一日遅れでメリークリスマスです。
ちなみに昨日は38年ぶりとなる、クリスマスの満月だったとのこと。
仕事終わりにじっくりと眺めながら帰りました。
クリスマスの夜を煌々と照らす満月、とても綺麗でした。
いやはや、全然更新せずに誠に申し訳ありません。
更新できない間もゲーム『食戟のソーマ ~友情と絆の一皿~』の発売やら(買おうか真剣に悩み中)、『ジャンプフェスタ』の開催やら(案の定仕事で行けず仕舞いだったけど、アルディーニ兄弟&四宮の誕生日が明かされたという情報に驚愕&納得)、色々ブログ記事にうってつけの出来事が続々とあったのですが・・・。
う~ん、なんでかな~~~。
諸事情でパソコンに向かう時間が取り辛くなったことも原因でしょうが、やはり年末のせいか慢性的に疲れが溜まってしまっていて・・・。
でも、今の現状はとても、とても大切な事だから絶対に最後まで向き合いたくって・・・。
もしここで少しでも現状から逃げたら、一生後悔すると分かっているから・・・。
独りよがりなものではありますが、このブログを『食戟のソーマ』の感想ブログとして少しでも充実させるためにも、ここは焦らず少しずつ自分のペースで更新していきたいと思います。本当にすみません。
とりあえず、年内にはジャンプ本誌の感想を書き上げるよう努めますので・・・!
・・・さて・・・!
云々と前置きが長くなってしまいましたが・・・
今回もいってみましょう!!(>▽<)
週刊少年ジャンプ2016年2号掲載
表紙&巻頭カラー
第147話 【反撃開始!!】
堂々の三周年突破おめでとうございます!!!
ああ、公私ともに思いっきり宣言できるこの喜び・・・(涙)。
生存競争の激しいジャンプで三年間も連載できたというのは、もやは立派な大台達成と言えましょう。
日々頭も体も大変でしょうが、何卒これからも附田&佐伯先生らしい作品を作っていってくださいますよう宜しくお願い申し上げます!!
勿論森崎先生と担当の上野さんもどうか頑張ってくださいね~!
そんな三周年突破とアニメ化第二期決定を記念して、本誌の方では表紙&巻頭カラー。
大体「表紙」と「巻頭」というダブルカラーの場合は、一方が本編に沿った内容でもう一方は本編とはさほど関連の無いイラストになる場合が多いのですが、今回は表紙イラストの方を本編の内容に合わせてきましたか。
そんな表紙イラストは創真と薊政権の面々(薊&薊派十傑六名)。
う~~~ん、カラーで見るたびつくづく思うけど・・・。
薊ってほんっっっとうに顔色悪いよね~~~。(病気なんじゃないの?と素で思うレベル)
あ、それと「“閧”の声を上げよ」っていう煽り文、最初読めんかった(爆)。
(※“かちどき”と読むそうです☆)
そして巻頭のイラストはこの時期に合わせて、クリスマスコスプレな主要人物三人組(創真&恵&えりな)。
いやはや、自身が赤髪なものだからサンタ衣裳との一体感が半端ないね創真くん!!
そしてトナカイ着ぐるみがよく似合ってますよえりなさん♪(※どエスマイル)
主人公とヒロインズのクリスマスバージョンというと、大抵の場合はヒロインがサンタ役(メイン)で主人公はトナカイ役(サブ)に回されることが多いと思うのですが(ラブコメ作品の場合は特に)、そこは敢えてセオリーを外してきた佐伯先生。
個人的にはこの配役は嬉しい限り。
だって創真が主導権を握ってるんだもーん♪(←)
でも、真面目に捉えても創真は「与える」子ですからね。
創真の決め台詞と共に常に描かれるこの仕草を、サンタという役に見事に宛がってくれたイラストでした。
さあ、それでは満を持して本編の感想へ!
創真の手羽先餃子の美味しさに驚愕する審査員達。
続いて竜胆先輩も食したところ、やはり。
期待通りに悶絶♪
叡山の時よりも反応してくれていただけに、創真の方が美味しいという確信をこの時点で既に得ていたり。
この作品は喫食時のリアクションの差によって、味の優劣がある程度検討付きますよね。
個人的にも、叡山の時の余裕ある舌なめずりより今回の無邪気な驚き顔の方が好きです。(^^)
そして前回私が悶えた手羽先餃子の美味しそうな印象を、一通りリピートしてくださる審査員方(笑)。
どう見ても地鶏の風味を殺したりくどくなるだけにしか思えなかった調理だったというのに、そんなイメージを覆させた「隠し味」とは一体何だったのか。
それはケチャップ!
