あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第80話感想

2014-07-31 23:50:00 | 食戟のソーマ

 『ソーマ』は大好きですが、あまりジャンプ本誌のアンケートハガキは出さない私。
 ですが、今回は即決で『ソーマ』に投票です。
 さあ!今回も張り切っていきましょう!!
 (注:いつも以上に独りよがり&クソ長い感想ですのでお気をつけください/苦笑)




 週刊少年ジャンプ2014年35号掲載。
 掲載順第5位
 第80話 【勝負の条件】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回は、本当に、本当に優しいお話でした。

 読み終わった後もドキドキが収まらなかったです。
 それは熱い興奮ではなく。
 シリアスな緊張感によるものでもなく。

 とても温かい気持ち。










 一回戦第四試合。
 勝利を収めたのは美作。

 この結果に息を呑む観衆達。審査員達も苦汁の決断といった表情でした。

 美作の勝ち方に納得のいかない吉野やタクミのファンクラブは我慢できずブーイングを言いますが・・・。
 いや吉野、美作はタクミのセミフレッドを「盗み見た」んじゃなくて、そうくるだろうと「予想」しただけだから。
 つまり“読み”がとことん的中しただけですよ?
 その言い方はちょっと語弊があると思います。
 そしてそれはファンクラブの子達も。
 確かに美作はメッザルーナにガムを吐き捨てたり色々と侮辱発言はしましたが、相手を知ろうとし、自ら調査し、そして徹底的に考察するという勝ち方自体は卑怯ではないと思います。
 惜しむらくは、そこに料理人としての誇りが無いこと。



 こうして秋の選抜一回戦の全試合が終了。
 勝ち残ったのは、創真、黒木場、葉山、そして美作。  

 二回戦は一週間後に行なわれ、対戦カードは今日中に決定、通達するとのこと。
 お~。一回戦の時に比べ、今度は結構準備期間が設けられましたね。





 完敗を喫してしまったタクミを心配する仲間達。
 ですが、どう言葉を掛けていいのか分かりません。
 イサミだけ、タクミのもとへ向かった模様です。

 そんな中―――
 タクミと顔を合わせず、真っ直ぐ帰る創真。

 ・・・うん。

 そうだね。



 そんな彼を寮の部屋で待っていたのは―――美作。 
 合鍵で中に入ったってか。うわ~お★
 これで家探しでもしていたら、さすがに私も電話のナンバー「110」番をプッシュしておりました。
 というわけで楳●かずお版リアクション再び(笑)。
 っていうか今回、めっちゃ吉野と郁魅の気合ってるね(笑)。

 一方の創真は全く動じず(汗)。
 ホントキミ肝据わりすぎ。
 それとも、美作が次に自分に照準を当ててくるのをある程度予測していたのかな?

 第三試合の観戦時にお世話になったこともあり、普通におもてなしする創真くん。
 紳士だなーv
 スジの通った良い子だなーv
 作り置きしてあったビーフシチューを食べながら二人でお話しすることに。
 凄みながらも言ってる内容は至極真面目な美作が、相も変わらず良い味出してます(笑)。

 ま。
 そんな二人を放っておくわけもなく、仲間達は全員部屋の前で聞き耳立ててるわけですが。
 創真愛されてるなー(笑)。



 美作から伝えられる二回戦の対戦カード。
 当たるのは
 黒木場 VS 葉山!
 美作 VS 創真!

よっしゃあ!!

 予想的中!
 やったぜ!
 (ホントに「黒と白」の対決になっちゃった!)

 そしてお題は両試合共に「洋食のメイン一品」とのこと。
 ほう・・・。これまでで一番広範囲なお題ですね~。
 洋食というと、ハンバーグやエビフライ、グラタンやコロッケ等・・・。
 もう疑いの余地は微塵もありません。 
 今回の「秋の選抜」のお題、これらは全て「日本独自の進化・発展を遂げた料理」が選ばれています!!
 厳密な西洋料理ではなく、日本で進化した西洋風の料理、それが「洋食」ですから!
 となると、残る決勝のお題も気になるところ。
 果たして一体何になるのでしょうか?
 でもって、今回のお題はかなり黒木場に有利とみた☆



 美作の要件は勿論それだけではなく。
 やはり、創真にも食戟を持ちかけてきました。

 対価として美作が要求してきたのは創真がいつも使用している出刃包丁。
 なんと☆
 かなりの業物という事が判明!
 選抜編が始まる直前(城一郎との料理勝負)からさり気に存在感を出していた包丁でしたが、まさかそれほどの物だったとは。
 まあ、城一郎が半端物な“料理人の魂”を創真に与えるわけありませんか。

 代わりにと美作が差し出してきたのは、今日タクミから奪ったばかりのメッザルーナ。
 ガムを吐き捨てた時はさすがに反感抱いたけど、今はちゃんとケースに入れて綺麗に保管してくれていて嬉しかったです。
 この様子だと、これまで奪ってきた包丁もちゃんとお手入れしてくれてそう。

 メッザルーナやイサミへの所業は、やはりタクミを怒らせることで食戟に乗らせるためでした。
 でもね美作サン?
 自分の狙い通りになって高揚するのは分かるけど、さすがにそのお顔はドMに見えるから抑えましょう(滝汗)。 

 

 わざとタクミを侮辱することで創真を挑発する美作。
 タクミと同様に、創真が本気で怒るポイントも知っていたから。
 (自分が認めた者への不当な侮辱は絶対に見過ごさない)
 うん、確かにそうだね。(^^)
 (お前なら絶対にメッザルーナを取り返そうとする!)
 ・・・そうかな?

 タクミを哀れと言い、創真も自分の策中に嵌めようとしますが―――



 創真の反応は至って静かなものでした。

 タクミはこんな事では潰れない、と言う創真。
 だよね。だよね。そうだよね。(^^)



 「可哀想なのは お前だよ 美作」


・・・!


