今日、祖母と最後のお別れを済ましました。
「大好き」
そう胸を張って言えるくらい、祖母は私にとってかけがえのない存在でした。
本当にすみません。
しばらくの間、ブログの更新を停止させて頂きます。
前を向くためにも。
これまで通りのブログにしていくためにも、今はどうか時間をください。
再び戻ってくるのは4月1日。
社会が新しい一歩を歩み始めるこの日に戻ってきます。必ず。
突然の勝手を、どうかお許しください。
週刊少年ジャンプ2016年9号掲載
掲載順第1位
第152話 【偵察へ】
掲載順第一位ですよ。
第一位。
い・ち・い。
ほら見ろ!!!
↑
(誰に向かって言ってんの?)
やはり前回の掲載順位は入稿遅れが原因だったに違いありません。
叡山との食戟のエピローグにあたる第148話の人気結果が今回の掲載順に反映されているわけですが、こんなに差が出るはずありませんもの。
今回が第一位を獲得できたのですから、本来ならば前回もTOP3ぐらいには入れていたかもしれませんね。
どのみち、ブログを始めて丁度100回目という個人的な記念回だった第148話が人気第一位を獲得できたのはとっても嬉しいです。(^^)
それでは本編感想へ。
今回も少し時間を巻き戻して、祝勝会の最中の様子からスタート。
極星陣に、自分がじきに十傑から除名されるであろうことを伝える一色先輩。
それを聞いた吉野&丸井は安定のリアクション(笑)。
その事態に備え、一色先輩は十傑の権限を行使出来る今の内にと、ある手筈を整えてくれていました。
創真&極星陣が極星寮を守るために戦っていた時に取り組んでいた事ですね。
それは【残党狩り】における幾つかの「ルール」とのことで・・・?
と、ここで扉絵。
創真と城一郎と薊の因果関係に混乱を通り越して放心状態のえりな。
憧れの対象ということで城一郎が「光」、恐怖の対象ということで薊が「闇」のオーラとなっているのは理解できます。
でもね。
創真が「光」+「闇」÷2=「妖」のオーラってどうなのよ?
一色先輩が用意してくれた法案、それは通称「一色ルール」。(背景の一色先輩が無意味に爽やか/笑)
それは八百長等が起こらないよう、審査における公平性をほぼ完璧に取り決めてあるルールでした。
これでセントラルとの勝負は純粋な実力勝負となったわけです。
茜ヶ久保ももらセントラルのメンバーが「一色ルール」について会話をしている頃、極星寮でも丸井がそのルールについて皆に解説してくれていました。
このルールは相当な手際の良さが無ければ実現できなかったとのことで、いかに一色先輩の手腕が凄いかというのが分かります。
そして創真と叡山の食戟が公表されたことによって、甲山先輩の退学も撤回できそうとのことで・・・!
やったぁ!!(>▽<)
一色先輩に感心している創真君ですが、いやいや、そもそもこれらはキミが八百長食戟を打ち破ってくれたからこそなんですよ?
自分がどれだけ絶望を斬り拓いてくれたのか、そこんとこ創真君は分かってないよね(苦笑)。
そして、今日はそんな【残党狩り】の第一回目の実行日。
未解体の団体に対してセントラルの人数はかなり少ないらしく、何回かに分けて【残党狩り】は行われるとのこと。
既にセントラルに選出されている生徒達は、十傑予備軍とも呼べる猛者達ばかりだそうです。
それを聞いた創真さん。
好奇心に着火☆
【残党狩り】を行う場に行きたいと言い出しちゃいます。
またなにかトラブルが起きてしまうのではないかと危惧する極星陣。
創真本人としては見に行くだけのつもりのようですが・・・
・・・榊・・・キミも言うようになったねえ・・・。
でもこうやって驚いたり憤慨したりしている榊の姿は、小説版第三弾を読んでいる身としては感慨深いです。(^^)
あ~・・・、ホント小説版第三弾の感想記事書きたいな~・・・。
でもきっと、夏以降になってしまうだろうな~・・・。
まあ、確かに創真さんは[藪を突いて蛇を出す]どころか
藪に突っ込んで蛇を喰らうような奴だからね~~~。
(※栗うさぎは創真至上主義者です)
そんな創真に付き合おうと言ったのは・・・タクミ!
榊もツッコんでますが、もはや普通に極星寮に居るタクミくん。
それも当然でしょう。
だってタクミ(アルディーニ兄弟)はもう寮生も同然ですもの。(^^)(『小説版 ~Fratelli Aldini~』を手にしながら)
そして郷土料理研究会に所属している恵、宮里ゼミの丸井も同行することに。
丸井によると【残党狩り】はA~Dの四会場に分かれて行われるという事で、分散して偵察に赴くことに。
お!名誉部員の件を創真はちゃんと覚えてくれていましたか!
