あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

2019年を振り返って。

2019-12-31 19:30:00 | 日記

 さて、色々あった令和元年もあと数時間で終わりを迎えます。
 私も例年通り、これから実家で年越しを迎えます。
 そして明日はお仕事さ☆

 というわけで、2019年の振り返りを私のブログの各ジャンルに分けて振り返ってみたいと思います。
 まずはこの項目から。

 

【漫画】
 このブログのメインコンテンツですね。
 まあ、やっぱり最初に挙げるべきなのは・・・
 『食戟のソーマ』の連載終了、ですよね。
 連載後半はもう、一体どうしたんだろうと困惑する程色々な事が破綻してしまい、感想を述べるのが辛くなってしまいました。
 本当に好きだった作品だからこそ、毎回苦情を言いたくなかったんです。
 苦情ばかりの感想記事なんて、読む人もきっと楽しくありませんし、書く側としても全然楽しくなんてありませんから。
 ただ、それでも最終回だけはこれまでの感謝の意味も込めて感想を記事を綴ろうと思っていたんですよね・・・。
 それなのに。
 あまりにも許容量を超える内容に、心が完全にどん底に叩き落とされることに。
 あまりの絶望に、その後の番外編はおろか、アニメもおろか、インターネットからさえもしばし遠ざかったほどです。
 来年の春には、またアニメ化されるようですが・・・多分、いえ、きっと観ないと思います。
 はあ・・・個人的に今年の「どうしてこうなった大賞」はこの件です。

 逆に、もの凄く理想的な形で連載終了を見届けることが出来たのが『火ノ丸相撲』でした!!
 感想記事としては取り上げなかったものの、とっても良い意味で泥臭くて、王道で、熱いこの作品が私は大好きでした。
 川田先生には、本当に連載お疲れ様でした、この作品を生み出してくださってありがとうございましたと言いたいです。
 この作品は内容は言うに及ばず、画力も凄かったと思います。
 画の上手というと佐伯先生が挙げられますが、プロ意識の高い佐伯先生はひょっとしたら。
 『火ノ丸相撲』をご覧になって吐かれたかもしれません。(※一個人の勝手な憶測です)
 “顔”の描写に最も心血を注いでいる佐伯先生ですが、『火ノ丸相撲』の“顔”の描写は本当に凄かったですから。凄すぎましたから。
 特に刃皇が登場してからは、彼のキャラクターと同時に“顔”の描写が何倍も深みが増したと思いますね。
 「ジャンプ+」で掲載された後日談も勿論読みましたとも。
 本当に全ての意味で大満足の作品だったと、これまでも、これからも、自信をもって言えます!!(^^)

 そして。
 今現在感想記事として取り扱っているのが『鬼滅の刃』。
 この作品も第一話から追っていますが、必ず最後まで見届けると誓っている作品です。
 これまでもジャンプの中堅作品として安定した人気がありましたが、まさかあれほど至高のレベルでアニメ化されるとは。社会現象になるほどに人気爆発するとは。
 ただ、どんなに人気になろうが私が作者の吾峠先生に願うのはただ一つ。
 どうかどうか無理はなさらず、吾峠先生が心から納得できる話が出来ますように。それだけです。
 あ、ちなみに。
 今現在、私の手元に単行本はありません。
 職場の同僚に布教させようと貸しているので。(( ̄ー ̄)b☆)



【旅行】
 多分、今年一番の思い出はこれですね。
 今年の5月にキングダムハーツの東京公演に出掛けたり、更に今月は佐渡裕さん&シエナ・ウインドオーケストラの公演に出掛けたりと、オーケストラ鑑賞においてとても充実した一年でしたが・・・なにより。

 母の古希祝いに箱根に旅行に行ったのが一番の思い出でした。(^^)

 母が還暦を迎えた時は父も同伴で千葉県に旅行に行ったので、今年はもっと充実した旅行にしたいと、前々から計画していたんですよね。
 母は美術鑑賞が趣味なので、日本で有名な美術館が集まっている場所は何処か調べてみたところ、神奈川県の箱根に良い美術館が多いことが判明。
 私が移動手段やら旅行プランやら全てを計画し、9月の後半に出掛け、叔母と一緒に三泊四日の旅を存分に楽しんでまいりました♪(だからこそ、翌月に襲った台風19号の被害には絶句しました・・・一日も早い復興を切にお祈りします)
 お天気にも最高に恵まれ、母も叔母も喜んでくれて、本当に最高の旅行だったと心から思います。(できればブログで詳細な旅行記事を綴りたいくらいです)

 

【ゲーム】

 そして最後はこのコンテンツで〆たいと思います。
 実は。
 今年は何気にゲームを満喫できた一年だったんですよ。
 年の初めは勿論、 『キングダムハーツⅢ』を堪能。
 来年の始めには追加DLCも配信されますし、まだまだ楽しめそうです♪

 そして、『食戟のソーマ』の絶望によってインターネットから離れていた間は『ドラゴンクエストビルダーズ2』をプレイ。
 いやはや、このゲーム。
 想像以上にすっごく面白かったです!!(><)
 私はサンドボックスゲーム(ブロックメイクRPG)をプレイするのは初めてだったもので最初は少々抵抗があったものの、すぐに「作る楽しさ」や極上のストーリーに惹き込まれ、夢中で没頭しました。
 このゲームのお陰で私は熱情を取り戻すことが出来たと言っても過言ではありません。
 そ・し・て。
 来年の始めにはある有名ゲームをプレイする予定です♪
 お互い楽しみましょうね「先生」ー!(私信)

