配といえば。

 葦原先生・・・!!(><|||)
 お早い回復をお祈りします・・・!(出来ることなら、しばらくゆっくりと休養された方がいいのでは・・・)





 週刊少年ジャンプ2015年6・7合併号掲載。
 掲載順第10位
 第101話 【鍛えた名刀】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さあさあ遂にやって参りました!!我らが主人公創真のターン!!
 というわけで

 センターカラーです

 創真ピンです


 附田&佐伯先生ありがとうございます!!



 
 準決勝時の巻頭カラーでは牛若丸でしたが、今回は股旅姿なコスプレです!
 ネコさんの大好物じゃない方ですね!(と、ベタなボケを言ってみる)

 「木枯し紋次郎」のイメージなのでしょうが、世代的に「北風小僧の寒太郎」が思い出されます。
 風来坊的なイメージもある創真にこのチョイスはなかなかピッタリ♪

 紅葉散る中、不敵に抜刀せんと構える創真。
 ですが、実はこのイラストにはちょっとした仕掛けが―――





 では本編へといってみましょう。

 いよいよ創真の審査が始まろうとしていたその一方で、叡山と一色先輩は何やら不穏な会話を。





 創真が〆だと出した料理は―――

 炊き込みご飯!!

 うおーっ
 ふんぎゃーっ
 こんにゃろめーっ

 滅茶苦茶美味しそうじゃないですか―――!!!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
 

 観衆達が絶叫するのも当然のレベル。
 しかもお茶碗によそう様が・・・!(悶絶)
 ここ、アニメになったらとんでもない破壊力になるに違いない。


 かくして、いざ実食へ。

 レオノーラのこの満足げな顔☆
 ほんと佐伯先生は良い表情を描いてくださりますね~。(^^)
 そして堂島先輩は無駄にキラキラ(笑)。
 解説はレオノーラに横取りされちゃったけど(苦笑)。

 黒木場や葉山のサンマに勝るとも劣らない品質だった創真のサンマ。
 やはり、正体は「糠さんま」でした!!
 本戦第一回戦から丸井を筆頭に順に料理の解説役が回っていった極星陣でしたが、トリは恵が務めてくれました。(堂島先輩の方が詳しかったけど)

 10日間という準備期間の中で、料理の試作、目利きの鍛錬、そして数多くの熟成と、相当に時間をフル活用していた創真。
 ふみ緒さんの言葉や仲間達の協力、その全部のお陰で糠サンマという閃きに繋がったと!!(^^)

 見聞としては糠さんまの存在を知らなかった創真。
 そんなゼロのスタートから、仲間達からの助言をもとにしたとはいえ自力で辿り着いたというのですから、彼の発想力や努力には本当に目を見張るものがあります。

 そして刀工な創真さん!!かっけえ!!
 頭に巻いているのが鉢巻きでなくバンダナ!!
 これはもうこの先お目に掛かれるか分からない超レアカットかと!

 「秋の刀」と書いてサンマ
 名刀を“探し当てた”黒木場や葉山に対し、名刀へと“育て上げた”創真!
 前回にて黒木場も葉山もそれぞれの「刀」についてのイメージ描写がありましたが、創真にかかると「刀」というイメージも単なる「武器」だけに留まらなくなるのが凄く良いですよね。(^^)



 糠サンマという見事な工夫に、きっと高評価を貰える筈!!と沸く極星陣でしたが・・・。
 その高評価の印である「おはだけ」は披露されず。

 黒木場:(ニヤ)
 葉山:(フン・・・)

 栗うさぎ( ̄ー ̄)ニヤリング  

 はっはっは。やだなあ~。

 

 

 

 

 

創真の工夫がこれだけで終わりなわけないじゃないですか♪

 

 

 

 

 

 総帥達の反応に悔しげな大泉のお爺ちゃま。
 やっぱり創真を応援してくれているんですね!どうもありがとうございます!!(^^)

 そんなお爺ちゃまは別として「やっぱり」とか「予想通り」とかほざいている観衆達は蹴っ飛ばしておきましょうか。(←←←)



 一方の創真はおかわりを勧めるものの・・・審査員達は誰も食べようとはせず。


 審査はこれにて終了かと思われたその時。

 「あれ~~~?食べないの~?お楽しみはこれからなのに♪」
 という副音声が聞こえてきそうな態度で鍋に入った何かを出してきた創真。

 その「何か」に刮目する総帥。
 ざわめく観衆。
 緊張が走る黒木場と葉山。





 叡山の目論みを全部見抜いていた一色先輩。
 そして言います。言ってくれます。

 創真に巻き込まれ、呑まれたのは叡山の方ではないかと。

 ごもっとも♪♪♪

 意見が合いますね一色先輩。
 なんせ創真は『春の嵐』ですから♪  

 創真の料理の恐ろしさはここからだと語る一色先輩。
 「凄さ」と言わず「恐ろしさ」と述べたあたり、一色先輩も創真を、将来刃を交えるであろうライバルと見てくれているようですね。
 意見が合う限りは、一色先輩がどんなに黒かろうが気にしませーん。(←)





 (イメージで)抜刀する創真。
 ここのシーンが、冒頭のセンターカラーとリンクしていたわけです。

 鍛え上げられた名刀。
 ってゆーか、もはや妖刀(爆)。

 果たしてその本当の切れ味は・・・!?
 そして使い手:創真はその「刀」をどう振るってくるのでしょうか・・・!!??


