あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』 五周年記念考察 ~作品と主人公の終着地点~

2018-05-27 10:30:00 | その他感想・考察

 さて、此の度ようやく終わりを迎えた遠月革命編。
 創真達反乱軍の勝利は予想通りでしたが、創真とえりなの着任には良くも悪くも驚かされました。
 ということで。
 「過去」「現在」と続けてきた五周年記念考察のラストは、そんな驚きの立場に就くことになった創真達をこの先待ち受けているのはどんな展開か、そして主人公創真とこの作品『食戟のソーマ』は果たして何処へ辿り着くのかという「未来」についての考察を述べさせて頂きます。



【創真やえりならの新たな立ち位置】

 長きに渡る連帯食戟の末に、勝利を手にした創真達。
 その暁に得たのは、仲間達の復学と共に
 えりなは遠月学園総帥の座
 そしてなんと
 創真は遠月十傑第一席の座
 だったという。

 いや~この展開には驚かされましたね。
 てっきり第一席はえりなになり、創真は実力的に見て第5~6席ぐらいになるかとばかり思っていたので。
 まだ学生という若さで総帥の座に就いたえりなもですが、史上最年少かつ最速の十傑第一席を獲得してしまった創真も大概なものがあります。

 でも。

 創真と同様に、私も創真のこの着任を素直に喜ぶことは出来ませんでした。
 何故なら、作中で創真本人が言っていた通り、まだ遠月学園には創真より上の実力者が数多くいるからです。
 酷い言い方になってしまいますが、創真は純に実力で十傑第一席の座を勝ち取ったわけではなく、えりなのおこぼれに預かっただけなんですよね。


 では、そんな現状の中で何故附田&佐伯先生は創真を敢えて第一席に就かせたのでしょうか。
 ・・・それは多分

これからの展開において、創真が「遠月学園の生徒代表」である必要があるという事なのでしょうね。


 これまでの考察で幾度も述べてきたように、この作品のこれからの舞台は「世界」へと移っていくであろうと私は考えています。

 遠月学園が「世界」を相手にしていくのならば。
 同じく「世界」を相手に挑んでいくであろう創真もまた、十傑第一席という形で遠月学園の代表にさせなければならなかったのでは。


 一方でえりなも前回の記念考察で述べたように、遠月学園の象徴です。
 その役割を公の形にさせるため、この機に総帥という「遠月学園そのものの代表」に就かせたのでしょう。


 そしてまた、恵やタクミ、一色先輩らも新生十傑に加わることになります。
 彼らも創真やえりなと共に遠月学園を代表する者達として「世界」を相手にしていくことになるのでしょうね。




【十傑第一席という立場の利得と弊害】

 こうして、目指していた目標ではあったものの、望まない形で十傑第一席の座を手にすることになった創真。
 十傑第一席の利点はというと、第119話で述べられていたように絶大な権限や財力の行使権がまず挙げられるでしょう。
 それだけではなく、料理界における知名度も大きく広がり、ひいては将来の約束もされたも同然に。

 で・す・が。

 当時も述べているように、創真にとってはそんな権力も知名度も不要のものなんですよね
 創真が求めているのは、第一席という「てっぺん」に立つことによって新たに見える景色なのですから。
 では、この度の就任において、創真は果たして新たな景色を見ることが出来るのでしょうか?

 ・・・まあ、これについては半々といったところでしょうかね。
 十傑第一席に就いたことによって「世界」に赴く機会が増えるならば、まさに創真が期待していたようなこれまで知らなかった世界、知らなかった技量や考えを持つ料理人に出会えるに違いありません。

 ですがその反面、これまでの城一郎や司といった十傑達の描写から窺えるように、その「特権」故の「義務」も受け持つことになります。
 これは創真にとってはストレス以外の何物でもないでしょう。
 っていうかですね。

 創真が真面目にデスクワークに勤しむ姿なんて
 ぜんっっぜん
 まっったく
 ちっっとも
 似合わないし。(注:栗うさぎは創真ファンです)


 ちなみに城一郎や司が「荒野に迷ってしまった原因」については、私は特に心配していません。
 彼らは自分の料理を理解されないことに疲弊、もしくは苛立ちを募らせていましたが、創真は「客」に対してはある意味で物凄く謙虚な子です。
 自分の料理の事を理解してくれているかどうかは二の次。
 ただ「美味しい」と笑顔で食べてくれればそれでいい。
 といった考えの持ち主だと思うんですよね。(^^)

 ただ、やはり創真は自由気質な子なので、堅苦しい上流層の料理界は肌に合わないでしょう。
 ならばどうするか。
 そこはやっぱり創真ですから・・・
 変えるのかな、と。

 
そもそも創真は十傑の「特権」なんてものには興味がありませんから・・・
 十傑の「特別さ」を解消させようとか考えたりして☆




【“新生”遠月学園はどうなるか】

 創真は「ああいう性格」の子ですから、これまでのイメージから逸脱した第一席になるのは想像に難くありません(苦笑)。
 ですが今、遠月学園は大きな変化を迎えました。
 総帥も。
 十傑陣も。