こういうさり気ない会話の中の設定をちゃんと回収してくれるのは、話作りの丁寧さが感じられて読み手としてとても満足感があります。(^^)
そういうわけで必然的に人手が必要となり、相談し合う創真達。
そんな彼らの様子に、他の極星陣やイサミも手伝うことに。
創真を先頭にして恵や他の仲間が彼に付いていき、そんな彼らに他の面々も次々と協力していってくれる。
この法則もだいぶ定着してきた感じですね。(^^)
そんな中創真は思い付き、えりなを看病していた新戸にも協力を頼みます。
へえ、えりなの部屋は301号室が宛がわれていたのですか。
まあ、えりなの実力から見て三階の部屋になるであろうことは予想済みでした。
304号室だったらちゃぶ台ひっくり返してましたけど。(なんで???と思われた方は、単行本第三巻感想(後半)をご覧ください)
放心状態のえりなでしたが、少しは落ち着いたとのことで極星陣を手伝うよう新戸に言います。
母娘のやり取りを一通り済ました後(苦笑)、新戸は身支度をするため部屋を後に。
二人だけになり、えりなは創真に尋ねます。
薊が言ったことが気にならないのかと。
ですが、創真はそんな事実を知ったにも関わらず、些かも動じてはいませんでした。
そんな創真が理解できないえりな。
自分の父親である薊が行おうとしているこの変革は、創真の父親である城一郎との過去の因縁が深く関わっている。
それは自分だけでなく、創真にとっても大きな事実の筈。
なのに、何故そんなに平然としていられるのか。
自分はもう、分からない事ばかりだというのに。
そんなえりなに創真は言います。
過去の話を知ったところで自分の行動は変わらない。
己を動かしているのは「“今”の自分の意思」。
それだけだと。
シンプル・イズ・ベスト☆(d(‐ ‐))
そうして新戸の身支度が終わったため、創真も部屋を後に。
スタジエール研修の頃は待っててくれていた創真を置いてさっさと行ってしまっていたことを思い返すと、本当に今の新戸は創真への態度が誠実になってくれて嬉しい限りです。(^^)
そうして偵察の班分けが決まり、それぞれ会場へ。
その編成はというと
A会場班・・・吉野、イサミ、ふみ緒
B会場班・・・丸井、伊武崎、榊
C会場班・・・新戸、青木、佐藤
D会場班・・・創真、恵、タクミ
なにこのD会場班の豪華ラインナップ振りは。
私の願望をピンポイントで叶えてくれたような編成ですありがとうございます。
実力的に見てもバランスの取れている班編成ですね。D班以外は。
ふみ緒さんが行動面に出るのは珍しいので、A班がどんな偵察になるのかはちょっと興味深いです。
B班が一番冷静に敵勢力を分析出来そう。
この組み合わせは初めてなこともありますし、C班の動向も面白くなりそうですね。
そしてそれぞれが受け持った試合会場へと赴く面々・・・って。
創真と恵がタンデムですよ皆さん!!
うわ~~~v
きゃ~~~v
これは創真&恵派の方々からしてみれば嬉しいご褒美ですね~。
はい、勿論私もニコニコでした。(^^)
ホントこの二人ってナチュラルにカップルな雰囲気を醸し出してますよね~。
これほどの密着も、恵がまだ自分の想いを自覚していないからこそ実現できたこと。
もし恵が自覚していたら、ピュアな彼女の事ですからとても無理だったことでしょう。
二人のナチュラルなカップル描写にはこれからも期待しています。
そんな彼らが向かうD会場にいた十傑はというと・・・。
第四席 茜ヶ久保もも。
お~。彼女がきましたか。
月饗祭編でその得意ジャンルが明かされていましたし、他の十傑陣の中で最初にスポットが当たるだろうとは思ってましたがね。
そういうわけで、彼女がいつも持ち歩いているヌイグルミの名前も判明。
その名は『ブッチー』。
なんで「ブッチー」?
