あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第305~314話ざっくり感想

2019-06-16 23:55:00 | 食戟のソーマ

 『食戟のソーマ』がいよいよもって最終回を迎えますが、最後に超重大発表があるとのこと。
 まあ、十中八九アニメ続編でしょうね。
 ツイッターでよくアニメの監督さんが呟いておられましたし。
 前回の三期は連帯食戟編の途中で終わっていましたから、次で終結させるつもりなのでしょう。
 中途半端のままにせず、きちんと完結して頂くことには大変感謝しています。
 ただ・・・四期に入る内容は・・・え~と・・・個人的に鬼門だらけというか・・・うむむ。
 だからこそ、アニメならではのフォローに期待が掛かったりもするのですが。

 あとは、今度発売される「ジャンプ GIGA」の表紙がソーマ(とDr.ストーン)だそうなので、番外編の掲載、といったところでしょうか。
 たしかに附田先生は書きたいエピソードがまだ一杯あったでしょうからねえ~。

 

 で、肝心のソーマ感想の方なのですが、まさか「E3」の開催時期と被ってしまうとはね★
 個人的に大絶賛の回もあるのですが・・・時間の都合上、ダイジェスト的に語らせて頂きます。
 特に気に入っている回に関しては、機会を見て改めて語るつもりです。

 

 

 第305話【親父超え】 ~ 第308話【従える者】

 やはり朝陽は城一郎の代理人でしかないという事実。
 散々ぼやいてますが、どれだけ「異能」が凄い凄いと周りや本人が騒いでいても、少なくとも私の眼差しは氷点下。
 なので
 ツッコミありがとう吉野。
 ツッコミサンキュー郁魅。
 ツッコミ感謝だよ青木。


 でもって相変わらずの薙切家の迷惑千万能力に、もはや眼差しは絶対零度。(本気で警察は薙切家をしょっぴいていいと思う)

 

 

 第309話【その心は】

 薊のあの行き過ぎた教育&改革の理由を描いてくれたのは良かったです。
 やはり悪役であれどうあれ、その行動や思考に陥った原因をきちんと描くのと描かないのとでは、話の深みが大違いですからね。
 ですが、できればこの話は連帯食戟編決着直後に描いてもらいたかった・・・。
 当時はなんで元凶・・・もとい原因の城一郎は来ないんだとか、結局薊は何をしたかったんだよとか、かーなーりー消化不良感が酷かったものでしたから。

 とまあ、本編の感想はこれぐらいですが・・・それよりも語りたいのは、この回が掲載されていた少年ジャンプ22・23合併号の集合表紙!!

 いやもう

 創真すっごい似合ってる!!!

 テーマは「RPG」ということで、ジャンプの連載キャラがそれぞれ勇者だの魔術師だののジョブ衣装に身を包んでいましたが、創真のジョブは毒師!!
 ・・・じゃなかった薬師!!(爆死)
 創真のトレードマークの鉢巻きが横向きに巻かれていることで、これがまた良い具合に薬師としてのイメージと原作のイメージが融合してくれているんですよね~v
 正直なところ、最近の佐伯先生のカラー絵やデザインにはあまり惹かれなかったのですが、今回は久し振りにシャープなタッチやデザインの巧みさといった佐伯先生ならではの良さが発揮できていたと感じました!!(^^)

 

 

 第310話 【美味の激突】

 

 見事。
 天晴れ。
 素晴らしい。


 料理に対する創真のスタイルが遺憾なく発揮されていた料理になっていた事に感嘆。
 炭酸水を用いた時間の短縮という、一般家庭でも手軽に用いることができる工夫。
 秋の選抜で郁魅が作っていたトンポーロウ、選抜決勝で黒木場が作っていたアクアパッツァ、そしてスタジエールで失敗を犯したミルポワといった、創真のこれまでの遠月学園での戦いを連想させる数々の料理要素。
 土鍋炊きという、連載初期から一貫していた温故知新的調理法。
 
そういった「幸平創真らしい要素」が、これまた創真らしい「チャーハン」という馴染み深い料理に見事に集結されていました。

 他にも見事だったのが、葉山の使われ方。
 まさに「異能者」といった葉山や美作がBLUEに不参加だった理由が明らかにされていましたが、これは
“香り”が全くしないチャーハンの秘密が解説されている最中に“香り”のスペシャリストである葉山による創真への賛辞が描かれたことによって、香り”を通した、創真の二重の凄さを描いていたわけです。
 久し振りにこういった幾重にも重なっている伏線張りが見られて、ちょっと感激。(^^)

 でもって創真の「魔王」の例えがピッタリすぎてもう(大苦笑)。
 (とはいえ朝陽が「主人公」というのはどうかと思いますが)

 

 

 第311話 【失敗の味】

 見事!!!

