ジャンプフェスタ2018、終わっちゃいましたね・・・。
あ~あ、行きたかったなあ・・・。
しかもなんで『食戟のソーマ』のスーパーステージは配信しないんだよ。💢
おまけに、会場では担当編集さんが五周年をお祝いして記念シールを配布してくれてたっていうし・・・。
ちくしょーーー!!!
・・・さて、切り替えて、と。
ここ最近は「ちょこっと感想」が続いてしまっていた『食戟のソーマ』本編記事。
今回は久し振りにがっつり書かせて頂きますよー!
その前に、今号のジャンプ作品の感想を幾つか。
【鬼滅の刃】
「水の呼吸」が炭治郎に合わないと語られた時は、「じゃあ、水の呼吸とヒノカミ神楽を要所ごとに切り替えて使っていくのかな?」と考えていたら・・・。
まさかの合わせ技☆☆☆
しかもヒノカミ神楽の威力と水の呼吸の防御力を併せ持つんだなんて!
これは新しい呼吸の誕生とも言えるのでは!?
雛鶴さんを見事助けられたカタルシスもさることながら、日の呼吸から幾多の呼吸が派生した理由も至極納得できるわ、鱗滝さんとの修行も大事にする姿勢も感心できるわで・・・。
めっちゃ面白い!!!
ここ最近の掲載順(アンケート人気)がずっと上位ですが、それも当然と言えましょう。
元々絵柄は独特の持ち味があったものの、連載が続くにつれ内容の方もどんどん成長しているのがよく分かる作品ですね。
【ぼくたちは勉強ができない】
うるか可愛ええ~~~。(個人的にうるか推し)
【火ノ丸相撲】
刃皇って「最強」にしてはとても人間味のある人物ですよね~。
そんな「人間らしい」刃皇だからこそ、今回問うた言葉はまさに火ノ丸に必要だったと思います。
“死にたがり”・・・。
的を射すぎた言葉でした。
【シューダン!】
創始めっちゃイケメン。
そして皆さん。お気付きでしょうか。
創始にポンされた頭を七瀬が撫でた時。
七瀬が耳まで赤くなっているのを。(こういうのを見たかった♪)
ではいってみましょう。今号の『食戟のソーマ』感想です。(うわ~ホント久し振りだなあこの書き方・・・)
週刊少年ジャンプ2018年2・3合併号掲載
掲載順第15位
第243話 【一年坊主】
斉藤先輩に立ち向かってきたのは、一本の刃ではなく数多の刃。
この刃の表現ちょっと綺麗☆
一方で前回寧々先輩達を驚かせた犯人も判明。
それは美作でした。灰と化した。
うわあ・・・丸井に負けず劣らずの灰っぷりだ・・・(汗)。
どうして美作がこんな状態になっているのかというと・・・
と、その前に扉絵。
うわあ~~~懐かしいなあ~~~。
全ての始まりである第一話で、「アホらしー」と溜息をつきながら編入試験に向かっていた創真ですね。
思えばあれからもう5年も経っているのかあ・・・。(作中では約8~9ヶ月程ですけども)
今になって振り返れば、当時の創真も狭く尖っていましたよね~。
美作が灰と化していたのは、創真達3rdBOUT出場のメンバーと模擬戦を繰り広げたことによって消耗しきってしまったからでした。
おお!!セントラルの十傑メンバーを全員トレースしていた美作の努力が報われました!!
納得いく形で!!
そんな美作のお陰で、事前に十傑勢とのイメージトレーニングが出来ていた創真達。
なるほど。そうして見ると色々な意味で(苦笑)美作との特訓が一番活かされたのがタクミ、逆にさほど活かされていなかったのが恵だったわけです。
そして創真はというと、自分の刃一本だけでは太刀打ち出来ない事をこの特訓にて察知。
それを踏まえて創真が取った対応策はというと・・・
よっしゃ!予想が当たった!(やっと!)
やはり創真の料理に使われたチーズとバターは、タクミのチーズと恵のりんごバターでした!!(d(>▽<))
連帯食戟ならではであるその工夫に納得しつつも、違和感を抱く斉藤先輩。
創真の手数は、三人掛かりのものとは到底思えないほどの多さだったのです。
(イメージにて)次から次へと“刃”を繰り出す創真。
(同じくイメージにて)そんな創真の“刃”を折り続ける斉藤先輩でしたが・・・ここで気付きます。
創真の背後に膨大な数の“刃”が存在しているのを。
うおーーー!
カッケェーーー!
それらの“刃”は、創真がこれまで闘ってきた者達の“刃”。
タクミの日本刀、黒木場の大剣、葉山のレイピア、美作の薙刀。(もう[イケメンクインテット(5人組)]と呼びましょうか)
貞塚の杖や、司のものと思われる剣も。
他にも数多の者の“武器”が。
それら数多の武器で創真は怒涛の攻撃!