 これは前回の記念考察内で述べた事とも繋がりますが、薊が仙左衛門を失脚させ新たな教育メソッドを掲げたことは、旧体制の問題点を浮き彫りにさせたということでもありました。
 ですが薊が退き、仙左衛門も退任のままとなり、新たな総帥となったのはえりな。
 えりなは「総帥」であり「現生徒」でもあるという、遠月学園内の上下両方を兼任する立場になったわけです。
 少し前までのえりなであったならば、もし総帥になったとしても目指すのは遠月学園のより高い繁栄と栄光のみで、教育システム自体はそのままにしていたことでしょう。(いやもっと厳しくしていたかも・・・)
 でもえりなは創真や極星寮の仲間達といった一般生徒と同じ世界に身を置いたことにより、居場所を失う者達の悲しみを、力づくで無情に切り捨てられていくことの酷さを目の当たりしました。
 今のえりななら、これまでの遠月学園の在り方について改めて考え直してくれると思うんです。

 そしてきっと、他の新生十傑達もその改正に賛同してくれるのではないのでしょうか。
 タクミや恵、一色先輩や女木島先輩らは十傑の権限には特に固執していませんし、何より仲間思いな人達ですから。
 まあ、久我あたりは多少不満を零すでしょうが、それでも説得すれば了承してくれる人物でしょうしね。


 薊の支配は傍迷惑なものでしたが、それはある意味では必要な事だったわけです。




【これからの展開への布石】

 さて、ではこれからどんな展開が待ち受けているかを具体的に考えてみましょうか。
 その点についてはこれまでのストーリーの中で、布石と思われしものが既に幾つか置かれています。

 まず挙げられるのは、二学期中に進級試験が行われたという時期の早さ。
 第167話で創真が言っていた通り、一般的に進級試験は三学期に行われるものであり、このタイミングは随分と早いと言えます。
 これは十中八九、三学期に何か別の大きな学校行事があると考えるべきでしょう。
 これが「世界」に繋がるイベントになるかどうかはまだ分かりませんがね。

 あとは、第196話で語られていた世界若手料理人選手権『BLUE』。
 これはまさに「世界」に照準を当てた戦いの舞台としてはうってつけ。
 城一郎がかつて棄権した大会という意味でも縁がありますしね。
 それに・・・
 『BLUE』の参加可能年齢は35歳以下だそうだけど・・・。
 ・・・四宮って確か29歳だよね(ボソ)。


 他にも、「世界」を照準に考えれば
 城一郎の軌跡
 薊のパイプ
 四宮の軌跡
 等々、これまでの人脈を辿れば伏線は幾らでも繋げられると思います。

 ま。

 これまでいかにも意味ありげに張られていた伏線があっさりスルー★なんてこともザラにありますけど。(←)




<創真が選ぶ「未来」>


 とまあ、ここまで創真の新しい遠月学園の立場を中心に語ってきましたが、「未来」を考える上で外せない項目の一つに
 創真は果たして遠月学園を卒業するのか?
 というのが挙げられると思います。

 私の記憶が正しければ、附田先生はツイッターだか何処かでこのような旨のコメントをなされていたんですよね。

 「『食戟のソーマ』という作品は、幸平創真という人間の高校1年生の時を切り取った物語として終わる、かもしれない」と。

 正直なところ、附田先生のこの発言を聞いた時は

 え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?
 と、そりゃもう残念に思いましたよ、心底。

 遠月学園という料理学校を舞台にしたこの作品が、卒業という有終の美で終わるとは限らない、という附田先生のお言葉は正直なところショックでした。
 ですが、その一方で

 いたく納得する自分もいました。

 これまでも創真の“器”については何度も語ってきましたが・・・



 創真は「十傑」という組織内に収まるような器ではないと


 「遠月学園」でさえも収まりきれない器だと思っていますから。

 

 えりなとの約束もありますし、創真は2年生にはなることでしょう。(第172話
 ですが卒業までずっと遠月学園にいるかと問われれば、確かに私も断言はできません。

 ここらが『幸平創真』という主人公の「王道性」と「邪道性」の物凄く絶妙なバランスなんですよね。
 読者が期待するような「王道の未来」を選んだとしても、読者が唖然とするような「邪道の未来」を選んだとしても、冷静に考えれば「創真らしい」という言葉で纏めることが出来るという絶妙さが。
 ホント附田&佐伯先生は厄介で難しくて味わい深い主人公を生み出してくださったものです(苦笑)。



 そんな、果て無き荒野をどこまでも歩んでいくであろう創真。
 でも。
 そんな果てしない旅に進んで赴く子だからこそ、大切にしてもらいたいのが
 「帰る場所」。

 それは実家である『ゆきひら』であり・・・
 いずれは「ただ一人の大切な人」になっていく筈。

 この作品で掲げられている二つの指標。
 これからの展開でより一層、「自分一人の世界から多くの人との繋がりへ」という“拡大”が扱われていくならば。
 それと等しく「自分の全てを一人の人へ」という“収束”についても是非掘り下げてもらいたいところ



 あ、ちなみに遠月革命編ではこれでもかと言わんばかりにえりなが出張っていた目立っていましたが


恵を推す私の考えは1ミクロンも揺らいでません。



 何故かって?

 だって、この作品の最大の鍵は「出会い」

 

恵は、創真が誰かとの「出会い」を果たす際には必ず傍にいますから。

 

 

 

 さてさて。
 約半年に渡って述べてきた五周年記念考察は、これにて完結です。
 通して読んでくださった方にはひたすら感謝しかありません。本当にありがとうございました!!


 料理面や人物面、主観視点や俯瞰視点等、様々な角度から創真を、そしてこの作品を見続けてきましたが、初期の目標「十傑第一席の座の獲得」が一応果たされた今、創真とこの作品は一体これからどんな道を歩んでいくことになるのでしょうか?