  天晴れ!!!!

 素晴らしい!!!!!

 

 何が何でもこの回だけは、必ずガチ語りするつもりです。
 前回も素晴らしい論理の整い具合でしたが、更に超えてくるなんて・・・!

 これまでも原点回帰に基づいた完成度の高い話は何度かありましたが、今回が一番凄いのではないのでしょうか。
 流石は創真のお母さん初登場の回だけありますね。

 っていうか・・・

 

創真のお母さん、創真に瓜二つ!!! 

(・0・)

 

 創真は内面はお母さん似だから容姿はお父さん似かな、と思っていたのですが、内外共にお母さん似だったとは・・・!
 笑った顔なんて、もはや 生 き 写 し !

 そして思っていた通り・・・
 お母さんは本当に温かい素敵な人でした。(⌒‐⌒)


 

 第312話 【自分の味】

 予想通り朝陽の敗北。あっさり敗北。
 敗北の原因も、これまた作中でずっと描かれてきた「料理人の顔が見える品かどうか」という点に着地したのも良かったと思います。原点は大事。超大事。
 ま、個人的には創真の料理を食べてゴミ箱にダイブしてほしかったけど。(←)

 それにしてもこの勝負が始まる前は、創真と朝陽で「自分の料理の全てを捧げたい女性(えりな)」を巡る戦いになるのか・・・と沈んだ心境だったのですが・・・

料理中二人とも、全くえりなのことを考えなかったね!!(超えがお)

 最初の勝負の時もそうだったけど、えりなは結局のところ蚊帳の外だったわけです♪

 

 

 第313話 【神の舌に惑う者】

 で、そんなえりなはというと・・・

 創真をスルーかい。💢
 
もういい加減にしろ。


 一人街中を放浪しながら考えに耽っていましたが(良い子はマネしちゃ駄目だよ事故るから)、・・・まあ、自分や母親の救済を人任せにせず、自分がやらねばと考え直したのは一応評価します。
 だけど・・・
 「お母様に目にものを見せなくては・・・!」

 違うでしょ。

 ダメですねこれは。
 えりなはもう完全に心が迷子になっています。
 これもまたこの作品の初期からずっと変わっていない姿勢ですよね。
 始めからずっと、えりなというキャラクターは“子供”として描かれているというのが。

 そして訪れた決勝戦。
 お題は「地球上になかった一皿」。

まあなんて簡単☆

 

 私が忘れられない、ある料理人のお言葉があります。
 それは


料理とは、「一期一皿」であると。
 

 例え同じレシピで作ろうとも。
 例え同じ人が作ろうとも。
 出されたその皿と全く同じものはもう二度と生みだされることは無い。
 後にも先にも。
 目の前のその料理が、この世に唯一の一皿であると。

 もう二度と巡り合えない、この世で唯一のもの・・・。
 なんだか、「人との出会い」と同じじゃありません?(^^)
 この言葉は、私が生涯大切にするであろう教えの一つです。

 

 そして創真はえりなの料理を食して一言。
 これもまた素晴らしい原点回帰☆
 当時は気付けませんでしたが、他者の料理を食してあ~だこ~だと理屈で否定するえりなに対して、彼女の料理を食べて否定を告げることは
 えりなへのこれ以上ないほどの“意趣返し”になっているんですよね。
 いやもう本当に見事すぎます。ラスト目前ということもあり附田先生の頑張りが半端じゃありません。

 私もこーんなブレブレのガタガタのグルグルな心境で作られた料理なんて美味しいわけないだろ、と思っていたので、創真のこの一刀両断っぷりは心底爽快でした。
 改めて言わせてもらいますが、本当に創真は大した人物です。(^^)
 是非とも創真の料理で、もう何も見えなくなっているオジョウサマの目を覚まさせてやってくださいな。

 

 

