秋学期の定期試験が終わりました。定期試験が終わると本格化するのが,我々教員にとっては入試,そして学生(3年生)にとっては就職活動です。3年生たちは連日セミナー・説明会の参加に追われているようです。迷ったら,参加する,出かけるという気構えで,今はとにかく行動的であって欲しいと思います。
就職活動ではよくコミュニケーション能力が話題になります。コミュニケーション能力というと,堂々と自己アピールできる,立て板に水のごとくすらすらと説明ができるというように,学生が思い浮かべることは情報発信の巧みさかもしれません。しかし,コミュニケーションというのは,情報の発信と受信両方の繰り返しです。つまり,コミュニケーション能力には情報の受信に関する能力も含まれるのです。
コミュニケーション能力が就職活動等で話題になるのは,それが低い学生が多いからですが,情報発信よりも情報受信に問題がある学生が多いようです。つまり,他人の発言や指示を理解できない,周囲の状況をうまく整理して読み取ることができない学生が多いのです。大学では試験でこのことが端的に現れます。試験で問いかけていることとは関係のない事柄をだらだらと答案として書いてくる学生が見受けられます。当然不合格なのですが,困ったことに,そういう学生に限ってなぜ不合格なのかとクレームをつけてきます。「一生懸命たくさん答案を書きました。出席もきちんとしています。なのに,なぜ不合格なのですか?私は合格しているはずです」と。唖然とする言い分です。いくら本人ががんばっていようと,要求された内容とレベルで結果を出さなくては通用しないということが理解できていません。そしてきちんと情報の受信ができていないのです。スーパーで,大根をくださいというお客に,にんじんを渡すようなものです。いくらにんじんの質が高かろうと,おまけのにんじんをサービスしようと,値引きして提供しようと,お客の要求には応えていないので,商売は成り立ちません。それと同じことです。
ラグビーの日本代表選手として活躍された平尾誠二さんはいい選手は情報をとるのがうまいといいます。監督やリーダーの指示をきちんと理解し,同じチームの他の選手の動き,相手チームの選手の動き,ボールの動きなど,瞬間ごとに周囲の状況をきちんと把握することができる情報受信能力が重要なのだといいます。
就職活動でも同じではないでしょうか。ゼミ生はじめ学生の皆さんは,企業の発信している情報をきちんと受け止めているか,人事担当者の説明を早合点せずに理解することができるか,周囲の受験生の状況を把握しているか,そういう情報受信についてセミナーや面接時に確認してみてください。上司や顧客の指示・要求をきちんと聞けない(あるいは理解できない)で,自己本位の情報発信をする人物を企業が人材として雇い続けるとは思えません。
就職活動ではよくコミュニケーション能力が話題になります。コミュニケーション能力というと,堂々と自己アピールできる,立て板に水のごとくすらすらと説明ができるというように,学生が思い浮かべることは情報発信の巧みさかもしれません。しかし,コミュニケーションというのは,情報の発信と受信両方の繰り返しです。つまり,コミュニケーション能力には情報の受信に関する能力も含まれるのです。
コミュニケーション能力が就職活動等で話題になるのは,それが低い学生が多いからですが,情報発信よりも情報受信に問題がある学生が多いようです。つまり,他人の発言や指示を理解できない,周囲の状況をうまく整理して読み取ることができない学生が多いのです。大学では試験でこのことが端的に現れます。試験で問いかけていることとは関係のない事柄をだらだらと答案として書いてくる学生が見受けられます。当然不合格なのですが,困ったことに,そういう学生に限ってなぜ不合格なのかとクレームをつけてきます。「一生懸命たくさん答案を書きました。出席もきちんとしています。なのに,なぜ不合格なのですか?私は合格しているはずです」と。唖然とする言い分です。いくら本人ががんばっていようと,要求された内容とレベルで結果を出さなくては通用しないということが理解できていません。そしてきちんと情報の受信ができていないのです。スーパーで,大根をくださいというお客に,にんじんを渡すようなものです。いくらにんじんの質が高かろうと,おまけのにんじんをサービスしようと,値引きして提供しようと,お客の要求には応えていないので,商売は成り立ちません。それと同じことです。
ラグビーの日本代表選手として活躍された平尾誠二さんはいい選手は情報をとるのがうまいといいます。監督やリーダーの指示をきちんと理解し,同じチームの他の選手の動き,相手チームの選手の動き,ボールの動きなど,瞬間ごとに周囲の状況をきちんと把握することができる情報受信能力が重要なのだといいます。
就職活動でも同じではないでしょうか。ゼミ生はじめ学生の皆さんは,企業の発信している情報をきちんと受け止めているか,人事担当者の説明を早合点せずに理解することができるか,周囲の受験生の状況を把握しているか,そういう情報受信についてセミナーや面接時に確認してみてください。上司や顧客の指示・要求をきちんと聞けない(あるいは理解できない)で,自己本位の情報発信をする人物を企業が人材として雇い続けるとは思えません。