 この機に改めて言わせてもらいましょう。

 どんな紆余曲折があろうとも
 私が創真に。
 この作品に。
 心から望んでいるのは

 

「ごちそうさま」と笑顔で見納められる終着だと。(⌒-⌒)

 

 


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取り敢えずこれだけは言っておきたい。(今週の『食戟のソーマ』について)

2018-05-14 23:45:00 | 食戟のソーマ

 

 

 

 よかった・・・。

 

 

 

 

 

 

創真が“被害”に
遭わなくて・・・!!!
(TT)

 

 

 

 

 

 ・・・さて。
 それじゃあ記念考察第三部に取り掛かるとしますか。

 


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予定外。(『食戟のソーマ』第250話感想)

2018-05-13 00:00:00 | 食戟のソーマ

 予定外その1。
 短くするつもりだった5周年記念記事が思いのほか長くなってしまった件。
 自覚していた以上に『キングダムハーツ』は大作でした。(^^;A)

 予定外その2。
 花粉症は少し前から治まっていたものの、歓送迎会の準備の方も思いのほか周囲の方々が積極的に協力してくれて、大方目途がついたこと。
 ありがとう、職場の方々。(><。)

 予定外その3。
 私のブログ開設における「先生」から思いもかけず、お祝いの言葉が・・・!!!
 もう感謝と感激で一杯に。
 ブログやってて本当に良かった・・・!(><。。。)
 


 そんなわけで色々な予定外が重なり、エネルギー大回復☆
 このチャンスを逃さず、溜まっていた『食戟のソーマ』の感想を少しでも進めることにしましょう。



 ちなみにジャンプ本誌の方はというと・・・

 そうきたか。

 といった感じです。


 もはやえりなの勝利は間違いないでしょうし、薊政権の撤退も確実でしょう。

 ですが。

 創真単身を応援している私としては・・・

 あれはまずい。

 不味いじゃなくて、まずい。

 よりによって
 創真の「あの料理」を用いてしまったのは。
 しかも“まんま”で。

 状況的にみて、「この件」が取り上げられるのは後になるでしょうが・・・
 えりなは、やり過ぎてしまいましたね。

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2018年11号掲載
 掲載順第16位
 第250話 【司瑛士という男】

 

 

 一色先輩の思いと言葉は、寧々先輩の胸中に一石を投じた模様。
 寧々先輩も綜明先輩のように、セントラルに対する考えを改めてくれるといいのですが・・・。

 で。
 そんな空気を読まずに介入してきたのが司。
 何の用かと思えば・・・
 創真に続き、今度は一色先輩を勧誘ってか★
 相変わらず相手の立場や心境を一切考慮しない奴ですね。
 マイペースというと創真や一色先輩がまず挙げられるでしょうが、司もかなりのマイペースと言えましょう。



 司の審査に入る前にと、挟まれる扉絵。
 リアルタイムに倣って十傑達のバレンタインデーの一コマです。
 個人的には是非創真サイドも見てみたいのですが・・・それは叶わぬ夢になるだろうな~。
 だって主人公サイドのバレンタインデーに関しては、佐伯先生のお師匠さんの独壇場でしょうから。

 予想に違わず、とても「らしい」チョコをお渡しになられている竜胆先輩(苦笑)。
 でもそれ以上に驚かされたのが、平然とそれを食べてる司という。
 ひょっとして司は創真のゲテモノ料理も受け入れられるかも!?



 一色先輩の椀物に対し、司が出したウサギ料理は『野ウサギの王室風仕立て(リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)』。
 うん。ぜんっぜんわかんない

 野ウサギ料理としては王道中の王道の品とのことですが、司は中にフレンチ版茶碗蒸しである「ロワイヤル」を仕込むことで、料理名の『ロワイヤル(王室)』との二重の工夫を施していました。
 個人的には「ふ~ん」といった感じ。
 だって一色先輩の椀物にはそれ以上の工夫が見受けられましたから。


 ・・・ですが、残念ながら結果は3-0で司の完勝。
 う~ん、でもさすがにこれは極端すぎるのでは・・・。
 前回ラストのイメージで司の鎧にヒビを入れるぐらいのダメージは与えられたんだし、2-1でもよかったのでは・・・。
 私にとって一色先輩は上級生陣の中で人格・実力共に最も買っている人物だけに、これほど大差がつく敗北は納得しにくかったです。
 まあでも。
 「和食にフランス料理の古典的ソースを合わせる」という一色先輩の得意技(第216話参照)が今回も用いられていなかった辺りに、一色先輩の真の実力にはまだ「余白」があることが窺えます。
 今回は負けてしまったものの、一色先輩はまだまだ要注目の料理人ですね。


 そんな一色先輩の脱衣については、ちゃんとスジが通ったものになっているなあ、と。
 相手の美味しい料理を食べた際に屈服や感嘆の象徴として「脱衣」の描写が入るのがこの漫画の法則ですが、今回の一色先輩の場合は料理を食べていないものの、敗北のイメージとして脱衣描写が描かれていました。
 普段ならばイメージで終わるそれを、なんと今回はリアルの方にも導入。
 これだけならば、あの謎設定である疲労制の時と同様に非難しまくりになっていたのでしたが・・・、違うのはここからでした。
 一色先輩は自ら脱衣していることでツッコミを解消しているんですよね。
 この行動が至って素直に受け止められたのは、一色先輩の「脱衣キャラ」という設定がこれまで丁寧に積み重ねられていたからこそ。
 何気にここのシーンは、画面のインパクト・作品の世界観・キャラ設定と、非常に整合性の取れていたシーンだったと思います。
 つまり、何が言いたいかというと。
 一色先輩は創真やえりならと同様に、作者から大切にされているキャラクターだという事です。



