~今日のネコトモ~
さて、今日はタルトちゃんとスフレちゃんがどんな子なのかを、簡単にですがご紹介。
タルトちゃんは明るく活発。
元気すぎて時々やんちゃをやらかしてしまうことも(苦笑)。
でも勇敢で行動力のある子です。
スフレちゃんは大人しくておしとやか。
そして結構な怖がりさん(苦笑)。
でも家庭的で、勉強家な一面も。
いうなればタルトちゃんは自由奔放タイプで、スフレちゃんは優等生タイプ。
でも二匹とも優しくて素直な本当に良い子です。(^^)
そんなとても純真な二匹なのですが・・・。
時折、言葉の端々に“影”を感じることが・・・。
週刊少年ジャンプ2019年15号掲載
第302話 【魔手爪牙】
今回は恵がメインのお話だけあって、全体に渡って恵の描写に気合が入っていましたね。
佐伯先生は本当に正直な方です(苦笑)。
朝陽とえりなの会話を偶然聞き、その不穏さに危惧する恵。
そんな恵が取った行動は、朝陽への食戟の申し込みでした。
提示した条件は、これ以上えりなに言い寄らないこと。
これまでなら、こうやってえりなを守る役割は新戸が担ってきましたよね。
それを今回は恵が務めることに。
でもこれは非常に必然的な事だったと思います。
新戸はこれまで徹底してえりなを守ってきましたが、昔の記念記事でも述べた通り、その根源にあるのはえりなへの敬愛や憧れだけでなく母性愛もありました。
そして恵もまた、新戸に負けないほど大きな母性を持っているキャラクターなわけですから。
真凪の登場によって表へと出てきた「母親」という最重要ファクター。
今回の展開もそのファクターを汲み上げているのでしょう。
まあ、新戸ファンにとってはなんで今まで通り新戸が務めないのかと非常に残念なところでしょうがね(苦笑)。
でもそこは第52話冒頭の繰り返しを防ぐため、ということで。
それにしても、食戟が成立するには両者の合意だけでなく認定員も必要じゃないんでしたっけ?
これじゃ単なる口約束です。
あ、そっか☆
食戟の条件なんてとっくの昔に破綻してましたね。(┐(-▽-)┌)
ちなみに。
対戦相手だった仮面男(もはや名前を覚える気さえ無い)の異能?のくだりは完全に流し読みしちゃったり★
実際、単なるハッタリで終わりましたしね。
まあでも、今回のサブタイトルとの絡め具合は中々凝っていたかと。
「魔手」の意味は心を惑わしたり危害を加えたりして人を破滅に導く手段の例え。これが指しているのは間違いなく朝陽。
「爪牙」は勿論仮面男(名前覚えなさいって)の料理道具を指しているわけですが、それだけではなく、「爪牙」という言葉には主君の手足となって働く家臣という意味もあるそうで。
仮面男(だから名前以下略)と朝陽との関係性まで含まれてあったこのサブタイの巧妙さには素直に感心させられました。
そういうわけで一瞬で決着が付いた戦いでしたが、恵のコスプレが何だったのかは皆目見当が付かず。
中国関連に詳しい誰か~解説お願いしま~す。(他人任せ)
でも鞭?で倒していたのは恵らしいしなやかな強さが表現出来ていたかな、と。(^^)
それにしてもここ最近、調理関係のシーンが立て続けにカットされている印象が。
テンポを優先しているのかもしれませんが、これまではどんなモブ敵との戦いでも、作った料理がちゃんと描かれてきたというのに・・・。
ただでさえ異能云々で方向性が怪しくなりつつあるのですから、せめて料理自体はしっかり描いてもらいたいものです。
かくして、頑張った恵は朝陽との勝負権を見事獲得します。
ああ、でも・・・。
残念極まりない事ですが、まず間違いなく朝陽の毒牙にかかってしまうことでしょう。(><|||)
これまで戦ってきた料理人達の包丁(料理道具)を奪っていた朝陽。
これは一見かつての美作と同じやり口に見えますが
とんでもない。
大違いです。
美作は奪った包丁を一個一個きちんとケースに保管しておき、その几帳面な性格もあって手入れもちゃんとしてくれていました。
ですが朝陽はなんですか。
全ての包丁を無造作に、トランクに一緒くたに入れているというなんとも粗雑な扱い。
この事から、朝陽は道具に対する誇りや愛着が一切無いのが優に知れます。
朝陽にとって調理道具は、己の力を高めるための「道具」でしかないのですね。
手下が勝てば邪魔者がいなくなる。手下が負ければその道具で自分の力が更に増す。
つまりどっちに転んでも朝陽にとっては利得になる訳ですか。
そんなこんなで、その実態判明からずっと仰々しく描かれている朝陽の異能?ですが・・・
そーーーんなもの、ずっとずっと前から当たり前に使っている人物がいるんですけど?
それは他ならぬ創真。
創真はとうの昔から、勝負相手からその考え方や特技を「学習」という形で吸収し、そして「応用」という形でその学んだファクターを掛け合わせてきたんですけども?
なので、どんなに朝陽の力が仰々しく描かれようが、私にとっては創真の二番煎じにしか見えません。
おそらく附田&佐伯先生もそこは意図して描いているのでしょう。
朝陽の異能?を特別な才として持ち上げれば持ち上げる程、それを至って自然に実践してきた創真との対比が明白になりますものね。
・・・ああ、そうか・・・。
この点もまた、この作品の最大のテーマである「出会い」と関係してきますね。
創真は戦ってきた相手との「出会い」をちゃんと己の糧にして成長を続けてきました。
ですが朝陽は「出会い」を糧にせず、人ではなく道具からしか力を得てこなかったわけですから。
今回の展開を目にして、思い浮かんだ予想が一つ。
それについては次回語りたいと思います。