 その合間を縫って、この子達にも癒されたり。

 

(※私はゲーム内でのハンドルネームを「マロン」にしています)

 

 ・・・ほんと。

 

 「今年どころか未来永劫超可愛いで賞」はこの子達で決定
 (令和元年の最後を親バカで〆る栗うさぎを来年もよろしくお願いします)

 


父が倒れました。

2019-12-31 17:55:00 | 日記

 まずは順を追って説明を。

 昨日の記事をUPした後、両親と温泉旅行へ出掛けたんですね。
 そこは地元からさほど離れていない、車で一時間ほどの温泉施設でした。
 チェックインも済ませ、少し休んだ後19時に夕食を。品数も多く、色々な工夫が光る料理でした。(良い勉強になりました♪)
 そこで父は生ビールを二杯ほど飲んだんですね。

 そして夕食後。

 お腹が落ち着いたらお風呂に行こうということで、父は横になってしばし寝ておりました。(私と母はテレビで「日本●コード大賞」を視聴)
 で、小一時間ほど経った頃、父は起き上がり、お手洗いへ。

 すると。

 ガタガタっという倒れ込むような大きな音がした直後に、短い父の呻き声が。
 母が何事かと様子を見に行ったところ・・・。

 父は倒れ込んだまま意識を失っていました。

 母は看護婦なのですが、母が何度呼び掛けても父は意識が戻らず。
 私は足の震えを感じながらフロントに電話を掛け、救急車を呼んでくださいとスタッフの方にお願いしました。

 そして・・・約一分ぐらい経った頃。

 父は意識を取り戻しました。

 ただ、その後も起き上がる事は出来ず、しかも嘔吐。
 その後は救急車もすぐに来てくださり色々対応してくださったのですが、病院に運ぶのは本人の同意が大前提とのこと。
 で・す・が。
 父は病院に行くのを拒否。
 単なる二日酔いだからここで寝ていれば大丈夫と、頑として同意せず。(ちなみに父はガキがそのまま大きくなったような性格です)
 年の瀬というこの時期なので救急救命士の方々もお忙しい筈。
 いつまでもお手を煩わせることは出来ないので、お引き取りしてもらうことに。
 救急救命士の方は、また具合が悪くなるようでしたらすぐまた連絡してくださいと、親切に応じてくださいました。(どうもありがとうございます。そしてすみませんでした。)

 その後は母と私と交代で父の面倒を看ました。(「治れ治れ☆落ち着け落ち着け☆」とリズムを取りながら念じながら小一時間ほど父の背中をさすった私) 

 

 とまあ、なんのかんのありましたが、次の日には父も(本調子ではありませんが)歩ける程に体調が落ち着いたので、無事に帰路に就くことが出来た次第です。
 本当に今回の件では、救急救命士の方々や温泉施設のスタッフさん方に御迷惑をお掛けしてしまいました。

 どうやら父の話と前後の状況から照らし合わせてみたところ、父は用を足した後眩暈に襲われ、倒れた時に便器に胸部を打ってしまい意識を失ってしまった模様。
 嘔吐の原因は本人が言う通り二日酔いだったみたいです。
 それにしても、たったビール二杯でこれほど悪酔いしてしまうとは・・・。(本人も驚いておりました)
 父ももう年ということですね。


 あ~~~最悪な年末にならなくて本当に良かったです。(( -.-) =з) 

 


鬼滅の刃』第188話感想

2019-12-30 16:50:00 | 鬼滅の刃

 クリスマスも終わり、令和元年も明日で終わりですね。
 今年は例年より早く過ぎ去った感があります。
 それだけ公私共々色々あったということですね☆

 出来れば大晦日に、この一年の振り返り記事を書きたいところ。
 取り敢えず年末は三連休が貰えたので頑張ります!

 ・・・と思っていたところに、両親から温泉旅行のお誘いを受けてしまったり。
 なんでこのタイミング!?
 行くけども!!(←)

 

 

 さて、それでは2019年最後となる『鬼滅の刃』の感想へといってみましょう!

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2020年4・5合併号掲載
 第188話 【悲痛な恋情】

 

 

 まずは扉絵から。
 描かれているのは牢屋に閉じ込められながら読者側である「こちら」を見ている人物。
 その人物の顔は格子で隠れているという、なんとも謎かつホラーな雰囲気です。
 果たしてその人物は誰なのかという謎が良い“引き”になっています。
 こういう手法は吾峠先生の得意分野ですね。

 

 

 今回遂に縁壱と竈門家との「約束」が描かれるかと思いきや、場面は現実世界に戻って鬼舞辻と柱達との激闘でした。
 柱達がようやく全員そろったものの、それでも防戦一方になってしまうほどより一層激しさが増す鬼舞辻の攻撃。
 このとてつもない瞬発力や多方向への触手のコントロール能力は、多数の心臓や脳を持つ故なのでしょうか。
 その猛攻に悲鳴嶼さんも「透明な世界」が発動できません。
 ・・・なんだか随分と「透明な世界」が秘蔵されてますねえ・・・。
 確かに発動できればパワーバランスを覆し得る能力ではあるのですが。(特に炭治郎の「透明な世界」は非常に気になるアイコンが出ていますし・・・)
 

