あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

正直、本誌以上に興奮☆

2014-02-25 00:35:00 | 食戟のソーマ
 仕事が終わって帰ってきたところ、ポストに入っていた郵便物預かりの知らせ。
 差出人は、集英社。










 
キャ~~~~~~~~~~!!!



 キャラ&料理人気投票での、オリジナルランチマットが当たっちゃったーーーーー!!!(\(≧▽≦)/)
 


  どうしよう、勿体無さ過ぎてマジで使うことが出来ない・・・!!

『食戟のソーマ』第58話感想

2014-02-23 20:40:00 | 食戟のソーマ

 公式MADコンテストの第一次審査結果に驚いている今日この頃。
 あの作品が勝ち上がれなかっただなんて・・・!
 そしてまさかあの作品が勝ち残るんだなんて・・・(滝汗)!!
 さすがは附田&佐伯先生。感性がマジパねえ。
 『ソーマ』の方はそれぐらい、かなり各々の持ち味が重視された選抜でしたが、『ワールドトリガー』の方はどれもが正統派な作品でしたね。
 まあ、そこは原作の作風や審査員(作者)の考えによるものなのでしょうけども。
 さて、第二次審査は素材が共通な分、より各々のセンスが問われるものとなることでしょう。
 一次予選通過者の皆様頑張って!!
 特にの製作者様!!



 さて、今週のジャンプ感想に入りたいと思いますが・・・。
 さり気に今回が、私が『ソーマ』の週刊感想を始めてから初の、創真メインの回だったり。(前半は葉山メインですが)

 ということで。

 今回から、リミッター全解除で語らせて頂きたいと思います。
 これが、栗うさぎという、いち『ソーマ』ファンのありのままの感想です。

 ではいってみましょう。ふっふっふ。(←怖)





 週刊少年ジャンプ2014年12号掲載。
 掲載順第7位。
 第58話 【聖なる香り】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 過去の回想から始まった今回。

 東南アジアあたりでしょうか?
 屋台の並ぶ異国の町で、スパイスを買い求めていた汐見。
 ですが、買ったスパイスに違和感を。
 店員に聞こうとしますが、店員は手の平を返すように態度を変え、無下に追い払おうとします。
 その時。
 粗悪品が混ざっていると、商品の欠陥を指摘する声が。
 それが汐見と葉山の出会いでした。


 ブルータスおまえもか!!
 
異国のスラム出身だった葉山。

 黒木場に続き、まさか葉山まで異国の出身で、しかも過酷な環境の中で生きてきた身の上だっただなんて!
 おまけに女性との出会いがきっかけで、それまでの人生が変わった点まで同じとは!
 違いといえば、出身が北国か南国かということと、糧を得る方法が調理場での労働か、生来の身体能力かぐらいでしょうか。

 これも附田先生の意図なのでしょうか。
 次々と登場する多くのライバルキャラ。
 そのほとんどに、どこかしらの“共通点”を持たせてますよね。
 
例えば、創真とタクミだったら「定食屋出身」という共通点、えりなとアリスだったら「従姉妹」、恵と北条だったら「男性社会からの反感を受けた過去」などなど。
 “共通点”があるからこそ、“違い”も発見できて、そのキャラクターの深い考察へと繋げられるのかもですね。

 黒木場との共通点は多いものの、肝心の創真との共通点は一見見受けられない葉山。
 ですが・・・。


 
それにしても、葉山と汐見が出会った時、汐見は26歳。
 現在の汐見は34歳だから、二人の出会いは8年前という事になりますね。
 ということは、当時の葉山は8歳ということに。
 相手を「ガキ」呼ばわりする8歳児・・・(苦笑)。
 そしてやはり葉山も、汐見のアンチエイジング振りに驚かされたようで(笑)。
 当時からクールで大人っぽく、そして面倒見の良い子だった葉山。
 人柄を、今も昔も全く変化させないのも附田キャラの特徴ですね。創真然り、恵然り) 

 





 その出会いから時がたち、現在。
 遂に登場となった葉山の料理。
 
 
第48話の様子から、葉山が作っていた品は、魚の頭が丸々使われているのが特徴である「フィッシュヘッドカレー」のはずでしたが・・・。

 出されたのは、ナンで蓋がされた小ぶりな器。


 創真にスプーン投げ渡す葉山。
 あたかも挑戦状のごとく。

 葉山:熱いので お気をつけて」

 

 

 

うおおおおおおおおおおーーーーー!!!!!

 

 

 

ここの創真超絶美形!!!!!

 

 

 

 イケメン振りが天井知らずで上がっている創真だけど、それにしたってこれはイケメンすぎるだろ、ふんぎゃあ。
 手に持ってるのはスプーンなのに、何でこんなに格好良いんだ、こんちくしょう。

 

 え?
 隣のコマの人はどうなのかって?
 うん、かっこいいですね。(←なにこの差)

 

 そして指示された通り、ナンの蓋をスプーンで割ってみると―――

 

ブワアアアアアアア

 


 今回もまた“佐伯先生流魅せ方”が見事に発揮されています。
 香りの―――と、暗転したコマの後。ページを捲ると、―――“爆弾”・・・!!
 それと共に、勢いよく香りが放出される描写が。

 
 もはや突風の如く勢いよく放出される香り。
 伊武崎も香りで確かな印象を残してたんだけど、さすがにこれには敵わず。
 そんでもって丸井さん?
 案の定、君以上の風が吹いちゃいました(苦笑)。

 

 そして、ナンの蓋を開けた中には、魚の頭の旨味が濃厚に溶け込んだ極上カレーが。

 


☆(・o・)

 

 
 予想的中☆
 
(証拠はコチラ


 

 いざ試食。
 先程まで饒舌に「フィッシュヘッドカレー」の説明をしていた港坂。
 そんな彼も、葉山のカレーの美味しさには言葉を失い、ただただ至福の表情。
 無闇な「アレ系」リアクションより、このような表情のリアクションの方が個人的によっぽど美味しさが伝わってきますね。


 パイシチューこと「スープのパイ包み」は、日本料理の“お椀”から着想された技法とのこと。
 へ~、それは知りませんでした。

 その技法を用いて、香りという自分の最大の武器を最大威力で審査員達に直撃させてきた葉山。
 そして肝心のスパイスは、フェンネルやシナモン、レモングラスを使用。
 そういえば、レモングラスはまだ説明してませんでしたね。
 
 レモングラス・・・イネ科の多年草。
           葉はイネ科特有の先端が尖った細長い形状をしており、その名の通りレモンに似た爽やかな芳香があるのが特徴。
           葉や茎が用いられ、生の葉はハーブとしても使用される。
           ハーブティー、スープ、カレー等に主に使われ、鳥肉や魚、シーフードともよく合う。
           有名なタイのスープ「トム・ヤム・クン」には特に欠かせない。
           その香りの良さからエッセンシャルオイルとしても使われるほか、虫が嫌う匂いでもあるため虫よけスプレーにも。
           


 そして、それらスパイスを束ねるものとして、「ホーリーバジル」という何やら聞き慣れないスパイスが使われていることが判明!

 ホーリーバジル・・・和名:カミメボウキ。
             シソ科の植物で、葉は強い芳香を放つ。
             宗教用や医療用、エッセンシャルオイルの抽出を主な目的として栽培されている。
             ホーリーバジルの葉はタイでは「ガパオ」と呼ばれ、タイ料理では一般的に使われている。
             アーユルヴェーダでは一種の「不老不死の薬」とも見なされ、寿命を伸ばすと信じられている。
             その薬効は免疫力の向上、放射線障害の予防、特定のがんの予防、ストレスによる脳機能低下の改善、血糖値・血圧の降下、鎮痛作用等々。
                    

 

 確かに「神秘の妙薬」と位置付けられるだけの薬効を持つスパイスですね。
 う~ん、改めて、新戸との薬効料理勝負を見てみたい!!