 

 


 


 

 今回は創真の品がお披露目される一方で、仙左衛門や堂島先輩に並ぶ事情通である一色先輩を通して叡山の策略が明るみに出されてましたね。
 美作の他にも叡山の策略が潜んでいるのではと気が気でなかった私としては、ここできっちり明かしてくれたのはかなり有難かったです。
 あ~これですっきりとこの闘いを見届けられますよ♪

 第一回戦でタクミを敗北させることで、創真を自分の策に嵌めようと叡山は企んでいたのでしたか。
 ならば、創真が自分から対価を大きくしてきた時はさぞほくそ笑んでたことでしょうね。
 ところがどっこい。
 見事勝利を収めたのは創真。
 しかもそれだけではなく、自分の部下だった美作を改心させ、これまで創真に悪印象を抱いていたであろう学生達の、彼を見る目を変えさせるきっかけまで作ってしまったという。
 創真を失墜させるために選抜に推薦した筈が、逆に創真を飛躍させる土台作りに貢献してしまうことに。 

 一色先輩の言うとおりですよ。
 創真は叡山の姑息な策略など全く通じないほどの「深さ」と「大きさ」を持った人物だったというわけです。

 ほんと、えりなにも言えることだけど、とんでもない人物を敵に回してしまいましたね叡山♪



 さて、当の創真の方ですが、糠サンマという工夫で見事に目利きの差を埋めました!
 ここまでは黒木場や葉山と同じスタートラインに立っただけ。
 そしてここからが創真の創意工夫の本領発揮ですよ!!(><)

 「洋刀」だった二人の“刀”に対し、創真の“刀”が「日本刀」だったのも個人的にガッツポーズ。
 これは間違いなく「選抜の真のテーマ」に応えたものになりそう!
 加えて、「
切れ“味”」と表現されているあたりがやっぱりナイス☆
 言葉の妙が発揮されていると、附田先生の本領も充分に発揮されてるように感じられます。

 それにしても創真って、洋装よりも和装の方が圧倒的に多く描かれてますよねー。
 実際似合っているというのも理由の一つでしょうが、やっぱ内外共に“日本男児”だからでしょうか?(^^)



 なにやら炊き込みご飯に何かを注ぐことで、創真のサンマ料理は完成する模様。
 これには“〆”ということにも相まって、第一回戦で用いられた屑餡かけご飯が思い出されます。
 ですがそれとは似て非なるものでしょうね。絶対に。

 一見シンプルながらも、物凄い手間暇が掛かっている。それが創真の料理。
 果たしてあの鍋の中身に、どれだけの創意工夫が詰め込まれているのでしょう?
 目利き対決で印象が薄くなってしまいましたが、サンマは創真も非常に扱い慣れている得意食材。
 糠サンマに加え、どんな発想でサンマの持ち味を活かしてくるのか。
 読めないだけに一層期待が煽られます!!



 そんな創真の本領発揮は次回へと持ち越しになりましたが、人によってはすぐに料理の全貌を明かさなかった創真の今回の振る舞いに引っ掛かりを覚えた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 ですが、こういう所こそが創真の「創真」たるところだと私は思っています。

 普通の選手なら、すぐに審査員に手の内を全て曝け出すことでしょう。
 自分は“審査してもらう”立場なのですから。
 で・も。
 そこが創真はちょいとばかし違うんですよね。
 料理を食べてくれる相手を「客」として尊重はしているものの、決してへりくだったりはしない。
 
 むしろ

 審査員に「挑んでいる」。
 

 この姿勢。
 連載開始当初から創真はこれを貫いてくれていますよね。
 彼のこういう所が賛否を生むところなのかもしれませんが、私は彼のこういう所も大好きですよ?(^^)


 そしてやっぱり創真は黒木場と葉山の中間的キャラというのも改めて感じますね。
 口調も態度も不躾な黒木場。
 口調も態度も(審査員の前では)スマートで礼儀正しい葉山。
 そして創真は口調は最低限の丁寧調でありながら、表情と態度がすっげ挑発的っていうね☆ 
 なまじ口調は丁寧なだけに尚更彼の不敵さが際立ってます。ホント堪らん。


 今回も自分のペースを決して崩さなかった創真。

 しかも出してきたのが「行平鍋」☆☆☆
 
 もう創真節大・全・開としか言えません(笑)。



 
・・・あ。
 そういえば今回の創真、「おあがりよ」言ってませんね。
 黒木場と葉山の分も作ってあることから、次回二人に差し出す時にきっと言ってくれることでしょう。

 楽しみです。

 次回存分に振舞われるであろう、リアクション祭りが♪♪♪


新年あけましておめでとうございます!

2015-01-01 23:45:00 | 日記

 全国的に大雪の新年となりましたが、皆様の地域は大丈夫ですか?
 私としてはもう慣れっこですが。

 早番明けで少々クラクラしながらの更新です。(←)
 明日明後日は一応休みなのですが・・・。

 忘れ物をしたため出勤です(爆)。

 いいんだけどね!
 出掛ける予定なんて全然なかったから!(←←)



 一年の計は元旦にあり!
 というわけで今年も抱負を述べようかと。
 今年はちょっと興味がある・・・というかやってみたいことがあるので、それに挑めればと考えているのですが・・・。
 今まで全く知らなかった世界なので、正直敷居の高さをかなり感じています。
 でも・・・。
 まずは一歩を踏み出していこうかと。
 一歩一歩、少しずつ。
 そして今年の年末には、それが成し遂げられたと言えればいいなと。
 ま、ブログの継続は去年に引き続いての目標ということで(笑)。

 とにもかくにも、今年もどうか宜しくお願いします!!





 そういえば、今回の『ソーマ』公式ツイッターでは、ソーマ達の年末ミニ漫画はありませんでしたね。(←去年マジで歓喜した人)
 あ、でも佐伯先生イラストを描いてくださってる♪

 っと思ったら。

 えーーーーー!!!???

 ・・・凄い。