創真・・・キミ・・・。





 食戟には応じるものの、創真は対価の変更を要求してきます。
 それは、メッザルーナだけでなく、これまで美作が奪ってきた99本の調理道具全て。
 

 ・・・そう・・・。

 キミはそう“判断”したんだね・・・。

 メッザルーナだけでなく他の包丁も全て望んできた創真が、美作には理解出来ません。
 美作・・・、キミ、分かってないね・・・。

 その対価にと、創真があっさり言ったのは―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・_・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・_・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・_・)?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え~~~と・・・。
 すみません創真、もう一度リピートお願いしても良いでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「料理人 やめるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(  ロ ) ゜ ゜!?


 

Σ( ̄ロ ̄lll)!!


o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o
~~~!!!




(>///
)
・・・!!!!!

 

 

 


(※言葉では表現不可能だったので、絵文字で表してみました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!?!?!?!?!?

 

 





 ちょ、待っ・・・えええええ!?!?

 創真!!
 料理人をやめるって・・・!
 だってそんな。
 料理人の道を失ってしまったらキミは・・・!!!!!

 

 

 

 

 創真・・・。
 そこまでしてキミは・・・。

 

 

 

 

 

 この発言に堪らず乱入する仲間達。
 創真ホントに愛されてるな~(笑)。

 そしてついでにと、創真は美作に言います。
 「俺 これ作るから(へらっ)」
 
 それは、自分達が今食べているもの―――

 ビーフシチュー。

 この創真の言動、「作る品教えてどうすんの!?」と煽り文にまでツッコまれてますよ(笑)。
 でもね、どのみち調べられて分かっちゃうのなら、確かに自分から宣言しておいた方が手っ取り早くて良いと思うの☆ 



 それに・・・。

 確かに私も、今回の勝負にこのメニューは相応しいと思うし、ね。(^^)

 

 


 

 

 

 

 やばい。

 今回の話。

 あの神回である第21話に匹敵するかもしれない。

 

 これまで見せてこなかった創真の熱さに読者が共感する形で絶大な反響を起こした、第21話。
 ですが、今回は反対の・・・、マイペースで動じない、どちらかといえば初期の頃のような、何を考えてるのか掴めない創真の姿が描かれていました。
 なのに・・・
 これまでずっと創真を見てきたからでしょうか?
 私には感じたのです。
 そんな彼の裏にある、とんでもない「深さ」が。



 第21話では、一見静かな表情ながらも瞳には真剣な怒りを宿していた創真。
 今回の創真も静かな表情でした。
 ただ・・・
 その瞳に感じたのは、深い―――配慮と覚悟。





 敗北したタクミに一切声を掛けず、顔も合わせずに帰った創真。
 それは、タクミを理解してくれているからこその気遣い。
 タクミは創真と同様にプライドの高い子ですから。
 きっと、悔しがったり落ち込んだりした姿を見られたくなかったことでしょう。
 創真も・・・、四宮や葉山に負けた時、一人きりの時間を望みましたからね・・・。
 そして、やっぱりタクミを信じてくれていたね。
 ありがとう。(^^)





 タクミへの対応は私の願い通りで嬉しかったものの、驚かされたのはここからでした。

 自分からメッザルーナを賭け、創真に食戟を申し込んできた美作。
 タクミの誇りの為にも、創真はメッザルーナではなくタクミとの再戦を美作に要求してくるだろう。
 そう、私は予想していました。

 だけど。

 予想とは違って、美作を「可哀想」と言い、これまで奪ってきた全ての道具を要求してきた創真。

 ・・・タクミだけじゃない。



 

 

創真は、美作をも「料理人」として救おうとしている。






 

 
 これまでずっと、「誰かのために」食戟に臨んできた創真。
 そこには常に、「自分が認めた料理人だから」という理由がありました。
 そして、それは今回も。

 美作・・・、キミ。

 創真から見込まれてますよ。
 

 だからこそ、創真は美作を「可哀想」と言ったのでしょう。
 まっとうな料理人の誇りさえ持てば。
 きっと誰もが認める程の凄い料理人になれるというのに。
 「勝利」だけにこだわり、自分の得意料理を持たずに相手の真似ばかりしている。
 それは“「料理人」としての自分”を持っていないのと同義だから。

 世界中探してもいませんよ、これほどまでに「料理人」を尊重してくれる子なんて・・・!(><。)



 道具100本全てを要求してきた創真。
 そんな創真の判断は完全に予想外だった美作。
 美作・・・、キミ、分かってないね・・・。

 
 キミの為ですよ。

 もしこれから後、美作が料理人としての誇りに目覚めてくれた場合、それらは「これまでの罪の証」になってしまう。
 それを創真はリセットするつもりなのでしょう。
 美作が、気に病まず料理人の道を歩めるように。
 でも美作にとって、それらは同時に「これまでの自分の歴史」でもあります。
 美作の「過去」を奪う。
 それだけの対価として、
 創真は「自分の未来」を賭けたのでしょう。

 創真、キミって子はどこまで・・・!!(><。。)

 それ以前に、料理人の命である包丁を失うなら、もう料理人として生きていく資格は無い。
