なんかお久し振りです。
ジャンプ合併号だったこの期間。
ただのんべんだらりと過ごしていたわけではなく、『ソーマ』100回目記念感想第2弾を作成しておりました。
今月中には書き上げる予定です・・・私の集中力が持続できれば。(←)
では今週もジャンプの他作品の感想の後に、『ソーマ』感想を述べさせて頂きましょう。
<銀魂>
・・・やっぱり夢オチとかじゃありませんでしたか・・・(涙)。
嫌ですよもう。これ以上「良い人」がいなくなってしまうのは。
<斉木楠雄のΨ難>
なにこの掲載位置の爆上がり(大汗)。
<ハイキュー!!>
この作品も、キャラクター一人一人のドラマをしっかり魅せてくれてるんですよね~。
アニメ第二期も頑張ってください。(^^)
<僕らは雑には学ばない>
知った知識は活かしてこそ。
博士先輩の考え方はとても好きですね。ついて行くほどの根性は持てませんが(苦笑)。
私も悶々と抱えていた「自然の厳しさ」に、爽快に斬り込んでくれて感謝!スッキリしました!(^^)
「大斬シリーズ」の中でも今回が一番面白かったです。
できれば連載化して欲しいぐらい!
<火ノ丸相撲>
部長ホント良い人・・・!(><。)
歩み寄り、一緒に背負っていこうとする部長。
第三者的視線で、相撲の道を深く理解しないまま否定するレイナ。
それらは言うなれば、“重い”配慮と“軽い”思慮。
でも。
それら両方が「励まし」になるんですよね。(^^)
<磯部磯兵衛物語>
いつも蹴っ飛ばしたくなる主人公ですが、今回は原型を失うぐらいに踏み潰したいと思いました。(※褒めてます)
そして葦原先生に続き、今度は久保先生が急病の為お休み★
何なのだろう・・・今ジャンプ作家達に病の呪いがかかっているのでしょうか・・・。
附田先生も年末年始に体調が崩れた模様。
私も人の事は言えないのですが、何卒お体を大事になさって頂きたいものです。
週刊少年ジャンプ2015年8号掲載。
掲載順第8位
第102話 【創真の“強さ”】
いや~~~今回は本編を読む前から心拍数がやばいことになってました。
サブタイトルが『創真の“強さ”』って・・・!!
これは期待するなと言う方が無理!!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
果たしてどんな内容なのでしょうか!?
いざ!!
実は選抜出場の前祝いの後、皆が寝静まった頃に話し合っていた一色先輩と城一郎。
それは創真の事について―――
時は戻り、遠スポの記事を取り出す一色先輩。
ごもっとも!!なんつー酷い写真を使うんだ!!(怒)
創真をこき下ろせば下ろすほど伸びていた、記事の売り上げ。
はあ!?
売り上げを目的に人を差別するなんて、なんつー三流記事なんだ!!(怒×怒)
話を振られ、創真は遠月学園を「踏み台」呼ばわりした嫌われ者だからそれも当然と答える叡山。
ですが一色先輩は、理由はそれだけではないと思っていました―――
創真が取り出した鍋の中に入っていたのは、白い液体。
それを目にし、審査員達は全員おかわりを。
ご飯ものに汁物をかける。それは第一回戦での弁当対決でも見られた手法。
辛酸を舐めさせられたことを思いだしたのか、アリスは仏頂面。
「最後の悪あがきは結構だけれど―――」
ピク★
その「悪あがき」で完全にひん剥かれたのはどこのどなたでしたっけ~?(^^#)
ま、そんな何も分かっていない奴の言葉なんか無視するとして。
改めて、謎の液体をかけた炊き込みご飯を審査員達に差し出す創真。
お~この「おあがりよ!」はかなり新鮮!!
デビュー当時から佐伯先生の描写アングルのセンスには光るものがありましたが、ありそうでなかったこの構図にはこれまた目を引かれるものが。
特にその手先!!!
あーもー誘ってるんですか創真さん!?綺麗すぎー!!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
そうして、再び口にする仙左衛門。
今度こそ「おはだけ」炸裂!!
「おはだけ」も、もはやすっかり定着しちゃってるなあ~・・・。
お爺さんが脱いでこれだけ盛り上がる漫画なんて、この作品ぐらいだと思う(爆)。
その白い液体の正体は、なんと豆乳!!
えーーーーーーーーーー!?
なんとも予想外の食材を用いてきたなあ・・・!!
勿論ただの豆乳ではなく、味噌とパルミジャーノ・チーズを少しずつ加えてじっくり温めたものでした。
やっぱり手間暇かかっていましたね。
こういうものはすぐに焦げてしまいますから、目を離さずに弱火で常にかき混ぜ続ける必要があるんですよね~。
時間をかけて作り出す美味しさ。
糠サンマと同様、いかにも創真らしい料理です。(^^)
創真の秋刀魚料理、その名は「サンマの炊き込みごはん おじや風」!!