 中でも一番苦境に立たされていたのが
 蜜璃さん。
 前々から「自分が最初にやられる」とは独白されていましたが、今回遂にそれが現実になってしまいました。
 どんなに内容が深刻でもギャグ調に描かれると緊迫感はほとんどありませんが、今回のようにシリアスに描写された途端一気に緊迫感が高まりますよね。
 こういった「使い分け」も吾峠先生は随分とお上手になられたと思います。(上から目線でスミマセン)

 そんな蜜璃さんは正体不明の攻撃によって重傷を負ってしまうことに。
 うん、分かっていた・・・分かってはいましたよ・・・。
 この作品は例え子供であろうが女性であろうが容赦無しというのは。
 でもやっぱり女の子の顔が欠損してしまうというのは・・・。
 いや男性でも顔欠損は辛すぎますが・・・。いやいや吾峠先生のことだからこれでも加減してくれていたのかも・・・。

 

 蜜璃さんが受けてしまった謎の攻撃についてですが、見た感じだと風系の技の模様。
 攻撃を受ける直前の「フオ」という音や、被弾した時の「ガヒュン」という音といい。
 単純に考えれば空気砲のようなものでしょうか?
 空気を吸引することで敵を引き寄せ、圧縮した空気を撃ち出し攻撃しているとか?
 触手攻撃だけでも手一杯だというのに、更に厄介そうな攻撃手段が増えてしまいました。
 でもコイツ、まだまだ厄介な攻撃手段を五つも六つも・・・いや十も二十も持っていそうなんだよなあ・・・。

 

 

 蜜璃さんが大ピンチに陥ったところを、柱達が協力して鬼舞辻の攻撃からガード。
 その隙に伊黒が蜜璃さんを建物の影に避難させてくれました。
 市街地という死角の多さがここでも役に立ってくれる形に。

 蜜璃さんはまだ戦うと主張しますが、伊黒は待機していた鬼殺隊士に蜜璃さんを預け戦地へと戻ります。
 置いていかれることを拒否し、泣きながら叫ぶ蜜璃さん。
 「死なないで!!」

 

 

 その悲痛な叫びを背にしながら走り去っていく伊黒。
 鬼舞辻の攻撃を受けていたことによって切れかかっていた口元の包帯が解け・・・。

 ・・・!!

 露わになったのは、口が裂けたような大きな傷。
 痣じゃなかった・・・。

 

 そして伊黒の独白という形で、長く伏せられていた彼の過去がようやく明らかに。

 ・・・。

 ・・・なんかもう・・・。

 吾峠先生の得意とする世界観がこれでもかと詰め込まれているとしか言い様が・・・。

 怪奇的世界観。
 これは吾峠作品の最大の特徴ですからね。
 さすがは初期から完成されていたキャラクターといったところ。

 

 一般的な人々は神を奉りますが、伊黒の一族は鬼を奉る一族でした。
 そしてその家系は女ばかりが生まれていたという。
 そんな中で伊黒は久方振りに生まれた男だったそうですが・・・
 370年振りて。
 むしろこれこそ「呪い」でしょうよ。

 鬼舞辻も「血の呪い」で鬼達を縛り付けているけれど、伊黒もまたある意味での「血の呪い」に縛られているわけです。
 鬼舞辻は命を。伊黒は心を。

 

 自分が生きようとしたがために一族の多くが死んでしまった。
 どんなに理不尽であろうがその事実から逃れられず、ただひたすら贖罪のために刀を振るってきた伊黒。
 そんな根深い罪悪感や重暗い血筋に囚われていた彼にとって、純粋な正義感や慈善の意志で戦う煉獄さんや蜜璃さんはきっと眩しい存在だったことでしょう。

 汚い自分とは真逆の、綺麗な人達。
 だからこそ惹かれ、だからこそ負い目も感じるという。
 これが相反する人の心というもの。

 それにしても八丈島という隔離された土地の出身だったこと(公式ファンブックより)や、極めて少食という伊黒のキャラクター設定が彼の背景ときちんと整合性がとれているのが実に見事です。
 今回の話を読んでからこれまでの彼の言動を考え直すと、色々と新たに見えてくるものがありますね。

 

 こうして、「死なないで」という蜜璃さんの言葉を受け止められず、自ら死地に向かった伊黒。来世での再会を願いながら。
 現実では蜜璃さんから離れ去り。
 でも願いの世界では蜜璃さんの元へ歩み寄っているんですよね、伊黒は。
 この対比が現実と願いの中の二人の関係を示しているようで切なくなりました。