あ~なるほど☆
タクミのチーズの使用はストレートに気付けましたが、稲荷寿司という“包む”料理にしたのは葉山の「香気の爆発」を用いるため。海老を用いたのは黒木場の「海鮮の膂力」を用いるためだったのですか。
もはや刃を振るうのではなく、ブン投げてる創真(苦笑)。
でもこの行動もちゃんと説明がつくものになっているんですよね。
それら“刃”を完璧に使いこなせるのは本当の持ち主達だけ。創真の扱い方はあくまで付け焼刃という。
相手から吸収したものを創真が用いる時、私も度々「付け焼刃」という表現を用いてきましたが、それがこんな風に描かれることになろうとは夢にも思わず☆
これは巧い!と個人的に膝を打たされた部分です。
更には恵の「りんごバター」や吉野の「絶品☆鶏出汁」も。(お、ここはアニメからの継承ですね)
斉藤:「もはや刃ですらない!!」
今回一番の笑いどころでしたありがとうございます。
そんな創真の形振り構わぬ怒涛の攻撃に次第に押されていく斉藤先輩。
ですが、創真の熱意溢れる真剣な眼差しに「あるもの」を見出します。
その「あるものと」は―――
作られた柵を断じることを厭わない、猛者の風格。
「お主もまた一人の武士というわけか・・・!」と言う斉藤先輩にキョトンと返す創真。自分はただの一年坊主だと。
けども。
自分がここまで闘えたのはきっと。
遠月の皆との研鑽があったから。
「俺は遠月学園高等部1年! 第92期生の 幸平創真っすからね」
(⌒◡⌒)
ほんの8~9ヶ月前の創真だったら、きっとここまで闘えなかったでしょうし、きっとこの言葉は言わなかったでしょう。
ここの表情の凄い良さといい、本当に創真は成長しましたよね・・・。
あ。
観衆達の中に、秋の選抜編で創真から形見の包丁を取り戻してもらったあの子もいる!
・・・なんかもう、創真に告白してもおかしくないような眼差しです。(^m^)
遠月学園の風潮の中における創真の存在という意味で、ここのシーンは秋の選抜決勝戦を思い出させました。
あの時は観衆が発信する側でしたけど、今回は創真が発信する側になっていましたね。
まあ・・・、あの時があったからこそ、この連帯食戟でま~た創真を酷くバッシングしたという後退振りには怒りが倍増したわけですけど。
侍は孤高たるべし、という斉藤先輩の信念。
多くの者達の力を借り我武者羅に挑む創真の姿は、そんな斉藤先輩の信念とは真逆とさえ言えるものでした。
ですが、そんな創真には、斉藤先輩が“侍”に惹かれた最大の理由「偏見や固定概念に決して挫けずに挑む意志」が確固としてあったという。
やはり、斉藤先輩は“侍”の表面的イメージに囚われすぎていたわけですね。
そんな創真の気概に、真の武士道は創真の方に在ることを認める斉藤先輩。
「完敗だ」
幸平創真!! 完!全!勝!利ーーー!!!
★。.::・'゜☆。 \(>▽<)/ ☆。.::・'゜★
すっごく大満足です。
ホント良かった、頑張って。
五周年記念考察でこれまでを振り返った甲斐がありました・・・。(しみじみ)
五周年記念考察では、月饗祭編を丸ごと通して「創真がこれまで学んだことの集大成」として述べましたが、今回の話は「精神面における成長の集大成」として一話にぎゅっと凝縮してくれてましたね。
読んでてとても感慨深かったです。
2ndBOUT敗北後以降、会場に姿を見せていなかった久我・女木島冬輔・美作ら三名。
附田先生ならば負けたからハイ退場なんて待遇は取らないと信じていましたが、やはりその後の彼らの動向をきちんと描いてくれましたね!どうもありがとうございます!(^▽^)
あと残るは女木島冬輔ですが・・・果たして彼は今現在どうしているのでしょうか・・・?
でもって。
城一郎と堂島先輩も何処で何してんだよ一体ーーー!?
最初は城一郎の挑発への対抗心から。
そして庶民層弾圧の風潮への反発心から、ひっきりなしに遠月の生徒達とぶつかってきた創真。
それもひとえに、創真の価値観の全ては己の実家である定食屋『ゆきひら』にあったからでした。
でも。
確かな工夫と腕を持つ者や、自分と似た誇りを持った者達との出会いから次第に遠月学園の価値に気付き始め・・・。
今や、遠月学園の生徒であることに確かな誇りさえ抱いてくれるまでに。
そして。
変わっていったのは創真だけでなく、創真と闘った者達も。
歯に衣着せぬ言い方故に失礼で生意気な奴かと思いきや、料理に対する姿勢は常に真剣で、何より、相手の事を決して卑下したりせずにちゃんと対等に接してくれる人物だった創真。
そんな創真の情熱や真っ直ぐな気概や深い思い遣りに、誰しもが感銘や影響を受けていくことに。
そうやって少しずつ、でも確実に。
創真も遠月学園も互いに認め合っていったという。
今回はストーリー面だけでなく、描写面においても「これまでの積み重ね」が見事に活かされていましたね。
実際の過去描写の再使用もさることながら、やはり一番舌を巻いたのは
秋の選抜編で描かれていた第56話のタクミや第84話扉絵の美作、第100話の葉山と黒木場といった彼らの“武器”のイメージがしっかり再起用されていたという事。
“侍”という創真の戦士イメージは第76話の両面ポスターの衝撃(←)以来ちょくちょく描かれてきましたが、タクミらの戦士イメージもきちんと回収してくれていたのはとても感心しました。
過去の描写をきちんと“今”に繋げてくれるのは、ファンとしてとても大きな喜びです。(^^)
そして。
今回の話もまた、“次”へと繋がっていくのでしょうね。
今回最大の名台詞の中で「第92期生」と自ら名乗った創真。
この事はきっと、第232話で仄めかされた、[玉の世代]は仙左衛門が集めた世代ということにも繋がってくるのでしょう。
さて。
これにて3rdBOUTは終了したわけですが、此度の闘いはいずれも大変秀逸なものばかりでした!!
2ndBOUTの決着にて私が激怒しまくった「説得力」においても、今回はしっかりと納得できるものになっていましたしね。
そうなんですよ。
こういう形で良いんですよ。
ホントにもう。
とにかく此度の3rdBOUTは、全てが私の予想を超えてくれていました!!
とても面白かったです!!!(≧▽≦)
本当に素晴らしい闘いであり、展開でした。
だからこそ。尚更。
私の中の“不安”もより一層、膨れ上がりました。
・・・急がなければ。
五周年記念考察第二部を。