週刊少年ジャンプ2014年21号掲載。
掲載順第6位。
第67話 【交錯する光と影】
今回は『静止画MADコンテスト』の結果発表ということで、センターカラー!!
( ∀ ) ゜ ゜!?
か。
かかかかかかかかかかかかかかか
かっこいい・・・!!!!!
うっわどうしよう。
このイラスト、これまでのカラーイラストの中のベスト3入りになるぐらいストライクなんですけど・・・!!
(ちなみに1位は第一話扉絵、2位は「新鮮力キャンペーン」記念ポスター☆)
コンテストを反映したこのイラスト。
「料理バトル漫画」ということから、これまでアナログ風なイラストが主でしたが、これは初のデジタル風。
創真ヘッドホン似合うね~~~!!!(驚嘆)
創真はワイルド系なルックスの子だから、当然と言われればそうだけど、まさかここまでハマるとは・・・!!
この創真がね、色使いがいつもと違っていてクールなの。普段とはまた別の格好良さなの。
そう、違うんですよ。
ここで注目すべきなのが、この創真が見ているパソコン画面に映っている創真達。
彼らの方が、普段の色使いになってるんですよね。
スマホ画面に映る“料理人”の創真。
それを手にしている創真は、画面の創真とは違って白いワイシャツにヘッドホンと、まるで“現代っ子”のよう。(「ゆきひら」シャツを着てるか分からないように見せてるのが上手いよなあ・・・)
そんなアナログチックな創真が画面内に、デジタルチックな創真が画面外に居るというのが何とも巧妙ですね。
アオリ文にもある通り、これは普段の創真達の世界を、パソコンを通して異世界の創真が見守っているという仮想設定のイラストでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
読切でその設定の漫画作って頂けませんか附田&佐伯先生?
そして画面のほんの隙間から映ってくれてる倉瀬ちゃんに、作者の愛を感じる(笑)。
前回ラストのアリスのリアクションを、別アングルから再び。
なんでしょうこの男子限定のサービスは。
ならばこっちも主人公ファン限定のサービスという事で、別アングルから再び!!
「御粗末!!」
よっしゃあ!!!!!!!!!!
優勝候補と謳われたアリスから完全勝利を収めた創真!!
歓喜する仲間達。驚愕する他の学生達。
そしてひっくり返っちゃってるアリス。
完全に創真の料理にノックダウンの図です♪
負けてしまった悔しさから、アリスは子どものように泣いてしまいます。
が、創真の煽りに思いっきりムキになって反発。創真ガンバ(苦笑)。
このままでは終わらない、そう宣言し、立ち去るのでした。
ま、なんにせよ創真に対する冷たい見下しは無くなったようでなにより。
これからは創真のことも、勝つべきライバルとして認めるようになったみたいです。
ステージを去る途中で、アリスを待っていたのはえりな。
嫌味を言うためだけに待ってたんかい?(多分これがえりななりの励まし???なんだろうけどサ)
ん?
ここでアリスが気になる発言を。
「リベンジ」?
ということは、えりなとアリスはこれまで料理勝負をしたことがある模様です。
そしてえりなが勝利し、アリスが敗北したと。
今回創真に負けて泣きはしたものの、すぐ立ち上がれたのは既に敗北の味を知っていたからというのもあったようですね。
果たしてどんな経緯でアリスとえりなは勝負したのでしょう?
これについても後々語られそうですね。
アリスが去った後、呟くえりな。
「いいわね・・・貴方は」
「そうやって 気ままに泣けるんだもの」
・・・多分そうだろうとは思っていました。
君も
誰にも見られない所で
泣いてきた子であろうことは。
ステージを出た創真を迎えたのは、恵の天使の笑顔。(^^)
うわ~。恵とえりなの、この違い。
「望みは癒しか挑発か」という言葉のまんまですね。(※「???」な方は、単行本第2巻感想の最後の方をご覧ください)
でも、そんなヒロイン2人を差し置いて、創真さんは「癒し」と「挑発」どちらも持ち合わせてると思う今日この頃。
本番を控え緊張しながらも、動じてはいなかった恵。
大舞台へのプレッシャーよりも、「自分の料理を楽しめたら・・・」という、初めての気持ちを抱いていたのでした。
ここの恵の表情。
前向きな気持ちが感じられる、非常に良い顔です。
そして。
前のページのえりなと丁度同じアングルで描かれていますね。
いまだに“囚われ続ける”えりなと、“囚われていたものから解放された”恵。
そんな二人の対照性が示されています。
そんな恵に対し、私も創真と同意見。
成長したね~。(⌒▽⌒)