 一方、司は過去エピソードが公開。
 あ~司の「そういう所」は昔からだったんですね~。
 今回は絵の具で済んでますが、これは極端な話、自分の作品の為ならば他人のものでも平気で奪い、他人の意思も気に留めないという、人の世界の中で生きていくにはかなり問題アリの気質ですよ。

 なんていうのかな・・・。
 他者の気持ちがわからない、とでも言いましょうか。
 しかも厄介なのは、そうだとしても仕方ない、と割り切ってしまっているところなんですよね。
 言うなれば相手に歩み寄ろうという姿勢がこれっぽっちも無いんですよ。
 自分は自分。他人は他人。
 ある意味で究極のマイペース。
 そういうところが他者(人)を見ようともしていないという。

 そして。
 これがいわゆる「天才」故の周囲との差異というわけで。
 この点が、前々回で寧々先輩が思っていた「凡人(他者)の気持ちが分からない」という「天才の考え方」。
 そういう人物だったのは一色先輩ではなく、司の方だったというわけです。



 そういうわけで、私個人による裏テーマで見てみると、今回の勝負は「自我と情熱」のうちの「自我」に焦点が当たった闘いだったと言えましょう。
 力で屈服させることで、自分の要望―――「自我」を押し通そうとする司。
 対して、完敗を喰らっても尚堂々と「自我」を貫く一色先輩。
 人としてどちらが格上かは一目瞭然ですね。
 いえ恰好の事ではなく。(←)

 


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ブログを始めて5年!!・・・なので、記念に『KH』全シリーズ考察をば。

2018-05-08 23:50:00 | キングダムハーツ

 2018年5月5日。
 平成最後の子供の日も平和に過ぎ。



このブログ『あまぐりころころ』も遂に5年目突入です!!!!!

 

 

 いや~~~振り返ってみればあっという間の5年間でした。
 始めは暗中模索で。ただ「好き」という思いを語りたくて。
 色々な方のブログから学ばせてもらいながら、読みやすいブログ、それでありながら自分の気持ちを表現できるブログを目指し続け。
 こうして辿り着いたのが今の形です。

 鈍亀で不定期でまだまだ未熟なブログですが、それでもこのブログを通じて得られた「出会い」は私にとってとても大事な宝物。
 いつまで続けるか、どこまで続けられるか分かりませんが、自分の中に「好き」という熱がある限り続けていければと思っています。
 どうか今後とも、このブログを何卒宜しくお願いします。(m(_ _)m)



 さて。
 めでたく5年目を迎えられたことですし、お祝い記事を述べさせて頂きましょう。
 同じく5周年に入り、考察シリーズも途中になってしまっている『食戟のソーマ』の考察記事にしようかとも思ったのですが・・・今回は敢えて『キングダムハーツ』全シリーズの考察を述べさせてもらうことにします。
 ようやく最近、シリーズ全てをクリア出来たこのゲーム。
 本音を言えばプレイ日記の中で考察を述べていきたかったのですが・・・、今のペースでは間違いなく数年後になってしまうので(大苦笑)。
 今年発売予定である最新作『KH Ⅲ』も控えていることですし、この機に纏めて述べておこうと思った次第です。
 とはいっても、時間と体力の都合上、個人的に特に気に留まっている点だけをピックアップしています。
 実際はまだまだま~だまだ沢山の考察点があるのですが、それは追々。

 あ、それと。
 これから述べることはあくまで一個人の考えにすぎません。
 加えて、全シリーズに渡る考察となっているため終始に渡り重大なネタバレがあります。
 シリーズ未プレイの方はどうかご注意ください。

 それではオリジナル作の発売順に考察を述べていきましょう。
 ちなみにこれらの考察は全て『キングダムハーツHD 1.5+2.5 リミックス』と『キングダムハーツHD 2.8 ファイナルチャプタープロローグ』を元にしています。



【KH(キングダムハーツ)】

 言わずと知れた全ての始まりとなる作品ですね。
 今作は主人公のソラよりも、ソラの周囲の方の謎が気になります。

 まず、そもそもリクとカイリは崩壊直前のデスティニーアイランドで何をしていたのでしょう?
 リクは「ローブの人物」と邂逅していたようですが、その詳しいやり取りは未だ明かされていません。
 カイリはそれ以上に不明。
 なんであの洞窟にいたのか。リクには会っていたのか。
 主要人物三人の中で最も語られていないのが実はカイリなんですよね。

 カイリに関する謎はもう一つ。
 真のクライマックスステージとも言えた、ホロウバスティオン。
 その大広間にて、「セブンプリンセス」達はそれぞれ閉じ込められていましたが・・・。
 カイリだけ、その閉じ込める予定であった棺?の場所が違っていましたよね。
 まるでカイリは「セブンプリンセス」の中でも特別の存在とでも言っているかのような・・・。


 また同様に、プルートは一体何処で何をしていたのでしょうか?
 トラウ゛ァースタウンまではドナルド達に同行していたプルートでしたが、それ以降の足取りは全く明かされず仕舞いです。(『コーデッド』と『3D』ではその断片が見られましたが・・・)
 そしてエピローグで咥えていた王様の手紙は何だったのか。
 追いかけて行った先で、ソラ達はその手紙を読めたのでしょうか?
 そしてそして、その後また何処へ行ってしまったのでしょうか?


