あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第219話感想

2017-06-30 09:15:00 | 食戟のソーマ

 ふう、ふう・・・。
 あともう一話分・・・!
 (でもそろそろ『キングダムハーツ』のプレイ感想も書きたいな~と思ったり)

 

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2017年29号掲載
 掲載順第12位
 第219話 【存在の証明】

 

 

 

 久我の脳内談義から今回はスタート。
 こういうゴーイングマイウェイな独白が出来るのって、久我かアリスか竜胆先輩ぐらいだと思う。

 裕福層の生まれで、才能にも、両親からの愛情にも恵まれ、何不自由なく順風満帆な人生を歩んできた久我。
 まあ身長という問題はあった模様ですが(苦笑)。
 (「ないよ」というダメ出しが地味にツボりました)

 そんな「挫折」というものを知らずに生きてきた久我が、生まれて初めて味わった「挫折」。
 それが司から受けた大敗北だったという。

 「着飾ってきた自信」というのが言い得て妙です。
 自信というものは表面を飾りたてるものなんかでは決してありませんから。
 司との再戦までの間、久我は本当の自信を得るために頑張ってきたのでしょうか・・・。
 それとも、司に勝つことで真の自信を得たいと思っているのでしょうか・・・。





 二年生のみの構成だった1stBOUTとは大きく変え、全員3年生というほとんど最大戦力で挑んできたセントラル。(対して反逆者連合は今回も各学年一人ずつの構成ですね)

 へえ・・・。
 女木島冬輔や一色先輩らが十傑から除籍された時は十傑メンバーって仲が悪いのかと思っていたのですが(第151話)、そんなことは無かったようです。
 少なくとも普通に話せる間柄の模様。良かった。

 斉藤綜明によると、女木島冬輔は他者に肩入れしたりしないような、我が道をいく人物とのこと。
 そんな女木島冬輔が、どうして反逆者連合に力を貸してくれたのかというと・・・

 創真をちらりと見る女木島。

 早く知りたいそこんとこ。(期待値MAX)



 対戦カードも決まり、久我と司の勝負食材は・・・
 緑茶(茶葉)!
 う~~~ん!これは久我にとっては己の得意分野[四川料理]を発揮することが出来ない食材に当たってしまいましたね~~~!(><)
 お茶に「辛さ」なんて合わせてしまったら、それこそお茶の風味が木端微塵になっちゃいますもの。

 一方の司も、得意ジャンルはフランス料理なので不利そう・・・と言われてますが
 んなわきゃないでしょ。
 司は料理ジャンル云々以前にあらゆる食材のエキスパートなのですから。
 ぶっちゃけ、司は苦手な分野が無いとさえ言える料理人ですよ。

 その一方で思った事が一つ。
 ということは、創真はわざわざ司の得意分野で勝負を挑んでいたというわけね・・・。第163話



 不利なテーマ食材であったものの、それでも早々に作る品を決め、調理に取り掛かる久我。
 そんな中華料理人ならではの久我の柔軟なセンスを褒める司。
 「十傑から外れたのはやっぱり勿体なかったなぁ」
 何言ってんだか。久我達が十傑から外されることに同意していたくせに。

 久我も険しい顔で言います。
 「他人の事なんて何とも思ってないくせに!!」
 これは一体どういう事かというと・・・





 回想にて。

 去年、司と勝負した結果惨敗を喫した久我は抜け殻と化していました。
 これは第131話で語られていた過去エピソードの後日談ですね。

 ここで思いがけず、驚きの事実が判明。
 なんと、司は二年生の秋の時点で既に十傑第一席の座に就いていたという・・・!!
 これは凄い。
 ・・・・・・・・・・ふむ。
 ということは・・・。

 一色先輩の言葉で元気を取り戻し、リベンジを申し込むべく司の所へ赴く久我。
 叡山ら同級生ズも一緒に。
 ・・・仲良いね。(^^)


 とそこへ、同級生から久我との勝負の件で声を掛けられた司。
 ですが・・・

 「くが・・・? ・・・誰だっけそれ」

 

こ れ は ひ ど い。

 


 自分から勝負に立候補しておきながら、相手の名前を忘れるって何事?

 まったく・・・
 一体いつからこんな風になっちゃったんでしょう?

 少なくとも単行本第21巻収録の番外編(『別腹!#6』)では、確かな情熱を感じられたというのに。
 講師に執拗に味見を頼んだりと、他者の意見も積極的に聞こうとする子だったというのに。



 司の言葉に固まる久我達。
 司にとって、久我との勝負はもう何の印象にも残っておらず、単に「四川料理の子」という認識でしかなかったのでした。
 皿の事しか頭にないと言っても・・・、これは大問題でしょう・・・人として。







 久我が司へのリベンジにこだわる理由。
 それはただ単に汚名返上だけではなく、己の存在を司に証明させるためでした。
 ・・・熱いですね。
 炎の調理動作と相まって、久我の情熱がひしひしと伝わります。



 それと。
 個人的に気になった事が二つほどあったり。

 久我が出てきたというのに、やっぱりここでも中華研の部員達が久我を応援する姿は描かれないんですね★
 はあ・・・。アウェイ演出ももうウンザリなんですけど・・・。

 そして。
 回想時に出てきた司の同級生が言っていた、ある言葉。
 久我家の「長男坊」?
 ってことは久我って、ひょっとして弟(もしくは姉妹)がいたりとか?





