ヘコまされた被害者&その家族と不登校児童・生徒&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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精神科医との対話~裁判を起こすことは患者(労災被害労働者)の病状を悪化させるか?

2014年03月16日 07時41分14秒 | 相続
 昨日は,大阪弁護士会と大阪精神科診療所協会との共催の学術研究会に参加してきました。200名を超える参加者のうち,弁護士は60名ほどで,あとは精神科医と産業医(企業のお医者さん)の方々でした。
 ところで,その際,精神科医は,労災で精神障害に罹患した患者(労働者)が労災(保険)請求を行うことは病状を悪化させると考えておられるようでした。というのは,裁判を行っているというストレスが患者にかかるからと言うのです。
 しかし,労災保険請求は,当然には裁判になるわけではありません。「労働災害によって負傷した場合などには、労働基準監督署に備え付けてある請求書を提出することにより、労働基準監督署において必要な調査を行い、保険給付が受けられ」るのです(厚生労働省のHPより)。仮に,裁判になったとしても,患者が毎日裁判所に通う必要はなく,裁判は弁護士に任せて,ゆっくり療養すればよいのです。
 弁護士も精神障害の基礎について学ぶ必要を痛感するとともに,医師も,労災請求の仕組みや裁判の実際,労災の実態を学んで欲しいです。
 

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