ブチ柄でもないのに。
茜ヶ久保もも本人がブチブチ文句を言う子だから?(←)
創真の食戟を肯定してくれたり一緒に偵察することになったりなど、最近タクミ(アルディーニ兄弟)の出番が多いな~と思っていたら、本編終了の次のページにて納得。
丁度今現在の話は、単行本18巻に収録される回に該当しているんですね。
で、その単行本18巻には、ジャンプアニメフェスタ2015で上映された『タクミの下町合戦』のDVD同梱版も発売されるわけで。
そのピーアールを暗に兼ねているのでしょう。
しかしまあ、原作絵を随分上手に使ったこと(笑)。
最大の伏線が暴露となった創真とえりなですが、思ったより二人の関係に変化らしい変化はありませんでした。
まあ、創真はどんな事実を知ろうとも、これまでと何ら変わらない態度だろうとは思ってましたがね。(^^)
片やえりなはというと、事実を受け止めるだけでいっぱいいっぱいのようです(苦笑)。
そしてね~~~。
“拠り所”が揺らぐ不安を、まさかの創真に打ち明けることになろうとは・・・。
でも確かに、創真に対するきまり悪さはあるでしょうが、「自分の父親が今回の変革に関与している」という点において創真とえりなは似た立場になったわけで。
新戸にさえも城一郎の事は秘密にしていたえりなにとって、似た立場である創真しか自分の困惑を打ち明けられる相手がいなかったのでしょう。
そんなえりなが打ち明けた、自身のアイデンティティーの崩壊(動揺)。
これが私が以前から危惧していた事でした。
自分の“聖域”の変化をえりなは受け止めきれず、自身の不安や混乱を全部創真に押し付けるのではないかと。
ですが、実際は予想外なまでに素直かつあっさりと処理☆
やっぱり、それもひとえに薊のお陰だと思います。
薊の存在によってえりなは酷く弱体化されてしまいましたが、それが逆にえりなの本質である弱さや素直さを露わにさせたわけですから。
月饗祭編より前の、意地と見栄と偏見で凝り固まっていたえりなだったら今回のような素直な弱音の吐露は出来なかったことでしょう。
自分がずっとひたむきに守ってきた遠月学園。
そして、自分がずっと一途に憧れ続けてきた料理人である城一郎。
自分の大きな拠り所であった「世界」と「人物」。
でも。
そんな「世界」が、その「人物」を貶めていたと自分の父親は語っていた。
だとしたら、自分がこれまで守ってきたものは一体何だったのか。
何が本当で、何が嘘か。
どれが正しくて、どれが間違っているか。
創真がこれまでの中で少しずつ受け入れていった価値観や世界観の変化。
それをえりなはここにきて一気に直面することになったわけです。
でも、えりなのそんな困惑に創真は一石を投じてくれました。やはり。
向き合うべきは“今”の自分の意思。
“過去”や“未来”をないがしろにはしないけど、決して囚われもしない。
創真は常に“今”と真っ直ぐ向き合っている子ですから。(^^)
ま、とりあえず今のえりなには時間があるわけですし、じっくり考えてもらいましょう。
遂に【残党狩り】という実行に出たセントラル。
権力にものを言わせた理不尽極まりない「八百長」から、真っ向からの「実力行使」に出たわけですね。
今回の【残党狩り】では恵や丸井が所属している団体は対象外でしたが・・・。
良い機会なので、これからの十傑と創真達との関わりに対する予想をここに纏めておきたいと思います。
まず創真の友人知人がどの団体に所属しているかというと・・・。
恵・・・郷土食研究会
丸井・・・宮里ゼミ
郁魅(&創真)・・・丼研究会
そしてやや忘れかけていましたが
アリス・・・最先端料理研究会(第64話参照)
そして
久我・・・中華料理研究会
そして葉山は汐見ゼミなわけですが、セントラルに加入して創真達と敵対するかもと引き続き予想します。
そんな彼らが十傑の誰と関わりが深くなるかというと。
郁魅はお菓子&ぬいぐるみ繋がりで第四席茜ケ久保ももと。
そして案外久我は、第二席小林竜胆と戦うことになったりして。
竜胆相手なら、例え敗北したとしても久我の料理人としての格は維持されると思いますし。
恵や丸井はどうなるか予想するのが難しいですね。
丸井は宮里ゼミのエースですから、代表としてまず間違いなくセントラルの誰かと戦うことにはなるでしょうが・・・。
とりあえずということで、第六席紀ノ國寧々に。
丁度お互い丸メガネ同士ですし(核爆)。
一方の恵はというと、郷土食研究会には主将が別にいますし、彼女自身もあまり前衛に出る子ではありませんからね~。
それでも展開上のサプライズという事で、第一席司瑛士と関わるのではと予想しておきます。一応。
力量差がありまくりですが、月饗祭で提灯を貸してもらった恩義から創真が協力する可能性が高そうなので。(それは郁魅に対しても言えることですが)
あと。
これをすっかり失念してしまっていたのですが・・・。
十傑の誰かは、必ず「精進料理」を得意分野にしていることと思います!!
まったくもう・・・。
なんでこれを忘れてた自分!!!