 さて・・・そんな久我と司の勝負の一方で。

 竜胆先輩が取り出した食材は・・・なんとワニ!!
 ・・・かわいいv(※栗うさぎは爬虫類も好きです)

 小林竜胆 VS 女木島冬輔

 両者の勝負も始まろうとしていました。

 

 






 こうして語られることとなった、久我の司との因縁。
 竜胆先輩もラストに大きなインパクトを与えてきましたが、彼女については次回の感想で述べることにします。



 料理を通して自分の存在を証明させてやる、という久我の熱い心意気。
 葉山との再戦時の創真と相通じるものがありますね。
 う~ん、本当に久我が助っ人に宛がわれたのは適任だったんだなあ~。

 口喧しいわ物凄い挑発的だわ軽薄な態度だわでトラブルメーカーなイメージが強烈だったものの、創真と葉山のリベンジ戦あたりから良い所もどんどん見えてきた久我。
 そしてまた一つ、今回を通して彼の凄い所が分かりました。
 これまで勝利街道まっしぐらな人生を歩んできたならば尚の事、敗北という挫折のショックは相当のものだった筈。
 しかもその上、相手から全く気に留められていなかったという二重の仕打ち。
 プライドが高い温室育ちの者ほど、その挫折から逃げる、もしくは偽ってしまうと思うんですよね。
 なのに久我は立ち上がり、正面から向き合ってきたという。
 そんな情熱や真っ直ぐさは大したものだと思います。本当に。




 そんな闘争心という“熱”をもって闘っている久我に対し、改めて突きつけられた司の“冷め様”。
 創真を己の「懐刀」に望んだ時(第162話)も愕然とさせられましたが・・・

 本当に、司は「料理」の事しか見ていないんですね。

 なんていうか司って基本的態度は柔和で気弱で優しそうに見えるのに、本質的な部分で残酷というか、無情というか。
 料理関係において他者と関わる事があっても、相手の「心」は見ていない。
 注目するのは相手の「力」。
 そして、それが己の料理の向上に役立つかどうか。
 それのみ。

 腹黒キャラというのはお馴染みですけど、司は腹白キャラとでも言えばいいのでしょうか。
 純粋すぎて。ひたむきすぎて。
 逆に残酷。逆に無情。
 「黒さ」を得意とする附田先生のキャラ造形にしては、かなり類を見ないキャラクターなのでは。
 「白の残酷さ」においてはえりなやアリスがそれを体現していましたが、彼女らの場合は「幼さ」という人間味がそれを大いにカバーしていたんですよね。
 それが無いだけで、これほど印象が違ってくるとは・・・。


 これはやはり・・・薊の影響によるものなのでしょうかねえ・・・。

 今回にて、高2の時点で十傑第一席に就いていたことが明かされた司。
 ということは
 この時点で既に司の“目標”は到達されてしまっていたわけです。
 番外編で描かれていた、司の目標。
 それは誰よりも洗練された皿を創りだすことと、十傑第一席になることでした。
 目標を達成したということは、同時に、その先の“標”を見失ってしまったということ。
 司もかつての四宮のように停滞してしまい、何処に進めばいいのか分からなくなってしまったのでは。
 そんな司の前に現れ、司の新たな道標になってしまったのが薊だったのでは。

 これは単行本感想の時に述べようと、温存していた考えだったのですが・・・。
 竜胆先輩が創真を意識したキャラクターであるのに対し、司はえりなを意識したキャラクターだと思うんですよね。

 もし。

 えりなが感銘を受けた料理人が城一郎ではなく、薊であったならば、司にかなり似たタイプの料理人になっていたのではないか、と。
 かつてのえりなの酷さを「氷」に例えるならば、司は「無」。
 十傑との初対面時(第118話)の私の第一印象はあながち間違っていなかったのかも。



 どうやら、寧々先輩の時もそうでしたが、セントラル側は自分の料理だけを見ていて“人”を見ていないという姿勢が窺えます。
 ですがこれは、「良い料理人になるには自分の全てを捧げたいと思える人に出会う事」「出会いが無ければ料理人は前に進めない」という、作中最大の指針である城一郎の言葉と相反する姿勢です。
 何故なら、城一郎のこれらの言葉は“人”の事を見ている言葉なのですから。

 そして。
 創真も。一色先輩も。そして今回の久我も。
 現在までの反逆者連合軍の戦いに一貫して描かれているのは、皆が“人”を見てくれているという事なんですよね。
 創真は料理を食べてくれる相手を、一色先輩は仲間達を、久我は闘っている相手の事を、しっかり見ているという。
 こうした共通の姿勢を貫き通してくれることは、応援する身としてもとても好ましいものがあります。
 きっと反逆者連合は、この「人を見る」姿勢で残るセントラル勢とも闘っていってくれることでしょう。





 ・・・さて、最後に、久我と司が『お茶』というテーマで何を作ろうとしているか考えてみます。

 お茶という「嗜好品」がお題になるのは初めてですね。
 個人的には結構興味深い食材です。
 なにせ、お茶という物はその発酵度合いによって日本でお馴染みの緑茶、中国に浸透している中国茶、そして西洋に欠かせない紅茶と、多種に分岐する食材ですから。
 なので久我は中国茶、司は紅茶と、各々の得意ジャンルに合った種類の茶葉を用いてくるのではないでしょうか。

 中華では、お茶を使った料理は「茶菜」というそうで。
 調べてみたところ、どうやら久我は『烏龍茶滷肉(豚肉のウーロン茶煮)』を作るつもりなのでは?