 個人的には玄弥が死んでしまった時点で「誰が死んでもおかしくない」という覚悟はとうに出来ています。蜜璃さんも。伊黒も。
 勿論本音としては嫌ですけどね。
 特に蜜璃さんは第一印象最悪な人物が九割を占めるこの作品において(←)数少ない第一印象が悪くなく、その後も変わらず好感を持てる人物だったので尚更退場してほしくないです。幸せになって欲しい。
 逆に伊黒は第一印象最悪人物の代表格ですが。(←←←)
 基本的に炭治郎の呼び方に合わせてキャラクターを「さん」付けで呼んでいる私ですが、伊黒や不死川は呼び捨てにしているのはそれが原因です。
 表面しか見ていない愚者と言われても構わない。
 炭治郎を一方的に非難し、攻撃した者を私は簡単には許さない。
 ・・・まあ、最近になって炭治郎を鬼舞辻の攻撃から助けてくれましたけども。炭治郎の涙を前に、大分柔らかい言葉を掛けてくれましたけども。

 

 なんにせよ、読者の気持ちを振り切って「現実」が描かれるのがこの作品です。

 ただし。

 吾峠先生は登場人物に「その人物の務め」を全うさせてから退場させてくださるはず。必ずや。

 ならば伊黒や蜜璃さんの「務め」は何なのか。考えてみました。
 「柱」としての立場で考えるなら、やはり現状打破に限りますよね。鬼舞辻の猛攻を一体どう切り崩すか。

 そして一個人としてで考えるならば・・・
 伊黒は「信じる事」じゃないでしょうか・・・自分を。
 初登場時から「信用しない」と連呼し、懐疑心の塊のような第一印象だった伊黒。
 だけど、一番信じていないのは自分自身なのでは。
 自分を信じられないということは、自信が無いということと同義。
 だから蜜璃さんに想いを告げることを端から諦めてしまっているのでしょう。

 それに・・・。
 伊黒は全然汚くなんかないと思いますよ。
 だって。
 伊黒は鏑丸と親友になったじゃありませんか。蛇の鬼を恐れていたというのに。
 蜜璃さんに恋をしたじゃありませんか。女の強欲にまみれた世界にいたというのに。
 「蛇」と「女性」というこれらの二項目は伊黒の過去を考えればそれこそ不信と嫌悪の象徴になったとしても何らおかしくないというのに、「蛇」も「女性」も大切にすることが出来た。愛することが出来た。
 それは彼の心根が清く強い何よりの証だと思いますけどね。

 

 一方の蜜璃さんの「務め」は果たして何でしょう。
 やはり本当の恋」を自覚する事・・・でしょうか。
 基本的に誰にでもときめいてきた蜜璃さんですが、「恋」というものはときめきだけではない、時に“痛み”を伴う気持ちですからね・・・。
 この伊黒との関係を通して、他の誰のとも違う、唯一無二の「恋」を知ってもらいたいところ。
 実質二人は両思いだと思っているので、先に待ち構えているのが生存であろうが死別であろうが二人の気持ちが結ばれることを願ってやみません。

 

 

 さて・・・いよいよ次々回は190話です。
 十の倍数回です。
 これまでの話を振り返ってみると、十の倍数回は大きな展開が起きたり後に重要な意味を持つ布石が置かれていたりすることが多いんですよね。あくまで私個人の印象ですが。

 次回はきっと伊黒が頑張ってくれるに違いないでしょう。
 伊黒は柱の中で一番「型」が明かされていませんし、「痣」も確認できていませんからね。今のところ。
 そして気になるのは、鬼に大きな効果を持つ「赫刀」が伊黒達にも発動するのかということ。
 これまでも度々発動はしていましたが、まだその発動条件は確定していませんからねえ~。
 その点も気になるところです。

 

 

 ふう。
 2019年の『鬼滅の刃』感想もこれにて終わりです。
 来年も出来得る限り頑張りますので、どうかよろしくお願いします!!(^^)


『鬼滅の刃』第187話感想

2019-12-22 23:10:00 | 鬼滅の刃

 この前健康診断があり、行ってまいりました。
 で、今回初めて肺活量測定なるものを受けたんですね。
 よっしゃ!ここはいっちょ「栗の呼吸」の見せどころ!(←)と、頑張った結果・・・
 年齢より10歳若いと判定されました。(ドヤ)

 

 さてさて、今日も健康第一でいってみましょう~♪

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2020年3号掲載
 第187話 【無垢なる人】

 

 

 縁壱から遂に語られる、鬼舞辻との戦い。
 「透き通る世界」が見える縁壱によると、なんと鬼舞辻は五つの脳と七つの心臓を持つ体だったとのこと。

 

 あ~~~・・・。なるほど。

 

 吾峠先生はこの時の為に、炭治郎が鬼舞辻と初めて戦った時「透明な世界」を発動させなかったのですか(第182話)

 いやあの時は炭治郎の片目損傷のショックがどでかすぎてその事以外に何も考えが及ばなかったのですが、時間が経って改めてその回を振り返った時思ったんですよ。
 炭治郎、ほとんど実力発揮していないじゃんと。
 「透明な世界」はおろか「ヒノカミ神楽」でさえも。
 勿論鬼舞辻の圧倒的な攻撃能力を知らしめる意味もあったのでしょうが、炭治郎贔屓な私の目には、ちょっとあの戦闘シーンは炭治郎が何も出来無さすぎに見えたんですよね。
 まあ、逆を言えば。
 鬼舞辻は炭治郎の実力をまだ身をもっては分かっていないということでもあるわけですが。

 