 
ですが、生で使われていることになつめが驚愕する程、ホーリーバジルは日本での入手は非常に困難な物だった模様。
 
そんななつめに、「ウチのゼミで一年中育ててるんで」とあっさり返す葉山(笑)。

 なつめボーゼン(笑×2)。
 
同様に入手困難な生のカレーリーフがあったことといい、激レアなスパイスを容易に入手できるのも、汐見ゼミに入っている葉山ならではの特権というわけですね。

 それにしても、汐見が「スパイスの権威」と言われるほどの有名な人物だったとは・・・(汗)。


 ですが、工夫はそれだけではありませんでした。
 口にした創真は、スパイスの他にも食を進ませる存在―――ヨーグルトも入っていることを見抜きます。
 さすがですね創真・・・!!
 唐揚げ編でも、もず屋の品をかなり詳細に分析していた創真。
 あの時も思ったのですが…。
 秀でた味覚の持ち主というと、えりながまず挙げられるでしょうが、創真もかなりの味覚の持ち主なのでは。
 だって、創真は生まれた時から「あの」城一郎の料理に囲まれて育ってきたのですから。


 どうやらホーリーバジルは扱いがかなり難しい、上級者向けのスパイスの様子。
 ヨーグルトはそんなホーリーバジルの強いクセを和らげてくれるとのこと。
 加えて、ヨーグルト(乳酸菌)とスパイスを一緒に摂取することは、栄養効果的にも理にかなっていました。
 補足。
 スパイスに含まれているこの“クルクミン”という成分。
 
肝臓の解毒作用(=アルコールの取り過ぎによる二日酔いの予防)や健胃効果があるとされている“クルクミン”ですが、これは『ウ●ンの力』で有名ですね(笑)。
 その“クルクミン”が特に豊富に含まれているスパイスがターメリック(ウコン)というわけです。

 よって、これらの相乗効果を考えると、定番の組み合わせであるカレーとラッシー(ヨーグルトの美味しい飲み物♪)もとても合理的な組み合わせと言えましょう。

 

 ターメリックやクミン、コリアンダーなど、これまでの選抜者が使用してきたスパイスはいずれも基本的な物でしたが、さすがは葉山。
 スパイスの熟練者として、希少かつ使用困難なホーリーバジルさえも見事に使いこなしてきました。


 そんな葉山の実力に目を付けたなつめ。
 妹のおりえと同様に、「私のモノにならない?」とトンデモ発言(大笑)で勧誘してきます。
 ですが、葉山は「俺は潤のために闘う」と一蹴。
 かっこいいですね、葉山。
 
表面上は横柄ともいえる態度で接しながらも、本心では全くブレない一途さと厚い忠義心を汐見ただ一人に向けている葉山は確かにいい男です。

 

創真はそれ以上だけど。(←言ってろ)   

 

 
 ・・・・・・・・・・まあ・・・・・・・・・・。
 正直、葉山のその一途な姿勢にはちょっとばかり思う所があるのですが・・・。
 これはまた機を改めて述べさせて頂くことにします。


 葉山にあっさりフラれたなつめ。
 プライド傷つけられたかな~と思ったものの…。
 あ、この人確実にMっ気に目覚めてしまってる(爆)。


 
そして注目の審査結果は・・・94点!!
 黒木場を抜き、暫定一位獲得です!!

 
う~~~むっ。
 アリスの95点を超えてきませんでしたか・・・!
 まあ、理由は思い当たりますけども。
 ですが、個人の持ち点である20点満点を二人も出すことで、上手くフォローしていますね。
 満点と評したのは、やはりなつめと、そして港坂。
 ということは・・・。
 香田さーん!次の創真の審査めっちゃ期待してまーーーす!!


 
そんな様子を観戦していたえりなの所に現れる、一色先輩。
 ふみ緒さんも同伴で。
 おりえというセレブなお姉様の誘いからさっさと離れ、ふみ緒さんというおばあちゃんをエスコートする一色先輩がステキです(笑)。

 

 「君も創真くんが気になってA会場に?」と一色先輩に聞かれ、「なっ・・・!!そんな訳・・・!」とムキになるえりな。
 図星だな。( ̄ー ̄)ニヤリ

 そんなやり取りはさておいて。



 さあ。

 いよいよ!

 創真の出番を迎えました!!

 


 葉山の健闘に沸き立つ観衆達。
 そんな葉山色に染まっている空気の中で、創真は―――

 

 葉山(俺のカレーを口にして どうして笑ってられる?)

 


それが創真様でございますから。

 




 創真やー・・・やっぱ俺の思い付きは捨てたモンじゃねぇと思ってさ」
 


 出たーーーーー!!!
 創真さんのアクマな笑み(褒め言葉)!!!

 


 そして。
 披露された品は・・・オムレツ!

 

 

 

!!!

 

そういうことか・・・!!!

 



 
 第49話で創真の料理の一端が披露された際、彼が作っていたのはリゾットだった筈。(同49話冒頭で創真が卵を取りに行ってたのも、ここに使うためだったのですね)
 それが何故?と不思議がる観衆達。
 ですが、えりなは何か気付いた様子。
 そうですよね~。
 えりなも「あの場」にいたのだから。☆( ̄ー ̄)ニヤリング

 

 
 スプーンを取り出す創真。
 「おあがりよっ 香りのバクダン――― 二発目っ

 

 

 

キャーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

創真さん私の頭もかち割ってーーーーーーーーーー!!!!!

(馬鹿の極み)

 

 
 も、色んなモノが脳天を突き抜けました。
 改めて、創真さんかっこ良すぎです。



 割り開かれるオムレツ。

 その中にあったのはリゾット!
 そして爆発的に広がる香り!!

 
そう、創真は葉山と同じ発想の料理を作っていたのでした!!


 
自分と同じ発想だったことに驚く葉山。
 ですが、創真の工夫はこれだけではないようで・・・!?
 

 さあ!一か月ものチャージを経て、遂に大爆発した創真の料理。
 次回、いよいよ本領発揮です!!!

 

 

 


 

 

やっぱり主人公のパワーは尋常じゃありません。
 

 

 
 それぐらい、今回はもうグイグイ惹きこまれました。

 読んでる間中ずっと心拍数がヤバかったです。

 香りの爆弾が炸裂するシーン、創真がスプーンを振り下ろすシーンなど、もうページを捲る毎に興奮度数も上昇。
 やっぱりこの作品の迫力や勢いは物凄いレベルですね。
 なんといっても創真と葉山のかっこ良さが半端無い!!!



 
遂に勝負の時が訪れた創真と葉山。
 もう超王道を突っ走るライバル対決といった感じで燃える燃える燃える。
 
冒頭でも述べた、創真と葉山の類似点。
 最初は全然見受けられませんでしたが、今回を読んでようやく断言することが出来ます。
 創真と葉山って、結構気が合ってますね。
 第48&49話で「自分の料理はここからだ」と同じことを考えていたり、食べ比べをするためにお互いへの料理を準備しておいたり・・・。
 そして今回、同じ発想に至っていたりと☆
 タクミともそうですが、創真と葉山も良きライバルになると同時に良き友人にもなれそうです。(^^)

 遂に明かされた創真の料理。
 それはオムレツとカレーのリゾットが合体したオムカレー!!
 
オムレツと言えばそう、思い出されるのが合宿編での朝食ビュッフェで大きなミスを犯してしまった、スフレオムレツ。
 何という・・・!!
 リゾットを作っていると判明した際は、城一郎との勝負の際にて敗北した品を更に改良して繰り出してくるのかと期待していたのですが、まさかそこに過去の失敗作であるオムレツまで加えてくるとは・・・!!!
 