 一方の司は何を作ろうとしているか全然分かりませんが・・・、まあでも今や緑茶を用いたフランス料理なんてのも珍しくありませんし、司なら緑茶を用いる可能性も充分あり得るかも。

 ・・・。

 ・・・。

 ・・・。

 ま、まさか緑茶・中国茶・紅茶全てを用いた料理なんていうトンデモナイ品作ってきたりしやしないよね???

 


『食戟のソーマ』第218話感想

2017-06-28 19:40:00 | 食戟のソーマ

 近況報告。
 職場の同僚の療養期間が、当初は二週間の予定だったものの・・・

 三ヶ月に延長となりました。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あはは、うふふ。(壊)

 お陰で帰宅してからはバタンキューの状態が続き、感想記事を書く集中力がもちません。
 うう、本編との溝が埋まらない・・・。
 でも手を抜くわけには・・・!!

 

 

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2017年28号掲載
 掲載順第4位
 第218話 【2nd BOUT】

 

 

 

 ここ最近はずっと中堅層を維持していた『ソーマ』の掲載順でしたが、久し振りに上位層にきましたね!
 一体どの回だったかというと・・・
 第214話【強者たる所以】。

 でしょうね~~~~~。(^^)


 あの回の創真の笑顔は本当の本当に最高でしたもの。至高でしたもの。
 私の心のアルバムに永久保存されましたもの。

 この反響には心から嬉しく思うと同時に、安心もしました。
 ネット界ではかなり不評が目立っていた第214話でしたが、やはり多くの方はちゃんと真っ直ぐに読んでくださっているというのが分かって。(^^)





 前々回は一色先輩、前回は女木島冬輔と、本編内容に合わせて続いていた創真とのコラボシリーズ。
 そんなわけで今回は久我☆
 おー!これは似合ってますねー!
 久我は中華の料理人ということでこれまでチャイナ服で扉絵を飾ってきましたが、今回は孫悟空の衣装!
 着こなし方といい、久我の雰囲気にとてもよく合っていると思います。(創真も結構サマになってるし)

 ・・・それと。
 久我って片足を上げて描かれていることがかなり多いですよね?
 仕草でキャラクター性を示すのは漫画の表現手段として常に用いられていることですが・・・、久我のこの仕草は彼の「軽い」イメージを表現しているのでしょうか?





 では本編へ。

 控室にて、2ndBOUTに誰が出るかを討論し合う反逆者連合。(といっても、主に主張してるのはアリスだけなんだけど/苦笑)





 でもね。





 一言いいですか?

 

 

 

どこのどいつだ「バカ幸平」なんて書きやがった奴ぁ。💢💢💢

 

 

 

 

 司に勝負を持ちかける久我の場面に遭遇した創真。
 取り敢えず考慮する、と言い置き、司はその場を去ります。

 で。

 久我の前に出ちゃう創真。
 久我:「!?」

 (^m^;)

 まあね。
 創真クンは色々なものを相手に与えてくれる子だけど、羞恥というものも与えちゃう天才なんだよね。
 ついこの前は寧々先輩がその被害に遭っちゃったし。


 しかも追い打ちときたもんだ。(大苦笑)

 でも、創真が[ゆきひら式緊張ほぐし術]の事を言ってくれたのは「お!」と思いました。
 前回ラストで久我の腕が震えているのを見た時、「震えているならば[ゆきひら式緊張ほぐし術]の出番なのでは・・・」と丁度思っていたので。
 まあ、結局しませんでしたが・・・、ちょっと安心もしたり。
 やっぱり、ね。
 あの交わりは創真と恵だけのものであってほしいので。


 司との勝負だけは譲れないと言い張る久我。
 久我:「いくらカワイイ幸平ちんでも」
 カワイイ・・・
 カワイイ・・・
 カワイイ・・・(リフレイン)
 久我ナイス。
 この発言で久我への好感度がパッコーーーンと跳ね上がりました。

 が、しかし。

 その後の壁蹴りでスコーーーンと下がりました。

 結果プラスマイナスゼロです。
 (ちなみに創真を蹴っていたらマシンガン持って二次元の扉を探してました) 



 まあでも。
 そんなこんなで照れたり怒ったり笑ったりしているうちに、久我の震えは収まることに。(^^)





 かくして始まる2ndBOUT。
 反逆者連合から選ばれたのは―――
 久我、女木島冬輔、美作!!

 一方のセントラル側は果たして誰が選ばれたのか。その中に司はいるのか。
 久我:「出てこいや!!!」
 ・・・大丈夫ですか?ネタ的に。


 セントラル側から選ばれたのは―――
 司、斉藤綜明、竜胆先輩!!



 うっわ・・・!