そう本気でツッコみたくなるぐらい、この料理ジャンルもまた大きい分野だと考えています。
何故ならこの料理ジャンルもまた、日本が世界に誇る料理分野ですもの。
外国の方に特によく見られるベジタリアン。
そんな人達にとって、野菜や豆類等だけで多種の料理を生み出す精進料理は非常に興味を惹かれる分野に違いありません。
その特色やキャラの雰囲気から推測するに、第五席斉藤綜明の“武器”に見えますが・・・。(性格や物言いもいかにも武士といった感じだし)
仮にこの予想が当たったとしたら、やはり斉藤綜明は黒木場と戦ってもらいたいところ。
魚介類(動物性食物)の強くも荒ぶれた旨さと、植物性食物の静かで深い旨さの勝負。
料理漫画として非常に面白くなりそうですし、是非見てみたいところです。
そしてここに美作や貞塚、北条が関わってくることになるのかと。
彼らもまた、月饗祭編で創真と絆が繋がりましたから。(^^)
第一席の司先輩は「食材」というオールジャンル。
第三席の女木島冬輔は多分、「ラーメン」。
第四席の茜ヶ久保ももは「スイーツ」。
第五席の斉藤綜明は、ひょっとしたら「精進料理」。
第八席の久我は「中華料理」。
そして第九席の叡山はああいった品・・・。
これらから見て、
多分十傑陣もまた、「世界」に渡り合える料理ジャンルをそれぞれ“武器”としているのでは。
曲がりなりにも彼らは世界的にも有名な遠月学園の最高峰に君臨している存在。
今回の薊による支配の件が終わっても、彼らの活躍の場はまだまだ用意されていることと思います。
そういうわけでして、創真達一年生陣と様々な因縁がこれから出来るであろう十傑ですが、正面勝負でおいそれと勝てる相手ではありません。
ですから今回の【残党狩り】も、何だかんだで十傑とはガチンコ勝負とはいかないことでしょう。
むしろこの闘いは十傑を打ち負かすというより、十傑の考えや信条を変えていくという方向性になるのでは。
そしてそれが最終的に薊政権の撤退に繋がってくれるものと考えています。
どういった切り口から十傑を説得していくのか。
そこもまた遠月革命編の見どころですね。
あ。
それと、公式では現在の章は「十傑侵攻編」と名付けられている模様。
う~ん・・・。
でも、やっぱり私はこれまで通り「遠月革命編」と呼ばせてもらう事にします。
週刊少年ジャンプ2016年8号掲載
掲載順第14位
第151話 【開戦】
え?なに?この掲載位置。
14位?
多分今までで最低の順位ですよこれって。
そんなに人気無かったの?
今回の掲載順(読者アンケート結果)が反映されている回は確か、第147話【反撃開始!!】・・・。
ありえませんね。
(どキッパリ)
あの回は叡山との食戟におけるクライマックスでしたもの。
作品ファンである私が言っても説得力は低いかもしれませんが、冷静な観点で見ても主人公の活躍、料理に纏わるエピソード、構成、ラスト描写。
どれをとっても大変上質なものでした。
自信をもって「面白かった!!!」と断言できる回です。
その回がこれほど人気を得なかったなんて絶対にありえませんし、納得できません。
多分この理由は入稿遅れではないのでしょうか。
ツイッターを見てみたところ、なんと附田先生が年末年始に体調を崩されてしまったそうで!!(><|||)
ちなみにその際の発熱は39.9℃!!
ひえーっ!!!
と言いたいのですが、過去に栗うさぎは40℃出していたりして。(なに張り合ってんだバカタレが)
そんな大変だった事情を思えば、むしろ落とさないでくださったことに感謝しなければなりません。
附田先生、お辛い中本当にお世話様でした!!
そして佐伯先生も頑張ってくださって本当にありがとうございました!!
でもって森崎先生ご結婚おめでとうございます!!(←話の流れに合ってない)
それでは本編感想へといってみましょう。
ちなみに。
私の三年以上に渡るえりなへのフラストレーションが今回で軽く爆発してるので、えりなファンは閲覧にご注意なさってください。
予想通り、今回は少し時間を巻き戻してえりなサイドからスタート。
おお、第一話の名やり取りだった、塩撒きの件が再び☆(個人的にこのやり取りはツボだったんですよね~)
って、えりなが玄関に向かったのは吉野らに引っ張られただけだったとは★
なんか最近、軽く肩すかしが続いてるような感じ。
そして知る、衝撃の事実。
・・・うん。
やはりギャグ描写でした★
えりなと同様に、薊もその事実に硬直。
でもって笑顔でキャパオーバー(笑)。
相も変わらず附田先生はどんな悪役にでもギャグを絡ませられる達人です。
えりなもすぐには信じられませんでしたが、そんなところへ次々と事実証明をしていく極星寮の面々。(ご丁寧に写真まで)
そしてその際に、アルディーニ兄弟や新戸も創真の父親を知ることに。
父親(城一郎)が元・十傑第二席だったことに彼らも驚きますが・・・
いや、それ以上に城一郎は世界に名を馳せている料理人なんですがね。
自分の憧れだった城一郎は創真の父親。
そんな創真に自分はこれまで・・・
思い出される侮辱の累々。
えりな:「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!?」
よ う や く
思 い 知 っ た か。
己の偏見を頑固に通してきたことによって、自分の格を落とすどころか憧れの人まで侮辱していたという事実をようやく自覚したえりな。
やっと。
やっと!!
や~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと!!!
