雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

二分化。

2016-01-23 07:54:25 | 日記
 先週のバス事故、廃棄食品横流し問題、これらに共通するのは、日本経済の二分化。

 安いものを求める社会と、しっかりした安全安心を求める社会、これが一つになるのが理想だとは思うのですが、今回のこれらの事件でこういうことはなかなか簡単にはいかないということを思い知らされました。

 私たち農家は、常日頃から作物の農薬の使い方などに気を使っています。口に入れるものの安全には常に気を使っています。もちろん天塩に掛けて育てた野菜を、直売所に持っていくときには、こんなに立派な野菜が一つ100円か~なんて少し悲しい気持ちになることもよくあります。

 そんなことを考えながら、今回の廃棄食品の横流し事件に注目しているのですが、

 これは、一体なんなんでしょうね。

 私たちは、廃棄食品を食べさせられたいるってことですか。

 消費者が賢くならなければと思います。見えなければ何をやってもいいという風潮が業界にあるということでしょう。

 今回そういう実態を知って生産者としてもショックを受けました。

 安さの裏にどんなしくみがあるのか知ることも大切ですし、米や野菜がどうやって生産されているのか、そういうことを消費者が知れば、食品に対する認識も変わり、安さだけを追求したり、食材を大切に使うことにより、食品ロスも減らせるかもしれません。

 私たちは、

 肉や魚や、野菜といった命を頂いているという感謝の精神や、それを汗水流して生産している人たちのことを忘れ、安さだけを求めて過度な競争をしてあおっているのではないだろうかと、そういうことが国民の望む激安商品を産み、知らずに口にしているということになっているということ、
今回のバス事故もそうですが、安さを求めるときに安全のことも考えることが大切だということ、

 そういうことを考えなければならないと思います。