 

 この見開きの作画力は異常。

 特に竜胆先輩。
 格好良いわ綺麗だわで、思いっきり魅せられますね。
 しかもそれだけでなく可愛くもありセクシーでもあり。
 これほど多面的な魅力を持つキャラも珍しい。
 ホント創真といい勝負。(さらりと贔屓発言)

 この見開きには附田先生もツイッターにて鳥肌が立ったと述べておられましたが、本当に、毎度のことながら佐伯先生はいいお仕事をなさりますよね~。
 ひたすら感嘆する事しか出来ません。



 注目の対戦カードは
 女木島冬輔 VS 竜胆先輩
 美作 VS 斉藤綜明
 そして
 久我 VS 司
 という組み合わせに!

 久我の要望は通ったわけですが・・・
 果たして久我はこの勝負でリベンジを果たすことは出来るでしょうか?

 


 




 

 こうして始まった2ndBOUT。
 主人公が出場しなくとも、既に今から盛り上がる予感バリバリなのが凄いところです。



 前半は久我と創真のやり取りが描かれましたが、「らしい」創真に触発されて久我もいつもの「らしさ」に戻ってくれていましたね。(^^)

 久我の内心ツッコミの「間が悪いっつうか逆に良いっつうか」という言葉の通り。
 これが考え無しの単純キャラだったら司がまだその場にいる時に出てきちゃってたことでしょうし、思慮深いクールキャラだったら黙ってその場を離れたことでしょう。
 だから今回の創真の態度は、彼だからこそと言えます。
 付かず離れずといった絶妙な間を取るのが。“取れる”のが創真ですから。

 久我の方も、相手がそんな創真だからこそ緊張が解けたと思うんですよね。
 創真のある意味無神経な言動で怒ったり笑ったりと感情を発露出来たお陰で、自分一人で緊張を背負い込まずに済んだわけですから。
 創真の気遣い方って、相手を「一人」にはしないでくれるんですよね。
 そういうところもまた創真ならではだな~、と思うわけです。

 個人的には、いつぞやブログ内で述べた「創真と久我は「司へのリベンジ」という共通点ができた」という点もきちんと触れてくれていた事も嬉しかったですね。
 ここ最近のお話は過去の出来事をしっかり回収してくれていて、読み込んできて良かった・・・という充実感があります。(^^)


 そして、今回最大の注目発言はこれ。
 「そんくらいの覚悟がないと第一席には勝てないっしょ」
 奇しくも前回の感想で久我の「覚悟」について述べたわけですが、今回は久我自身の口からその言葉が発せられました。
 普段はおチャラけた態度ばかりの久我。
 そんな久我がこうして己の熱さを「覚悟」という言葉でストレートに表したという事は、それだけ決意が整ったこと、そして、そんな真剣な気持ちを打ち明けられるぐらい創真との絆が築かれた、ということを意味していたのでしょう。(^^)
 こうして見ると葉山との再戦時に久我との交流を深めてくれていたのも、今回の展開の良い補強になってくれたと言えますね。
 充実感が・・・充実感が溢れてくる・・・。(^^)(^^)(^^)
 



 さてさて、此度の2ndBOUTは個人的に注目していたキャラクターのオンパレードです。
 ただしこのメンバーだと、どうやら今回もチームプレーは用いられずに完全な個人戦になりそう。
 特に久我は手助けを拒みそうですし、横から手助けするのもまた野暮ですしね。
 ですが女木島冬輔、斉藤綜明、そして竜胆先輩と、これまで料理スタイルがずっと伏せられていた料理人が多い分、個人単位でも充分に魅せてくれること間違いなし!! 
 

 取り敢えず各対戦カードの注目ポイントを挙げてみましょう。


 【女木島冬輔 VS 竜胆先輩】
 まず何と言っても、双方が一体どんなジャンルの料理人かという事ですよね。
 女木島冬輔は以前からラーメンのスペシャリストなのではと予想しているのですが、果たして?
 一方の竜胆先輩はというと・・・全然わかりません★
 以前何処かで附田先生が「月饗祭編にてヒント的なものが」と述べておられたと記憶しているのですが・・・。
 う~ん・・・ジャンクフード・・・でしょうか?
 
 そしてもうひとつ。
 女木島冬輔と創真の「約束」とは何なのか。
 創真はこれまで常に先頭に立って他者との縁を繋いできましたが(こういうところが流石主人公♪)、女木島冬輔とは果たしてどんな形の縁を繋げたのか、非常に気になるところです。



 【美作 VS 斉藤綜明】
 斉藤綜明に関して、私はこれまでずっと精進料理の使い手ではと予想していました・・・が。
 いつも常備しているデカ刀について調べてみたところ、「鯨包丁らしきことが判明したという・・・。
 ということは。
 斉藤綜明は海鮮系の料理人ということでしょうかね~やはり・・・。


 そしてそしてそして。
 まさかこれほど早く出番が来ちゃうとは思っていなかったのが美作昴!!
 以前から散々述べていた通り、私は今回のセントラルとの戦いにおいて、美作を非常に重要視しています。
 なにせ美作の料理スタイルは「模倣」。
 これは薊政権が一般生徒に強いている教育指針そのものという。
 薊政権の姿勢に真っ向から問いかけられる調理スタイルの持ち主、それが美作なんですよね。