 全ての始まりであるこの作品ですが、「欠落している部分」はまだ結構あったりするんですよね。



【KH チェイン オブ メモリーズ】

 『KH』の続編であり、シリーズ初となるスピンオフ作品。
 今作ではソラ達は「忘却の城」という場で“記憶”を巡る冒険を繰り広げていくわけです。

 城内を進むほどにカイリを中心に大切な人達との記憶を忘れていき、代わりにナミネとの大切な記憶を思い出していったソラ。
 その大切な思い出とは
 故郷の島に無数の流れ星が降り注いだ夜。島に星が落ちてきたらどうしようと不安がり泣くナミネに、ソラが木剣を掲げて「どんなことがあっても自分が必ず守る」と宣言。
 そんなソラにナミネは、自分を守ってくれる代わりにと、ナミネが生まれた時から大切にしていた
星形のお守りをソラにあげた。
 といったものでした。
 それは結局、ナミネが紡いだ嘘の記憶だったわけですが・・・しかし。
 ナミネ自身が言ってましたよね?
 ナミネの力は記憶の欠片をほどいて繋ぎ直すものだと。
 それはつまり。
 記憶を操れるとはいっても、ナミネは全くのゼロから偽りの記憶を作り出すことは出来ないという事。
 その記憶の構成要素はソラの中にある本当の記憶だったという事です。
 どんなことがあろうとも必ず守るという約束。
 生まれた時から大切にしていた物。
 星型のお守り。
 それらは本当の記憶の欠片達だったと。
 
 ソラとリク(リク・レプリカ)はその思い出を巡って、あの場にいなかったのは互いの方だと口論していましたが・・・
 私が思うに

 その約束はソラとリクが交わしたものだったのではないのでしょうか?

 つまり、流星雨の夜に不安がって泣いたのはソラで、リクがどんなことがあってもソラを守ると約束。そんなリクにソラは自分が大切にしていた物をお守りとしてあげたのでは。

 こう考えたのは個人的に違和感があったからです。
 剣を掲げて自分が守ると宣言するなんて格好つけた行動、ソラはちょっと取らないんじゃないかなあ、と。
 むしろこういった格好つけた言動はリクの方が取りそうなイメージなんですよね、少なくとも私の中では。



 この作品で特に気になっている疑問点はもう一つ。
 これは根本的な謎なのですが・・・

 なんで「ソラの記憶」はそれほどまでに強い力を持っているの?

 ディレクターの野村哲也さんも仰ってますが、ソラ自身は普通の子です。
 そんな普通の子であるソラが。
 どうして自分の記憶が他者の記憶にまで干渉するなんていう凄い影響力を持っているのでしょう?

 これはやはり。
 ウ゛ェントゥスとの繋がりが影響しているのでしょうか?
 思えば、この時が一番ソラとウ゛ェントゥスとの物理的距離が近かったわけなんですよね・・・。



【KH Ⅱ】

 シリーズ二つ目のナンバリングタイトル。
 ここらあたりから、ぐっとストーリーのシリアスさが増してきました。(加えて難解さも増しました/苦笑)
 その反面、特に目立つような考察点はあまりなかったり。

 でも。

 どうしても個人的に気になっている点が一つだけあるんですよ。
 それは[ライオン・キング]の世界であるプライド・ランドでのエピソード。
 スカ―が王として治めるその世界で、ソラはスカ―を倒してナラ達を助けようとするのですが・・・
 この時のラフィキの診断が、ど~~~しても納得いかなかったんです。
 その判断はというと

 ソラには王としての素質が無い。

 正直、???と思いました。
 だってですね。
 だってですよ。
 ソラのあのペンダントは何?!?!
 この作品の名前は何?!?!
 『キングダムハーツ』ですよ!?!?!?
 キングダムといったらお城!!
 お城といったら王様!!!
 王様といったら王冠じゃありませんか!!!!!
 し・か・も!
 ノムテツさんはそりゃ~も~そこかしこでソラに“王冠”のモチーフを持たせているってのに!!
 新ワールドオープン時のあのエフェクトは何?!?!
 どちゃくそ苦労しまくった留まりし思念・ⅩⅢ機関再現データ・ⅩⅢキノコを倒した際のあのソラの頭上に現れる物は何?!?!

 おまけに公式イラストでだってソラに王冠を被らせているってーのに!!玉座に座らせてるってーのに!!!
 ご覧ください『KH-オリジナル・サウンドトラックCD』のパッケージイラストを!
 『KH HD 1.5 リミックス』のパッケージを!!
 生誕15周年のお祝いイラストを!!!
 もう三枚も描いてくださっているんですよ!!!三枚も!!!
 おまけにどんどんソラの佇まい&表情がサマになっていってるわ、玉座が豪華になっていってるわで

どこをどう見たってソラが王の資質無しなんて
あり得ない!!!!!

 

 ・・・(クールダウン中)・・・


 これはもしかしたら、今のソラは王の資格を持っていない・・・ということなのでしょうか・・・。

 キーワードが非常に多い本作ですが、これほどデザインの一環として頻繁に用いられていながらも、未だに「王」というワードはストーリー自体には関わってきていません。(ミッキーという「王様」ぐらいです)
 ですが、個人的に「王」と「城」は、「鍵」と「扉」、「光」と「闇」、そして「心」と同じぐらい最重要視しているキーワードです。
 それだけにラフィキの診断は見過ごすことが出来ませんでした。
 所詮サブストーリーにすぎないのだから気にする必要は無い、と言われればそれまでなのですが・・・。
 各ディズニーワールドで紡がれるストーリーのファクターは、メインストーリーにも関わっていますからね~。



