神奈川県三浦半島の油壺近くに
自然をそのまま残した小網代の森(コアジロノモリ)があります。
ネットからのいただき写真
関東で唯一 生態系が丸ごと
残る面積約70ヘクタール
東京ドーム15~16個分の広さがある
貴重な森。
ここは2014年7月に一般公開されたばかりです。
この小網代の森に
2015年10月中旬に行きました。
京急久里浜線「三崎口駅」から
バスに乗り、「引橋」バス停下車。
引橋バス停から徒歩3分位で
下り階段が見えてきます。
ここを降ります。ここは標高47.9m。
小網代の森で一番の高台。
あとは小網代湾に向かってゆっくりと
下っていきます。
少しづつ森に入っていく。
立派な木道が延々と続きます。
浦の川の源流がこの森にはあります。
雨が降り、森の中で川になり
上流・中流・下流と姿をかえて
干潟となり小網代湾の海に出て行く。
この自然の巡回をわずか70ヘクタールの
この森で見ることができるそうです。
中央の谷 付近
散策路の脇を流れる源流を見ながら
自然林の中を歩く。
やなぎテラスまでの木道が
まんなか湿地。
2,000種以上の絶滅危惧種が
ここにはまだ生息しています。
生物多様性の宝庫です。
やなぎテラスを通りこして
えのきテラスに向かいます。
このへんは湿原地。
次の休憩場所えのきテラスまで
木道は続きます。
えのきテラスです。
ここから小網代湾が見えます。
夏は希少種のアカテガニが観察できますが、
10月~4月は冬眠中。
少し木道を戻り眺望テラスに行きます。
森の中を流れる浦の川は
山あいの湿地、河口の干潟などを
形成しながら海まで流れていくのです。
帰りは宮ノ前峠入口まで階段を上がると
そこで小網代の森が終わります。
あとはシーボニア入口というバス停から
バスに乗り、三崎口駅に帰りましょう。
なぜ、いままでこの自然が守られていたのか?
昔、この地域は
細かく区分けされた地主の水田などが
ありました。
企業が大型リゾートを開発する予定で買収。
その結果、家が建つことも無く
道路が通ることもなく
地元の人も手入れせず約20年…
自然がいっぱいの森になってしまった。
そして、希少種のアカテガニなどの
生息地ということもあり
国の近郊緑地特別保全区に指定されたので
神奈川県が全ての土地を買い取り、
保全ができたのです。
これからも守っていきたい貴重な自然ですね。