 そして縁壱は拾三番目と思われる型を完成させ、鬼舞辻を追い詰めます。
 以前から度々出ていた「赫刀」ですが、鬼舞辻にも非常に有効な事がここで証明されました。
 ふむ・・・多分ですが、今回判明した多数の心臓や脳を赫刀で切るほど鬼舞辻の再生能力が落ちていくとかだったりして。

 ちなみに、以前も述べましたが私は「拾三ノ型」はこの追体験で炭治郎が知ることは無いだろうと考えているので、ここではあまり触れるつもりはありません。
 ただ。
 縁壱は鬼舞辻の計十二の脳と心臓を目にして「拾三ノ型」を閃いた模様ですが・・・
 そういえば
 「日の呼吸」以外の呼吸は現在十二ありましたっけねえ~~~。

 

 ま、それは置いといて。

 

 私達読者や炭治郎からしてみれば、この後鬼舞辻は縁壱から逃げおおせるのを知っているわけですが、その手段は何だったのかというと・・・

まさかの爆散☆★☆


 まさに「やられた」という感じ。
 こんな手段一体誰が予想し得たでしょうか。
 まさに何百万人もの読者の考えを吾峠先生一人の発想が上回った瞬間です。


 それにしても瞬時に飛び散った肉片を千八百と把握し、その内千五百余りをその場で斬ったと仰る縁壱さん。
 ここでもさらりと超人発言(汗)。

 

 こうしてあとに残されたのは縁壱と珠世さんだけに。
 鬼舞辻が死なずに逃げおおせたことに激しく取り乱す珠世さん。
 どうやら珠世さんは既にこの当時から鬼舞辻に対する嫌悪や憎悪をしっかり抱いていた模様です。
 そんな憎い相手の側近になっていたのは、やはり「呪い」のせいだったのでしょうね。
 荒れ狂う悔しさと怒りのままに、珠世さんは鬼舞辻の名を口にします。その名を他者に口外すれば「呪い」が発動して死んでしまうというのに。
 それだけ悔しくて堪らなかったのでしょう。
 ところが。
 「呪い」は発動しませんでした。
 どうやら鬼舞辻が弱ったため一時的に「呪い」から解放されたとのこと。
 なるほど☆
 その間に珠世さんは自身の手で鬼舞辻の「呪い」を完全に外したというわけですね。

 

 こうして自由の身となった珠世さんから鬼舞辻のことを教えて貰った縁壱は、珠世さんに鬼舞辻打倒の協力を頼みます。
 うん、やっぱり縁壱はとても心の清い人です。
 鬼に大切な家族を殺された立場でありながら憎しみや恨みに囚われることなく、鬼である珠世さんに真っ直ぐに向き合えるのですから。(こういうところは炭治郎と似てると思う)
 そんな縁壱の頼みに、最初は珠世さんも戸惑っていたそうで。
 それもそうでしょうね。
 これまで珠世さんが出会ってきた鬼殺隊は自分を殺そうとする輩ばかりだったでしょうから、縁壱のような征伐にこだわらない、ましてや「協力」を頼んでくるような剣士は初めてだったに違いありませんので。
 ですが珠世さんは了承してくれて、こうして予想通り縁壱と珠世さんには縁が出来る事に。

 

 そしてその後。
 縁壱は知ったわけです。
 兄の巌勝が鬼になってしまったことに。

 

 

 鬼舞辻を倒せなかったこと。
 鬼である珠世さんを逃がしたこと。
 身内が鬼になったこと。

 その責任を取るよう責められた結果
 縁壱は鬼殺隊から追放されてしまうことに。
 

 

 ・・・(重い溜息)・・・。

 周囲の剣士達から一人責められる縁壱の姿が見てて辛い・・・。

 そんな中、煉獄さんの先祖と思われし剣士さんだけが縁壱を庇ってくれていて別の涙が出そうに。
 本当に煉獄家は先祖の代から良い人だったんですね・・・。
 ただただ感謝するばかりです。

 


 よってたかって縁壱を責めていた(煉獄家以外の)剣士達。
 当時の時代背景と、「鬼殺隊」の隊士という縁壱の立場を考えればある程度は仕方ない部分もあるとは思います。実際、善逸のおじいちゃん(師匠)も弟子の獪岳が鬼になった際は自刃という形で責任を取りましたからね・・・。

 でも・・・これだけは言いたい。

 どうして人は「凄い力を持つ者は失敗しない」と思い込むのでしょうかね?

 「凄い力を持つ」のと「完璧」は決してイコールではないというのに。
 どうして勝手に決めつけて、勝手に押し付けて、勝手に責めるのでしょう?

 しかも当の縁壱はそんな一方的な非難を素直に背負ってしまう心の綺麗な人だけに、尚の事やるせないです。

 

 

 「縁壱さんは悪くない・・・」

 ああ・・・、やっぱり。

 

炭吉の言葉と心、そして炭治郎の言葉と心が
一致してくれましたね・・・。

(
)

 

 
 炭治郎、炭吉は「何も言わなかった」んじゃないんだよ。君と全く同じ気持ちだったからこそ「何も言えなかった」んだよ。

 

 酷く傷付いているだろう縁壱をどうにかしてあげたい。
 でもかける言葉が見つからない。
 それでも、どうにか―――

 

 そんな炭治郎(炭吉)に代わるように、縁壱に声をかけたのは
 今回のサブタイトルが示す「無垢なる人」でした。

 

 