 そういう彼の筋金入りのプロ意識もあったのかもしれません。



 審査員はもとより、観客達からも反感を抱かれていた美作。
 唯一、創真だけは彼に幻滅していませんでした。
 ボス?である叡山にさえも、美作は「料理人としては完全な屑」と思われているというのに。
 自分がアウェイにいるのはぜ~んぜん気に留めないのに、敵である筈の相手がアウェイにいるのは気に留めるなんて・・・。
 
 どれだけ優しいの・・・!?キミは・・・!!!(><。。。)



 今回の創真の深い言動。
 タクミと美作との勝負の前に、美作の人となりを一部とはいえ知っていたのが大きかったのでしょうね。
 勿論タクミをあんな形で侮辱した美作に全然怒りを抱いていないというわけではないでしょう。
 普段に比べて笑顔が少なかったのが、それを物語っています。
 それなのに、その日会話したばかりの、ましてや大事な仲間を酷く貶めた相手を思い遣ってくれた創真。
 本当に、彼は誰に対しても分け隔てない子なんだな、と再認識です。
 相手の立場だけでなく、出会ってからの時間の長さまで関係無く。

  




 その一方で、美作を始め周囲の意表を突きまくりな創真さんがこの上なく素晴らしかったり。
 ツワモノレベルのマイペースさで、周囲を「へ!?」「え?」「は!!?」と振り回しまくる様が、見てて堪らなく愉快でした。
 いや~~~やっぱり創真さんはこうでなくっちゃ♪♪♪ 






 さあ!!
 次回以降の展開が俄然楽しみになってきました!!
 勿論創真の料理人人生が掛かっているという超深刻な事態ではあるのですが、不思議なほどに安心しています。
 それはやはり、創真が「創真」だからなのでしょうね。(⌒⌒)

 だけど、この事を知ったタクミや葉山はどう思うでしょうか・・・。
 特にタクミは本気で怒りそう・・・。
 ここらが少し心配ではあります。



 今回唯一分からなかったのが、創真が美作に、道具を「持ち主に返せ」ではなく「寄越せ」と要求してきたこと。
 単純に美作のこれまでの所業をリセットするだけが目的なら、元の持ち主に返すのが一番手っ取り早い筈。
 きっとここらが、タクミの誇りへの配慮に繋がっていくのでしょう。
 それをどう処理していくのか、附田先生の手腕に期待しています!!
 ひょっとしたら、案外ここらが選抜編後の展開にも関連してくるかも?

 

 そして、今回創真を全く掴めなかった美作。
 きっと創真は、これまで出会ったどんな相手とも違っていたことでしょうね♪
 
今回は意表を突かれまくりましたが、やはり創真の事も美作は徹底的に調べてくることでしょう。
 となると、真っ先に気になるのが父親の城一郎が元・十傑第二席だったということに気付くかということ。
 まあ、あれほどの情報取集力を持つ美作の事ですから、まず間違いなく気付くことでしょう。
 心配なのが、この事がどういう波紋を呼ぶのかという事。
 やはり読者としては、えりなが「創真の父親=自分の憧れの料理人」であることを知るのかどうかという事が気になるでしょうね。
 ですが、私はそれははまだ無いと考えています。(創真の父親が元・十傑だった、ぐらいは知るかもしれませんが)
 それはもう少し時間を置いてからでしょう、きっと。
 まだ“準備”は整っていませんもの。

 「自分が認めた者への不当な侮辱は絶対に見過ごさない」
 そう美作は創真を分析していましたが・・・、知ってはいるけど気付いてはいませんね。
 そこには、タクミだけでなく自分も含まれているということに。
 前回の感想で、「美作は多分、自分の発言から自爆しちゃうんじゃないかと思う」と述べましたが、まさかこういう形に持ってくるとは…!!
 恐れ入りました!!



 そして、今回最後に創真がぶっちゃけた、食戟で出す料理。
 「ビーフシチュー」ですか。なるほどね☆

 相手を徹底的に調査し、その上で相手の行動や判断を分析するという超理論的な調理スタイルの美作。
 ですが、今回の創真のこの行動の理由はきっと掴めないでしょう。

 だって、これ思いっきし天然で言ってますもの、創真さん。
 

 せっかく「洋食のメイン一品」というこれまでで一番広範囲のお題であるにも関わらず、「ビーフシチュー」と即決した創真。
 その理由はただ一つ。

美作と一緒に食べた料理だから。(^^)

 


 そう。
 今回の食戟。

創真は美作の為の料理を作ってくるでしょう。

 




 美作は手強い相手です。
 全力を尽くさなければ勝利は危ういでしょう。

 だけど。

 これまでで一番温かい食戟になりそうですね。(^^)










 まさかこんなに穏やかで、そしてこんなにも優しい展開になるなんて。


 神過ぎます附田先生。
 尊敬を通り越しちゃいそうです。
 もはや頭を下げるしかありません。

 今回の話、創真の「深さ」が遺憾無く描かれていたなあ、と思います。
 創真の「創真」たる部分が静かに全開だったというか。

 なんかもう・・・、改めて幸平創真という人物に心を掴まれてしまいました。

 今回こんなにも嬉しさを感じたのは、やはり創真が私の思う通りの創真だったという事も大きかったです。
 「タクミへの信用」だけでなく、「理屈ではない面で救ってもらいたい」という要望にも応えてくれた創真。
 しかもそれだけに留まらず、美作まで視野に入れる思い遣りの深さ、懐の大きさ。
 創真が優しすぎる子だというのは分かっていたつもりですが、ここまでとは・・・。

 でも、これからも更に深い、まだ表に出ていない面を見せて、私達を驚かせてくれるのでしょうね。



 本当に、創真を好きになって良かった。

 


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たった今、今週の『ソーマ』を読みました。

2014-07-28 11:40:00 | 食戟のソーマ
 というわけで、超簡略感想。















今回の話、とても、とても優しかったです。

(^^)











 本当に、創真を好きになって良かった。

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『食戟のソーマ』第79話感想