スフレオムレツで失敗を犯した際に、同じ場にいたえりな。
 「失敗という経験」。
 その経験を活かし、更に良い物を創り出す。  
 
そんな創真の考えを否定していたえりな。
 ならば。
 創真―――!!是非とも君のその姿で証明させてやってーーー!!(>)



 今回94点という評価となった葉山。
 最初の頃の予想通り、アリスに僅かにですが届かない結果となりました。
 勿論Aブロックでは周囲の期待通り、見事トップの評価を獲得し充分に凄い結果を出せたわけですが。
 では、得意分野であるはずの葉山の品が、何故90点後半に至らなかったのでしょう。
 葉山の料理。
 それは確かに究極ともいえる完成された品だったのでしょう。

 カレー』としてなら。

 ですが、今回の予選のテーマは『カレー“料理”』。
 
既存のカレーから更にもう一段階、「料理」としての工夫を施さなくてはならないのです。
 その点から見ると、言い方が悪いかもしれませんが、葉山の品は「カレーに蓋をしただけの物」なのですよね・・・。
 創真の言葉を借りるならお前の品はカレー料理のように見えてカレー料理じゃねえ・・・!!」by第13話)というヤツなのです。
 当時の郁魅と同じ。
 葉山も、自分の得意分野を突き詰める余り、テーマの真の意図が理解できていなかったという落とし穴に嵌っていたのでは。 
 その点が、葉山の品が予想より伸びなかった原因ではないのでしょうか。


 対する創真の品のオムカレー。
 これはちゃんと立派にテーマに沿っている品だと思います。(^^)
 卵の中身をライスでなくリゾットにしたのも、半液状のリゾットの方がより香りを含むことが出来るという考えからでしょうね。
 更にこの料理に創真がどんな工夫を加えたのか。
 それが楽しみでなりません♪
 ですが・・・。
 『カレー料理』というテーマの「カレー(=スパイスの魅力が充分に引き出されているか)」の点から見れば、創真の品は葉山のカレーにはまだまだ及ばないでしょう。
 スパイスの面で及ばない分を着目点と工夫で補った創真。
 よって、今回の創真と葉山の対決は、やはり引き分けになると思います。


 さて、そうなった場合。
 伊武崎と丸井との決選投票が行なわれることになりますが、果たして本選出場となるのはどちらか。
 先程述べた予選のテーマから考えれば、やはり丸井の品の方がテーマに沿っている分優位に思えますが…。



 丸井は風を起こし。

 葉山は香りの突風を起こし。

 そして、創真が起こすは“嵐”。
 


 次回。
 創真の料理によってどんなリアクション旋風が巻き起こるのでしょう?

 


バリッバリにご活躍な創真様を、心から期待しています。

 


『食戟のソーマ』第57話感想

2014-02-18 20:40:00 | 食戟のソーマ

 ジャンプ本誌で行われている「トレジャー新人漫画賞」では、2月から附田先生が「絶品!!食戟のレシピ!!」と題して漫画の指導と共にスペシャルインタビューを掲載。
 前回は、キャラを魅力的に描くために大切にしていることとして、「口調や喋り方」と答えておられた附田先生。
 創真だったら話し始める時に「やー・・・」と前置きする癖があったり、年輩の人相手でも平気で喋ったりといった特徴をつけていると。
 確かにこれにはなるほどと思わされました。
 「やー・・・」という口癖から創真の飄々とした人柄が、年輩者でも平気で話す点から立場など一切気にしない真っ直ぐな姿勢が感じ取られますものね。
 特に納得させられたのが、創真は一見失礼だけど実は相手を気遣う言葉選びが出来ているということ。
 
基本強気でどストレートな物言いをするだけに、相手を煽りがちな創真だけど、相手を否定したり傷つけたりする言葉は全然言わない子だなあ・・・とは常々感じていましたから。  
 
これと対極するのがえりな。
 お嬢様調の一見礼儀正しい言い方に見えて、その実はことある毎に見下し&否定&侮辱発言というね。
 恵の方言といい、喋り方にその人物のキャラクター性や背景を反映させるその手法には、納得と同時に改めて感心させられました。

 ちなみに前々回では、見せ場の作り方についてという質問に、「見せ場の前に期待を高めるような描写を入れる事」と答えておられた附田先生。
 激しいシーンならその直前に一瞬の静寂のシーンを、笑える場面ならその前に緊張感を高める演出を・・・といった具合に。

 そして、そんな附田先生の手法は今回の本編でも発揮されることに。

 さあ、それではいきましょう。



 週刊少年ジャンプ2014年11号掲載
 掲載順第6位
 第57話 【彼女の思い出】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前回のセンターカラー4ページに続いて、今回もまさかのセンターカラー。

 どうしよう・・・。

 佐伯先生が死んじゃう…!!(←)
 
 
いえ、もう本気です。本気で言わせて頂きます。
 ここ最近の山ほどのカラーイラスト。恐ろしいまでの仕事量。
 真剣に佐伯先生の手&お体が壊れてしまうレベルに至ってしまってますよー!!(><|||)
 文句なんて絶対に言いません。
 ですから佐伯先生を休ませてあげてくださいジャンプ編集部!!!



 予選Bブロックもいよいよ大詰め。
 そんな中遂に明かされたアリスの料理は、カラーでお披露目。

 それはカレー料理とはまるで思えない、高級デザートのような品でした!

 
お馴染みのサービススマイルで審査を促すアリス。
 紛れもなく、この皿の全てがカレーだからと。

 
そして口にする審査員達。
 その反応はというと―――

 「「「「「・・・・・・・・・・。」」」」」

 完全に固まってしまいました。

 どうやらアリスの料理は、百戦錬磨の美食家達の理解を超える程の品だった模様です。

 どう形容したらいいか分からず言い淀む審査員達に代わって、アリスが料理の解説を。ほんと饒舌な子やな。
 中央の赤い物体はトマトのムースで、“アルギン酸ナトリウム”で固めた物とのこと。

 わお。
 スパイス、文献、酵母にチーズときて、遂に科学用語まで出てきてしまいましたね。
 科学が嫌いではない栗うさぎ。ここでも簡単にですが説明いたしましょう。(←てか、嫌いじゃないもの多すぎじゃね?栗うさぎさん)
 「アルギン酸ナトリウム」とは、主に海藻類に含まれている食物繊維の一つ。
 海藻類のヌルヌルやネバネバがそれにあたる。
 食品添加物や医薬品として用いられているが、端的に言うならば寒天のような性質を持つ物質である。

 円状にかけてあるカレーソースは泡状されていてほんのり温かく。
 そして多分、皿の端にある雫の形のものがフォアグラとターメリックを合わせたムース。 
 トマトのムースの上に乗ってある、中央の白い物体は6種のチーズとジャガイモのピューレ。これも急速冷凍したとのこと。
 アーチ状の飾りのようなものは、スパイスで風味が付けられたパイ生地。
 それを口にすることで、冷えた舌を休ませられると。これはすなわち、アイスクリームについているコーンのようなものですね。

 説明を聞く限りだと、どうやら「温度」がポイントになっている料理な模様。

 リアクションには戸惑うものの、肝心の味は相当美味しいとのこと。
 ただ、あまりの斬新さにカリスマ作家である安東でさえも、その美味しさを100%言い表すことが出来ず歯噛みしていました。
 あ~、そのもどかしさ何か分かります。
 私も超個人的な趣味でこうやって感想を書いていますが、「もっとこの感情を的確に表現出来る言葉が欲しい・・・!!」と、自分の語録の無さに憤ることがよくありますから。

 そんな安東が語れない美味しさを持つアリスの料理にざわめく観戦者達。
 「食べてみたいぃっ・・・!!」と言っている者もいるようですが・・・。
 ・・・・・・・・・・そうかあ~? 
 
 そんな料理の名前は、「thermal sense[サーマル・センス]」。
 それはスパイスを主軸に触感と温度を変幻自在に輝かせた、料理という分野そのものを革新する一皿でした!

 
そして注目の点数は・・・95点!!
 え~~~~~!?90後半いかず!?
 
アリスのことだから、98点ぐらいいくかもと予想していた私にとって、この点数は正直低く思えてしまいました。
 う~むむむ、こりゃ・・・、創真と葉山、アリスの点数を超えてくるかも・・・!

 新戸を抑え、堂々の暫定一位に躍り出たアリス。
 そんな彼女の得点配分は、全員が持ち点の20点満点にほとんど近い、19点×5人=95点といった分配でした。
 ということは、創真と葉山の審査では20点満点を出してくる審査員が現れそうですね。なつめが一番その可能性高そう。

 あと、どうやら新戸は作品内では秘書子というあだ名で呼ばれることになったようです(笑)。
 私はど~も馴染めないので、これからも新戸と呼ばせてもらいますが。


 ということで、北条とイサミで決選投票が行われることに。

 ん?