おお!!創真のその発想に、仙左衛門の「おにやけ」も出ましたよ!!
そして堂島先輩は、ご飯にサンマ以外の物も混ぜ込まれていることに気付きます。(まあ、これは前回のうちに気付くべきだと思いましたが)
それはカリカリ梅!!
第一回戦で「海苔弁当」と発表した時も
ど~ん
第二回戦で七輪を持ってきた時も
ど~~~ん
そして今回も
ど~~~~~ん
そんな創真さんはやっぱ無敵(大笑)。
堂島先輩はこれといったリアクション無しでしたが、レオノーラは「片言おはだけ」披露!よっしゃ!
そして再び回想へ―――
小さき太陽見参!!!
この笑顔に全て持っていかれました。(←待て)
あ、でもひとつだけ。
城一郎に宣言したその当時は、まだ眉の傷はついていなかったのですね。
明白な実績を挙げながらも、多くの学生達が創真を低く見ていた理由、それは
創真を認めれば、努力していない自分を認める事になるから。
なるほど、ね。
ここにいる学生達はそのほとんどが「エリート」であり、プライドの高い者達ばかり。
そんな自分達よりも、特別な才能も家柄も何も無いぽっと出の創真の方が実力がある。
その事実を認めたくなかったというわけですね。
つまりは無意識に嫉妬していたのでしょう、創真に。
でも。
この「秋の選抜」を通して、葉山やアリスといった誰もが恐れる強者を相手に堂々と渡り合う創真の姿を見てきて。
美作に語った、創真の考えを聞いて。
“料理人”としての彼を知って。
ようやく今、淀み留まっていた観衆達の「偏見」に“風”が。
創真のお陰で形見の包丁が戻ってきた女の子が良い象徴になってくれていましたね。嬉しいです。
「幸平創真って・・・すげえ」
(⌒▽⌒)
創真のサンマおじやを夢中で啜るレオノーラ。
糠サンマや豆乳という和の食材と、パルミジャーノ・チーズという西洋の素材の組み合わせによる新たな美味しさ。
思い出すは、夫との出会い―――
この流れは来るな、ダジャレリアクションが・・・って
??????????
エ?ナニコレ?(・_・)
いや大変素敵なシーンですけども。
レオノーラは旦那さん(アリス父)の事を昔は「ナッサン」と呼んでたのですか。
でもってアリス父は黒髪なのね。
そんでもって見事な田園ですね。
で、それが?????
全くの意味不明でした。正直言って。
調べてみたところ、N●Kの某連続テレビ小説ネタだった模様。
改めて思ってしまいましたが、こういうギャグって元ネタが分からないとダダ滑りになっちゃいますね。(^^;A)
「御粗末・・・!」
かくして、全ての実力を出し切った創真!
さあ、果たして判定の行方は・・・!!??
リアクション祭りではなく、今回巻き起こったのは“風”でした。
今回はいわば、合宿編でいうなら第33話のような役割を持った内容でしたね。
全ての結末を迎える前の総括というか。
今回述べられた創真の“強さ”が明白に描かれたのも、この回でしたし。
あの時は料理人としての道とは如何なるものかという事が堂島先輩から語られましたが、今回一色先輩から語られたのはサブタイの通り、創真の“強さ”というものは如何なるものかという事。
今回の話にはただ、素直に頷くだけです。
述べられた創真の“強さ”は、私がこれまで創真について語ってきた事の一つの纏めのようなものでしたから。
非常に語りたい事が沢山あった今回の内容でしたが、まずは全貌が明らかになった創真の料理を分析しておきましょう。
前回は炊き込みご飯単品で出すことで糠サンマの美味しさを堪能してもらい、今回は豆乳出汁をかけることでまさに〆として、そしてこの「秋の選抜」で学び得た集大成として出してきました。
まず最初に本戦第一回戦でのアリスとの弁当対決。
本編でも指摘されていた通り、ご飯ものに汁物をかけるという手法を再使用してきたのかと思われましたが、違いました。
実際に取り入れたのは、「旨味の相乗効果」。
動物性の旨味成分であるイノシン酸と植物性の旨味成分であるグルタミン酸の共存による、更なる旨味の強化。
あの時は最先端の美食学として用いたアリス、そして日本伝統の手法として用いた創真。
それを今回創真は、定番から逸した食材を用いてこの効果を狙ってきたわけです。
そして第二回戦での美作とのビーフシチュー対決。
味噌の使用という点が共通していますが、それ以上に重要なポイントになっているのが試行錯誤と止めない思考。
失敗と努力の積み重ねによる、「美味しさ」への到達。
そして、仲間達からの協力。
糠サンマがそれらの象徴となっています。(^^)
それだけではなく、この品には他にも創真のこれまでの料理の創意工夫のポイントがあちこちに。
カリカリ梅を使用した創真。
これも弁当対決での手法が連想されていますが、実際の効果は脂分のくどさの解消と酸味による食欲増進。
これは郁魅との丼ぶり対決で用いた工夫!