【KH 358/2 デイズ】

 この作品も「欠落している部分」が結構ある印象です。
 ですが、敢えて今回は全シリーズを通してプレイしたことで「ん?」と思った事を挙げておきます。

 シオンのキーブレードを「紛い物」と言っていたリク。
 確かにシオンのそもそもの能力を考えれば、それは「紛い物」だったでしょう。
 しかし・・・。
 シオンがキーブレードを一時使えなくなった時、ロクサスはシオンに己のキーブレードを貸していましたよね?
 あの行動が成した効果は、能力のコピーだけでなく
 キーブレード継承の儀式にもなっていたのでは?
 現在のところ最も悲劇性の強いヒロインであるシオンですが、いずれ必ず復活すると確信している私。
 その存在も、その力も「本物」となって戻ってきてくれる筈だと。(^^)


 あ、それと・・・。
 255日目のエピソードでアクセルが語っていた雑学も、何気に留意していたり。
 それは夕陽が赤い理由。
 なるほど・・・!と腑に落ちたんですよね、色々と。
 虹の色で分かるように、光の色は7つ。
 丁度「セブンプリンセス」と同じ数です。
 
カイリは間違いなく「赤色」の光でしょうね。彼女は「セブンプリンセス」の中で唯一の赤髪ですし。
 ということは。
 カイリは最も遠くまで届く光ということか・・・。



【KH コーデッド】

 一応ブログなんぞやってはいるものの、実はIT関係苦手な私にとってこの作品の世界観はチンプンカンプン★
 ですがその分、キャラクターの交流はとても清々しかったです!
 Ⅱ以降は重く暗く切ない雰囲気が続いていただけに、尚更この作品の明るさや前向きさは嬉しく思えました。
 やっぱり、ソラがいるだけで全然違いますね。

 そう。ソラがいるんですよ。

 この作品でピックアップしたいのはやはりここです。
 データの存在とはいえ、ソラがもう一人生まれたということ。

 「作られた存在」「本物ではない存在」という、リク・レプリカやシオンと似た立場といえるデータ・ソラ。
 ですが、キーブレードの復活を象徴にデータ・ソラは独自の「本物の存在」になったと言えます。
 そしてここに、リク・レプリカやシオン復活の鍵があるのではないのでしょうか?
 『KH』最大のソラの名言。
 その言葉と心が皆を助け、そんな皆がその言葉と心でソラを助ける。
 その相互関係が本作の最高に素晴らしいところです。(^^)


 携帯版、3DS版、そして最新のHD版と、何気に全シリーズの中で一番リメイク回数が多いタイトルがこの『コーデッド』。
 今回のHD版では追加シーンもありましたが・・・
 まさかデータ世界がそんなにも重要な世界であったとは・・・!!

 これはますます現実世界のソラとデータ世界のソラが出会う時が楽しみになりました♪



【KH 3D(ドリーム ドロップ ディスタンス)】

 流石は10thAnniversary作品。
 ぶっちゃけ、今現在リリースされているシリーズの中で一番好きです!!

 『コーデッド』と同様に世界観は半分も理解できませんでしたが(←)、その分ストーリーは超最高。
 個人的に今作がシリアスとユーモアのバランスが最も優れていると思います。
 うん、やっぱり笑いって大事!(←)


 一応スピンオフ作品として扱われていますが、ソラ本人が主人公の一人として活躍していることもあり、ナンバリングタイトル並みに充実した内容になっている今作。
 10thAnniversary作品という事もあり、ちょっとしたオールスターにもなっているという豪華仕様。
 そして同時に

 この作品は「原点回帰」が意識された内容にもなっていると思います。

 全ての始まりである、初代作『KH』。
 そのオープニングムービーで示唆されていたのが「眠り(ドリーム)」「落下(ドロップ)」。
 初見時からそれが印象に残っていた私にとって、今作はタイトル発表時から色々と期待を募らせていた作品だったんですよね。
 それ故に純粋にプレイしたく、事前情報をほとんどシャットアウトしていたぐらいです。
 その甲斐あって、大変心躍らせながらプレイすることが出来ました。(^^)


 今作は夢の世界を冒険するわけですが、夢というものは最も混沌とした世界。
 同時にあらゆる可能性が具現化する世界でもあります。

 ソラはそんな世界の不安定さと可能性を滅茶苦茶顕著に体験していましたが、この事はソラの身を思えば非常に危険な事でしたが、同時に非常に必要な事でもあったと思っています。
 何故なら「悲しみの中にいる者達」との繋がりがより一層深まったから。
 なんだかんだでちゃんとお話しできていなかったロクサスとは、今回ようやく話せましたし。
 特にシオンと邂逅できたのは、夢の世界だったからこそ。これはシオン復活への大きな伏線になったに違いありません。
 アクアとの記憶も思い出せましたし。
 ウ゛ェントゥスとは・・・もうね。
 ソラが眠りの深淵に落ちた時のあのシーンなんて、雄叫びを上げそうになりましたよ。(←)
 ずっと眠りの中にいるウ゛ェントゥス。今回眠りの世界を冒険したソラ。
 エピローグのあのシーンから見ても、二人の繋がりはまた深まったことが分かります。(^^)


 それと、ソラ関連で述べておきたいのがもう一つ。
 ここもまた個人的に気になっているんです。

 なんで青年ゼアノートは、ソラに触るなと繰り返し言っていたのかが。(しまいにゃキレちゃってたし)
 そして、そんなソラに最初に触れたのがリアだったわけで。
 そんなリアは、その後あっさりキーブレードが出現できるようになったわけで。
 ひょっとしたら・・・

 この時ソラは、何か特殊な状態になっていたのではないのでしょうか?

