名古屋は商店街不毛の地といわれます。名古屋は人口200万人を超える大都市ですが,実際,東京・大阪の感覚でこれは商店街であるといえるものは名古屋には数えるほどしかありません。地元で商店街と呼ばれているものは,たいてい店舗の集積が不十分で,東京や大阪ではとても商店街とは呼ばれないでしょう。
こんなにも商店街が発展していないのはなぜなのでしょうか。よく指摘されるのは車社会の進展です。自家用車で動くことが当たり前になっています。公共交通機関を利用し,歩き回って買い物をする機会が非常に少ないのです。こちらに移住したばかりのとき,名古屋中心部の百貨店で買い物をした際にレジで,「駐車券はご利用ですか?」と必ず聞かれることに驚きました。東京や大阪でそんなことをレジでいちいち聞かれたことはなかったからです。中心部では地下鉄やバスがたくさん走っているのになぜ?と思いました。ちなみに,愛知県では通勤に自家用車を利用する人の割合が60%を超えるそうです。東京では10%台,大阪でも30%台。
車社会化と関連して,道路やまちの構造も影響を与えていると個人的に考えています。車線が複数あって幅が広く,交差点と交差点の間隔が長い道路が数多く存在することを名古屋人は誇っています。しかし,これが街をつまらなくし,商店街の発展を阻害していると思うのです。道幅が広いと,その道で人の回遊はさえぎられ,商圏が途切れてしまうのです。また交差点と交差点の間の距離が長いと,人が街角を曲がる頻度が少なくなり,表通り以外には人は歩かなくなります。つまり,街歩きの楽しさがなくなるのです。歩く楽しさのない街は商業地としては発展しません。実際名古屋の街は歩いていても全然楽しくありません。ジェイコブズというアメリカの研究者が40年以上も前に,小規模ブロックの重要性を指摘しています。
不毛といわれる名古屋にも昔ながらの商店街がいくつか生き残っています。名古屋駅から徒歩10分ほどのところにある西区の円頓寺商店街もその一つです。ここは生き残りのために色々努力をしています。その一環で夏祭りを開催しています。毎年7月後半から8月はじめにかけて七夕祭りが開かれます。商店主手作りのはりぼて飾りが人気を呼ぶ祭りです。今年は7月30日~8月3日に開かれました。この商店街には大きな財産があります。商店街とその周囲に路地が残っているのです。近くには四軒町と呼ばれる古い街並みの区域も残っています。街歩きの楽しさが作れそうなのです。路地の古い街並みで新しい商売というのが商店街生き残りの鍵のような気がします。ただ,今は古い街並みで旧い商売を行っている感じですが。
こんなにも商店街が発展していないのはなぜなのでしょうか。よく指摘されるのは車社会の進展です。自家用車で動くことが当たり前になっています。公共交通機関を利用し,歩き回って買い物をする機会が非常に少ないのです。こちらに移住したばかりのとき,名古屋中心部の百貨店で買い物をした際にレジで,「駐車券はご利用ですか?」と必ず聞かれることに驚きました。東京や大阪でそんなことをレジでいちいち聞かれたことはなかったからです。中心部では地下鉄やバスがたくさん走っているのになぜ?と思いました。ちなみに,愛知県では通勤に自家用車を利用する人の割合が60%を超えるそうです。東京では10%台,大阪でも30%台。
車社会化と関連して,道路やまちの構造も影響を与えていると個人的に考えています。車線が複数あって幅が広く,交差点と交差点の間隔が長い道路が数多く存在することを名古屋人は誇っています。しかし,これが街をつまらなくし,商店街の発展を阻害していると思うのです。道幅が広いと,その道で人の回遊はさえぎられ,商圏が途切れてしまうのです。また交差点と交差点の間の距離が長いと,人が街角を曲がる頻度が少なくなり,表通り以外には人は歩かなくなります。つまり,街歩きの楽しさがなくなるのです。歩く楽しさのない街は商業地としては発展しません。実際名古屋の街は歩いていても全然楽しくありません。ジェイコブズというアメリカの研究者が40年以上も前に,小規模ブロックの重要性を指摘しています。
不毛といわれる名古屋にも昔ながらの商店街がいくつか生き残っています。名古屋駅から徒歩10分ほどのところにある西区の円頓寺商店街もその一つです。ここは生き残りのために色々努力をしています。その一環で夏祭りを開催しています。毎年7月後半から8月はじめにかけて七夕祭りが開かれます。商店主手作りのはりぼて飾りが人気を呼ぶ祭りです。今年は7月30日~8月3日に開かれました。この商店街には大きな財産があります。商店街とその周囲に路地が残っているのです。近くには四軒町と呼ばれる古い街並みの区域も残っています。街歩きの楽しさが作れそうなのです。路地の古い街並みで新しい商売というのが商店街生き残りの鍵のような気がします。ただ,今は古い街並みで旧い商売を行っている感じですが。