気付いたか。
自分がこれまでどんなに愚かな言動を繰り返していたのかを。
自分の娘であるえりなと城一郎の息子である創真が同学年であったことを、偶然か?と疑問に思う薊。
そんな薊の発言から、えりなは薊が城一郎を知っていたこと、そして薊はえりなが城一郎を知っていた事をお互い気付くことに。
なんかやっと普通に「会話」しましたね、この親子。
創真とえりな、城一郎と薊。
それらの関係について黙考する薊。
そして薊はある考えに至り、一人納得してしまいます。
歪んだ笑みで勝手に結論付けている薊に、話題を逸らさないでほしいと怒る創真。
今言いたいのは遠月学園の革命によって自分達が迷惑を被っているという事であり、城一郎の事は関係ないと。
そんな創真に薊は言います。関係大ありだと。
なぜなら。
この遠月学園の大変革は、城一郎を駄目にした料理界への“救済”に他ならないから。
それは一体どういう意味なのか。
薊はそれ以上詳しくは話さずに去るのでした。
まもなく戦局は一気に動く、とだけ言い置いて。
そんな一部始終を窓から見ていたふみ緒さんは呟きます。
薊がやろうとしていることは“救済”ではなく“復讐”だと。
それから数日後―――
一色先輩は総帥の執務室に呼ばれていました。
そこで薊が告げたのは
十傑の座からの解任。
それは一色先輩だけでなく、第三席である女木島冬輔や久我も。
空いた第七、第六、第三席の枠には、薊が選抜した者が入る予定とのこと。
あ、こりゃえりなが戻ってきた際には第三席(昔の自分の席)の座に就かせるつもりだな。
一色先輩も自分が解任されることは既に織り込み済みでした。
十傑は最初に総帥ら経営幹部が人選・席次を決め、その後に生徒達同士での食戟による席次変動に委ねるシステム。
ですが薊にとって、一色先輩ら三名は始めから十傑対象外だったという。(こわいよーこわいよーここの笑顔の応酬こわいよー/泣)
一体薊は何を基準に、一色先輩ら三人を対象外と見なしたのでしょう?
彼ら三人に共通する何かが理由なのでしょうが・・・気になるところですね。
この一色先輩らの十傑除名だけに留まらず、自分のターンはまだ続くと言う薊。
だから・・・!
この闘いは「ゲーム」なんかじゃないっつーの!!(怒)
場所は変わって、何処かへ向かう十傑陣と薊のご自慢とやらのセントラルの兵隊達。
お!
よ~~~やく第四席:茜ヶ久保ももと第五席:斉藤綜明が喋りましたか!!
って茜ヶ久保もも!ヌイグルミは大事に扱いなさい!!(ほらヌイグルミさんも怒ってる!)
やっと喋った二人ですが、他の学生達を「格下」と言っていることに早速嫌悪感。(まあ、斉藤聡明は漢気はあり・・・かな?)
今のところ十傑で私が好感を抱いているのは一色先輩と竜胆先輩ぐらいだなー。(久我はこれからに期待)
その軍勢には叡山もいましたが、やはり創真に負けたことによってかなり肩身が狭い思いをしているようです。
竜胆先輩は励ましてくれているものの、きっと他の十傑達は叡山を非難しているでしょうしね・・・。
彼らの胸にはアザミの花を紋章にしたバッジが。
そうして動き出す十傑を先頭にしたセントラルの面々。
【残党狩り】が、始まります。
薙切親子の、幸平親子の事実判明。
どんなシリアス展開になるか非常に心配していたものの、予想を裏切って薊とえりな両者ともギャグチックに受け止めるという結果に。
特にえりなの場合は約二年半という長期に渡る特大級の伏線として読者の想像を募らせていただけに、この反応には正直肩すかし感が否めませんでした。
・・・でもまあ、この描写で良かったのかもしれませんね。今は。
創真と城一郎の親子関係という事実は、えりながこれまで創真に取ってきた侮辱の数々を考えれば幾らでもシリアス展開に出来る程の確執です。
ただでさえ薊の存在によって酷く弱体化してしまっている今のえりな。
そこへ更に創真への罪悪感も深刻に背負わせてしまったらえりなが本気で崩壊しかねないと附田先生は危惧なさったのでしょう。
お陰で私としても、遠慮無しにえりなを責めることが出来ますし。(鬼)
私がえりなを恨んでいるのは、創真への侮辱発言だけが理由ではありません。
これまで創真の行いを見てきて、自分の考えを改める機会は幾らでもあったというのに、頑なにその事実から顔を背けてきたこと。
料理人としてだけでなく、「創真自身」さえも認めなかったこと。
それが許せないんです。
三年以上に渡る積もりに積もった私の恨み。
そう簡単には晴れませんよ。
例えショックで倒れようが。(悪魔)
ま、どのみち
えりなにはこれからじっくりねっちりとっくりたっぷり反省してもらいましょう。(閻魔)