 リアがキーブレードを扱えるようになったのも、この時のソラに触れたことが決め手になったのでは。
 記憶修復の際の眠りの時といい、ど~もソラ君は寝てる時に何かされる傾向にあるみたいですね~(苦笑)。



【KH χ バックカバー】<映像作品> 

 これだけが唯一、ゲームとしてプレイしていない作品です。
 オリジナルの方は『KH ユニオン×[クロス]』としてスマホで配信しているゲームとのこと。
 吾輩は栗うさぎである。スマホはまだない。(爆爆爆)


 そういうわけで事前知識はほぼゼロで視聴しましたが、それでもなかなか考察が捗る内容となっていました。
 遥か御伽話の時代。
 マスター・オブ・マスターという人物から、それぞれ使命を授けられた6人の弟子。
 そのうちの5人は予知書を与えられ、もう1人はキーブレードと「黒い箱」を与えられることに。
 その後マスター・オブ・マスターは行方不明となり、後に残された弟子達はある時「裏切り者」の存在がいることを知り、次第に不協和音が広がっていくことに・・・
 
というのが大まかなストーリー。


 この作品の焦点を絞るならば、やはり
 
誰が果たして裏切り者か?
 ということでしょうね。

 それについて私はこう考えています。


 裏切り者は予知者全員。

 そして。                                      

 予知者全員が裏切り者ではなかったと。


 予知書の欠落した一片「ロストページ」。
 それには“異端の印”を持つ者が裏切り者であると記されていたようですが・・・
 “異端の印”、それは『3D』で語られていた通り「×」の印。
 私はそれを、こう解釈してみました。

 ここにおける“異端の印”というものは、キーブレードが×状に交わった状況を示すのではないかと。


 つまりは

 争い、諍うためにキーブレードを交えてしまったキーブレード使い全てが「裏切り者」であると。


 でも。
 予知者達が刃をぶつけ合ったのは
 それぞれの信念のため。
 守りたいもののため。
 私利私欲によって意図的に裏切ろうとした者は誰一人としていませんでした。
 予知者それぞれが、己の「使命」を全うせんとしていただけ。
 それが、些細な擦れ違いからどんどん疑心や反感が膨らみ、戻れない決裂にまで至ってしまったという。
 ・・・かつては、一緒に笑い合えていたというのに。
 どうしてこうなってしまったんでしょうね。本当に。

 この作品を視聴した直後に思ったのは、やっぱりこの『キングダムハーツ』というシリーズ全てにおいて最も大切なのは「信じる心」なんだなあ・・・ということ。
 だからこそ。
 初対面の相手でも真っ直ぐに信じられる「あの子」は、全ての“光”なのでしょうね。



 そしてこれは余談ですが、この作品に触発されてオリジナルの方も少し調べてみたり。
 どうやら「花」もまた、これからのキーワードになりそうな予感。
 花というと、マールーシャ。
 そして、カイリのメインキーブレード「デスティニープレイス」。
 あとは・・・

 ・・・☆

 そういえば。
 星をモチーフにしているとばかり思っていた、カイリがソラに渡した「約束のお守り」ですが・・・。(ひいてはアクアが作った「繋がりのお守り」も)
 これって五弁の花にも見えますね。



【KH 0.2 バースバイスリープ ~フラグメンタリーパッセージ~】

 アクアを主人公とした、『KH Ⅲ』の序章とも言えるショートエピソードです。
 短編だけに考察点は少ないですが・・・。
 引っ掛かるのは、内容よりもむしろオープニングムービーの方。
 あのラストを見るに、アクアを闇の世界から救ってくれるのはソラ。
 ですが、本編を見る限りではアクアを救ってくれるのはリクと王様になりそうなんですけど?
 いやそれでも全然構いませんよ?構いませんけど・・・
 ・・・やっぱり個人的願望としてはソラにアクアを救って欲しいなあ・・・。
 折角アクアの事を思い出せたんだし。

 っていうか

 ソラとアクアが一緒じゃなきゃウ゛ェントゥスだって救い出せないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい。
 ここを読んでおられる方は、この記事の「おかしい点」に気付かれたお方とお見受けします。

 その通り。
 ここまで発売順に作品考察を述べてきましたが、一作品だけ述べませんでした。敢えて。
 それは【KH バース バイ スリープ】。

 何故この作品だけ最後に回したのかというと・・・

 躊躇したからです。

 この考察を果たして今の段階で述べていいものか。

 自分の勝手な思い付きに自分で戸惑うだなんて、自惚れも甚だしい事は承知しています。
 でも・・・。

 なので、これ以降は私の捻くれた目線から生み出された考察になっています。
 それをどうかご了承したうえでお読みください。



 ・・・。



 ・・・・・。



 ・・・・・・・・・・。



 では。



 それはウ゛ェントゥス編をプレイしていた時でした。

 キーブレード墓場にてマスター・ゼアノートがウ゛ェントゥスに話したのが、「χブレードという「キングダムハーツ」と対になる鍵のこと。


 へ~χって「キー」とだけでなく「カイ」とも読むんだ~


 ・・・って

 

 

 

 

!!!?!!!