 観衆達はあの北条が4位争いをするなんて・・・!と、予想外の展開に驚いている模様。

 んんん?

 この展開に生徒達は驚いているようでしたが、来賓客は大熱戦を堪能できたことに満足していました。まさに大トリにふさわしかったと。

 をい!!!


 アンタら、誰かを忘れとらんかい!?!?


 「・・・・・あ・・・あのう わ 私のカレー・・・まだ・・・です・・・」

 ほれ見ぃ!!

 恵の存在忘れてんじゃねえよ(怒)!!

 おりえは吊るし切りをしていた子として恵を覚えていたようですが、許しがたいのは川島。
 なに心の中とはいえ、舌打ちしてんのさ(怒)!司会進行という立場なのに、選手である恵の存在を忘れるとは何事ですか!?

 
 熱気ある流れが止まってしまい、冷めてしまう会場の空気。
 ああ気まずい(汗)。

 恵って、勝負の流れにいまひとつ乗れない子ですよね(苦笑)。
 でも、好戦的なキャラが多い上にバトルメインな作風の中で、恵のそんなところは貴重な清涼剤にもなってるんだけども。(^^)


 と、突如立ち上がり恵に熱い声援を送り始める集団が!
 なにこれ恵のファンクラブ!?

 でもなんか厳ついおじさんばかり・・・(汗)。
 どうやら恵の知り合いのようですが、果たしてこの集団の正体は・・・?

 そんな声援を受けながら、恵が出した料理は「アンコウのどぶ汁カレー」!
 
カレーというより、カレー鍋といった感じの外見。
 おりえも気になっていた料理でしたが、果たしてそのお味は―――?

 

はふうぅ・・・


 おりえ、喜多、安東と、三人揃ってコタツでまったり。
 コタツにお茶、そしてミカン。
 これぞ日本の冬の風物詩。
 リアルタイムに丁度重なるだけに、読み手側からしてもとてもイメージしやすいですね。
 ああ、私もおこたに入りながらどぶ汁カレー食べたい・・・。

 染み渡るような、やみつきになる美味しさ。
 そんな恵の料理に喜多は、アリスの料理の後だから余計に人間味を感じる品だと感想を。
 その言葉に引っかかりを抱くアリス。
 おお!なんと!ここで意外な因縁が発生です!!


 
使用されている食材は、アンコウの他に、小菊南瓜、立川牛蒡、赤筋大根と、いずれも恵の地元の食材が用いられていました。

  • 小菊南瓜・・・手の平に収まる小ぶりのカボチャで、真上から見ると菊花に似ていることから、名前が付いたとされている。
             肉質は粘質で甘味は少なく淡白だが、煮崩れしにくく、味がしみこみやすいため日本料理には欠かせないカボチャとして扱われている。
             主な料理法として、煮物をはじめ、手頃な大きさと外観を活かし、中をくり抜いて容器として用いた詰め物料理などにも適している。
             旬は7月中旬頃~9月上旬頃まで。        
  • 立川牛蒡・・・日本に残っている唯一のアザミ葉の品種。そのことからアザミゴボウとも呼ばれている。
             栽培は容易で、肉質および香りが良く、ス入りもしにくいのだが収収量は少ない。
             旬は10月上旬~12月中旬。
  • 赤筋大根・・・白い表皮のところどころに紅色の横筋が入っている大根。
             耐寒力が強くて長期の貯蔵に耐えられる。ス入りが遅い。
             肉質が緻密で甘味に富み、煮物にしても煮くずれしにくい。漬物にも最適。
             旬は11月上旬~2月中旬まで。


 カレーの強さとそれらの野菜の持ち味が合わず、なかなか手こずったものの、アンコウの肝を使った「どぶ汁」なら野菜とカレー両方の持ち味を活かせることに気付いたと話す恵。
 苦労してでも地元の野菜を活かしたカレー料理を創ろうとしたのは、自分が生まれた土地の匂いまで感じてもらえるような品を作りたかったから。



 
恵の生まれ故郷。
 そこは東北地方の小さな港町。

 ささやかな料理旅館「荘恵園」。
 そこが恵の実家でした。
 荘恵園・・・。
 恵の荘園・・・か・・・。

 かつて恵が7歳くらいの頃。
 板前さんの引退によって、旅館の名物であったアンコウの吊るし切りの余興が存続の危機に。
 そんな事情を知った恵は、地元の漁師に吊るし切りを教えてもらうよう頼みます。
 
 ですが、漁場は調理場以上の「男の世界」。

 女、しかも小さい子供であった恵は、「出来るわけがない」と強く否定されてしまいます。
 それでも必死に頼み込み、なんとか教えてもらうことにはなったものの、漁師は一つの条件を出してきます。
 絶対に泣き言をこぼすなと。
 
そうして指導が始まりましたが、もともと恵の存在に否定的だったこともあり、非常に厳しいスパルタ指導でした。
 何度も怒声を浴びせられる恵。
 漁師も敢えて厳しく接し、恵を早いとこ追い出そうと考えていたのかもしれませんね・・・。
 ですが、漁師が諦めるよう促しても、恵は決して首を縦には振りませんでした。
 
痛かったろうに。
 辛かったろうに。
 手に傷を負いながら、泣きながら、でも決して泣き言は言わずに頑張り続けた恵。
 
そんな恵の姿に、次第に恵を見る漁師の目に変化が。
 やがて恵がやってくるのを待ちわび、温かく迎え入れてくれるように。
 そうして見事、恵は吊るし切りを習得したのでした。


 なるほど、会場に応援に来てくれた漁師一団はその時の人達だったのでしたか。
 このことにより、恵には漁師達との強固なパイプがあることが判明。
 ということは、これから後々、彼らの協力を介して恵が創真の助けとなる展開に繋がるかも・・・!
 単行本第3巻感想で述べさせてもらった、極星寮の面々についての考察。
 野菜や鶏卵など、ほとんどを自家生産している極星寮の面々ですが、あとお米と魚介類があればほぼ完璧なんだけどな~・・・と思っていたものですから。


 そうやって実家の旅館の手伝いをしていく中で、吊るし切りだけでなく料理の腕前も上げていった恵。
 中学に上がる頃には、村の大人は誰も敵わないほどの腕前に。
 
創真やえりなのように、専門的に教え込まれたわけでもなかっただろうに・・・、自然にそこまで成長するなんて。
 やはり恵のポテンシャルは相当なものですね。

 そんな恵の才能を感じ取り、恵の母は恵に遠月学園への入学を勧めます。
 あ。お母様ご存命でしたか(爆)。
 すみませんすみません!第5話冒頭等でお姿が見えなかったものですから・・・!!

 創真と同様に、将来は実家を継ごうと考えていた恵はこの提案に戸惑います。
 そんな恵に、恵の母は言うのでした。
 最終的に恵が実家で働くと決めるならそれでもいい。自分としても嬉しい。
 でもその前に。
 広い世界を見てきてほしいと。

 お母様、意見が合いますね。


 
 ここの恵の母の言葉は、単行本第3巻感想で私が創真に抱いた考えとほぼ同じで嬉しかったです。
 やはり親というものは、子供に広い世界を経験してもらいたいと願うものなのでしょうかね~。
 まあ、城一郎はその方法が唐突過ぎたけど。

 
「広い世界を見てきてほしい」と恵の母が述べたコマで写し出されていた中庭。
 何故か印象に残りました。




 採点へと入る審査員達。

 喜多17点―――
 安東18点―――

 順に下される点数。
 親身になって声援を送る漁師達に囲まれている恵。
 そんな恵の姿を、北条は自分と照らし合わせていました。
 自分も男だらけの世界の中で、紅一点という立場。
 そんな自分を快く思っていない男達を、力で黙らせるしかないと思っていました。
 だけど、恵は。 