 

 

 

 はい、ここからはもう言葉は不要です。

 

 

 

 

 

 これぞ吾峠先生の真骨頂。
 言葉を失うほどの残酷で無情な「現実」の描写。
 それと対を成す
 言葉が出ないほどの温もりに溢れた「情感」の描写。

 それを改めて目の当たりにした思いです。

 

 


 

 

 今回は“剣士”として以上に、“人”としての「継国縁壱」の姿が圧倒的に印象に残るお話になっていたと思います。

 縁壱の傷心と救済。
 これらがたった二話で充分に伝わってくるのだから、御峠先生の構成力・描写力はやはり素晴らしい。

 

 今回の話の後半を読んだ時、栗うさぎは煉獄さんの言葉を思い出しました。
 「世界は共に寄り添って悲しんではくれない」という言葉を。
 確かにその通りです。
 世界はどこまでも美しく、どこまでも無情。
 でも。
 時に醜さもありながらも、悲しみに共に寄り添ってくれるのが人の世界なんですよね・・・。

 

 

 

 前回に引き続き今回も情報量が多かったため、これまでの考察を改めて再検証する良い機会になりました。
 まず一つ目の再考察としては、珠世さんが鬼舞辻に投与した「鬼を人間に戻す薬」について。
 もともと私はあの薬は本当に鬼を人間に戻すものなのかどうか、疑念を抱いていました。
 
 だってですね。
 もし本当に薬が効いて鬼舞辻が人間に戻ったら。

 炭治郎達は「人殺し」になってしまいます。

 炭治郎達鬼殺隊が滅するのは「鬼」のみ。「人」を殺傷する存在ではありません。
 それに鬼舞辻のこれまでの罪を考えれば、命を落したり苦しむような効果ではなく「人間に戻すだけ」の効果の薬を用いるなんてあまりにも甘すぎません???

 なので、ひょっとしたら・・・
 珠世さんが使った薬は「人間に戻す薬」のようで実は違う、「人型を維持する薬」だったりするのかも・・・。
 今のところ鬼舞辻は己の身体をどんどん変化させていますが、いずれも基本的に「人型」ですし・・・なにより。
 もしそうだったならば、これから鬼舞辻が追い詰められても今回の縁壱の時のような爆散逃避は出来なくなりますから。

 他にも珠世さんは「もう一つの仕掛け」を施している筈。
 投与した薬共々、それも気になるところです。

 

 

 次に二つ目の再考察は、縁壱の刀について。
 この点に考えが及んだ切っ掛けは、今回の煉獄さんの先祖でした。
 前回もそうでしたが、今回も一人縁壱を庇ってくれて、縁壱の味方であってくれた煉獄さんの先祖。
 その様子に改めて感謝したのと同時に、改めて縁壱の刀に今現在炎柱の鍔が用いられている事を嬉しく思ったんですよね。
 そう思いながら縁壱の刀を見たところ・・・

 ん?

 

 ・・・。

 

 ・・・・・。

 

 ・・・・・・・・・・。

 

 

 ち が う。

 

 違う。

 

 縁壱が使っていた刀は、今炭治郎が手にしている刀じゃない。

 

 縁壱が使っていた刀は縁壱零式が手にしていた刀の方でした・・・。縁壱零式の体に内蔵されていた刀とは違います・・・。


 念のため第174話を読み直してみましたが、晩年の縁壱もあの刀を持ってはいませんでした。
 うっわ~~~!!!今まで気付けなかった!!!
 我ながらこれは情けないレベルのデカい見落としでした~~~!(><;)

 

 ん?ん??ん???

 と、 い う こ と は ・・・ ?????

 すみません、時間の都合上この件はひとまず保留ということでお許しください。(来年始めにちょっとした企画を計画中)

 

 

 

 さて。
 次回はいよいよ「約束」が交わされることとなるのでしょうか?

 


『鬼滅の刃』第186話感想

2019-12-14 21:50:00 | 鬼滅の刃

 いや~~~、なんだか最近ニュースでも『鬼滅の刃』が取り上げられていますね~。
 ここまでくるともう、ちょっとした社会現象と言ってもいいのではないのでしょうか?
 私の地域でも単行本最新刊(18巻)は発売日の昼頃には残り4冊という状態。(早番で良かった)
 でもってこの前同じ書店を覗いてみたところ、最新刊はおろか『鬼滅の刃』全巻が売り切れていたという
 う~ん恐るべし鬼滅フィーバー。恐るべしアニメ効果。

 これだけ鬼滅人気が高まっているとなると、今月行なわれる「ジャンプフェスタ」の鬼滅の刃ステージも相~当~凄い事になるでしょうね~~~。(私は仕事にガチ当たりで行けませんいつものことながら)
 個人的にはこのステージ内で、来年公開予定の劇場版の放映日を発表して頂きたいところ。(さすがに早すぎるかな?)
 ま。
 もし発表されたりしたら余裕で会場大爆発でしょうけども。(^^A;;;)

 

 さて、それでは今週も『鬼滅の刃』の感想へといってみましょう~。

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2020年2号掲載
 第186話 【古の記憶】

 



 「記憶の遺伝」によって、再び先祖である炭吉の記憶とリンクした炭治郎。

 とそこへ、炭吉(炭治郎)を父と呼ぶ幼子が。
 え?この子って、以前の追体験(第99話)に出ていたあの赤子?
 ということは、今回の追体験は前回から数年後の出来事のようです。

 その幼子が指さす先に佇んでいたのは―――
 始まりの日の呼吸の剣士:縁壱!!!