2014-07-26 18:15:00 | 食戟のソーマ

 「ジャンプNEXT!!」発売!
 早速見ましたよ~!『食戟のソーマ 別腹!』!
 やっぱ郁魅って優遇されてる子ですよね~。この前のポスターセンターカラーもそうでしたし。
 ま、私も郁魅は好きですけど。(^^)
 彼女の報われなさは見ていて応援したくなってしまいます(苦笑)。
 郁魅が可愛い一方で、順当にヒロインの格が下がっていくえりながまた愉快でした。
 詳しい感想は単行本収録時に述べるとして・・・

 今週の感想、少々気は重いですがいってみましょう・・・。






 週刊少年ジャンプ2014年34号掲載。
 掲載順第3位
 第79話 【最後の切り札】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本へ旅立つ際に父親からお守り代わりに貰った、アルディーニ自家製のオリーブオイル。
 それを用い、タクミは起死回生の手段として“第4の層”を挟んだセミフレッドを出してきます!

 それは「レモンカード」!!

 Curdと綴ってカード・・・どこかで聞いたような・・・と思っていたら、牛乳からチーズを作る際にもその言葉が用いられていました。(この場合は、牛乳などの乳が酵素の作用によって凝固されたもの)
 ちなみに、豆腐も「(ソイ)ビーンカード」と呼ばれることがあるそうですよ☆

 レモンカードの材料は卵と砂糖と、レモンとバター。
 ほんの少ししか残っていなかったバターの代用として、お守りのオリーブオイルをタクミは使ったのでした
 っていうか、オリーブオイルってバターの代用になるのですか!?知らなかった・・・。
 オリーブオイルの特性を知っているからこそとか審査員は言ってますが、どういう特性のためバターの代理が可能なのかをぜひ詳しく教えて頂きたいのですが。
 油脂成分を比較しても、オリーブ油とバターってあんまり似てないんだけどなあ~・・・。


 土壇場に立たされながらも、対応力と発想で独自のレモンカードを作り上げたタクミ。
 それは全く新しい調味料として、「レモンカード・イタリアーノ」と名付けられるほどでした。

 レモンカード・イタリアーノによって強化されたレモンの風味。共立て生地によるスポンジとの相性も抜群。
 審査員達の評価も上々です。
 おお!「逆転だ・・・!」との言葉まで!

 美作のやり方を批判していた大泉のお爺ちゃまも、タクミのこの機転に「天晴れ!」と大喜び。(^^)
 笑顔で更に食します。



 が。



 突如笑顔が消えるお爺ちゃま。
 それは致命的な何かに気付いてしまったかのような―――



 呼吸困難になったかのように、震えだす美作。
 隠れていた顔から現れたのは―――笑い

 堰を切ったように高笑いする美作。

 なんということでしょう。
 タクミが必死に思いついた起死回生と思われた策さえも、美作の予測の範疇の内だったのです。

 タクミが追い込まれても諦めずに、現場で鍛え抜いた対応力と発想力を持って対抗してくることも。
 お守りとして常に持っているオリーブオイルを使ってくることも。
 レモンカードを作り、レモンの風味を強化してくることも。

 全て。
 全て読んでいた美作。

 そんなタクミへの対応策として、美作があらかじめ仕込んでいた物は「塩レモン」!! 
 数週間前から漬け込んでおいたそれを隠し味としてセミフレッドに加えることで、レモンの全ての風味を強化していたのでした。
 ・・・・・・・・・・「数週間前」・・・?
 へ~~~お題発表は直前だったというのに、よくまあ都合よくそんな物が準備されていたねえ~~~。



 両者の差は、ほんの、ほんの僅か。

 しかし―――

 審査結果は[5-0]


タクミの・・・完敗。
 
 
 
 


 


 

 


 最初の頃に予想していた通り、対戦の組み合わせ、結果、共に当たり。



 

嬉しくない!!
全然嬉しくないよぉ!!
(><。)

 



 今回ばかりは当たって欲しくなんてなかったのに!!
 外れて欲しかったのに・・・!!


 そして今回の対決も「黒」の勝利。
 この漫画なんでこんなに「黒」が強いの!?!?
 準決勝進出者全員「黒」になっちゃいましたよ!
 そんでもって予選Bグループの選手全滅ですよ!
 なんてこった!





 弟への侮辱が撤回できず、料理人の命である包丁も奪われ、自身の武器である「これまでの経験を元にした発想」も通じず。
 どうしましょう。
 タクミのアイデンテティー大崩壊の危機です。


 これまでの勝負事には「お題」の不利有利はありましたが、「対戦相手」との相性は特に着目されていませんでした。
 ですが。
 今回はその相手との相性がモロに出た形でしたね。
 タクミは確固とした信念を持つ、家族思いで熱く真っ直ぐな人物。
 故に。
 それが「読み易さ」となってしまい、美作に全てを推測されてしまったんだなんて・・・!!
 
 えりなへの強い忠誠心。それが原因となって葉山に負けた新戸。
 それを凌駕する皮肉さとなってしまったタクミ。

 ・・・ということは・・・。
 この流れで行くと葉山も・・・?



 「お守り」の力は及びませんでした。
 苦境の中懸命に、自身の誇りやイサミら家族との絆を拠り所にして全力を尽くしたタクミ。
 それだけに、尚更この結果がやるせないです。

 ・・・・・しかしながら。
 思いっきり冷酷な感想を言わせて頂きますが、作中でタクミは今回のレモンカード・イタリアーノを閃いた時「過去のレシピを超えた」と感じていましたが、私としてはそう感じられなかったのです。
 なぜなら、タクミはこれまでにも他国(主に日本)の料理を組み合わせた、枠に囚われない自由な料理を作ってきましたから。
 審査員の方々も「これまでイタリアンに縛られていた」だの、「そこから一つ発想が自由になった」等と言ってますが、私から言わせれば、今回のタクミの料理はこれまでの彼の料理の延長線に過ぎないと思えてしまいました。

 ごめんなさい、タクミ。

 でもね。
 もっともっと伸びていけると思っているからこそ、敢えて言わせてもらいました。
 タクミはこんなところで終わる料理人ではありませんもの!!