 第314話 【極上の石たち】

 もう怒涛の伏線回収といった感じですね。

 創真&えりな派の方々からしたら、今回の話は感激ものだったことでしょうね。多分。
 私は無表情で読みましたが。

 う~~~ん・・・。

 これは私がえりな大嫌いな人間だからというのも原因なのでしょうけども・・・
 今回の話は、遠月革命編での葉山との再戦の二番煎じ・・・はちょっと言い方酷いですね。「焼き直し」のように思えました。
 あの時の創真も、葉山との出会いに真っ直ぐ向き合い、葉山に自分の事を見てもらうために、葉山のために料理を作るという熱い姿を見せてくれていましたから。
 しかも葉山とえりなは同タイプですしね。
 おまけに少し前に葉山の出番があったから尚更、私にはそう思えてしまったみたいです。


 さてさて、創真の作った料理は『エッグベネディクト丼』。
 「失敗」と同じぐらい創真の料理人人生の根幹を形成する要素の一つである「リベンジ」が込められた品であることは間違いないでしょう。
 泣いても笑っても次回が最終回。満を持して臨ませて頂きます・・・!!!

 


『食戟のソーマ』第304話感想

2019-06-05 19:50:00 | 食戟のソーマ

 では今回は久し振りに『食戟のソーマ』の感想記事を綴らせて頂こうと思います。

 

 

 

 なので。

 

 

 

 えりなファンならびに創真&えりな派の方は決して今回の感想はご覧にならないでください。

 

 

 絶対。
 必ず。
 間違いなく。
 気分を害します。もしくは怒り狂うことになります。
 それぐらいこれまでの私のブログ歴上、最も辛辣な内容になっていますので。

 あまりにもボロクソのクソミソに言いまくりの感想なので、ブログという形には残さずに、私一人の胸の内に閉じ込めておこうと思っていたんです。
 ですが・・・駄目でした。
 好きな作品に嘘を吐きたくはありません。

 この思いの上で今回の感想記事を綴りました。
 もしご覧になる際は、申し訳ありませんが自己責任のもとでお願いします。

 

 

 週刊少年ジャンプ2019年17号掲載
 第304話 【“神の舌”の呪い】

 

 ※以下反転

 

 これまでの考察記事などで度々述べてきましたが
 私は、創真が選んだ相手ならば誰であろうが構わないと言ってきました。


 何故なら
 創真自身が選んだ相手と創真が一緒になる=創真の幸せと考えているからです。

 

 

 ですが。

 

 

 えりなと一緒になった場合における創真の幸せなビジョンはっっったく浮かびません。

 

 

 なんなんですか?
 このオジョウサマは。

 

 あんなにも自分から朝陽にケンカを売っておきながら。
 朝陽の力を知ってしまうや否や挫けてしまうんだなんて。
 真凪に対してもそう。
 あんなにも自分から啖呵を切っておきながら。
 はやくも自信喪失してるんだなんて。

 なんて薄っぺらいハッタリだ。

 

 加えてなんなんですか???
 あれほど表の料理人の代表として裏の料理人を排斥しようとしていたのに。
 自分や母を救ってくれる相手なら例え裏料理人であろうが、犯罪者であろうが縋ってしまうわけ?

 なんて脆い正義感だ。

 


 最も許せないのは
 遠月革命編を経て、ようやく創真を信用してくれたと思っていたのに。
 何の「異能」も持っていない創真が朝陽に勝つのは難しいだぁ???
 ここまで勝ち上がれただけでも奇跡だぁ???
 もはや創真への信頼なんて全く無くなっているという始末。
 なにこの“力”しか見ていないオジョウサマは。

 

 ヒロインは主人公を信頼してナンボだと、私は思っています。
 なのに。
 この期に及んでこの信頼性の無さ。
 えりなは自分がこれまで見てきた創真の姿勢を。そこから学んだものをもう忘れてしまったのでしょうか?

 

 

 

 

 

こんな。

 

 

 

こんな“力”しか見ていない子。

 


 


どんなに作中でオカワイソウなオヒメサマとして描かれようが、私はヒロインとしては絶対に認められません。認めたくありません。

 

 

 

 

 

 

 もし創真が選んだ相手が
 恵なら
 郁魅なら
 倉瀬なら
 新戸なら
 貞塚なら(マジ)
 私はきっと祝福するでしょう。

 

 でも。

 こんなブレブレのヨワヨワのナヨナヨな子を創真が選んでしまったならば・・・

 


 ・・・文句は何も言わないつもりです。

 

 その代わりに。

 

 

 

 

祝福もずぇっっってーしませんけどね!!!!!