 いよいよ、恵の点数が表示される時に。




 故郷を離れる時。
 漁師さんや家族ら地元の人達の期待と応援を受け、遠月へと旅立った恵。
 ですが、そこはエリート意識の強い、厳しい競争主義の世界でした。
 続く最低評価。
 押されてしまう、「落ちこぼれ」の烙印。

 心配をかけたくない。
 そんな気遣いから、母親や極星寮の仲間達の前では明るく振る舞う恵。
 そして。

 誰もいないところで
 一人
 涙を零していたのでした。




 表示された得点は―――

 88点。
 4位。

 田所恵、予選突破です。

 

 

 始まりは実家の中庭。

 小さな小さな“庭園”。

 そこから。

 大きな“恵の園”へ。



恵、本選出場決定、おめでとう。

 

 

 


 




 読んでいるうちに涙が浮かんでしまいました。
 「良回」なんて一言で表現するには失礼なほどの内容だったと思います。

 この作品は下手に奇をてらった展開を持ってこないのが感心させられます。
 そして、予想の範疇である展開を見せながらも、ぐっと読者の心を惹きこむ演出・構成が。
 先が読める展開だからこそ、作品の地力が問われる中、大変見事に魅せてくれました。
 やっぱりこの作品は凄い。本当の本当に。

 今回の話を読んだ後に第14話【恵の庭】と四宮編を読み返すと、また感慨深いものが。
 背景と共に掘り下げられた恵のキャラクター、それらをきちんと踏まえた上での今回の躍進。
 大変素晴らしかったです。



 そんな恵の出番の前にBブロック最大の強者であるアリスの料理が披露されておりましたが、これが互いの料理スタイルの違いをよりはっきりと明示させる効果を伴っていました。
 最新の科学技術と、非常に斬新なアイデアの粋ともいえるアリスの料理。
 そんな彼女の料理は確かに凄いと思います。
 もはや芸術品ともいえるほど。
 けど。
 食欲をそそるものではありませんね。
 私は食通でもありませんし、舌が肥えた人間でもありません。偉そうに言う資格なんて無いことは重々承知です。
 ですが、やはり私としては、料理というものは「美味しそう!」「食べたい!」と思えてナンボだと思うのです。
 アリスの料理は「芸術品」、それはすなわち「無機質な物」
 私にとって料理というものは「命と心に深く結びつくもの」。
 アリスの料理に足りないもの、それが恵の料理にはあると思っています。

 でもまさかアリスと恵の間に因縁が出来るとは全く想像だにしていなかっただけに、この伏線に、後々への展開への期待が非常に高まりました!!
 考えてみれば、創真とえりなとの因縁はもうとっくに出来上がっているわけで。
 創真の最良のパートナーになるであろう恵と、えりなの従姉妹であるアリス。
 そんな各々にできた因縁。
 ひょっとしたら後々、えりな&アリス(薙切家)VS創真&恵(極星寮)なんて対戦が行なわれたりして・・・!!(ワクワク)



 その一方で、予選敗退となってしまった北条。
 この結果を観衆達が非常に驚いていることから察するに、北条はかなりの実力者として有名だったようですね。
 ですが、彼女はこれからきっと、更に大きな成長を遂げることでしょう。
 
何故なら、“力”でなく“心”によって受け入れられている恵の姿を見て、これまでの自分のやり方を考え直せたから。
 自分を顧みることが出来る。そういう人物は大きく伸びます。
 
回は残念ながら対戦は叶いませんでしたが、北条はきっと気持ちのいい、良きライバルになってくれるに違いありません!
 機会を改めて恵と対戦する時が訪れるのを、楽しみに待っています!!

 



 そして。
 今回詳細が明かされた、恵の背景。


 恵の実家は旅館を経営していたのでしたか。
 旅館、そこは「おもてなし」の精神溢れる場所。
 恵の「ホスピタリティ」の才はこれによるものだったのですね。

 この回を読んで気付かされました。
 いえ、この回を読むまで気付けませんでした。
 「私なんか・・・」という自己否定の言葉は度々ありましたが、恵はこれまで弱音らしい弱音や泣き言を全くといっていいほど口にはしていなかったことに。
 
人一倍泣き虫さんなのに。
 それ以上に相手を気遣う、健気な子だから。
 本当に辛い時の涙だけは見せず、苦しい胸の内を誰にも吐露してこなかった恵。
 友人にも、家族にさえも。
 それを考えると、さすがに抱えきれなかったとはいえ、第22話で創真に自分の「負」の感情をぶつけたのはとても大きな事だったのではないのでしょうか。
 それは、えりなが創真の前では「女王」の姿でい続けられないように、恵もまた創真の前では“自分”を抑え込むことなく、ありのままの自分で接せられることに繋がっていくのでは。

 エリート揃いで、一般出身者は侮蔑視されがちな遠月学園の風潮。
 それによって、緊張→実力を発揮出来ない→低評価→周囲の非難→更なる劣等感と緊張という悪循環に陥っていた恵。
 退学寸前という窮地に立たされていたこともあって、失敗しないように、これまでずっとそれだけに意識を奪われていました。
 失っていた自信と、発揮できなかった自分の料理。
 それが、窮地から抜けだすことができ、遠月卒業生というスター・シェフ達から認められ。
 今こうして公の舞台に立ちながら、全力を発揮して自分の料理を創り上げられるようになりました。
 ほとんどの選手が自分の得意分野を前面にアピールした料理を出す中、恵も勿論得意分野ではあれども、それ以前に地元の良さを伝えたいという、“気持ち”を込めた料理を出していました。
 そういう、「勝負」とはまた違った次元で、自分の意志や主張を料理に込められるようになったのにも、彼女の成長を感じさせられましたね。


 本当に恵は順当に「成長」という階段を上って行ってるキャラクターだと思います。
 そしてそこには、常に創真の存在が。

 始めこそは偶然でありましたが、窮地から助け、悪循環を打破し、恵に最も必要だった「自信」と「勇気」を与えてくれた創真。
 ありがとう、創真。恵を救ってくれて。

 今回の予選突破はこれからの長い長い道のりの通過点の一つにすぎません。
 けれども。
 今回は言わせてください。
 これまでよく頑張ってきたね、恵。





 
実は今回、恵が本選出場を決めた際、述べたいと思っていたことが一つだけあったのでした。
 でも・・・。
 これは次回、もしくは次々回あたりに述べさせて頂きたいと思います。

 


 



 
 大波乱の幕引きとなった Bブロック予選。

 その一方で。

 葉山、そして、創真の審査がいよいよ始まろうとしていました。
 


 どうしましょ。


次回への期待値がとんでもないことになってます。
(ワクワクMAX)

 


静止画MADコンテスト。

2014-02-15 23:30:00 | 食戟のソーマ

 『食戟のソーマ』第57話感想が終わらない・・・うむむ・・・。(←思い入れが深いほど文章を練り込みたくなる人物)


 そういえば、ジャンプ新鮮力キャンペーンの一環である、『静止画MADコンテスト』の第一次審査の結果発表がもうすぐですね~。
 『ワールドトリガー』の方は結構エントリー数があったようですが、『食戟のソーマ』の方はそれに比べてかなり少なかったことに驚かされました。(約1/3・・・)(汗)
 料理漫画というジャンルというのもあったからかもしれませんが、やっぱり【食戟のソーマ】  華  【静止画MAD】 もしくは【食戟のソーマ】 Spider 【静止画MAD】に圧倒されちゃったのかなあ~。
 でも本当にこの2作品は秀逸極まりないですものね~!!堂々の優勝候補だと思います。

 これら2作品は(製作者は同じ方ですが)まず間違いなく一次審査は通るとして、他に私が注目している作品は【静止画MAD】 WILD FANG 修正版 【食戟のソーマ】です!
 この作品はとにかく超正統派!!といった感じ。
 『ソーマ』がアニメになったらこんな感じのオープニングになって欲しいと思ったぐらいです。
 技術は勿論のことながら、テンポも良いし、作風も少年漫画らしい熱さと真っ直ぐさに溢れ、何より音楽が作品の世界観にドぴったり!!
 よくまあこんなにもぴったり合う音楽を見つけたなあ~とつくづく驚かされました。
 ちなみにこの作品の製作者様は、【静止画MAD】 蒼穹の光 【食戟のソーマ】 というMAD作品もエントリーなされています。
 これも普通にCMとして用いられそうなぐらいのクォリティ!!ほんと感心&尊敬です。

 これらが、私が「もっと見てみたい!!」と思わされた作品ですね。
 注目の結果発表は17日。
 果たしてどの作品が選ばれるのでしょうか?
 楽しみです!! 