 タクミがこれまでの自分を超えるには何か・・・、他にも「何か」が必要だということなのでしょう。



 そしてこれ以上無いほどタクミを貶めた美作。
 前回の感想の最後に、タクミには美作より「一枚上手」をいって欲しいと述べましたが・・・「上手」は美作の方になるとは。
 この度の勝負を最後まで見て、私が美作に抱いた印象をひとつだけ挙げるならば・・・。
 美作喋り過ぎ。
 相手の反応を見て楽しんでいるからでしょうが、逐一タクミをせっつく言葉を発していましたね。

 調理場で喋り過ぎる料理人は腕は信用ならねーってのは常識だぜ? (by幸平創真)

 きっと附田先生の意図によるものでしょうが、美作の発言にはニュアンスが違うと感じる言葉が多く使われていました。
 前回の「勝つ努力を惜しまなかった」発言を始め、今回の、タクミを「信用」してたという発言も。
 それって「信用」ではなく、「用心」してたというのでは?

 美作は多分、自分の発言から自爆しちゃうんじゃないかと思うんですよね。
 そう思えるぐらい発言に「綻び」が見られます。
 だからこそ、是が非でも創真との対決を望みます。
 なぜなら彼は「言葉の支配者」。
 創真にはもう遠慮無しで、美作を言葉攻めして貰いたいですね♪(ドエスマイル)





 この憤りややるせなさが鮮烈なうちに、創真と美作には勝負してもらいたいです。
 それもあるため、二人が対戦するのは準決勝になって欲しいのですが・・・。

 そして創真には、タクミの分まで圧倒的格差で美作に勝ってくれることを期待します。
 そして、もう一度タクミが自分自身の手で、傷ついた誇りを取り戻すチャンスを作ってくれることを。

 ただ・・・、そう願う一方で、VSアリス戦が快勝だった分、美作との対決は一筋縄ではいかないのでは・・・という不安も抱いてしまっています。
 なにせあのタクミが惨敗してしまった相手ですし、何より、タクミは創真と同タイプの料理人ですからね。
 タクミもそうであったのと同様に、創真にとっても美作はかなり厄介なタイプなのでは・・・。
 
 それに、準決勝(第二回戦)がどんな対戦方式になるかも分かりませんし。
 変わらず「お題」形式か。それとも「縛り」か。
 ひょっとしたら、もっと違った対戦形式になる可能性も。
 なにせ今回の選抜の草案を作ったのはあの叡山。
 美作の他にも創真を失墜させる策を巡らしていそうで、心配は尽きません。



 そういうわけで、準決勝の組み合わせは

 創真VS美作

 葉山VS黒木場

 と予想します。

 そして勝者は創真、そして、黒木場になるかと。
 葉山が勝って決勝で創真と再戦というのもとても興味深いのですが、私の中では、 黒木場>葉山 なので。あくまで現段階の実力としてですが。
 何より、葉山と黒木場は境遇が似ているという共通点がありますから。
 上記で述べた通り、新戸、タクミに続いて葉山も「大切な者への思い」が仇になってしまうという形に陥ってしまうのなら、それは創真ではなく黒木場がそれをやってしまいそうです。(創真は相手の「大切な気持ち」は絶対に傷つけない子ですしね)

 ちなみに、準決勝進出者4名は全員「黒」のイメージですが、それでもより細かく分類すると、「白」は創真と葉山、「黒」は黒木場と美作になると思うんですよね。
 それを考えると、上の組み合わせはこれまた「白VS黒」になるよなあ、と思ったり☆





 本当に今回は感想を纏めるのに一苦労でした。
 実はまだ語りたい事があるくらいです。
 でもそれは、創真VS美作の対戦が決まった時に述べることにしましょう。

 それと・・・。
 毎回秀逸なこの作品のサブタイトル。
 ここ最近はいつも以上に言葉の妙が深いと感心しているのですが・・・。
 今回のサブタイは【最後の切り札】。
 逆転を懸けた「レモン“カード”」と“札”を掛けたのはすぐに分かったんです。
 でも。
 この感想を書いている途中で気付いたのですが、第73話ラストで美作はタクミの個人情報をひとりごちてましたよね。
 その中の一つに、「トランプが弱い」とあったような・・・。
 まさか。
 「“カード”(トランプ)は弱い」ということにも掛けていた・・・なんてことありませんよね???
 もしそうだとしたら、感心したらいいのか泣いたらいいのか分からなくなっちゃうんですが・・・!

 そもそも第74話までの流れだったら、タクミが負けてもこれほどの波乱は起きなかったことでしょう。
 それが、美作の悪役振りの強化、食戟への移行、それによるタクミの料理人としての威信を懸けたことによって、大きく反響を引き起こすこととなりました。
 結果は、大方の読者が最初に予想していた通りだったというのに。
 凄いですね。
 私達、思いっきり附田先生に振り回されてる。


 さて・・・。
 次回何より心配なのが、タクミの心境。
 本当に今回タクミは徹底的なまでに打ちのめされてしまいましたから・・・。(><。)
 そんな状況になってしまった今、望みを託すのは勿論創真。
 美作は理屈によってタクミを把握し追い詰めたけど、創真には理屈ではない面でタクミを理解し、救ってもらいたいです。

 創真はタクミと同じプライドの高さと料理への情熱を、そしてプロとして現場で戦ってきたことを誇りとしている子。
 だからこそ、タクミの事を認め、理解してくれている筈。
 そして何より、仲間を信じ抜いてくれる子ですから。
 四宮編の時も、恵を信じて、不利な中最後まで温かく支えてくれた創真。
 そんな彼だからこそ、タクミのこともきっと信じてくれる筈。
 タクミがきっと立ち上がり、また自分に並んで、改めて再戦出来ると。
 私もそう信じていますよ。 



 タクミは確かに奪われたかもしれない。
 イサミとの絆の「象徴」を。
 創真との再戦の「機会」を。
 だけど。
 失ってはいない。
 イサミとの絆自体は消えてはいません。
 創真との約束も無効にはなっていません。
 まだ、希望はある。 

 支えてあげてねイサミ!
 そして。
 頼んだぞ創真…!!!


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『食戟のソーマ』第78話感想

2014-07-19 22:30:00 | 食戟のソーマ

