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丸の内の出光美術館では3月29日(日)まで
没後50年 東洋への愛 という題で
小杉放菴展を開催しています。
「金太郎」など優しい日本画で知られる
小杉放菴(1881-1964)ですが、
若い頃は夏目漱石が絶賛するほどの
洋画家でした。しかし、
パリに留学中、
自らの価値観が大きく変わります。
明治・大正・昭和も激動期を、
西洋に伝統に捉われずに、
東洋を新しいかたちで表現し続けた放菴。
没後50年を記念して、油絵の壁画から
麻紙の水墨画までの90点を展示。
若い頃は酒好きで豪放だった放菴。
洋画とか日本画とかの区別を考えず
観る人をあたたかく包み込むような
放菴の世界でした。