 それだけに、美作というキャラクターをどう扱いこなせるかで、作者の力量が真剣に試されることになるわけですが。

 薊政権が宣告された時(第139話)、読者内でも大きく物議を醸しだした「真似することで高等技術と安全な未来を得る教育」。
 美作がその調理スタイルでもって勝利を収めれば「なんだ、やっぱり薊の教育指針の方が正しいじゃん」と読者に思わせてしまう。
 だからと言って敗北させてしまっては、「なんだ、やっぱり薊政権の方が上じゃん」とも思わせてしまう。

 敵対勢力の方針をまさに体現している存在だからこそ、同時に扱いがとても難しい立場になっているんですよね、今章における美作は。

 そんな「力」を持っている美作だからこそ。
 「彼自身の考え」が大きな鍵になるわけです。
 相手に勝つ為だけではない。自分の為だけではない。
 創真のお陰で気付けたことを糧にした、「美作だからこその模倣」を披露してくれることを、心から期待しています!!



 【久我 VS 司】
 この様子から見るに、間違いなく司との因縁をメインに展開していきそうですね。
 でもやっぱり何故久我と女木島冬輔と一色先輩だけが薊政権から除外されたのか、という謎をそろそろ明かして欲しいです。
 特に久我は、中華研を己の得意分野である四川料理特化へと塗り替えて支配したという、薊と似た行動を取っていただけにどうして除外されてしまったのか気になるところ。
 あまつさえ中華料理は誰もが認める[世界三大料理]の一つ。
 伝統や格式といった、薊の理念にも合うであろう料理ジャンルだというのに。
 果たしてその点を取っ掛かりに、この勝負で明かされることになるのでしょうか?もしくは一色先輩のターンまで持ち越されることになるのでしょうか?
 逆に、薊の一番の支持者であろう司の方から、久我のかつてのやり方を指摘される・・・といった事も起こり得そうで少し心配です。





 どちらにせよ。
 勝とうが負けようが、各々の信念や訴えたいものが存分に示されてくれれば何も不満はありません。
 果たしてこの2ndBOUTはどんな結果となるのでしょう? 

 


『食戟のソーマ』第217話感想

2017-06-23 01:00:00 | 食戟のソーマ

 今週号のジャンプ作品の感想をば、少しだけ。

 【シューダン!】
 小学生の男の子と女の子が会話しているだけのシーンだというのに・・・。
 まさかこんなにもホワホワさせられるなんて・・・!
 こういう素朴ながらも微笑ましい空気感を作り出せるのが、横田先生の一番凄いところだと思います。

 【青春兵器】
 今回はいつにも増してツッコミがキレッキレで大変素晴らしゅう御座いました。
 そんな今週のザ・ベストは
 ゴロー:「手負いの獣をなめるなよ」
 北斗:「冬眠前のクマだろ」
 これに決定。(座布団五枚あげたい)
 そんな笑いの羅列の傍らで、冬眠中やら、おこたでミカンやら、ゴロー君の可愛らしさも完備という二段構え。
 なかなか油断できませんねこの作品も☆

 【鬼滅の刃】
 煉獄さん・・・。
 煉獄さん・・・。
 どうか安らかに・・・。 

 

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2017年27号掲載
 掲載順第8位
 第217話 【1stBOUTを経て】

 

 

 

 前回の扉絵は創真と一色先輩のペアでしたが、今回創真とペアになったのは女木島冬輔。
 女木島冬輔の雰囲気に合わせたのか、流浪人といった感じの格好です。う~ん、渋い☆
 ちなみに創真の流浪人コスプレは秋の選抜編以来ですね♪

 口数が少ないせいもあって未だにどんなキャラクターなのか掴み切れていない女木島冬輔ですが、このイラストのみから推察するに、「我が道を行く」といった人物なのかな?





 極星寮の食材を用いた「ひつまぶし」で、見事勝利を収めた一色先輩。
 一色先輩の料理にノックアウトされたジュリオは、幸せそうなアホ顔で担架で運ばれていきました。
 さらばジュリオ☆


 これで反セントラル陣は二連勝!
 1stBOUTの残り一戦も勝てたならば、かなり有利に・・・



 ・・・。



 ・・・。



 ・・・。



 (御免なさい、暴言炸裂します。)

 

 

 

なにこの×××?(自主規制)


 





 よくジャンプ編集部は掲載を許しましたね?

 附田&佐伯先生も・・・これはちょっと悪ふざけが過ぎたのでは?