あ~なるほどね!
私も時々中華風餡かけに用いますよケチャップは。
全体の味が引き締まるだけでなく、コクも深まるんですよね~。
しかも中華料理の脂っぽさを解消させる手段だけではなく、「羽」に使われたチーズとの相性、そして椎茸・鶏肉に続く「旨味の相乗効果」も兼ねていたという!!
お~!!な・る・ほ・ど!!
特に感嘆したのが「旨味の相乗効果」!!
確かにそうです。
「旨味の相乗効果」は掛け合わせれば掛け合わせる程味わい深さが増しますからね!!
二重掛けどころか三重掛けしてくるとは。
これには意表を突かされました。
一つの素材が三つも四つも、多くの働きを成している、か・・・。
なんか創真みたいですね。(^^)
つい先ほどまでの見下した態度はどこへやら。
審査員は創真の料理を大絶賛♪♪♪
それほど審査員達を驚嘆させたこの発想は、一体どうやって閃いたのか。
その疑問に創真は答えます。
この発想は極星寮の仲間達と一緒に閃いたものだと―――
一方その頃、極星寮では立ち退きを懸けて尚も攻防が続いていました。
そんな中、一人部屋に匿われたえりなはドア越しに新戸に話し掛けます。
極星寮の人々は、なんだか不思議だと―――
いくらダメ出しをくらっても、一切挫けることなく毎日のようにリベンジを挑みに来る極星陣に呆れるえりな。
お。このえりなの服装は第143話の扉絵のものですね。
いつぞやのジャンプヒロインズのポスターで描かれていた水着が番外編に逆採用された時もありましたし、何気にえりなの私服姿って優遇されてる気がする。(まあ、恵の私服はアレだからなんでしょうけど)
でもって読んでるのはひょっとして『心をのせて』?
しかも16巻って、もしかして来月発売の単行本をピーアールしてますか佐伯先生?(しかも当のえりなが表紙だしネ☆)
自分の言った事に従って料理を改善してきたのかと思いきや
彼らが作った料理はえりなが言った事と全く違うものでした。
う~ん、やっぱりえりなはギャグチックにプンスカしてこそ「えりな」って感じっすね~(笑)。
自分の指示に従っていない料理なんて酷い出来に決まっている。
そう怒りながら味見をすると・・・
なんと、その料理は以前よりも明らかに良質な味になっていました。
ここで久し振りに料理用語の解説。
※ガランティーヌ・・・「洗練された」という意味を持つフランス料理。
鶏肉や魚肉の骨を除いて開いたものに詰め物をして、円筒形に形を整えてから低温で加熱して作られる。
ちなみにこれの冷製が「ガランティーヌ」。温製が「バロンティーヌ」と呼ばれるそうだが、その区分は曖昧。
ポルチーニ・・・イタリア語で「子豚」の意味を持つキノコ。
イタリアを始めとしたヨーロッパでよく用いられている。
歯切れのいい触感で、生はナッツのような濃厚な風味が、乾燥品は醤油のような独特の香りがあり、旨味が豊富。
日本では乾燥品が多く売られている。(人工栽培が不可能なため、生の流通は時期が限られている)
ゴルゴンゾーラチーズ・・・世界三大ブルーチーズの一つ。(ブルーチーズとは、青カビによって熟成されたチーズのこと)
特徴的な刺激臭があり、アオカビが多く辛味の強い物は「ピッカンテ」、クリーミーで甘味のある物は「ドルチェ」と二分されて呼ばれている。
「ピッカンテ」はそのまま食べられることもあるが、リゾットに加えたり、ソースにしてパスタに用いるなど、料理に使われることが多い。
しかし「ガランティーヌ」の語源が「洗練」とは・・・、何とも今回の内容に適していますね。
森崎先生ナイスチョイス☆
こういう発見があるから調べるのが面白いんですよ♪
何だかんだで創真達にも話しかけるえりな。
職業病的な料理への煩さもあるでしょうが、真面目で律儀な子だからつい口を出してしまうんでしょうね~。
えりなはもう少し視野を広く持って考え方を柔軟にさえすれば、面倒見の良いアドバイザーになれると思うんだけどな~。
でも吉野らと同様に、創真もえりなの理屈云々をナチュラルにスルー(笑)。
いえ、彼らはえりなの言う事を「聞いて」はいますよ?