初めて一緒に組んだ授業の時を思い返してる創真だけど、それだけじゃないよー。
親の敵のように「人」の字を飲みまくっていたしー。自分が食戟するわけじゃないのにビビりまくってたしー。合宿で魚を釣ってる間も全然落ち着きなかったしー。(←そこらへんにしときなさい)
で。
そんな創真くんがえらくめんこいんですが。
このままヌイグルミにしてナデナデしたい愛らしさだべ。
そんな細かい事を覚えられていたことに赤面する恵。
そうですよ~。
マイペースでありながら、創真はちゃんと“見てくれてる”子です。
しっかしなんつーほのぼのなやり取りだ。
見てるこっちが癒されますよホント。(^^)
そして、創真の応援を受け、ステージへと向かう恵。(いいなー私も創真から応援されたい)
お゛お゛お゛!!!凛々し
なにが
あった
創真
して、ページをめくってみたらば。
爆笑
創真:(うお・・・呼ばれた)
爆笑
ナレーター:日本の神秘
涙目大爆笑
吉野さあ・・・友達思いなのはとっても良いんだけどさあ・・・。
呼ばれて輪に加わる創真はやはり良い子。
私だったら気付かないフリして遠ざかります。(←酷)
素直に持ってくれてる郁魅もやっぱり良い子。
本当にこの子丸くなりましたよね~。(^^)
ヤンキーな雰囲気で周囲から怖がられていた最初の頃が嘘のようです。
ずっと頑張ってきた恵に思いを馳せ、応援に気合を入れる創真達。
ここの創真、さり気に榊、吉野とそれぞれペアのコマになってますね。
先程の恵とのやり取りといい、ほんと創真ってどんな子と組んでもハマるな~♪
一方その頃。
泣きながらステージを後にするアリスに声を掛ける人物が。
会話を交わしながらすれ違うアリスとその人物。
なるほど、今回のサブタイトルはここを指していましたか。
「それにお嬢・・・ そういうセリフは 料理で俺に勝ち越してから言ってくださいよ」
・・・っ。
この子・・・。
そうして明かされた恵の対戦相手は、黒木場リョウ!!
またもや予想大外れ―。(/(^0^)\)
ダミだ私、先見の明なんて1ミクロンもありゃしないわ★
恵VS黒木場。
そんな1回戦第二試合の対決テーマは―――
ラーメン!!
第一試合、創真VSアリスの対決は創真の完封勝利で決着。
続く第二試合は、恵VS黒木場という対戦カードに。
創真VSアリスも「黒VS白」といった感じでしたが、今回もまた「黒VS白」な組み合わせになりました。(むしろ創真VSアリス以上かも)
今回創真に完敗を喫したアリスですが、それでも手強いライバルであることには変わりません。
えりなとだけでなく創真とも明確な因縁が出来、いわば創真とえりなの間に立つポジションとなった彼女。
これからの彼女の動向にも、変わらず注目していきたいと思います。
そして今回、なにげに印象に残ったのが画面の「比較表現」。
まずはえりなと恵。
上記でも述べましたが、同じ俯き気味なアングルであるにもかかわらず、その表情は対照的だった二人。
相違点は明確に見えていましたが、相似点はあまり見えていなかったえりなと恵。
ここにきて、ようやく見えてきましたね。
恵は「期待」に応えらないことにこれまで苦しんできましたが、えりなは「期待」に応え続けることに苦しんでいるのかもしれません。
そして、ステージへと向かう恵の正面アップ。
これを目にして思い出されたのが、第57話ラストの正面アップでした。
予選突破という事実をすぐには受け入れられず、ただ眼を丸くするだけだった当時。
ですが、今は真っ直ぐ前を見据えて。
勇気と自信を胸に、“挑む”表情です。
「ただ頑張ろう」という気持ちから、さらに一歩進んだ気持ちへ。
その恵の成長がこの一コマに凝縮されていました。
本当に魅入られるぐらい、良い表情&表現だったと思います。
ですが・・・。
やはり私は創真至上主義者だというのを再認識。
左下の創真さんに意識の全てを持ってかれちゃった☆(爆)
そして・・・黒木場。
「料理で俺に―――」と言っているシーン。
冒頭の「御粗末!!」と宣言した創真と同じアングルなんですよね。
ここの発言。そしてこの描写によって、黒木場に対する予想&考察が一気に湧き上がりました。
ここの黒木場の発言。
黒木場がアリスと同等の実力者だということも意味していたでしょうが、私にとっては、黒木場というキャラクターの内面性が一気に見えたように思えました。
第40話でも、もしアリスとぶつかる事になってもマジで勝つ気だと言っていた黒木場。
・・・この黒木場って子・・・。
下剋上上等な子ですね。
そうでした。
過去にアリスが言っていたように(第53話)、黒木場は“忠犬”ではなく“狂犬”なのですよ。