『食戟のソーマ』キャラ&料理人気投票+第56話感想

2014-02-09 23:50:00 | 食戟のソーマ

 自炊しているとさり気に悩まされる、毎日の食事のメニュー。
 今日も「夕飯何にしよう…」と思いながら、今回の『ソーマ』感想をパチポチ書いていました。
 と、ここでひらめきが☆
 偶然にも食材が揃っていたので、タクミのカレーパスタを真似てみることに。
 あ、勿論パスタやカレールーは市販品ですが(苦笑)。

 で、出来た品がコレ。

 

 言っときますが、焼きそばじゃないっすよ!(爆)

 ちょっとドキドキしながらも、いざ、食べてみることに。

 感想。

 ウマーーー

 カレーソースに粉チーズをたっぷり入れ、パスタと絡める前にじっくり火を通したのが正解だったようです。
 マイレシピに新たな加入となりました。



 さて、お待たせいたしました。
 「第一回キャラ&料理人気投票」と、第56話の感想です!

 

 週刊少年ジャンプ2014年10号掲載。
 掲載順第4位。
 第56話 【トスカーナの月】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本編へと入る前に、まずはお待ちかねの「キャラ&料理人気投票」の結果発表から!!
 今回も司会役はアリスが担当。
 ふう・・・、それにしても。
 内心ツッコミといい、仕草といい、全く同じになってる創真とえりな。
 ほんとウマが合わないけど気は合う二人です。

 
さて、肝心の結果はというと―――


 第1位:幸平創真
       すみれ印の唐揚げロール[幸平創真]

ダブル一位獲得おめでとうーーーーーーーーーー!!!!!
(\(≧▽≦)/)

 さっすが創真!!
 さっすが主人公!!
 その太陽のような笑顔だけで、もうお腹一杯です!!
 そして選ばれた料理も見事に、私も投票した「すみれ印の唐揚げロール」でまた嬉し!!
 これは本当に「食べてみたい」と思わされる品ですものね~!

 そんな快挙を遂げた幸平創真くん!
 これからも全力で応援していきまーーーす!!




 第2位:薙切えりな
      シュー・ファルシ[四宮小次郎]

 ・・・・・・・・・・組織票でも入ったか?(←コラ!!)
 
そんな屈折した考えになってしまうくらい、個人的にはこの高順位はいただけない・・・もとい、意外でした。
 あれほど高慢で見栄っ張りな振る舞いに加え、出番も少ないというのに・・・。
 まあ、えりなみたいな子は「大好き派」と「大嫌い派」に真っ二つに分かれるタイプでしょうからね。
 今回はそんな「大好き派」の支持を得られたということでしょう。
 さすがはもう1人のヒロインといったところです。
 ランクインした料理も、主人公の料理を差し置いての結果に。
 やはりこれは「マジカル☆キャベツ」の影響か!?(大笑)


 第3位:田所恵
      エッグベネディクト[薙切えりな]

 
個人的には、えりなに代わって2位に入って欲しかったのですがね。
 そんな恵が、よりによってえりなの料理に舌鼓を打っているのがまた、なんだかな~~~。
 ま、とにもかくにも堂々のベスト3入りおめでとう。



 第4位:タクミ・アルディーニ 
       シャリアピンステーキ丼[幸平創真]
      
 さすがは正当な創真のライバル!
 予想以上の高順位にランクインです。
 そんな彼と同順位となった料理が、狙ったかのように創真の品(笑)。
 その料理を手に、相変わらず創真への対抗心メラメラなタクミ。(そういえば、創真とタクミってまだお互いの料理の食べ比べはしてませんでしたね)
 ホント創真しか眼中にない子なんだから(笑)。



 第5位:四宮小次郎
      城一郎特製こってりラーメン[幸平城一郎]

 これが一番驚かされました。
 合宿編のゲストキャラ的存在だった四宮。
 そんな彼が堂々のベスト5!!
 勿論遠月卒業生陣の中では唯一のTOP10入りです。
 確かに彼は、最悪だった第一印象を劇的にひっくり返すという“附田マジック”に、最も強く掛かったキャラですからねえ~。
 特に、四宮の過去に共感できる年代の方からの支持を多く集めたと思われます。
 これほどの人気なら、本編でまた再登場となる可能性は充分ありそうですね。
 そんな四宮と組になった料理が、城一郎の特製こってりラーメンというのがまたなんとも(笑)。
 根は良い人なのに口は悪い四宮をも黙らせちゃってますよ☆
 確かにこの料理はアイデア提供者の森崎先生も自信作と仰っていましたし、これまでに登場した料理の中でも一番の品でしょうね。



 第6位:水戸郁魅
      虹のテリーヌ[田所恵]

 
やったね!中々の健闘振りです!
 一見不良っぽく振舞いながらも、本当は純情なお嬢様の郁魅ちゃん。テーブルマナーも様になってる感じですね~。
 「きれい・・・」と料理に見惚れているところも、女の子らしい繊細な感性が垣間見られて可愛らしいです。(^^)



 7位:薙切アリス
    鰆おにぎり茶漬け[幸平創真]

 個人的にはえりなよりも上位になると予想していたのですが、まさかの7位。
 えりなよりもよっぽど憎めない良いキャラしてるのですがね~。
 それでも6位の郁魅と、たった7票という僅差。
 次回は更に順位を上げてきそうな気配がします。
 それにしても北欧系ハーフなのに、なんでこんなにお茶漬け&お座敷が似合うんだか(笑)。
 さすがはマイペースっ子。



 8位:一色慧
    3種のおにぎり[田所恵]

 これは妥当な結果といったところでしょうね。
 まだまだその実力も、背景も明かされていない一色先輩。
 これからの動きが大いに気になるキャラクターの一人です。
 そして同順位の料理とのコラボは、まんま第14話のシチュエーションといった感じ☆



 9位:葉山アキラ
    炙りゲソのピーナッツバター和え[幸平創真]
 

  
 よりによって人一倍鼻のいい葉山に、人一倍強烈なこの料理。
 どう見ても狙ったとしか思えない(大笑)。
 新参者である葉山ですが、既存のキャラ達を抑えてのTOP10入り。 
 これは投票前の時期に、丁度彼の登場&活躍が重なったことも関係しているかな?
 それ以前に、タクミに次ぐ創真のライバルというのもあるでしょうけどもね。
 いやはや、それにしてもネタ票がこれほど票数を伸ばすとは。
 恐るべし主人公(笑)。
 個人的に2位と5位の人にも、この料理とコラボって欲しかった・・・(笑)。

       

 10位:伊武崎峻
      なんちゃってローストポーク[幸平創真]

 おお~!創真と恵以外での極星寮の1年生勢の中で、唯一のランクインとなりました!
 これもまた意外でしたね。
 出番もあまり多くはない上に、自己主張もしてこない子なのに。
 ですが、個性はしっかりしているキャラクターなので、それだけ安定したファンがついているということなのでしょう。
 でも、そんな彼に言いたいことがひとつだけ。
 もうちょっと料理への反応くださーい!(折角の創真の代表料理なのに・・・!)

