六本木・東京ミッドタウンの
サントリー美術館では12月4日(日)まで
南蛮美術の光と影・泰西王侯騎馬図屏風の謎が
開催されています。
16世紀半から17世紀初頭にかけて、
ポルトガルやスペインから来た南蛮船は、
日本に貴重な文物をもたらし、
宣教師はキリスト教を日本に伝えました。
キリスト教とともに
西洋画法を学んだ日本絵師が描いた
重要文化財の「泰西王侯騎馬図屏風は
初期洋風画の傑作と言われています。
面白いのは、
この屏風を光学調査しているところ。
デジタル高精細撮影・近赤外線撮影・
透過エックス線撮影・蛍光エックス線分析などで
下描き線や筆致の様子、
顔料などを明らかにしていました。
制作経緯の謎に迫っていて,
一味違った美術展でした。