料理に関しての発言には、口ごたえされたくない。
主だろうがなんだろうが、噛みつく時が来たならば遠慮無しに噛みつく。
なんて言うんだろう・・・。
新戸とえりなの関係が正当で真っ直ぐな主従関係なら、黒木場とアリスは特殊で絶妙な主従関係と言った感じ。
日常生活では忠実ながらも、料理人としてはいつでも牙を剥くといったその姿勢。
それはまさに葉山と正反対。
うっわ・・・。
附田先生、これまた非常に巧みなキャラを作り上げたなあ~。
アリスの料理を「きれいすぎる」と言っていた黒木場。
つまり、上品すぎるという事でしょうね。
分子料理による「新しさ」「楽しさ」を重視するアリスに対し、黒木場が重視していると思われるのは、相手を屈服させる「膂力」。
それは、見栄を捨てさせ、なりふり構わず料理に溺れさせる「力」。
予選で黒木場が、おりえを屈服させていた「それ」ですね。
そしてそれは、創真にもある「力」です。
なるほど。
タクミ、葉山と続き、附田先生は黒木場を「そういう面」で創真とシンクロさせてきましたか。
創真もまた、立場や権力なんてものは全く意に介さずに、噛みつく時には噛みつく子ですし。
黒木場が狂犬なら創真は野良犬というか、創真が魔獣なら黒木場は野獣というか・・・。
・・・・・一応言っときますが、私は創真命ですからね?(爆)
さて、ラーメン対決となった第二試合。
カレー、お弁当ときて、今回もまた馴染み深いながらも奥深いテーマがきました。
ちなみに、世界的に人気のある日本食ですが、ラーメンはお寿司に続いて人気の品だそうです。(次点がお刺身)
ラーメンって、もともと中国が本家なのに・・・。
これもカレーと同様、他国の料理を更に工夫を加えて国民食へと進化させた品なのですね。
ラーメンと聞いてまず誰しも思い浮かぶであろう品が、城一郎の「特製こってりラーメン」。
果たして、そこから恵が参考にする部分はあるでしょうか。
でもそれ以上に恵は、北条からの協力を得た品を出してきそうですね。
中華のスペシャリストである北条。
予選が終わった際(第60話)には、協力すると言ってくれていましたし。
この選抜を通して生まれた絆。
恵も創真と同様に、これまでの自分の“絆”を活かしきった「自分らしい料理」を作り上げてくれることと思います!!
ただ・・・。
それと勝敗はまた別の話というか・・・。
恵には申し訳ない限りなのですが、この勝負、黒木場が勝つと思います。
予選の結果では創真と同点だったという、かなりの実力者であるというのも理由の一つですが、それ以上に。
黒木場はまだ本領を発揮していないと思われるので。
勝負である以上、勝者と敗者に分かれてしまうのは仕方ない事だと思っています。
ですが、気になるのはそれまでの経緯と決着後の処遇。
恵の「心遣い」を黒木場が「力」で屈服させそうで・・・、心配です。
創真VSアリス、黒木場VS恵といった組み合わせから察するに、これ以降の対戦もきっと[予選Aブロックの選手 VS Bブロックの選手]となるでしょう。
ここまで来た以上、後の対戦図は多分こうなるかと。(ま、どうせこの予想も外れるでしょうがネ★)
≪残りの第一回戦≫
葉山VS新戸 ⇒ 新戸の勝利
タクミVS刺客 ⇒ 刺客の勝利
同じスパイス(生薬)の使い手である葉山と新戸との対決は以前から希望していましたし、考察を重ねるうちに、まだ葉山とタクミはガチで対決させるべきではないと考えるようになったので。
まあ、
タクミ:「必ず勝ち上がって幸平と勝負してやる!!(闘志メラメラ)」
葉山:「幸平・・・今度こそ明確に決着を付けてやる。(静かな決意)」
創真:「おー2人とも頑張れよ~(へらっ)」
タクミ&葉山:「「・・・・・・・・・・。」」
なーんて展開も最高なんですけどね(大笑)。
≪第二回戦(準決勝)≫
創真VS黒木場 ⇒創真の勝利
新戸VS刺客 ⇒ 刺客の勝利
そしてこの本戦はトーナメント方式だったはずですので、対戦順的にこの組み合わせになると思います。
こうなれば、新戸と刺客を通してえりなと叡山との間にも因縁が出来ますしね。
ただ、肝心の創真と黒木場の対戦については少々懸念が・・・。
この事については、今回の恵との決着が付いてから述べようと思います。
そして、決勝で創真VS刺客となる、と。
ちなみに第一回戦はお題形式の対戦方法ですが、第二回戦以降はまた違った対戦方法になるでしょうね。
これ以降の対決テーマが何になるかもそうですが、どんな対戦形式が用意されているのかも楽しみです。
でもまずは、恵と黒木場のこの勝負を見届けなくては。
果たして二人はどんなラーメンを作り出すのでしょうか?