そして「おじや」風にしたことで、予選のカレーリゾットを連想させる仕上がりにも。
黒木場と葉山はイタリア料理を出してきましたが、創真もパルメザンチーズを使用することで少しだけイタリアンテイストを出していましたね。
パルメザンチーズはタクミも予選で使っていましたし、やはりここでもタクミの料理スタイルを彷彿とさせました。
“和洋の出会い”となっていた創真の料理。
「選抜の真のテーマ」から見れば、三人の内創真が一番このテーマを満たしています!!!(次点が葉山、次々点が黒木場)
これは次回の判定が楽しみ!!(>▽<)
さて、では今回の主題へ。
まさか観客達の反応にまで理由を作ってくれるとは思ってもいませんでした。
叡山の策略、そして観客の反応と、選抜を通して抱えていたわだかまりが一つ一つ丁寧に解消されていってるのはとても良いなあ・・・!
こういう所がこの作品の誠実さですよね。(^^)
判定が出る前に、こうして観客の創真を見る目を変えてくれたのも嬉しかったです。
以前も述べましたが、結果が出た後に創真への反応が変わっては、表面的な実績しか見られていない事になってしまいますから。
レッテル。固定観念。先入観。
そういった凝り固まった「ものの見方」を、己の姿を通して溶かしていく創真。
『春の嵐』。
やはり創真のこの二つ名は間違いではなかったようです。(^^)
城一郎の口から初めて語られる、創真の過去。
定食屋という家に生まれ、小さい頃から料理に携わっていた創真でしたが、城一郎は特に創真が料理人になるのを望んでいたわけではなかったのですね。
つまり、料理人という道は創真が自ら決めたという事です。
本当に、創真は今も昔も変わっていません。
あっけらかんと大胆発言をするものの、その発言を至ってナチュラルに守り通すのですから。(^^)
―――普通の人には当然持っているモノが、創真には欠落している―――
城一郎のこの言葉を目にした時「え!?」と不安が走りました。
ですがすぐに、「ああ、そういうことか・・・!」といたく納得。
“特別”ではない言葉で、目から鱗が落ちる考えを表現できる。
そういう作品は私の中で物凄く評価が高いです。
自分の足りない部分に素直に向き合う強さ。
それらは“城一郎には”無かったもの。
それはすなわち―――
やっぱり、創真は本質的な部分はお母さん譲りのようですね。(⌒▽⌒)
この作品を読んでいるうちに、以前の内容、もしくは他のキャラクターと比較して考える習慣がついてしまった私(苦笑)。
今回も、読みながら思い浮かんでいた人物が一人、いました。
・・・今回の内容。
かなり深い部分に触れてますね。
否定することで、認めないことで守る己のプライド。
それは観衆達の事を指していました。今回は。
ですが。
そんな観衆達と同じ存在が観客席以外にも居るのですよね。丁度今、創真と同じステージ上に。
―――天才が勝っていくのは当たり前の事―――
この固定観念に周囲から、それだけでなく自分自身でさえからもガチガチに囚われている子がいます。
今回、観衆達が創真を認めたとしても、「その子」は絶対に創真の事を認めたりはしないでしょう。認めるわけにはいかないでしょう。
何故なら、創真を認めてしまったら、これまでの自分の人生全てを否定することになってしまうから。
特別な才能、家柄、権力。
全てを“持っている”からこその束縛。
“持っていない”からこその自由。
これから、『春の嵐』と『氷の女王』はどうぶつかっていくのでしょうか。
自分の心に“フタ”が無い。
だからこそ、とてつもなく強い創真。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも。
果たして城一郎は、他の人達は気付いているのでしょうか。
創真のそういう所は、“強さ”だけではないという事に。
・・・さて。
次回はいよいよ優勝者が決定されますね。
叡山の目論み、観客達の偏見、それらを順に清算していきましたが、あと残るは黒木場や葉山との決着。
勝敗という単純な結果ではなく、お互いが納得せざるを得ないしっかりした“決着”をつけて貰いたいです。
まあ、附田先生ならきっとそうなさってくださるでしょうけども。(^^)
あ。それとお気付きでしょうか?
この「秋の選抜 本戦」にて、創真は審査員は総帥以外特に脱がしていない代わりに、対戦相手を脱がしていることに。
果たして黒木場と葉山は脱がされることになっちゃうのでしょうかね???
もっとも、黒木場と葉山はタクミと同様にこれからも創真の良きライバルとして闘っていくでしょうから、別にここで脱がなくても私としては全く構いませんが。(っていうか平気で「脱ぐ脱ぐ」言う事自体がどうなのかという)
審査員のリアクションから判断すれば、創真、黒木場、葉山の評価は五分五分といったところ。
ですが、きっと創真が勝利を手にすると信じています!!!
創真が「次のステージ」へ進むためにも!!
そして、黒木場と葉山の成長の為にも・・・!!