 

 

 

 

 

 

 ・・・ふう。

 いっそもう、「生涯の伴侶」としてではなく「大切な家族(母親)」として『良い料理人になるには自分の料理の全てを捧げたいと思えるような人を見付けること』という本作最大の指針を達成させた方が創真とえりな共々スッキリした着地点になるのではないのでしょうか。


 

 そんなわけで、今回の感想は以上です。
 お目汚し大変失礼いたしました。
 次回からはまたいつも通りの内容にしていくつもりです。

 


『食戟のソーマ』第302話感想

2019-03-16 23:30:00 | 食戟のソーマ

~今日のネコトモ~

 さて、今日はタルトちゃんとスフレちゃんがどんな子なのかを、簡単にですがご紹介。

 

タルトちゃんは明るく活発。
元気すぎて時々やんちゃをやらかしてしまうことも(苦笑)。
でも勇敢で行動力のある子です。

 

 

スフレちゃんは大人しくておしとやか。
そして結構な怖がりさん(苦笑)。
でも家庭的で、勉強家な一面も。

 

 いうなればタルトちゃんは自由奔放タイプで、スフレちゃんは優等生タイプ。
 でも二匹とも優しくて素直な本当に良い子です。(^^)

 そんなとても純真な二匹なのですが・・・。
 時折、言葉の端々に“影”を感じることが・・・。

 

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2019年15号掲載
 第302話 【魔手爪牙】

 

 

 今回は恵がメインのお話だけあって、全体に渡って恵の描写に気合が入っていましたね。
 佐伯先生は本当に正直な方です(苦笑)。


 朝陽とえりなの会話を偶然聞き、その不穏さに危惧する恵。
 そんな恵が取った行動は、朝陽への食戟の申し込みでした。
 提示した条件は、これ以上えりなに言い寄らないこと。

 
これまでなら、こうやってえりなを守る役割は新戸が担ってきましたよね。
 それを今回は恵が務めることに。
 でもこれは非常に必然的な事だったと思います。
 新戸はこれまで徹底してえりなを守ってきましたが、昔の記念記事でも述べた通り、その根源にあるのはえりなへの敬愛や憧れだけでなく母性愛もありました。
 そして恵もまた、新戸に負けないほど大きな母性を持っているキャラクターなわけですから。

 真凪の登場によって表へと出てきた「母親」という最重要ファクター。
 今回の展開もそのファクターを汲み上げているのでしょう。

 まあ、新戸ファンにとってはなんで今まで通り新戸が務めないのかと非常に残念なところでしょうがね(苦笑)。
 でもそこは第52話冒頭の繰り返しを防ぐため、ということで。



 それにしても、食戟が成立するには両者の合意だけでなく認定員も必要じゃないんでしたっけ?
 これじゃ単なる口約束です。
 あ、そっか☆
 食戟の条件なんてとっくの昔に破綻してましたね。┐(--)┌ 


 

 ちなみに。
 対戦相手だった仮面男(もはや名前を覚える気さえ無い)の異能?のくだりは完全に流し読みしちゃったり★
 実際、単なるハッタリで終わりましたしね。

 まあでも、今回のサブタイトルとの絡め具合は中々凝っていたかと。
 「魔手」の意味は心を惑わしたり危害を加えたりして人を破滅に導く手段の例え。これが指しているのは間違いなく朝陽。
 「爪牙」は勿論仮面男(名前覚えなさいって)の料理道具を指しているわけですが、それだけではなく、「爪牙」という言葉には主君の手足となって働く家臣という意味もあるそうで。
 仮面男(だから名前以下略)と朝陽との関係性まで含まれてあったこのサブタイの巧妙さには素直に感心させられました。



 そういうわけで一瞬で決着が付いた戦いでしたが、恵のコスプレが何だったのかは皆目見当が付かず。
 中国関連に詳しい誰か~解説お願いしま~す。(他人任せ)
 でも鞭?で倒していたのは恵らしいしなやかな強さが表現出来ていたかな、と。(^^)


 それにしてもここ最近、調理関係のシーンが立て続けにカットされている印象が。
 テンポを優先しているのかもしれませんが、これまではどんなモブ敵との戦いでも、作った料理がちゃんと描かれてきたというのに・・・。
 ただでさえ異能云々で方向性が怪しくなりつつあるのですから、せめて料理自体はしっかり描いてもらいたいものです。