 

 総評。
 順当といえば、極めて順当な結果となった、今回の人気投票。
 応募総数は8225票と、1万越えを予想していた私としては少なく思ってしまいました。
 次世代ジャンプ看板漫画として、かなり全面的にプッシュされているというのに。
 創真も出来ればダントツで1位!!になって欲しかったなあ~、なんて☆
 ま、これは超個人的な我が儘であって、堂々の1位獲得になんら不満は無いのですがね。

 なんとも上手い結果となったのが、料理の人気。
 一位以外は誰も本人の料理に被らなかったというのもありますが、4位と5位、そしてなんといっても9位のキャラとの組み合わせが(笑)。 

 各順位ごとの票差があまりなかったこと、特にベスト4以降は数票~数十票ほどの差しかなかったことから、この作品は全てのキャラクターにほぼ万遍無く人気があるということが窺えます。(^^)
 
6:4と男性キャラの方が女性キャラよりランクイン数が多かったのは作風から見て意外でしたが、それだけこの作品は女性読者もついていること、何より同性から見ても魅力ある男性キャラクターが多ということの裏付けだとも思います。

 フルカラーという超豪華仕様で発表された、第一回キャラ&料理人気投票。
 次回はさらにキャラ数も増えることですし、今回以上に投票数が増えてくれることに期待ですね。
 そして創真の連覇も期待しつつ、次回の開催を楽しみに待ちたいと思います!





 さて、それでは本編の感想に入りましょう!

 人気投票の続きということで、本編の始まりはカラーから。
 カードゲームに興じる幼き日のアルディーニ兄弟。
 季節はきっと夏から秋にかけてでしょうね。
 だってイサミ痩せてるもの(笑)。
 余裕ゼロな表情のタクミに、余裕で勝つイサミ。
 確かにタクミってポーカーフェイス出来なさそうだよね。ムキになればなるほど顔に出そう(苦笑)。
 悔しがって再び勝負を挑む兄に付き合ってあげる弟。
 そんな店の休業日。



 盛り上がるBブロック会場では、喜多が舌鼓でなく腹鼓を打って(笑)、ジビエカレーを称賛。
 って、吉野らの料理説明、ちゃんと設けられましたね!
 
ちょいと早とちりしちゃいましたか☆

 吉野のカレー料理は、鴨をふんだんに使ったジビエカレー。
 しかも鴨カツをのせて、カツカレー風に仕上げていました。
 でも・・・見た目的にはこれまでの中で一番インパクト無いな~と思ったり。(ゴメン吉野)
 ですがそれ以外の工夫もきちんと施されていた模様。
 鴨の臭みを和らげるのに、スパイスだけでなくオレンジを使ったとのこと。
 オレンジを持って話す吉野が、またえらく可愛い笑顔だことv
 そのままオレンジのイメージガールにでも抜擢されそう(笑)。

 そんな吉野の明るさを喜多も気に入ったようで、自分が主催している美食倶楽部に招待しちゃってます。
 第40話にて、榊と一緒に創真のコミュ力の高さを囁き合ってた吉野だけど、キミも充分高いじゃん☆
 喜多だけでなく安東も吉野の魅力に惹かれてしまったようですが・・・。
 頬を染める安東・・・キモイ・・・(汗)。


 吉野だけでなく、北条の料理もちゃんと説明が。
 カレー炒飯と思われていた北条の品。その完成名は「菠蘿�稀哩炒飯[ボォルオカリーチャーハン]」。
 ・・・マジで読めん。

 超難読な料理名はさておくとして(笑)、その料理はパイナップルを用いた、南国っぽさをも感じる華やかな料理でした。
 偶然にも、吉野と同じで果物がポイントの料理となってますね。
 パイナップルを同様に用いる「酢豚」の発想に通じる、中華料理の歴史をまた一歩前に進める程の品だったとのこと。

 そう語るおりえ嬢、随分と落ち着きのある、上品な大人の女性といった感じですね~。
 ホント登場する毎に魅力が増してると思います。
 「あの」なつめと本当に双子なの?と思えるぐらい(コラコラ)。


 現在の1位と2位は、新戸と北条。
 この結果を順当な所だと言い、観衆達はこの二人の予選通過は確定と思っています。
 ですが、北条は気にかかっていました。
 アンコウを見事に捌いていた、「あの子」のことを。


 
そしていよいよアルディーニ兄弟の出番が!
 先手はイサミ。
 彼の品はカルツォーネ!

 ピザ系の品と予想していましたが、まあ、当たらずとも遠からず、といったところかな?
 日本独自のアイデア料理であるカレーパンを、イタリア式に更にアレンジしたこの料理。う~ん、中々美味しそう~!

 そしていざ実食。

SPLASH!!!

 

 佐伯先生は新たな表現方法を開拓なされた模様です(笑)。

 
溢れ出るトマトのコク。
 その美味しさにおりえもプニキャラ化v

 なぜそれほどトマトの旨味が出ているのかというと、水を一切加えず、トマトの水分だけで作られていたからでした。
 
なるほど、確かにトマトはその90%以上が水分という野菜ですからね。
 それを利用したというわけですか。

 そしてピザ生地は、自家製の「ぶどう酵母」から作成。
 ここで「酵母」について少しだけ説明をば。
 酵母とは、主にパンを膨らませる元となる菌類。
 一般的なパン作りに使用されている「イースト菌」も、酵母の一種。
 店舗で売られているイーストは
パンに適した単種の微生物を工業的に純粋培養したもの。そのため扱いが割と簡単です。
 そして今回使われている「ぶどう酵母」というのは、ブドウから作られた「天然酵母」。
 天然酵母とは果実や穀物に付いている野生の酵母であり、単一種であるイーストとは違って複数の種類の酵母菌が混在しているため、独自の風味や香りがパンに加わります。
 ただし、管理が難しく、手間と時間がかかるという欠点が。
 また、発酵力が弱くて不安定なため、パン作りに使うと失敗することも多く、慣れないと使いにくいです。


 審査員達から絶賛されるイサミのカルツォーネ。
 そんなイサミは選抜メンバーが発表された後、一人だけ故郷への帰省を遅らせ、日本で選抜に向けての対策に取り組んでいました。
 それにしてもここの回想のやり取り、どっちが兄だか分かりゃしないな(笑)。
 いつも一緒にいるのに、離れてでも選抜への取り組みに励むとは・・・。
 どうやら今回の選抜において、タクミに勝ちたいというイサミの意気込みは本当に本気なようですね。
 「今度こそ―――」
 そう思うイサミ。
 その言葉の意味とは・・・?

 そして出された点数は87点!
 北条と同点となり、暫定2位となりました!


 さあ、そして続くはタクミ!
 イサミと同様にイタリアンのカレー料理を作った彼の品は、カレーパスタ!
 カレーソースを用いたナポリタンといった感じで、特に目立った特徴は見受けられない品でした。
 イサミのカルツォーネに比べて、見た目のインパクトは今一つだったものの…。

ド ク ン

 口に入れた瞬間、脳髄に響くような味のインパクトが!!
 
う~ん、リアクションとしては、SPLASH!!!より弱いな・・・(爆)。

 鼻腔をくすぐる素晴らしいカレーソースがフィットチーネのパスタによく絡み、隠し味に用いられた「たまり醤油」が、濃厚な旨味と甘い芳醇さを付加。

 フェンネルは第52話感想で、カルダモンは第55話感想で説明していますが、今回は「グリーンカルダモン」について補足をば。
 カルダモンにはグリーンカルダモン、ブラウンカルダモン等数種類あり、一般的に広く使われているのがグリーンカルダモンです。
 ブラウンカルダモンはグリーンカルダモンより一回り大きく、体を温める効果があるとされていますが、一方のグリーンカルダモンは体を冷やす効果があるとされています。
 ちなみにブラウンカルダモンはグリーンカルダモンとは見た目も味も風味も異なる別種のカルダモンであるため、グリーンカルダモンの代用として使うことは出来ません。 

 しかもそれだけではなく、チーズのまろやかな風味も存在していました。
 ですが、チーズなど影も形も見当たらないのに何故・・・?
 その答えはパスタにあり。
 なんと三層構造となっており、外側の層にはターメリック、そして真ん中の層にパルメザンチーズが練り込んであったのでした!
 三層構造の麺や生地というのは料理漫画ではさほど珍しくない工夫ですが、改めて見ると「おお・・・!」と思わされますね~。

 今回はスパイスだけでなく、チーズの種類についてもだいぶ出てきましたね。
 一応その特色や違いを述べさせて頂きます。

 