ただ、「言いなり」にはなっていないだけです。
それにしても極星寮の面々って、いつもこんな風に料理のアイデアを出し合って切磋琢磨してたのか~。
こんなに楽しそうな毎日を送っていたのならば、寮が潰されるのは辛いですよね、そりゃあ。
そうして皆で意見を交わし合って導き出した答えが、今回の創真の料理の「隠し味」に繋がっていたという。
洗練された「上」の存在一人の教えにただ従うのではなく、滅茶苦茶ながらも「対等」なぶつかり合いによって生まれる“答え”。
えりながこれまで考えたことすらなかったやり方、姿勢。
それが極星寮という世界にはあったのでした。
はい。
遂に作中で明示されました。
えりなの「絶対的正しさ」が。
えりなの味覚は確かに正しいです。
でも。
それは厳密に言えば「正確さ」なんですよね。
料理に用いられている素材、調理法、素材同士の主張のバランス。
そういったものを正確に測り取れる分析能力がとてつもなく秀でているという。
しかしながら、えりなの味覚はあくまで既存の料理を正確無比に分析することだけ。
その料理の欠点・問題をどうしたら改善・改良出来るかというのは、結局はえりな単身の思考や判断によるものにすぎないんですよ。
その出自と才能があまりにも相応し過ぎたために、生まれながらに崇め奉られ、その味覚による判断が全ての面において正しいと盲目的に信じられてきたえりな。
そして、彼女自身さえもそれを当たり前のものと思ってしまっていたわけです。
対して創真は常に他者からの意見を取り込もうとしますよね。それは初期の頃からずっと。
そのことから、きっと創真は昔から「ゆきひら」のお客の意見を聞いてきたのだろうな~と憶測できます。
創真もえりなと同様に幼少時から実家の手伝いを通して多くの大人達に囲まれてきたわけですが、その大人達の態度は敬いやへりくだりなど全くない、親戚の子に対するような親しく温かいものでした。
しかも本人が自分に足りないものを自覚し、常に探究する姿勢ときたのだから、そりゃあ他者の意見を聞くことを何ら厭わない子に育つわけです。
そんな創真はさすがにえりなほどの正確な味覚は持ち合わせていませんが、その代わり・・・
とんでもなく豊富な“引き出し”を持っているんですよ。
あのふみ緒さんも感嘆する程の。(by第42話)
今回はサラリと描写されていましたが、創真が思いつく料理の改善法ってかなり的確なんですよね。
もっとも、それはこれまでの展開の中でも暗に描かれていた事ですが。
他者の意見を聞く姿勢からあまり浮き彫りにはなっていませんが、えりなの「分析力」に対し創真は「応用力」に大変長けている子だと思います。
そんなえりなと交錯する形で、場は再び創真サイドへ。
こういう交差的構成が本当にお上手ですよね附田先生は。
この二人の因果関係とシーンチェンジが見事に繋がっています。
創真の料理は自分と極星寮の面々との日々が乗った品。
中枢美食機関(セントラル)が一方的に無駄と判断し、潰そうとしたものが。
審査員達は、そんな創真の言葉に何も言えませんでした。
「セントラルの思想こそが絶対に正しい」と自分達が盲目的に思い込んでいたことに気付かされたために。
そして創真さん、食べずにいた残り一人の審査員を「真ん中の人」呼ばわり。
でもって。
ひ え え え え え
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
まさに戦慄にして戦慄v
ダークネスな創真様ここで遂に大全開でございます♪♪♪
信じられます・・・?この方これで堂々と少年漫画の主人公やってるんですぜ・・・?(褒めてます)
あ~~~この創真様が見たかったんですよ。心底。
叡山が極星寮に押しかけて来た時から度々その眼差しを見せてくださってはいましたが、最高のタイミングでリミッターを外すあたり、やはりとんでもないお方です。
やっぱり創真様はこのドSさがあってこそですからね。
誠にありがとうございました。
そんな創真様に促され、遂に審査員Aは口に。
創真の料理による主張に何も言えなくなってしまった以上、もう実際に食べて反論点を見つけ出してやろうという意図があったのかもしれません。
体裁を保とうとする意地やら、食欲に従う本能やら、なけなしの抵抗心やらがないまぜになった感情が、創真の皿に挑む姿に感じられました。
まあ、そんな精一杯の意地で挑んだものの・・・
あっけなく敗北(陥落)♪
ハイ、お疲れ様でした♪
審査員全員が創真の料理に魅了されてしまった叡山。
そんな叡山に創真は言います。
この言い方が巧妙ですよね~~~!!!