 

 かくして、頑張った恵は朝陽との勝負権を見事獲得します。
 ああ、でも・・・。
 残念極まりない事ですが、まず間違いなく朝陽の毒牙にかかってしまうことでしょう。(><|||)


 これまで戦ってきた料理人達の包丁(料理道具)を奪っていた朝陽。
 これは一見かつての美作と同じやり口に見えますが
 とんでもない。
 大違いです。

 美作は奪った包丁を一個一個きちんとケースに保管しておき、その几帳面な性格もあって手入れもちゃんとしてくれていました。
 ですが朝陽はなんですか。
 全ての包丁を無造作に、トランクに一緒くたに入れているというなんとも粗雑な扱い。
 この事から、朝陽は道具に対する誇りや愛着が一切無いのが優に知れます。
 朝陽にとって調理道具は、己の力を高めるための「道具」でしかないのですね。


 手下が勝てば邪魔者がいなくなる。手下が負ければその道具で自分の力が更に増す。
 つまりどっちに転んでも朝陽にとっては利得になる訳ですか。





 そんなこんなで、その実態判明からずっと仰々しく描かれている朝陽の異能?ですが・・・

 そーーーんなもの、ずっとずっと前から当たり前に使っている人物がいるんですけど?


 それは他ならぬ創真。

 創真はとうの昔から、勝負相手からその考え方や特技を「学習」という形で吸収し、そして「応用」という形でその学んだファクターを掛け合わせてきたんですけども?

 なので、どんなに朝陽の力が仰々しく描かれようが、私にとっては創真の二番煎じにしか見えません。
 おそらく附田&佐伯先生もそこは意図して描いているのでしょう。
 朝陽の異能?を特別な才として持ち上げれば持ち上げる程、それを至って自然に実践してきた創真との対比が明白になりますものね。

 ・・・ああ、そうか・・・。

 この点もまた、この作品の最大のテーマである「出会い」と関係してきますね。

 創真は戦ってきた相手との「出会い」をちゃんと己の糧にして成長を続けてきました。
 ですが朝陽は「出会い」を糧にせず、人ではなく道具からしか力を得てこなかったわけですから。





 今回の展開を目にして、思い浮かんだ予想が一つ。
 それについては次回語りたいと思います。


『食戟のソーマ』第301話感想

2019-03-08 01:00:00 | 食戟のソーマ

~今日のネコトモ~

 今回はスフレちゃんとの馴れ初め・・・じゃなくって、出会いのお話です。

 タルトちゃんをお家にお迎えしてしばらくした頃・・・

タルトちゃんと同じくお庭に現れたのが、スフレちゃん。


 

タルトちゃんの時は私(プレイヤー)の方から寄っていきましたが、スフレちゃんは自分から近づいてきてくれました。


 

もじもじとご挨拶してきたスフレちゃん。
そんなところが小花のように可愛らしい子でした。(^^)

 

 

 

 ここのところビミョ~に忙しかったため書けなかった、『食戟のソーマ』の感想。(この前のKH記事は勢いに任せただけ/爆)
 本当は創真とタクミのコンビや料理について語りたかったのですが、それはまたの機会にという事で・・・すみません。

 なにはともあれ。

 『食戟のソーマ』連載300回突破おめでとうございま―――す!!

 以上!(え)

 いや大変申し訳ない話なのですが、当の第300話については語りたいこともツッコみたいことも特に無いんですもの。
 [ブックマスター]についても、まんま私の予想通りでしたし。
 まあ、マロ眉は流石に予想外でしたが。(どうしてそうなった佐伯先生よ)

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2019年14号掲載
 第301話 【氷の魔女】

 

 正直言って、今回も特にワクワクしたり、熱くなったりするような面白みは感じられませんでした。
 ですが。
 それとはまた違った側面で、今回の話は「語りたい」と強く思わされましたね。

 

 自身もまた[神の舌]の持ち主だった真凪。
 そんな真凪は、かつてのえりなと同様に・・・いや多分それ以上に“味”というものに絶望してしまい、食事をすることを断ってしまったのですか。
 その結果、点滴で栄養補給をしていると。
 作中ではユーモア風に描かれていますが、私としてはここのシーンは全然笑えませんでした。