 おお・・・今週の『火ノ丸相撲』、掲載順1位ですか・・・!
 連載開始早々この結果は凄いですね。
 でも驚きはしたものの納得です。
 この作品は、ここ最近あまり見ないほどの熱く清々しいスポーツ漫画ですもの!(^^)
 栗うさぎは基本的に飾り気の無いキャラクターが好きなので、主人公の裏表無い真っ直ぐな人柄も素直に好感を抱けましたし。
 勿論それだけでなく周囲のキャラクターもそれぞれ良い味を持っていますし、読みやすいですし、ここ最近のジャンプ新連載陣の中では一番楽しんで読んでいます。
 この勢いと質をこのまま貫いていってもらいたいですね。


 ん・・・?
 次号の発売日って今日・・・?
 アウチ★






 週刊少年ジャンプ2014年33号掲載。
 掲載順第8位
 第78話 【紙一重の攻防】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当初に予定されていた「第2回レシピ選手権」の発表が変更となり、森崎先生のインタビューと、公式ツイッターにてその模様の一部が伝えられていた、ドラマ「高校生レストラン」で有名な相可高等学校調理クラブの取材記事が掲載。
 森崎先生のコメントからは『食戟のソーマ』という作品への、相可高等学校調理クラブの学生さん達の姿からは料理を学ぶことへの、それぞれ真摯な思いが伝わってきて読んでて嬉しくなりました。(^^)
 さて、附田先生はこの度の取材で得たことをどのように作品に活かしてくださるのでしょう?
 そこもまた楽しみです♪



 そして扉絵はセンターカラー。
 イタリアンマフィアなアルディーニ兄弟がきましたよ☆
 センターにタクミ、その隣に付き添うように佇むイサミ。
 タクミはマフィアのドンらしく、どーんと座っていますね。(※栗うさぎの半分はオヤジギャグで出来ています) 
 「イタリア」繋がりとはいえ、「マフィア」に行っちまうところが佐伯先生の驚異的なセンスだと思う。
 少し前のカラーのヤンキースタイルなイケメンカルテット&恵といい、「ちょい悪」が今の佐伯先生のブームなのでしょうか・・・?





 さて本編。


 
 美作遂にアウト領域に入っちゃった★

 

 これまでのストーカー・・・いや盗撮・・・でなくて調査行動はギリギリセーフと思っていたのですが、部屋中に写真を貼りまくるのはもはや誰がどう見ても異常。
 あ~あ・・・第73話から比べて美作支持の人どれぐらい減っちゃったんだろう・・・。



 自分の手の内が知られてしまっている以上、これまでの自分の料理を更に超えるしかない。
 そう決意はしたものの、思いのほか苦戦してしまっているタクミ。


 「タクミっちの品を完璧に予測してるのなら今のうちに対策を・・・」と言う吉野。
 「タクミっちの品を・・・」と。
 「タクミっち」
 

吉野、キミいつの間にタクミとそんな仲に!!??(←)


 一晩寝食を共にすることでこれほど親しい仲になるとは驚き!
 これでタクミが吉野を「よしのん」とか呼んだりしたらどうしよう。ありえねえから



 タクミが苦戦している理由の一つ目。
 それは美作の品を上回る工夫に使えそうな食材がほとんど残っていなかったこと。
 デザート(お菓子)作りは精密に行われる分、材料に余りが出にくいという思わぬ落とし穴が。(小麦粉までピッタリだったの?と野暮な疑問を持ってしまったのはここだけの話)

 タクミの手元にある残りの材料はこれだけ。
 卵数個、トッピング用のレモン1個、バターほんの少し、あとは砂糖、グラニュー糖等の調味料。
 確かにこれは中々厳しいですね。
 これじゃあカスタードクリームも作れやしませんよ。

 必死に思考を巡らすものの、時間は待ってはくれず。
 時間に押される形でただ当初のレシピの通りに調理を進めるしかないタクミ。

 これがタクミの苦戦の理由の二つ目。
 自分の敷いた筈のレールに縛られてしまっているということ。
 これは非常に興味深い着目点であり表現でした。
 事前にしっかり考え抜かれていたレシピだからこそ、急ごしらえの策を無闇に加えれば全体の味のバランスを壊してしまう。
 そして調理開始から完成までの手順もしっかり計画していたからこそ、次々と最初に決めていた通りの流れが来て、それを遮ると時間切れという自爆に陥ってしまう。
 自分で考え計画したことが、まさか自分自身を逆に苦しめることになってしまうんだなんて・・!
 

 一方の美作は、スポンジにまたもやタクミの品を上回るための一工夫を。
 おお、「ビスキュイ・ジョコンド」ですか。
 懐かしいな~その名前。
 昔大好きだったテレビ番組によくその名前が出ていましたっけ。


 考えあぐね、タクミは固まってしまいます。
 そんなタクミの様子に、「負けるのがわかっている皿を出すのが怖いんだろ?」とせせら笑う美作。
 違うから!!
 勝つための策を懸命に考えているだけだから!!
 むしろ、「お前そうだろ?」と思っているあたり、負けを恐れているのは美作の方なのでは?


 そんな中、ふとタクミの目に入ったのは一本のオリーブオイル。
 それは、お守り代わりにいつも持っている特製の物でした。
 ・・・ああ、なるほど。
 第72話で試合前日の夜にイサミが言っていた、必勝のお守りとはこれの事だったのですね。
 これにも何か兄弟のエピソードが関わっているのでしょうか?

 オリーブオイル。
 そして自分と美作のこれまでの調理―――
 何かを閃くタクミ。



 そうして、先に品を完成させたのは美作。
 あ!や~~~っとお爺ちゃまの苗字が判明しました!
 大泉殿と仰るのですか!!
 ではこれからは大泉のお爺ちゃまと呼ばせてもらいましょう・・・と思ったのですが少々長いので(爆)、親しみを込めてこれからもお爺ちゃまと呼ばせてもらいますね。(^^)
 そんなお爺ちゃま、タクミの品を真似して、そこに勝つためだけの工夫を上乗せした美作の品を大批判。
 「食戟とは何だ!?それぞれの信念を量り合う魂の激突だ!! 料理人としての信念が無いのか貴様ぁ!!」
 ごもっともーーー!!
 よくぞ言ってくださいましたお爺ちゃま!
 これまで明朗でありながらも飄々としたイメージだったのですが、結構熱い真っ直ぐな考えを持つお方だったのですね。