 こんな行動を。真正面から。しかも大きいコマで。

 前号の理音先輩だってコマ下で小さく抑えてくれていたというのに。(by『ROBOT×LASERBEAM』)

 ハッキリ言いましょう。

 

 

不快です。

 

 

 勿論この描写をギャグと受け取り、笑えた読者もおられたことでしょう。
 ですが。
 私は。
 この描写には嫌悪しか抱けませんでした。

 コイツの方が退場してほしいです。本気で。
 司会進行はジュリオでも構いませんから。(←いやそれは)





 ・・・ふう。気を取り直していきましょうか。
 久我のお陰で大分スッキリできましたし。(ありがとう久我)

 長々と川島麗の口から説明された、新参十傑の最後の一人、その名は鏑木祥子。
 女木島冬輔の対戦相手となった鏑木祥子。
 そして。
 たった一コマで瞬殺された鏑木祥子。
 これまた幸せそうなアホ顔で。
 さらば鏑木祥子☆


 見事なまでに完封を収めた女木島冬輔は、創真に言います。
 「約束は果たす」と。
 え?
 え?
 「約束」ってなんでしょう?
 そういえば女木島冬輔を仲間に引き入れる際に何かあった事は軽く述べられていましたが・・・。
 進級試験編が始まる直前(第172話)に女木島冬輔が電話で話していた相手とも関わっているのでしょうか?
 なんにせよ気になりますね、かなり。


 と、いうことで♪
 1stBOUTは反逆者連合の全勝と相成りましたーーー!!(\(^^)/)


 このまま負けが込めば全滅も・・・と危ぶむ斉藤綜明。
 竜胆先輩も「そりゃ流石にやべーなー」とは一応言ってますが・・・全然緊張感は無い様子。
 それもそうでしょうね。
 竜胆先輩は例え敗北して薊が失脚しようが、己の十傑の座を失おうが、別に構わないと考えていそうですもの。
 その一方でこまめに後輩を気遣ってくれる竜胆先輩は、何気に空気清浄器。(^^)




 ここで一時間の休憩兼作戦会議の時間が設けられることに。
 気になったのは薊の「本日の」という言葉。
 ということは、試合結果によっては二日目、もしくは三日目に続く可能性もあるってこと?
 ダラダラ感の防止のためにも、二日間で決着は付くとは思いますけどね。

 個人的な要望としては、一日目の試合終了後に一時の休息的なお話を入れて欲しいところです。
 出来ることなら創真と恵の。(最近欠乏気味)

 でもって、ここのシーンの創真が普通にイケメンである。(どうでもいいですかそうですか)



 こうして創真達は退学となった仲間達と共に控室に集まって、次の闘いである2ndBOUTに誰が出るかを協議。
 ・・・む~。
 連帯食戟開始の時点からず~っと気になっていた事なんですが・・・。
 一体城一郎達は何処で何をしているのでしょう?
 ここしばらく全然姿を見せていないじゃありませんか。堂島先輩も。仙左衛門も。
 彼らの事ですから、きっと裏の方で創真達の為に動いてくれているのでしょうけども。

 創真がいない事を不思議がる一色先輩。
 連戦したがっていたものの、えりな&タクミに叱られた創真は不貞腐れてお手洗いに行ってしまったとのこと。
 まあ、放っておいたら間違いなく全試合に出ようとするでしょうからね創真は(苦笑)。

 そんな中、創真だけでなく久我もその場からいなくなっていました・・・。





 不機嫌顔でお手洗いから出る創真。
 すると、曲がり角の先で話し声が。
 その会話の主は久我と司でした。

 久我は司におチャラけた態度で頼みます。次の連帯食戟で自分と戦って欲しいと。



 ですが、創真は気付きます。

 久我の腕が震えていることに。

 

 


 




 久我が隠していた、腕の震え。
 それを目にした瞬間、久我への好感度がグッと上がりました。
 恐怖から逃げることなく正面から向き合える奴は、個人的にかなり好きなんですよ。

 今回の前半では「覚悟?ついてけないかも~」なんて発言をしていたものの、そんな久我も彼なりの“覚悟”を持ってこの連帯食戟に挑んでいたわけです。
 それが司へのリベンジ。
 月饗祭編から・・・いえ、それより前の紅葉狩り会から、久我の司に対する挑戦心はずっと描かれてきました。
 それがいよいよ、この連帯食戟で回収されることになりそうですね。





 でもって本当にあっさりと片が付いてしまった、女木島冬輔と新十傑:鏑木祥子の対決。
 ようやく判明かと思われた女木島冬輔の得意ジャンルも。
 鏑木祥子の得意ジャンルも。人物像も。
 どんなお題だったのかも。
 一切明かされず仕舞い★
 この作品が女性キャラをこれほど速攻で退場させるのは珍しいですよね、かなり。

 唯一分かったのは、女木島冬輔の圧倒的実力と・・・
 薊が選出した人材は全然大したことねえ
 ということぐらいですな。



 それとは別に明かされていたこともありましたね。
 それが現在の十傑の席次。
 葉山が第九席になったと本編中で言われた際、じゃあ、叡山をはじめ他の十傑の席次はどうなったのかと創真も読者も困惑しましたが(第180話)、ようやくスッキリ☆
 ありがとうございます附田先生。(^^)

 というわけで、改めて記してみると
 第一席・・・司瑛士
 第二席・・・小林竜胆
 第三席・・・茜ヶ久保もも
 第四席・・・斉藤綜明
 第五席・・・鏑木祥子
 第六席・・・紀ノ国寧々
 第七席・・・叡山枝津也
 第八席・・・白津樹利夫
(第九席・・・葉山アキラ)
(第十席・・・薙切えりな)
 と、なるわけですね。

 基本的には元々の十傑メンバーがそのまま上に繰り上げとなり、その空いた席に新規の十傑が入ったと。
 そんな中で唯一、元々の十傑よりも上の席次に就けたのが鏑木祥子だったというわけですか。
 それなのにねえ・・・ご愁傷様です。