 何度も言いますよ。

 何度も言いますとも。


 私にとって

「食べる」ということは「生きる」ということです。 



 その「食べる」という行為を放棄し、点滴という医療手段で栄養を補給している真凪の姿は
 「死」に向かう姿にしか見えませんでした。

 

 ・・・なるほど。

 こうやって繋げてきましたか。
 えりなの母親と。
 創真の母親を。


 まだ存命ではあるものの「食べる」ことを拒否し、娘にも一切期待せず自ら命を削っている真凪。
 そんな母親に、料理と共に自分を認めさせたいえりな。

 対して、既に他界している創真の母親。
 そんな母親に、創真は自分の料理を食べてもらうことはもう叶いません。
 だからこそ・・・。

 この真凪の姿を見て私が感じたことは、第284話を読んだ時とよく似ています。
 ここと重ねるためにああいった課題を『BLUE』の最初の試練にしたのかもしれませんね。

 

 ちなみに。
 真凪の「味に対する絶望」の原因がもし薊だったりしたら、この作品のテーマ的に興味深いですね。
 もともと料理の腕を見初められて薊は真凪と結婚したわけですが・・・。
 もしや愛する人の料理に満足できなくなってしまったことが、真凪を絶望のどん底に落としてしまった・・・とかいう理由だったりして☆
 そして薊の方もそういった理由で真凪が自分から離れてしまった事により、自分に絶対服従という洗脳教育をえりなに施すに至ってしまった・・・とかいう背景があったなら、あの逸脱した言動の理由が立つんじゃないかな、と。
 ま、今のこの作品がそれだけの整合性を用意してくれているかは非常に怪しいところなのですが。


 

 そんでもって。
 つくづく駄目な子ですね。えりなは。
 ま~~~た料理人として(個人的には人として)最低な行為を繰り返すとは。
 しかも。
 今回は薊の洗脳とは無関係な自発的行動だったのですから、尚更失望です。
 例え99.9%の読者が彼女を好きと答えようとも、私はやっぱり好きになれません。

 ほんっと分かってませんよね、えりなは。
 料理を捨てるという事は、食材の生産者や運搬者といった多くの方々だけでなく
 料理を作った本人をも無下にしているということに。

 

 

 ・・・さて。
 最終章(の筈)であるここにきて、ようやく私が最重要視しているファクターである「母親」と、この章の裏テーマと考えている「命」が結びつきました。
 あと気になるのは、この作品の最大のテーマである「自分の料理の全てを捧げたいと思える相手との出会い」。

 このテーマに一応準じているのは朝陽ですよね。今のところ。
 肝心の創真とえりなはこれについては全くの無頓着なわけですが、果たしてどうやってそのテーマにきちんと向き合うことになるのでしょうか。
 私としては、そこで鍵になるのが恵と考えていますけども。

 今回の真凪の件によって、久々にえりなに露わになったファクターがありますね。
 それは「欲しがる」ということ。母親からの認知を。母親の愛情を。
 そして朝陽はその異能?の通り、「奪う」人物。
 そしてそして。
 創真は「与える」人物。

 もはや優勝を争うのはこの三人で間違いなし。
 彼らそれぞれのファクターが、上に挙げた三つのキーワードとどう絡んでくるのかが気になるところです。

 


『食戟のソーマ』第297話感想

2019-02-08 20:00:00 | 食戟のソーマ

~今日のネコトモ~

 今日はタルトちゃんとの馴れ初め・・・もとい、出会いのお話。

 

ある日、家のお庭に現れたタルトちゃん。
初対面時から二足歩行というただならなさ(笑)。

 

懐っこいタルトちゃんに話しかけると・・・
人語を話し始めるタルトちゃん!