 

 

 

 一方の現実世界では、村田さんが懸命に炭治郎に救命措置を施してくれていましたが・・・。

 えええええええええーーーーー!!!???!!!
 心臓も呼吸も止まっているだってーーーーー!!!???!!!


 もはや三途の川に片足突っ込んでいるってこと!?
 って、この子以前三途の川にダイブしたことありましたけど。(爆爆爆)

 

 

 あ・・・。
 村田さんは愈史郎の救助へと駆り出されちゃいましたか・・・。

 ・・・しばらく炭治郎一人になるわけだ・・・。

 さてこのまま愈史郎達が戻って、救命措置が再開されるのか。
 同期組や禰豆子が炭治郎のもとに集うのか。
 それとも。
 この間に、炭治郎の身体に何か変化が起きるのか・・・。(個人的にはこれを推したい栗うさぎ)

 

 

 

 場面は再び過去の世界へと戻り、縁壱と再会した炭吉(炭治郎)。

 日の呼吸の開祖である縁壱を前に、継承されていなかったヒノカミ神楽拾参ノ型について聞けないだろうかと思う炭治郎でしたが、口と体が勝手に動き自由に発言することが出来ません。
 今体験している出来事は先祖の記憶であるため自分は干渉出来ないと考える炭治郎。

 ・・・そうかな?

 いえ確かに干渉は出来ないでしょうが。
 “届ける”ことは出来るのではないでしょうか。

 

 多分。
 いえ、きっと。



この追体験の何処かで、炭吉の言葉と心、
そして炭治郎の言葉と心が一致する時が訪れると思います。



 

 その時の二人の言葉と心が、竈門家に自身の技と耳飾りを継承させることを縁壱に決心させるのではないのでしょうか。

 第99話で炭吉を目にした瞬間に思いましたから。
 炭治郎にそっくりと。
 外見ではなくて、彼から感じる温かくて明朗で誠実な雰囲気が。とっても。
 炭治郎の数年後はきっと炭吉のようになるだろうと確信するぐらいに。

 

 

 それにしても炭吉の子供って女の子だったんですね☆ 何故か男の子とばかり思ってました。
 名前は「すみれ」ちゃんですか~。
 なるほど、炭吉の「すみ」から取ったんですね。(^^)

 

 どうやら縁壱さんは落ち込んでいる模様・・・。
 誰かに話を聞いて欲しくて、その時心に浮かんだのが炭吉と、炭吉の奥さんであるすやこだったそうです。
 そういえば、すやこはまだ出てきていませんね。
 彼女との交流にも注目したいところです。

 

 

 そうして、話し始める縁壱。
 話を聞いて改めて思いますが、縁壱って良い人ですよね、凄く。
 
感情表現が乏しいだけで、優しくて心の清い人だというのが伝わります。
 なんだか義勇さんに少し似てるかも☆(偶然かもしれないけど、義勇さんと縁壱って眼の描き方が同じなんですよね・・・)

 今は炭治郎が受け継いでいる縁壱の耳飾りは、お母様が作ってくださったお守りだったのですか。
 お母様は信心深い人で、毎日毎日平和をお祈りする優しい方だったそうです。
 そんなお母様が信奉していた神様はというと、太陽の神様。
 だから耳飾りが「日」のデザインだったのですね。
 縁壱が「日の呼吸」なのも、それが所以なのかも。

 

 そしてやはり、巌勝は縁壱にとっては優しい兄でした。
 笛のエピソードも、相手にとっては取るに足らない些細な事だったとしても自分にとっては非常に大きい事だった、というのはままある事です。
 っていうか、父親に顔が腫れる程殴られながらも尚自分に会いに来て笑いかけてくれたなんて、そりゃあ慕って当然ですって。(><。)

 ここは第177~178話と見比べながら読むべきでしょう。
 あの時は巌勝自身の視点で語られていたシーンですが、私は彼の考えや心理には全く共感を抱けませんでした。
 何故なら、巌勝は何も見えていなかったから。自分の本心さえも。
 鬼になってあんなにも目が沢山増えたというのにね。
 いや、だからこそ目が沢山になった、というべきでしょうか。

 
 要するに巌勝と縁壱は価値観の基準が真逆だったのでしょう。
 巌勝はひたすらに、自分に無いものを求め続けた。
 一方の縁壱はただ目の前にあるものを大切にしたかったという。

 このお互いの価値観はどちらが悪いというわけではありません。
 ただ私は、縁壱の価値観の方に共感出来るというだけです。

 

 

 そして謎に包まれていた、家を出てからの縁壱に何があったのかが明かされます。
 「どこまでも続く美しい空の下を思いきり走ってみたかった」
 ここの発言は、生まれてからずっと家に閉じ込められていた縁壱の解放感と、冒頭で述べていた「世界の美しさ」に対する思いが窺えて好きです。
 ただまあ、「一昼夜走り続けても疲れて足が止まるということがなかった」というあたりに縁壱の只者ではないところも窺えるのですが。
 道理で縁壱が家を出た後探しても見付からなかったわけですね☆