 

 




 この瞬間、以前から漠然と抱いていた疑問とこの事実が繋がったんです。

 KH攻略のバイブル「アルティマニアシリーズ」。
 その本にはノムテツさんからの貴重なインタビューが毎回掲載されていますが・・・
 シリーズ最初の『キングダムハーツ アルティマニア』でのインタビューにて、ノムテツさんがこのようなことを仰っておられました。
 世界を構築する3つのもの”ということで主要人物三人の名前をつけたものの、「ソラ(空)」と「リク(陸)」はともかく、「カイ(海)」では女の子の名前らしくないため、一番しっくりくる名前として「カイリ」にした、と。
 ですが・・・、根性の曲がっている私はこう思ったんです。

 

どうして「ウミ」と名付けなかったの?

 

 「ウミ」なら女の子の名前としてさほどおかしくはない筈。
 なのに、どうして「カイ」という読み方を用いることにこだわったのか。
 それがずっと腑に落ちなかったんです。

 そして。
 今回語られた「χ」のもう一つの呼び名。

 もしかしたらカイリは「セブンプリンセス」という関係性だけでなく、もっと重大で、もっと深く「χブレード」に関わる存在なのではないのでしょうか。

 

 

 

 以上が、栗うさぎ個人によるキングダムハーツ全シリーズの考察です。
 ここまでお読みくださり、誠にありがとうございました!

 振り返ってみると、なんだかカイリに関する考察が多くなっちゃいましたね(苦笑)。
 まあそんな彼女も最新作『KH Ⅲ』では大きく活躍しそうですし、いいタイミングだったのかな、と。

 話題に出たついでに、『KH Ⅲ』についての予想も軽く述べておきましょうか。 

 

【KH Ⅲ】

 『3D』から語られることとなった、7人の「光の守護者」。
 『Ⅲ』では、この「光の守護者達」を揃えるのを目的として、ソラ達は再び旅立つわけですが・・・

 

案外、ソラは「光の守護者」から外れたりしてね☆

 



 ん~~~・・・、確かにソラは「光の守護者」として相応しいのですけども・・・
 私個人から言わせてもらえば、ソラはそういった“枠組み”に入れてほしくないんですよね。
 ソラにはいつも自由でいてもらいたいんですよ。


 それに。


 私から見て、ソラは「光を守る者」というより・・・

 

「光を見付け出す者」ですから。(⌒-⌒)

 


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近況報告。

2018-05-01 23:45:00 | 日記

 ・・・ど、どうもお久し振りです。

 長い間音沙汰無しになってしまい、誠に申し訳ありませんでした。
 ほぼ毎年この時期は何らかの事情によって更新が滞ってしまうのですが、今回の理由はというと

 

 

花粉症(爆死)

 

 

 巷でも今年の花粉は酷いとかなり言われていましたが、いやもうホント酷い酷い酷すぎる。
 いっそ凶器。
 鼻水やくしゃみもさることながら、なにより倦怠感が半端なくて。
 自分でも驚くぐらい、筆を取る気がまっっったく起きなかったんです。
 おのれ花粉。
 ちくしょう花粉。

 加えてお仕事の方も、歓送迎会の幹事なんてものを任されて四苦八苦のてんやわんや。
 幹事なんて初めてなのに。やり方全然分かんないのに。(勿論周囲の方々も協力してくれてますけどね)
 そういうわけで
 明日も休日出勤です。
 あっはははーのはーだ★

 そんなこんなで体調面・仕事面において全く余裕が持てず、ブログの更新作業どころかお世話になってるブログ様方へのコメントさえもできない状況なのです。現在も。



 それじゃあこの期間仕事以外何もしていなかったのかというと、そうでもなく・・・
 なけなしの情熱は全て『キングダムハーツ』の攻略の方に注がせてもらいました(爆)。

 その結果。
 お陰様でシリーズ全クリア達成致しました――――!!
 今回で初めて分かった事ですが、私ってクリア「だけ」なら二ヶ月足らずで達成できるみたいです。

 ちなみに『KH ドリーム ドロップ ディスタンス(3D)』は個人的にとっても面白かったです!!
 世間の評価はそれほど高くないようですが、少なくともストーリーに関しては非常に私好みのものとなっていました!今からプレイ感想を書くのがとても楽しみです♪
 そして映像作品であった『KHχ バックカバー』については、私は本編をプレイしてはいませんが、それでもなかなか考察させられるものがある内容でした。これを切っ掛けに本編のストーリーの方も少し調べてみたところ・・・更に考察が膨れ上がる結果に(苦笑)。
 『KH0.2 バースバイスリープ  ~フラグメンタリーパッセージ~』は今年発売予定の『KH Ⅲ』と同じゲームエンジンを使用しているという事で、私としては予行練習の意味もあったのですが・・・
 う、う~~~む・・・。
 ちょっと操作感覚が慣れない・・・。
 なんだかんだで私はこれまで“最新”のゲームには触れてこなかったので、シームレスという、いわゆる「見えない壁」が無い世界は戸惑ってしまいます。
 まあ、しばらくすれば慣れるでしょうけども。



 そんなわけでして、多分今月もまともな更新は難しいかと思います。ごめんなさい。
 といっても、今月控えている「個人的記念日」にはこのブログの名物?である考察記事をUPする予定ではありますけども。
 ただ、上記の理由により文章量はこれまでの記念記事の中で最も短いものになると思います。
 その分中身は濃くするつもりですがね。



 あ、そういえば明日はジャンプの発売日ですね。
 えりなは現在の『スペシャリテ』をさらに“化けさせる”ようですが・・・。
 その変化は「熱」によって起きるものと予想します。
 何故なら、創真の【化けるふりかけご飯】もご飯の「熱」によって起きる仕掛けでしたし。
 それに。
 そうなってくれれば、個人的に掲げた裏テーマ「自我と情にも当て嵌ってくれますしね☆
 


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