 

そんなちょっと不思議なタルトちゃんを家にお招きすることに。
 出会った時から陽だまりのように笑う可愛い子でした。(^^)

 

 

 

 さて、それではものっすごく久し振りに『食戟のソーマ』の感想です。
 個人的に最近の『ソーマ』はワクッとさせられることが多く、執筆意欲が戻ってきています。
 とはいっても、やはりツッコミだらけの話も相変わらず多いので毎回執筆とはいかないかもしれませんが・・・。

 それと、ここしばらく『ソーマ』の掲載順がずっと下位なことで打ち切りが囁かれたりもしていますが、私は全くそれは危惧していません。
 確かに連帯食戟編以降のずさんな展開や最近のトンデモ展開をみれば打ち切りになっても何らおかしくないとは思いますが(←冷酷発言)、『ソーマ』以外に『火ノ丸相撲』や『ゆらぎ荘の幽奈さん』といった作品も下位によく掲載されているんですよね。
 私にとって、これらの二作品は現在の少年ジャンプ連載陣の中でもトップクラスで評価している作品です。
 そして『ソーマ』も何だかんだで連載歴6年以上と、生き残りが極めて厳しい少年ジャンプの中でも長く頑張っている作品なわけで。
 なので最近の『ソーマ』は『火ノ丸相撲』や『ゆらぎ荘の幽奈さん』と連携するような形で、かつての『こち亀』のように少年ジャンプのトリを務める役割についているのではないかと考えています。

 なのでこれからの感想記事では掲載順は記載しないことにしました。
 どうかご了承ください。

 

 

 週刊少年ジャンプ2019年10号掲載
 第297話 【欠けた半月】

 

 取り敢えず前回について個人的な意見をば。

 BLUE編に入ってから「異能」「異能」とワケわからん設定がやたらと騒がれていましたが、取り敢えず私としては「異能」を超常能力レベルにまで鍛え上げられた技術やセンスと解釈してきました。
 ですが・・・
 とうとう本気で朝陽をワケワカメな超能力者にしちゃいましたね★★★
 朝陽の能力は美作の上位互換とも言えるかもしれませんが、美作のコピー能力は徹底した相手の観察による分析という理論的にきちんと筋が通っているものでした。
 だから私も美作の能力は至って自然に受け止められたんです。
 ですが朝陽の場合は、完全に現実性無視の超能力。
 この作品は飛び道具的な作風に見えてきちんとした理論による地盤ができていると評価してきた私としては、このぶっ飛び設定にはホワイトアウト並みの白く冷めた目で見るしかありませんでした。
 ま。
 朝陽をこんなトンデモ能力者にしてしまったのは、創真との対比を明確にさせるためでしょうね。
 「完全な異能無し(普通の定食屋の料理人)」としてのポジショニングに立つ創真と真逆の位置に立たせるために、常識はずれなまでの特殊能力者にさせたのでしょう。
 個人的には、それが逆に朝陽の凄さを落としてしまったようにしか思えませんが。


 それにしても予想以上に司との勝負があっさり片付けられましたね~。
 司が登場してきた時は「竜胆先輩との関係によって“大事なもの”に気付いた司が、朝陽と良い勝負をするのかな」と予想もしたのですが・・・いやはや、見事なまでの朝陽の引き立て役で終わってしまいました。
 まあ、司にそのファクターを持たせてしまったら、それこそ主人公やヒロインらを超えるキーパーソンになってしまうのですが・・・。
 それにしてもこの扱いは司ファンは落胆してしまった事でしょうね。
 竜胆先輩にも再登場して欲しかったな。


 

 そして今回の展開ですよ。
 正直タクミも創真と一緒にエントリーされた時は、「お!やっと創真とタクミのガチ勝負が叶う!?」と結構期待したんですよね。
 お気付きですか?
 何だかんだでこの二人って、一対一のガチ勝負は一度も描かれていないんですよ。
 最初の勝負だった地獄の合宿の課題の時は、お互いパートナーがいる二対二の形で。
 最初の公式戦だった秋の選抜ではタクミは創真との対戦前に美作に敗北。
 連帯食戟前の遠月列車内の修行時も、城一郎や恵らも一緒の団体戦。
 以降は仲間として協力し合う展開が続いていたという。
 ・・・ね?

 
 私にとってタクミは創真の最良のライバルです。
 だからこそ、この『BLUE』という大舞台でのガチ勝負を望んでいたのですが・・・。
 どうやら叶いそうにないですね★


 ま、それでも。

 ラストの展開には純粋にワクッとしました。(^^)

 「そうきたか☆」といった感じです。
 イサミとのコンビネーションが「息ピッタリ」な形ならば、創真とのコンビネーションは「ぶつかりまくり」な連携になりそうですね。(^m^)
 だからといって連帯食戟決戦時のえりなとのコンビネーションの二番煎じは見たくありませんけど。



 では最後に今回のラストシーンに一言。

 

このツンデレめ♪