 こうして新規の十傑メンバーは全滅となり、次の試合である2ndBOUTからは完全に元々の十傑との勝負になるわけですが・・・果たして、両陣営とも一体誰が出ることになるでしょうか?
 久我と司は、もうほぼ間違いないでしょうね。
 司は表面的印象とは裏腹に、売られた喧嘩は買うといったかなり好戦的な人物ですから。
 一方、創真は出ない事でしょう。
 ダブルで叱られちゃったしね(苦笑)。

 1stBOUTは反逆者連合の圧勝でしたが、油断は大敵。
 反逆者連合はえりなを除いて最強の布陣で挑んだのに対し、セントラルは中堅以下の布陣だったわけですから。
 それに、まだまだ竜胆先輩や斉藤綜明といった「未知」も控えていますしね。

 出場選手が誰になるかは色々予想が捗りますが、今回は成り行きを見守ってみたいと思います。









 取り敢えず、今回一番断言したいのは。 
  

 

 

 

川島麗はオールドミス決定。


 

 

 

 (ま、どーせこの闘いが終わったら「全部洗脳のせいでしたー☆」ってオチになるんでしょうけどさ)

 


秋にて再会の再開。

2017-06-22 22:40:00 | 食戟のソーマ

 かねてよりお世話になっていた良ブログ様から紹介されて、ひたすら感謝と感動で一杯の今日この頃です。
 ネット海の孤島ブログでいくつもりだったのに、やはり思わぬところから縁というものは繋がっていくんですねえ・・・。

 ちなみにリアルの方はというと。
 職場の同僚が急に具合が悪くなったとのことで、今月一杯まで仕事量が倍増しになりました。
 ・・・うん、ガンバル。




 息抜きに、プカプカとネット海を漂っていたところ・・・なんと。


アニメ『食戟のソーマ』第三期決定の報が!!!


 時期は今秋とのことで・・・結構早いですね。
 1クールか2クールかは分かりませんが、一体何処まで放送されることになるのでしょうか?原作の方のストックはもう大分貯まっていますけども。
 ただ・・・三期で放送されるであろう内容は、原作にて読者からかーなーりー不評を受けた話が多いのですが、ね・・・。
 私もボロクソに言った一人ですし。
 

 ですが。

 だからこそ尚更、アニメではどう改善されるのか期待が高まります!!
 アニメの『ソーマ』は、原作において「ん?」と思うような矛盾点や不足部分を非常に丁寧かつ上手にフォローしてくれているんですよね。

 今でも忘れません。
 第一期7話【静かなる丼、雄弁な丼】での
 第二期4話【追跡者】での
 感動と興奮を。

 アレンジにおけるアニメスタッフ様達の手腕にはもはや不動の信頼があるため、第三期はそんなアレンジを一番の楽しみにしたいと思います。
 特に、月饗祭編での模擬店勝負のオチには改善を期待。

 ちょっと髪が伸びた創真の動いて喋る姿が見られるのも楽しみ。
 これから先の楽しみがまた一つ増えました。(^^)
 


 


『食戟のソーマ』第216話感想

2017-06-18 01:10:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2017年26号掲載
 掲載順第7位
 第216話 【極星寮を背負って】

 

 

 

 

 

 さてさて、今回はセンターカラー☆
 第208話に続いて一色先輩が抜擢。でも今回は創真も一緒です♪
 和装という点は同じであるものの、今回は刀を携えた侍姿。
 うん、これもまた格好良いですね。
 格好良いんですけども・・・。
 カメラさん、もっと反対側をですね、アップで。





 冒頭は数か月前の極星寮での一幕からスタート。
 一コマ目の一色先輩を見た瞬間思い出したのは、単行本15巻54ページ3コマ目(第121話)のホラー。
 そんな一色先輩は何を覗いていた見守っていたのかというと、後輩達が各々の料理に取り組む姿でした。
 創真のツッコミがもっともなのである。





 時は戻り・・・
 いよいよお披露目された、一色先輩の料理!
 その料理とは、『ひつまぶし ~極星寮風味~」!!
 な~んかどっかで似たようなのを見たことあるなあ・・・と思ったら、コレでした。(写真左上のポットとお皿)

 【ディズニーアンバサダーホテル エンパイア・グリルのジュエリーボックスランチ】


 お~「ひつまぶし」ですか~。好物です。(^¬^)
 ただし、一色先輩の作ったひつまぶしは一般的な物とは大きく異なり、ご飯がリゾット仕立てに。
 と、ここでまさかのリゾットネタに確信。
 附田先生は絶対ネットの評価もご覧になってる・・・!(こういうのをエゴサーチというんでしたっけ?)
 震撼する一方で、創真がリゾットをよく作る理由について予測が当たっていたことが嬉しかったり。

 それはともかくとして、極星陣の食材を勝手に持ってきたことをツッコまれる一色先輩。
 確かにキメ顔でんな事ゆーな(笑)。
 特に榊は試作段階の品だっただけに怒っている模様。
 そんな榊の怒りも笑顔であしらう一色先輩は流石である。