一方の薊は何やら勝手に結論付けて、勝手に決めつけてしまいました。
どうやら創真とえりなが同じ遠月学園の同級生であることが、何かの策略によるものと思っているようですが・・・。
きっと勘違いですね。(きっぱり)
確かに創真の編入には仙左衛門の意図が関わっていたのは事実です。
えりなに編入試験の監督を委任させ、創真とえりなを引き合わせたのも。
ですが、仙左衛門が関わったのはそこまで。
入学に充分なレベルの料理を作り上げ、高級志向な遠月学園の風潮の中ここまでのし上がってきたのは純粋に創真自身の力によるものです。
仙左衛門としても、きっと創真とえりなが互いに研鑽し合う事を期待しての事だったわけで、薊が遠月学園を乗っ取るなどという事は全くの想定外だったでしょうしね。
えりなに城一郎の料理を食べさせたのも、きっと仙左衛門による計らいでしょう。
時期としては多分、薊が薙切家を追放されて間もない頃と思われます。
薊の洗脳によって、恐らく当時のえりなはもはや料理を機械的に分析することしか出来ないほどに情緒が欠落してしまっていたのではないのでしょうか。
料理を食すことの喜び、感動。
それを取り戻させるために、仙左衛門は城一郎に料理を頼んだのだと思います。
それなのに、薊は一人で誤解してしまった模様。
薊が言うには、城一郎を駄目にしたという過去が関わっているようですが・・・。
ざっと予想するに、城一郎が遠月学園を卒業していないという事に多分関係しているかと。
過去に起こった「何か」が原因で城一郎は遠月学園を去ることになって。
で、薊は城一郎がエリート街道から外れてしまったことに納得できず、城一郎を排除した遠月学園を「間違った料理界」として逆恨みするようになった・・・といったところでしょうかね。
そしてきっとこの件には仙左衛門や堂島先輩も関わっているのでしょう。
ひょっとしたら、堂島先輩が自分の店を持たずに遠月グループの傘下に入ったのもこの事が関係しているのではないのでしょうか?
・・・なんにせよ、薊は過去からずっと「取り残されたまま」なんだろうな~・・・。
ってゆーかですね。
城一郎は「駄目」になんかなってませんけど。
遠月学園を去った後も、城一郎は世界各国を渡り歩き、世界に名を馳せるような料理人となりました。
『ゆきひら』の店主になってからも、客に慕われ、美味いと喜ばれる料理を作ってきました。
どこをどう見ても立派な料理人です。
何より。
創真が目標にしている人を
「駄目」なんて見下げるのはやめてくれません?(怒)
過去の因縁云々よりも、勝手な色眼鏡で城一郎をそう侮辱した事の方がよっぽど私としては癪に障りました。
多分それは創真もだと思いますよ。
どこまでも独りよがりな薊。
今はまだ余裕ぶっていますが、城一郎が喜ぶだろうと思い込んでいる自分の計画がその息子によって頓挫させられた時。
果たして薊はどんな表情になるのでしょうか。
幸平親子の事実判明は思っていたより遥かに穏やかに済んだその一方、学園側では一色先輩ら反薊派の三名が十傑除名という事態に。
この様子だと、薊の政策に正面から反対したシャペル先生も何らかの形で権利を剥奪されてそう・・・。
竜胆先輩だけは一色先輩らの除名に反対してくれて感謝。
本当に竜胆先輩はマイペースながらも十傑陣一人一人を思い遣ってくれているんだな~。
ですが、他の十傑達は一色先輩らの除名に賛成したため、そのまま薊の意見が通ることになってしまったという。
う~ん・・・。このことから見て、十傑は二年生陣だけでなく三年生陣も仲が良いとは言えない模様。
遠月学園の教育システムが「競争」というものなためにこういった不仲が発生してしまうのでしょうが、ここにもまた遠月学園の闇を見た感じです。
それを考えると、トップ階級にいながらも社交的な竜胆先輩や一色先輩がどれだけ貴重な存在か、そして創真を中心に絆が結ばれつつある一年生陣がどれだけ希望的存在なのかが分かります。
いよいよ独裁者振りが目立ってきた薊政権。
だけど一色先輩や久我が除名されたことで、逆に遠慮なく敵対できる勢力になったとも言えます。
いずれ一色先輩らは再び十傑に復帰してくれるだろうと思っていますが、元の席次とはきっと違っているでしょうね。
ただな~・・・。
何となくの勘なのですが、女木島冬輔は野心的なものがなさそうなので、十傑には復帰しなさそうに思えます。
一切喋らずに十傑除名という、もはや作者の意図的なものを感じるまでに影の薄い彼ですが、それでも第三席という高位にいたわけですし実力は確かな筈。
果たして彼は今後、どんな形で表舞台に出てくるのでしょうか?
