雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

田舎暮らしの理想と現実。

2016-01-27 06:54:31 | 日記
 最近移住してくる人たちは田舎暮らしに何を求めているのでしょうか。

 ここ数年、私の知る限りは都会の生活に見切りをつけて人間本来の生活を取り戻したい・・・・そんな人が多いような気がします。

 ですが、自給自足といっても、家族を抱えていてはなかなか厳しいものがあるということも事実です。一人で暮らしている人はそれなりにやっているようですが、家族があるとなかなかそうはいきません。生活保護ギリギリの人もいるようです。

 私は、彼らに時々いうのですが、いくら田舎に住んでいてもみんなそれなりの収入を得ているんだよ、子供達もちゃんと大学に進学しているし、家も建てているみんな普通にくらしているよ、と。

 田舎はいくらお金が掛からないっていったって、食と住の部分が安いだけであとは都会とそう変わらないんです。

 では、田舎の何が魅力なの?って話になるのですが。

 それは、ひとそれぞれ、としか言いようがないような気もします。

 私にとってここは土と戯れる憩いの場所です。

 当時、自由に遊べる土地を山に借りたのは近所の目から逃れるという意味もありました。家の前の畑は姑や近所のオバサマたちの交流の場で、私のように花畑などを作ったら大事な畑に食べられないものを植えてどうするんだ、みたいな空気があってそういうことが出来なかったのです。

 人目につかない山地で、自由に遊べる場があった私はすごく幸せだったと思います。

 私が、この地で生き生きと暮らせてきたのは、この畑と子供達と取り組んで来た競技スキーだったのです。

 競技スキーはものすごくお金が掛かり、目の前にスキー場があるというだけでは続けていけないスポーツです。でも、金銭的な面以外では非常にいい環境にあるので、金銭面で頑張りました。そうなると、田舎でもお金が無いと厳しいということが言えるのです。

 ですから、移住してくる人に勘違いして欲しくないのは田舎暮らしでもお金は十分に必要だということです。