  • モッツァレラチーズ・・・熟成させない、フレッシュタイプのチーズで、味や香りにクセが無くほのかに甘い。弾力のある歯ごたえが特徴。
                  店舗では大抵、水と一緒に包装されている、丸く白い物体がそれである。
                  生で食べられるほか、ピザやパスタ、グラタンなど幅広い料理に使用されている。
                  生のモッツァレラチーズのスライスとトマトのスライスに、バジルとオリーブオイルを添えた「カプレーゼ」はイタリアの定番料理である。
  • パルメザンチーズ・・・チーズの中でもっとも硬い、ハードタイプのチーズ。
                  塊のままでは硬すぎるため、大体すりおろして使われる。いわゆる粉チーズ。
                  「パルメザン」とは「パルミジャーノ」の英訳であり、一般的には「パルミジャーノ・レッジャーノ風のチーズ」の意味で用いられている。
                  本物の「パルミジャーノ・レッジャーノ」はイタリアチーズの王様と呼ばれ、このチーズを担保に銀行からお金を借りることもできるとのこと。
                  熟成期間は通常2年以上を要する。熟成期間が長いものほど価値が上がり、4年以上のものになると最高級品と認定される。
                  非常に風味豊かな味わいを持ち、イタリアン食材との相性がとても良い。
                  そのままでも食べられるが、サラダやパスタ、煮込み料理などにもよく合う。
  • クリームチーズ・・・生クリームまたはクリームと牛乳の混合物から製造される、フレッシュタイプのチーズ。
                柔らかな酸味となめらかな舌触りが特徴で、チーズの中では脂肪分が高く、逆にタンパク質が少ない。
                パンに塗って食べたり、チーズケーキの主な材料として利用される。また、サラダのトッピングや付け合せに用いられることも。

 クリームチーズに醤油を漬け込む手法はよく知られている、と安東は述べてますが…。
 悪いけど初めて聞いたよ(爆)。

 
イタリアンと和食という、カレー料理という器の中での新たな邂逅。
 そんなタクミもまた、味の地平を斬り拓く者・・・!
 
ということで、侍コスプレなタクミです。
 う~ん、似合わないとは言わないけど・・・うむむむ・・・。
 むしろ創真でこのコスプレを見たかった・・・(ボソ)。



 審査員達の絶賛と、観衆達からの歓声を浴びるタクミ。
 そんなタクミの一方で、イサミは思い返していました。
 実家である「トラットリア・アルディーニ」で客に料理を振る舞っていた頃を―――


 一歩だけ、イサミより料理の腕が上だったタクミ。
 店でもタクミの品を贔屓にするお客の方が多く、そんな様子にイサミは対抗意識を。
 普段はのんびり屋で穏やかなイサミにも、そういう自己顕示欲や劣等感というものがあったのでしたか。
 創真もそうであるように、やはり父親や兄というものは、身近なだけにどうしても自分との比較対象になってしまうものですからね・・・。

 自分だってやれる。そんな思いから、完成された料理に勝手に手を加えてしまったイサミ。
 結果、父親から厳しく叱咤されてしまいました。(ああ、四宮のルセットの件がフラッシュバック・・・!)
 落ち込むイサミ。

 イサミ、泣かないで・・・!

 嫌いじゃないキャラが泣く姿は、やはり見ていて辛いです。

 イサミが料理に手を加えてしまったのは、ただ見直してもらいたかっただけではなく、タクミのお荷物になりたくなかったから。
 兄と対等な立場でいたかったのですね。

 そんなイサミに、タクミが口にしたのは、半月の名を持つ包丁メッザルーナ。
 欠けたものが二つ合わさったとき、完全なものが生まれる。
 それと同じように、アルディーニは自分達二人が揃ってこそだと。

 イサミが持ってないものをタクミは持っていて、それと同じくタクミが持っていないものをイサミは持っている。
 イサミが成長する分だけ、自分も負けずに成長していく。
 そうして互いに切磋琢磨していけば、自分達の店はイタリアで一番の店になると・・・!
 タクミにとって、イサミは微塵も「お荷物」なんかではありませんでした。

 
日が明け、開店となる「トラットリア・アルディーニ」。
 そんなタクミとイサミが迎える店には、今日も二人の料理を求めて多くのお客が訪れるのでした―――

 見事な構成ですね。

 冒頭での、店の休業日という、「料理人」でない時は負けず嫌いで直情的で分かりやすい性格な子。
 だけど、開店してからの「料理人」としての彼は、真っ直ぐでしっかりとした考えと誇りを持つ人。
 そんなイサミの兄、タクミ。


 タクミの点数は、90点!!
 おお~!
 さすがは創真のライバル!!
 90点台の壁にくい込みましたね!!

 「今日も追いつけなかったかぁ」
 そう呟くイサミの表情は、とても穏やかでした。(^^)



 アルディーニ兄弟の審査も終わり、Bブロックもいよいよ大詰め。
 そしていよいよ「彼女」の出番が回ってきました。
 今回の優勝候補筆頭であるアリスが!

 自分の進行を無視して料理を出しちゃってるアリスに怒る川島麗。
 でも、ギリギリな川島は正直余計に思えました。
 勝手に出しとるな川島だけで、彼女のブラックさは充分伝わると思います。

 出されたアリスの品に、驚愕する審査員達。
 果たして彼女のカレー料理とは一体?



 


 

  

 今回はアルディーニ兄弟の絆、特にイサミの目線からのタクミの姿が描かれていました。
 普段は直情的なタクミの面倒を見ているイサミといった関係の二人。
 ですが、根元では逆にタクミがイサミを引っ張り、そんなタクミをイサミは心から尊敬していたのですね。
 
 アルディーニ兄弟が多用している包丁メッザルーナにも、そんな由縁があったとは。
 まさに二人の絆の象徴ともいえる物なのですね。
 肉親を目標としているといえば、創真と城一郎の関係が真っ先に思い浮かびますが、タクミに対するイサミの気持ちはそれとはまた違うものですね。
 追いつきたいという気持ちはしかとあるものの、それと同時に、ずっと追いかけるべき目標でいてもらいたい。イサミにとって、タクミはそんな存在なのだと思います。
 そしてタクミも、これからもずっとイサミの目標であり続けるために、前に進み続けるのでしょうね。
  

 やはり、タクミはなんだかんだあっても“兄”なのだなあ、と感じさせられた、良いエピソードでした。


 そんなアルディーニ兄弟は料理の方でも、とても面白い特徴を醸し出してくれていました。
 イサミはカルツォーネ、タクミはパスタと、どちらもイタリア料理の代表的な品を出してきましたが、ポイントとなる食材もトマトにチーズと、これまたイタリア料理を象徴する食材を使用。
 インドの代表料理であるカレー、それに日本料理とイタリアン。
 それら3か国の特色が融合された、とても見事かつ美味しそうな料理でした!



 
さて、タクミが北条を上回る得点を出した今回。
 Bブロックにおける本選出場者、決まりましたね。
 
いや、まだ早いといえばそうなんですけども。
 だってあと残りはアリスと恵とくれば、もう決まったも同然なのでは。
 アリスの実力はもう折り紙つきですし、恵もここ最近の躍進がありますし、「おちこぼれ」というレッテルを消し去る上でも、ここはやはり本選出場は決めなければ。
 まあ、今の時点の恵では、ぎりぎり4位に滑り込むといった感じになりそうですがね。
 恵が本選出場となった場合、北条は敗北という形になりますが、果たして彼女はどういう反応に出るのでしょうか。
 敵対心剥き出しになってしまうのか、それとも恵の実力を認め、気持ちのいいライバル関係になってくれるのか、それとも・・・?

 どのみち次回で、Bブロックは完全に決着がつく模様。
 果たして、アリス、そして恵はどんなカレー料理を出してくるのでしょう?
 恵はアンコウを用いた料理で、アリスはジャガイモやパイ生地を使った料理のようですが…。

 審査員達の様子から、またもや奇抜な品を作ったと見られるアリス。
 案外「カレーにはリンゴとハチミツ」という発想から、見た目がアップルパイとかいう品だったりして(笑)。