 

 そんな風に走って走って、走り抜けた先に出会ったのが
 「うた」という漆黒の瞳の女の子。
 これまた印象的な瞳の子ですね~。
 吾峠先生は“眼”に多くのバリエーションをつけておられる方ですが、この子の眼の描写にはかなりの気合を感じられました。
 個人的に“眼”が印象的に描かれていると感じているキャラを挙げるとするならば
 炭治郎(&すやこといった彼の一族)
 伊之助(&母の琴葉)
 うた
 この三人かな。


 「うた」もとても良い子ですね。
 大きな悲しみと寂しさを抱えながらも、それでも命を、命あるものの心を思い遣れる優しい子だというのがよく分かります。
 そしてうたは縁壱の疎外感(孤独)に寄り添ってくれた子でした。
 この事から既に、二人がお互いにとってかけがえのない存在になったというのは想像に難くありません。

 そして十年後、二人は夫婦に。(かなり意外でした。今回のエピソードを知るまで縁壱は独身と思っていたので・・・。)
 うたも身籠り、慎ましくも幸せな毎日を過ごしていた縁壱。

 そんな中、うたの臨月が近付いたため産婆を呼びに出掛けることに。
 その道中で苦しんでいたお爺さんを縁壱は助けます。
 お爺さんが息子さんの危篤に間に合って良かった・・・。本当に良かった・・・。縁壱ありがとう・・・。(><。)
 それは本当に良かったのです、が。

 

 

 

 

縁壱もまた、炭治郎と似た悲劇に晒されるとは・・・。

 

 

 

 何の前触れもなく。
 突如として奪われた大切な人達。
 
 うたと、生まれることさえできなかった子供の亡骸を抱きながら、十日間も茫然自失としていた縁壱。
 もはや泣くことさえ出来なかったのかと思うと・・・。

 

 

 私の夢は家族と静かに暮らすことだった
 小さな家がいい 布団を並べて眠りたい
 愛する人の顔が見える距離 
 手を伸ばせばすぐに繋げる 届く距離
 それだけで良かったのに
 そんなことすら叶わない

 

 縁壱のこの独白が。

 この願いが。

 本当に本当にささやかな願いで。

 尚の事、やるせなかったです。

 

 

 炭治郎が鬼殺隊に入る切っ掛けは義勇さんとの出会いでしたが、縁壱の場合は煉獄さんの先祖との出会いでした。
 こうして見ると縁壱は炎の呼吸の剣士と縁が深かったようですね。
 今現在、自分が使っていた刀に炎柱の鍔が用いられている事を縁壱が知ったら喜んでくれそう。(^^)

 

 こうして縁壱は鬼殺隊へと入り、これまで語られていた事の真実が明らかに。
 なんと!これまでは縁壱の日の呼吸が全ての型の原型と云われていましたが、縁壱が教えたのはあくまで「呼吸」のみだったとのこと。
 炎や水といった剣技の「型」自体はそれ以前から存在していたのでしたか!
 これまでは縁壱が全ての開祖にして始祖というイメージでしたが、こうしてみると縁壱は鬼殺隊の基礎戦力の底上げをしてくれたアドバイザーといったイメージにもなってきましたね。

 

 やがて鬼舞辻と対峙することになった縁壱。
 鬼舞辻の傍らに控えていたのは・・・
 珠世さん!?
 え~~~!?いや珠世さんと鬼舞辻の間には浅からぬ因縁があるだろうことは感じていましたが、まさか側近を務めていたほどの関係だったなんて!
 これが珠世さんが自ら仰っていた、自暴自棄になっていた時期なのでしょうね。 

 

 

 さて、先代の親方様の言葉通り、鬼舞辻は本来なら一生眠っていたはずの虎の尾を踏みまくり、竜の逆鱗をはがしまくったことを身をもって思い知るに違いありません。
 次回はそんな鬼舞辻のトラウマ(笑)となった、縁壱との戦いが描かれることでしょう。
 ただし、その概要は既に炭治郎は知っている筈なんですよね。千寿郎からの手紙で。(第149話参照)
 なので個人的にはどんな戦いが繰り広げられたのかという点よりも、縁壱の視点からと第三者(当時の炎柱)からの視点の違いを炭治郎がどう汲み取るか、という点に注目したいと思います。

 あと、どうやって鬼舞辻は縁壱から逃げおおせたのかという点ですが、どうせコイツのことだから珠世さんを盾にしたとかじゃないですか?💢
 でも縁壱は珠世さんの深い絶望や悲しみに気付き、殺さずに見逃してくれたのでは?
 そして珠世さんはその時の縁壱との関わりを切っ掛けに自分を取り戻し、罪を償うためにも鬼舞辻の支配から逃れる決心をすることになったのでは?
 もしそうだとしたならば、縁壱と面識があった珠世さんと、縁壱の日の呼吸(ヒノカミ神楽)を受け継いだ炭治郎が出会ったのは運命的と言えるかもしれません。

 

 

 ・・・少しずつですが、いよいよ炭治郎のもとに集う様々な運命が明かされ始めましたね。

 

 

 多分・・・。

 

 「あの人」との出会いも、炭治郎の運命の一つなのではないのでしょうか・・・。