創真によって『食戟』は息を吹き返しましたが、それは薊政権との全面戦争の幕開けでもありました。
【残党狩り】と称して研究会やゼミの一斉解体に乗り出したセントラルのメンバー達。
その中に司先輩の姿はありませんでしたが、いよいよ残りの十傑達の実力が明るみに出そうですね。
さて、それでは引き続き三周年記念考察の第二部後編を語らせて頂きます。
昨日の前編では主にこれからの「食の舞台の移行」、そして「ライバルやヒロイン達の料理人としての成長方向」について考察しました。
今回はいよいよ主人公創真の料理人としての成長方向について考えてみたいと思います!
【主人公創真の料理人としての最終スタイル】
この料理漫画の主人公であり、世界観そのものである『幸平創真』。
そんな彼の料理への姿勢は最初から強烈なものでした。(本当の本当に初っ端から!)
誰もが避けて通るような奇抜な食材の組み合わせに挑む気概。
そしてそんな壮絶に不味い失敗作さえも笑って楽しむ姿勢。
料理漫画として非常に異端と言えるスタイルでしたが、それがまさかこれほど深い価値観に昇華されるとは・・・!
ストーリーが進むにつれて創真のその姿勢は
偏見や固定観念に囚われない自由な発想
失敗からの学習
試行錯誤によって積み重ねられた自信
という、料理人として非常に前向きで崇高な信念に繋がっていたというのが立証されていきます。
そんな無限の可能性を感じさせる創真の料理ですが、このままでは“頂点”に届くことは出来ないという現実にぶつかることに。
それが秋の選抜編での葉山との闘いでした。
この章で創真は「自分自身の料理」について見つめ直すことになるわけです。
葉山が勝利した理由、それは汐見への想いを通すことで「己の料理」を最も深く追求したためでした。
自分の名前はおろか、両親の顔さえ知らなかった葉山。
つまり彼は、自分のルーツが虚無だったという。
だからこそ自分の価値を見出し、人生を照らしてくれた汐見への想いを料理にのせることは自分の全てをのせることと同義だったわけです。
対して創真は、そんな葉山に及びませんでした。
何故なら、これまでの自分の料理は城一郎の後を追っていたものにすぎなかったからという。
「父親(城一郎)を超える」という、創真の最大の目標。
その志が逆に「創真自身の料理」を曖昧にさせていたというこの事実は、皮肉でありながらも非常に大切な事だったと思います。
この敗北によって、創真は「自分自身の料理」、ひいては「自分にしか出来ない料理」を探っていくことに。
ですが。
そもそも、創真は「自分自身が何者か」ということを全然知らないんですよね。
強気で堂々とした言動から普段は全くそれを感じさせませんが、創真は主要キャラの中でもかなり自分自身のルーツが不明瞭な子です。
現在のところ彼の血縁で明らかになっているのは父親の城一郎のみ。
母親はおろか、祖父母の存在さえも一切明かされてはおりません。(実際、創真は祖母を知らないことが作中でも明記されています/第65話)
そんな不明瞭な背景を抱えていながらも、創真は登場人物中でもトップクラスの安定した人格者であり、とても明朗かつ社交性豊かな人物です。
それは、それだけ創真がこれまでの人生で温かい愛情を沢山受けてきたという証。
父親から。
店の常連客達から。
そして・・・。
「ただ一人の人との出会い」だけでなく、「多くの人々との出会い」によって今の自分があることを分かっている創真。
「意志の強さ」としては葉山に敵いませんでしたが、「意思の安定さ」においては創真の方が遥かに上です。
成長とは、土台が安定していてこそ伸びるもの。
遠からず、きっと創真は葉山の鼻をあかしてくれることでしょう。(※「上手いこと言った!」みたいな顔をしております)
「自分自身」を知るには「自分のルーツ」を知ることも必要不可欠。
それに繋がる手掛かりを、創真は次の章であるスタジエール編で掴むことに。
それに大きく貢献してくれたのが、もはや言わずもがなの四宮師匠☆
“原点”と“頂点”を共に見据えた四宮の姿勢に創真は大きく感銘を受けるわけですが・・・。
もう一つ、四宮は創真のこれからの料理スタイルを考察させるうえで、非常に重要なヒントを教えてくれました。
それが「ゴボウにまつわる史実」。(第113話)
フランスと日本、両国の文化にふれている自分にしか作れない料理。
国と国との溝を埋める料理。
それが『四宮小次郎』という料理人の志。
そしてそれは、タクミが抱いている志とも酷似しているという。
四宮という師匠。
タクミを始めとしたライバル達。
そんな彼らの志と、創真の人間性から考えれば・・・
全ての“隔たり”を取り払う料理。
それが「創真だけの料理」になるのではないでしょうか。
技法的には
日本の馴染み深い料理をベースに、様々な分野の食材や技法を融合させた革新的な料理。
そして世界に「日本の食」の良さを伝えると同時に、各国の食文化の素晴らしさもまた引き立て合えるような品。
そして信念的には
文化や宗教、身分や人種の差に留まらず、言語や思想といったありとあらゆる垣根を越えて、世界を、人々の心を通わせる料理。
その料理を前にすれば、皆が笑顔で食卓を囲める。