 かくして実食へ。
 予想通り・・・
 審査員の反応は上々。

 調理段階で示していた通り、「関西風」で鰻を料理していた一色先輩。
 そんな「関西風蒲焼」の特徴を活かし、ニンニクという、和食にはまず使われない食材さえも上手く合わせていました。
 加えて、榊(&丸井)が作った未完成の日本酒も、この品だったからこその持ち味を活用。
 こうしてご飯・うなぎ・肝吸いと、各所に極星陣の食材が。


 ジュリオに自分の品を差し出して、一色先輩は言います。
 この料理を美味と思ったなら、極星寮の皆を侮辱したことを詫びてもらおう、と。


 和食にチーズやニンニクといった常識外れな食材を用いるだけに留まらず、一色先輩は新しいものが出来るならどんな食材でも調理法でも使う料理人でした。
 それを「自分の料理」と断言するあたり、一色先輩も既に己の料理というものがどういうものかということをはっきり見つけ出しているのでしょう。
 流石ですね、やはり。

 そんな一色先輩の料理スタイルは、こう評されていました。
 「超攻撃的和食」と。
 
 そのイメージとして描かれる、一色先輩とヤマタノオロチ。
 多分ですが、制作時間に余裕があったならもっと佐伯先生はヤマタノオロチの描写に手を入れていたと思います。
 なにげに佐伯先生って動物を描くのもお上手ですからね~。虎さんとか蛇さんとか。
 ワンちゃんやネコちゃんが出てきてくれたら、余裕で悶えられますよ。(脱線)
 でもって創真と戯れてくれたならば余裕で死ねますよ。(さらに脱線)


 一色先輩のひつまぶしを口にするジュリオ。
 案の定、反応しまくりに。


一色:さあ 謝って?
栗うさぎ:ごもっとも。(^^)

ドSが二人



 というわけで。

 期待通り、ジュリオは華々しく散ってくれました。(\(^0^)/)



 審議の結果は言うまでもなく。

 1stBOUT第2カード
 勝者は一色慧!!

 〆は皆でサムズアップ!!(d(><)) 
 やったね!

 

 


 


 創真に続き、一色先輩も見事に勝利!!
 全く危うげのない勝負でしたね。
 こうして見事に極星寮の価値を立証してくれました♪


 そんな一色先輩が用いた極星寮の食材は
 吉野&郁魅のチーズ
 榊&丸井の日本酒
 伊武崎&青木&佐藤の燻製ニンニクチップ
 といったラインナップでしたね。
 前回ラストで一色先輩が極星寮の食材を用いたと分かった際、「伊武崎の燻製や榊の発酵食品はともかく、吉野の得意分野であるジビエは一体どうやってウナギ料理に組み込むんだろう・・・」と思っていたのですが・・・そうきたか☆
 郁魅もその中に加わっていたのは良かったと思います。
 郁魅はもうほとんど極星寮の仲間のようなものですしね。(^^)
 こういった感じで、恵やタクミにも仲間の敵討ちをして貰いたいところです。
 タクミによるイサミの敵討ちは確実かな?ん?でもそうなるとタクミは司と勝負することになるわけで・・・。うむむ。うむむ。
 あ~予想が楽しい♪

 そもそも、此度の連帯食戟はその場でお題が決まるという即興形式。
 そんな状況でこれだけの個性豊かな食材を、しかもそれぞれの良さをしっかり活かすには相当の柔軟性と応用力が必要なはず。
 それを考えると、一色先輩はアンの言うように驚愕たる人物です。


 ひつまぶしという、ウナギ料理の王道を選択しながら、その手法は至って斬新。
 和食をベースとしながらも、決してその枠に嵌らずありとあらゆる食材や調理法を用いるという、“攻め”の料理スタイルは創真のそれと酷似していました。
 「完璧」ではない食材を立派な美味なる料理へと変えるというやり方もまた、創真と共通してますしね。
 ふ~~~む・・・。
 ということは、一色先輩の料理スタイルは創真の上位互換と言えましょう。
 これは興味深い。
 料理ジャンルはさることながら、立場的にも、キャラ的にも。

 それを肯定するかのように、今回は一色先輩と創真の相似性も一緒に描かれていたと思います。
 普段は爽やかだけど、大切なものを侮辱してきた輩には雪辱を晴らすまで執念深いところとか。
 遊んでいるかのように楽しく料理を行うところとか。
 でもって。
 ドSなところとか。(核爆)



 そんな風に今回は一色先輩の本領発揮な話でした、が。
 これは暗に示されていることなんですけども・・・
 今回のカラー扉絵でも、本編のイメージ画でも一色先輩は“刀”を抜き切っていないんですよね・・・。

 これはつまり何を示しているかというと、
 一色先輩はまだ余力を残しているという事です。

 “本気”ではあったけれども、“全力”ではなかったという。
 実際、作中で述べていた「和食にフランス料理の古典的ソースを合わせる」という一色先輩の得意技は用いられていませんでしたしね。
 やっぱりまだまだ得体の知れない人です、一色先輩は。





 さて、いよいよ次回は女木島冬輔のターンでしょう!
 いまだに不明の暫定十傑の方のキャラも気になります。

 ・・・。

 案外あっさり決着が付いちゃったりして☆