雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

安かろう悪かろうは基本。

2016-01-18 06:58:32 | 日記
 安かろう悪かろう。

 昔は良くそういったもの。ただほど高いものは無いとか…。

 今回のスキーツアーバス事故ってまさしくそれです。

 いつの頃からか安いものがいいものと変わってきたように思います。野菜なども、安い中国産を買うか、2倍以上の値段の国産を買うか、迷うことがあります。大概私は、国産を買います。でも、あまりに価格差があると中国産を選ばざるを得ないこともあります。

 規制緩和もこの国の経済発展には必要だったのかもしれません。でも、事業に参入しやすい環境を作ったとしてもそこには安心安全が大前提になければならないわけです。

 安くあげ、価格競争に勝つためには規制のとおりやってたら経営出来ないという考えが企業の根底にあるとしたら、私たちは一体何を信じればいいのかわからなくなります。

 今回は多くの若い命が失われ、同じ世代の子を持つ親としては本当に悲しくやるせなく、こんなことはもう二度とあって欲しくないと心から思っています。

 先日も、東京からの帰省に新幹線を使うなんてことの出来る学生はわずかだという話をある会議で聞きました。うちの娘は、新幹線を使っていて時々、人に贅沢だねと言われるのですが、この事故で安全はお金で買えということなんだと改めて感じました。

 もし、安い、お得という文字を見つけたらなぜそんな価格設定が出来るのか、そのしわ寄せは誰が受けているのか考えて欲しいと思います。

 いつもいいますが、私は経済最優先に疑問を抱いています。この国がどんなに豊かになろうともその陰には多くの経済弱者がいて、その人たち無しでは経済が立ち行かないという事実があるということ。資本主義経済には限界があるということ。これからの日本を背負っていく若い人たちは今回失われた尊い命を無駄にしないためにもそういうことをもっと考えてもらいたいと思います。

 私たち、田舎人は経済とは程遠く、日経株価なんて関係ない世界で生きています。


 私たちが関心あるのは、今日の天気、明日の天気、風向きや風の音、水の音、空の色、雲の形、鳥のさえずり、虫の声、四足の足跡、畑の草、収穫の喜び、そしてほんの少しのお金…です。