愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

新流通論

2007年05月08日 | Weblog
担当教員の青木は、4月に『新流通論』という本を共著で出版しました。愛知学院大学商学部の講義「流通論」担当の教員が中心となって、執筆しました。青木の担当は、第3章「消費者と流通」第4章「小売業者と流通」第9章「新しい流通の課題」です。

このうち、苦心したのは「消費者と流通」でした。流通というと、小売業者や卸売業者などの商業者の活動として受け取られがちで、せいぜい生産者の活動の一部が認識されるぐらいです。消費者はあくまで商業者の販売対象で、流通に関わっているというイメージは普通ありません。消費者の流通への関わりが書かれていない教科書が多いようです。しかし、消費者もちゃんと流通に関わっているということを説明する必要があるので、「消費者と流通」を設けました。

消費者の購買行動、買い物そのものが流通への関わりです。私たちは企業に踊らされるだけでなく、それなりの見識を持って、商品を選択し、購入しています。また、個人が日々商品購買を行うだけでなく、生活の向上のため、消費者は組織だって流通へ関わりを持つことがあります。生協運動がその典型です。購買行動と生協運動を柱に消費者の流通への関わりを説明しています。また、消費者の権利や悪質商法の問題も少し取り上げています。

学生には、毎日の買い物が流通への関わりであることを知って欲しい。そして、生活の向上のため、漫然とではなくきちんとした知識をもって、買い物を行なって欲しいと思っています。

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