附田先生って本当に創真に粋な物言いをさせてくださいますよねホント!!
絶句レベルに豪胆で強気な姿勢ながら、創真って根本が超謙虚なんですよね。
これまで呆れ果てるぐらいの非難を受けてきたのですもの。いざこうして自分が優勢に回ったならばもっと図に乗ったっておかしくないんですよ。
それなのに「捨てたもんじゃないでしょ?」とだけしか言い留めないなんて。
どんだけ人ができてんねんと言いたい。
懸命に極星寮を守ろうと闘う極星陣。
体裁や理屈など忘れたかのように、一心不乱に食べる審査員達。
えりなと創真の発言の交差と同様に、これらのシーンの交差も畳み掛けとしてバッチリでした!!
そして・・・!
「お粗末」
幸平創真 完勝。
「料理の正解がひとつしかないっていうつまんない考え方
俺の料理で壊してやるよ」
名言キタコレ。
これこそ“全ての始まり”である第4話で、そして『遠月革命編』が本格始動して間もない第137話で創真が宣言した
「えりなに「美味い」と言わせる 自分の料理で」
という言葉の意訳です。
セントラルの思想である「徹底した高級志向、洗練主義による支配」。
それはえりながこれまで掲げてきた信条そのものです。
いうなれば、今回の審査員&叡山の役回りはえりなが請け負っていても何らおかしくなかったんですよ。
えりなの凝り固まった考え方、囚われているもの。
それらを彼女の信条とは真逆に位置する創真の料理で打ち砕くこと。
それによって創真の料理を認めさせることが、ひいてはえりな自身を救うことにもなるという。
だからこそ、今回えりなを裏の語り部にあてたのは必然でした。
この言葉は『幸平創真』という人物そのものであるのと同時に、この料理漫画における最大の主張だと思います。
そんな主張を引っ提げ、創真は「偏見」に真正面から挑戦。
そして見事「絶望」を覆してくれました!!
しかもそんな圧倒的決着に叡山は尻もちという。
なにこのご褒美。(※栗うさぎは自他共に認めるドS)
創真ありがとう附田&佐伯先生ありがとう。
適度なガス抜きはあったものの、これまで散々ストレスが溜まっていただけに。
ラストの創真の圧勝振りがもう!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
もう!!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
もう!!!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
やったぜ創真ーーーーー!!!!!
(・:*:・゜☆d(≧∀≦)b☆゜・:*:・)
って感じでガッツポーズ&飛び跳ねまくりでした。
やっぱりど真ん中ストレートをいく勧善懲悪な勝負は良いですね。
勝った時の爽快感がもう抜群♪♪♪
まさに創真は己の料理で叡山に、そして審査員達に見せてくれました。
一方的な価値観で不要と判断することの過ちを。
極星寮の価値。それを創真が見事に証明してくれたこと。とても嬉しかったです。
毎回のことながら創真が伝えんとするメッセージと料理の内容の調和性の見事さには唸らされます。
っていうか、スタジエール編(後半)以降の創真の品っていずれも非常に深いメッセージ性(重大要素)が込められたものばかりですよ?
もし時間があったら創真の料理のみに焦点を当てた考察記事を書きたいぐらいです。(無理だろうけど/泣)
ホントにもう、これ以上は無いというぐらいの最高の勝利に万感の思いでした。(><。)
は~満足満腹♪
さて。
食戟は終わったものの、今回のサブタイを【反撃開始!!】と敢えて名付けたあたり、やっぱり今回の創真の勝利は薊政権への反旗の意味もあったと見て間違いありません。
今回の食戟によって
十傑の席次=実力順とは一概に言えない。
状況次第では創真は現十傑と対等に渡り合えるレベルにまで成長している。
これらが証明されたと思います。
今回の勝利によって、鎮静化していた反薊派の動きは再び活発化することでしょう。
それだけ創真は大きな“希望”を遠月学園に灯してくれました。
果たしてこの“希望”はどんな波紋を呼び起こすこととなるのでしょうか?