 いい人だな~。選抜が終わってもちょくちょく出てきてくれないものでしょうか。

 ああそれなのに。
 自分の信念は「微に入り細を穿つ」だと言い、勝つ努力を惜しまなかった事のどこが悪い?といけしゃあしゃあとのたまう美作。
 その言い分はある意味間違ってはいないと思います。
 実際美作の模倣スタイルは、自らの徹底的な調査と観察によって推測したものですからね。これでレシピを丸ごと盗み取るようなことをしていたら、それこそ救いようの無い屑でしたが。
 でも・・・、「勝つ努力」というのはそういう行為に用いる表現では無いと思うのですよ・・・。
 確かに文章にすればその通りではあるのですが、でも・・・。
 美作のやり方は「勝つための努力」というより、「負けないための対策」と言った方が適切かと思います。

 それにしても美作、もはやすっかり顔芸キャラやな!!(苦笑)
 
ここまで振り切れた悪役顔やギャグ顔をこなせるキャラは、この作品では中々貴重だと思うんですよね!
 それでいながらコイツは、決める時はかなり格好良い表情も出来ると思うんですよ!(第74話で勝者は葉山と断言した、あの横顔で確信)
 何度も言います。
 あ~~~勿体無い勿体無い勿体無い!
 ほんとお願いですから、料理人としての誇りに目覚めて頂戴!!(><)


 
 どうこう言おうが、食戟はどちらの品が美味いかを決めるためのもの。
 それはどうしようもない事実であるため、非常に悔しくもお爺ちゃまは反論出来ません。

 そんな心境で食したリアクションはというと。

一昔前のツンデレ少女マンガ(汗)。 


 デザート(スウィーツ)という女心にマッチしたお題と、「認めたくない!!でも惹かれてしまう・・・!」というジレンマを「ツンデレ」として表現したわけですか。
 正直笑ったらいいのか引いたらいいのか分からなくなるシュールさでしたが、ある意味これこそが附田ギャグと言えるかもしれませんね(笑)。
 ここ最近は他作品のパロディネタが多かったですが、やはり私はこういう“附田先生らしい”ギャグの方が好きです。
 「作詞 附田祐斗」。ツボでした(笑)。



 正当な言い分さえも黙らせてしまう美作の品。これではタクミは・・・。
 そこへ、遂に自分の料理を完成させたタクミ。
 もはや皿を出さないだろうとさえ思っていた美作にタクミは言います。
 「俺はプロの料理人だぞ 皿はなにがなんでもお出しする お客が待つ卓へ」
 よく言ったーーー!!!
 それでこそ創真のライバル!!
 「現場」を知るプロの料理人!!
 やはりこういう確固とした誇りある発言は聞いててスカッとしますね~!!


 タクミの品が、事前に試作していたものとは違う事に気付くイサミ。
 新たに追加されていたのは一つの薄い層。
 
 その“一つの層”が起死回生となるのでしょうか?

 

 


 

 

 
 う~ん、前回がとても格好良い引きだった分、今回は前回の勢いが少々たたらを踏んでしまったように感じてしまいました。
 あの至高の第32話のような勢いを期待していただけに尚更だったのかもしれませんね。いけないね。
 ですが、それでも美作やタクミの発言の端々に「お!」と思ったり、「ん?」と気になったりと、着目させられるポイントがしっかり組み込まれており、相応に内容のある回だったと思います。
 それを考えると、前回は“助走”、そして今回は“踏込み”だったのでしょうね。
 そして次回で“跳ね”となるのでしょう。(一瞬、「“ジャンプ”となるのでしょう、少年ジャンプだけに」と思ってしまったこの脳みそをどうにかしたい)



 タクミにとって非常に有利と思っていた「デザート」というお題。
 それが予期せぬ形で不利に働いてしまうというのは、これまでに無かった形でかなり興味深かったです。
 この深い視点は毎度のことながら感嘆もの。
 本当に面白いですよ、この料理漫画は。

 繊細な調理における盲点。
 入念にすればするほど、綿密に考えれば考えるほど、予想外の支障が起きた場合、その完璧さが一転して仇となってしまう。
 今回のタクミがちょっと余裕無さ過ぎに感じられるほど終始切羽詰まった表情になっていたのは、繊細で緻密な調理法が逆にタクミの余裕や自由な発想を奪っていたのを意味していたのかもしれませんね。
 そしてこういう話を目にすると、どっかの完璧主義なお嬢様が思い浮かびます。
 果たして彼女の「完璧」はどう転ぶことになるのやら。



 これまでの第一回戦で繰り広げられてきた対決は、それぞれ勝敗を決めた要因がそれぞれ示されていましたね。
 創真VSアリス戦では、「お弁当」という“お題への着目点”。
 黒木場VS恵戦では、“旨味の強さ”。
 葉山VS新戸戦では、“五感への訴え”。
 そして今回のタクミVS美作戦では何が勝敗を分けるポイントとなるのか。
 これまでの調理の様子や注目点を見てみると、「繊細さ」にかなり重点が置かれているんですよね~。
 そのことから考えると、やはりここは「繊細さ」をひっくり返す「大胆さ」で勝負を懸けてくることになるのでしょうか?
 美作の品で審査員達は乙女化されてしまっていましたが、ここはいっちょ繊細さだけでなく大胆さで完全に虜にしてくれることを期待しましょう!



 今回のサブタイトル【紙一重の攻防】
 “紙一重”という表現を、今回ラストにタクミが逆転を懸けた「一つの層」と掛けたのでしょう。
 サブタイトルの言葉の妙も毎回楽しんで考察させて貰ってますが、その“紙一重”が「一枚上手」という言葉にも掛かってくれることを期待します!!
 


  

 

 

 

 ・・・それはさておき。
 そろそろ創真のガツンとした出番が欲しいな~~~。
 なんて思ったり。


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2013年 東京ディズニーリゾートクリスマス旅行記(4)

2014-07-16 00:53:00 | 旅行

 ミラコスタでしばらく休憩後、再びシーへ。
 アメリカンウォーターフロント付近を散策することに。

 外は夕暮れになりかけていました・・・。

 

 

 本当はここで、S.S.コロンビア号のデッキに行こうと思っていたのですが、強風のためとのことで閉鎖されていました。ああ残念。 