それが創真の最終的な料理スタイルとなることでしょう。
立場の差など一切気に留めず、誰にでも平等に、真っ直ぐかつ温かく接する創真。
そんな創真だからこそ、彼はきっと「世界を繋げる料理人」になってくれるに違いありません。
【創真と“頂点”と原点”との因果関係】
こうして見ると、秋の選抜編とスタジエール編は創真の料理人的成長を見据える意味で大変重要な章だったことが分かりますね。
ちなみに。
この二つの章には、創真の料理人性のみならず人間性を語る上でも必須の“鍵”が組み込まれていました。
それは
母親。
秋の選抜編で美作との戦いの際にえりなが評していた、創真の料理の味付け。
それは
創真の料理の味はとても優しいということ。
そんな創真の優しい味付けは「大衆食堂の味」であり、言い換えれば「おふくろの味」。
つまり。
創真の料理の“味”は母親譲りということです。
そしてスタジエール編で明らかにされていた、四宮が料理人を目指すことになった動機。
それは「母親の笑顔」でした。
私から見て、四宮という人物は「遠月学園という舞台を去った、かつての主人公」です。
そんな「かつての主人公」の根源が“母親”であったならば、「現在の主人公」もまた。
そう考えています。
敵さえも屈服させる「膂力」という強い“力”をその料理に宿す創真。
その一方で創真の料理は食べた相手を笑顔にさせ、和やかさや楽しさを与えてくれるといった、とても温かい“心”が込められているものでもあります。
恐らく創真は[修羅]と呼ばれた城一郎の“力”、そしてそんな[修羅]さえも変えた母親の“心”両方をその料理性として受け継いでいるのでしょう。
・・・いえ、創真の内面から考えるに、むしろ母親からの影響の方が大きいとさえ言えるかもしれません。
「いつか超える」という創真の最終目標であり、型破りで破天荒かつ自由な料理スタイルは父親から。
「『ゆきひら』を背負って立つ」というもう一つの最終目標にきっと深く関わっており、料理というものにおいて最も基本かつ重要なものである“味”は母親から。
それぞれを譲り受けている創真。
創真の料理人性を「世界」という“頂点”と「家庭」という“原点”とに二分するならば
父親は“頂点”、そして母親は“原点”の象徴
と言えましょう。
そして
それら“頂点”と“原点”は、メインヒロインであるえりなと恵を象徴するものでもあるわけです。
【『食戟のソーマ』という料理漫画における「良い料理人」の定義】
ここまでの考察で、創真の料理人としての成長には[三大ライバル]や四宮の存在が大きな刺激になることが窺えます。
・・・本当に出世したなあ~~~四宮・・・。(しみじみ)
ですがやはり。
創真が良い料理人として如何様に成長していくかを考察するうえでは、どうしても欠かすことが出来ない事柄がありますよね。
それは勿論。
第一話ラストで城一郎が掲げていた「良い料理人になるためのコツ」。
自分の料理の全てを捧げたいと思えるような女性と出会うこと。
この概念が提示されたからこそ、この作品は料理面だけでなく恋愛面においても大きな注目を集めることに。
実際に料理人像として見ても、えりなは食の世界における“頂点”そして“力”を、そして恵は故郷の味という“原点”そして“心”を、大きなファクターとして持っている料理人です。
その意味でも、メインヒロインであるこの二人は創真の料理人としての成長に必須の存在と言えるわけですが・・・。
この概念は創真だけでなく、えりなや恵自身にも、そして[三大ライバル]にとっても大きな意味を持つものなのではないでしょうか?
私がそう思うようになった切っ掛けは、秋の選抜決勝で描かれていた葉山の意志。
あの時の葉山の姿は、まさに城一郎が提示していた「コツ」そのものでした。
実際その志によって秋の選抜を制したこともあり、現状のところ葉山は一番城一郎の言う「良い料理人」に近いように見えます。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・・・・。
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果たして本当にそうでしょうか?
実は私個人としては、これは読者に対する附田先生の非常に巧妙なミスリードだと思っています。
それについては最終章である記念考察第三部の方で説明させて頂きます。
それを説明させて頂くにあたり、この「コツ」を私なりの解釈で述べさせてもらう必要がありますので。
「自分だけの料理」。
それに関わる「自分だけの大切な人」。
創真がいつの日か築き上げるであろう【スペシャリテ】。
それは、きっと。
「世界」だけでなく、いずれヒロイン達が創真に置いてくるであろう“壁”も“距離”も取り払ってくれる。
そんな料理になる。
そう断言します。
“頂点”や“原点”が巧妙に関わり合っている創真の料理ですが、最も中心にあるのは創真自身の気持ち。
この先創真がどんな成長を遂げ、どう変わろうとも
料理を楽しみ続けて欲しいです。
料理を創ることを
自分の料理を食べてくれることを
楽しく思う気持ち。
それが『幸平創真』という料理人の“核”ですから。