 お気に入りのお店「マクダックス・デパートメントストア」へ。

 

 きゃ~ダッフィ~
    
 

 きゃ~シェリーメイ~

 

 相変わらずカ・ワ・イ・イ・ぞっ

                                 

                                 

                                                      



 ひとしきりダッフィー達を愛でて、そろそろホテルに戻ろうとしたその時!!


わ~~~~~~~~~~!!!


 パフォーマンス中のファンカストーディアルさんに遭遇―――!!!(大興奮)



 ディズニーシーの有名人、ファンカストーディアルさん。
 出来ることならいつかお会いしたいと願っていたのですが、まさかこんな不意に現れてくださるとは・・・!!
 大慌てでビデオを取り出し、一部始終を録画。
 よって写真は一枚もありません(爆)。

 「マクダックス・デパートメントストア」の前の広場にてパフォーマンスをしてくださっていたファンカストーディアルさん。
 そのパフォーマンスの内容はというと・・・

 柵の部分でガラスを拭くパントマイムをしていたんです。
 ですが、熱心に磨きすぎて「ガシャーン★」という音が。(割れちゃったのね/笑)
 笑ってごまかし(笑)、箒と塵取りを取り出してお片付けするファンカストーディアルさん。
 時々塵取りが「ガブッ」という音を立てながら。(この頃には周囲は結構な人だかりに☆)
 そうこうしているうちに、今度は道具入れに手を噛まれてしまい、手が取れなくなってしまうという事態に!
 さあ困った。
 ということで、ゲストの一人に手助けしてもらうことに。
 ゲストに引っ張ってもらい、無事に手が抜け、ゲストの方と握手するファンカストーディアルさん。
 とその時、流れ始める映画「禁じられた遊び」の音楽(笑)。
 ファンカストーディアルさんはそのゲストの方にポーズを取らせ、似顔絵を書き始めます。 
 結構かわいく描いておられました。雪ダルマの絵を(大笑)。
 そして、描きあげたその絵をゲストにプレゼントし、ファンカストーディアルさんは去ろうとします。
 その前に、ちょっと帽子を直したら・・・。
 あらま!
 ファンカストーディアルさんのトレードマークである黒メガネが一瞬で装着☆
 「ブルル~ン」とエンジン音を鳴らし「キラリ~ン☆」と決め。
 そして。
 「シャンシャンシャン・・・」と鈴の音を鳴らしながら去って行ったのでした~。

 いや~時間にして数分間だけでしたが、大変楽しませていただきました。
 今回の旅行の中で一番思い出深い出来事でした。



 大満足な気分のままでホテルへと戻り、17:10に予約(プライオリティシーティング)していたホテルレストラン「オチェーアノ」へ。

 


 ここのツリーもしっかり撮影。

 

 夕食には少々早い時間と思われるかもしれませんが、「ファンタズミック!」が17:30から始まる予定だったので、テラス席から見たいと思っていた私としては丁度良かったのでした。
 さすがにこの時期は外で長時間待つのは辛いので。


 ブッフェを予約していた私。
 今回案内されたのは、パールルームでした。(以前来た時はシェルルームでした)

                     
 

 そして無事、テラス席から「ファンタズミック!」を鑑賞(ここも録画を優先したので写真は無し)。
 場所によっては柱がかなり邪魔になりますが、前列等良いポジションを取れれば、ここのテラス席は中々の鑑賞スポットなのです。
 あ、室内から外に出ることになるので、冬場は羽織るものを忘れずにご持参くださいね。
 この時期は「ファンタズミック!」よりも、この後に行われる「カラー・オブ・クリスマス」の方が人気があるようで、それほど押し合いへし合いにならず前列の良いポジションをゲットできました。
 そうして、「ファンタズミック」!を存分に堪能。
 何度見ても素晴らしいショーです。

 その後、ゆっくり食事。
 どれもおいし~。
 ほんとにどれも美味しくって・・・・・・・・・・

 食べ過ぎた。

 去年も食べ過ぎてノックダウンしたっていうのにね。
 ほんと学習能力皆無だよね。



 死にかけながらも、なんとか自力で部屋へ。

   (※左の扉は開きませんでした。果たしてその向こう側には何が・・・?)


 19:45の「カラー・オブ・クリスマス」が始まるまで、ベッドに沈んでおりました(爆)。

 


 そうこうしているうちにショーの時間に。
 「サローネ・デッラミーコ」で見るという選択肢もあったのですが、この時期だから混んでそうですし、おひとり様は私だけに違いないので(←痛)、部屋から観賞することに。
 ショーの最中は部屋を消灯して鑑賞。
 周囲の景観もショーの一部のため、ショーの最中は消灯に御協力頂きたいと連絡事項にあったのでした(ポルト・パラディーゾ・サイドの部屋ならではの留意点ですね)。

 そして始まる「カラー・オブ・クリスマス」。
 このショーを生で見るのは初めて。
 ただ、やはりハーバー全体を使って行われるショーなので、ハーバーが半分ほどしか見渡せない今回の部屋では、やはり半分ほどしか楽しめない感じでした。室内からということもあり、音声もかなり小さく感じましたし。
 待ち時間ゼロ、しかも温かい場所で見られるのですから、文句なんて言ったらバチが当たりますけどね。

 下の写真は、ショーが終わった後のハーバーの様子。
 ショーが終わった後もこうやって余韻を残してくださるのも有難いところです。

                   



                

 

                


 さて、お目当てのショーも見終ったし、あとは部屋でゆっくり・・・
 なわけありません。

 今の時期の真のメインは夜景!!
 ということで、またもや外へとくり出す栗うさぎだったのでした。

 すみません、まだまだ続きます・・・。

  


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