昨日卒論の提出締め切りを迎えました。何人かの脱落者は出ましたが,ほとんどのゼミ4年生は提出しました。
内容は概ね例年通りでした。あまりレベルは高くないが,何とか形にはしましたという内容。ただ,今年は気になることがありました。
1つは,作業の進捗が例年よりも遅かったことです。2週間程度は後ろにずれ込んだ印象です。本人たちは景気悪化のなか就職活動長期化の影響を指摘していますが,本当のところはよく分かりません。就職状況が好調だった,昨年,一昨年も同じ言い訳(できの悪い卒論に対する)を聞いたからです。4年次は,卒論以外に科目を履修していない学生が多いので,時間がなかったとはいえません。言い訳としては通らないでしょう。
もう1つは,レベルのばらつきが大きかったことです。私の目から見てレベルの高い卒論(うちの学部内では)が今までよりも多く提出された反面,書き直しを命じなければならないものも多く提出されました。レベルが高いと思われるものは,ヒヤリングやアンケート調査など1次データ収集をきちんと行い,データ分析から自分なりの結論を導き出しています。うちの学部内では,本・資料の丸写しやインターネットからのコピペ卒論が目につきますので,努力を認めてあげたいと思っています。その一方で,書き直しを命じる必要のあるものは,数少ない資料を引き写しただけのもの,インターネット情報を安易にコピーしたもの,論理の一貫性なく字数をかせいだだけのものです。このばらつき拡大の理由は全く分かりません。ただ理解できることは,4年生は昨年名古屋マーケティング・インカレに向けた研究を全チームがんばった訳ですが,実際には,チーム内に懸命に努力した学生とそれに乗っかっていた学生がいたということです。その差が出ているように思えます。
それにしても12月半ばでの卒論提出には問題があります。大学での勉学の集大成である卒論の執筆が,時間的に余裕のある冬休みにできないのです。集大成にふさわしいものを提出してもらうならば,やはりできる限り時間を与えるべきでしょう。ちなみに,卒論制度のある多くの大学は,1月,冬休みあけに提出日を設けています。教員の採点の都合を理由に12月中提出をよしとする意見がありますが,教員本位ではなく,教育的意義から考え直す必要があると思っています。
ただ,12月中提出には利点もあります。できの悪い卒論を冬休み中書き直ししてもらう余裕があることです。提出された卒論には,最低限の要件は充たしているものの先述のような問題を有するものがありますので,そういうものには,履修要件とは別に,ゼミでの特別措置として,書き直しを命じる予定です。大学生活の集大成を残していくという心意気を持って欲しいのです。
内容は概ね例年通りでした。あまりレベルは高くないが,何とか形にはしましたという内容。ただ,今年は気になることがありました。
1つは,作業の進捗が例年よりも遅かったことです。2週間程度は後ろにずれ込んだ印象です。本人たちは景気悪化のなか就職活動長期化の影響を指摘していますが,本当のところはよく分かりません。就職状況が好調だった,昨年,一昨年も同じ言い訳(できの悪い卒論に対する)を聞いたからです。4年次は,卒論以外に科目を履修していない学生が多いので,時間がなかったとはいえません。言い訳としては通らないでしょう。
もう1つは,レベルのばらつきが大きかったことです。私の目から見てレベルの高い卒論(うちの学部内では)が今までよりも多く提出された反面,書き直しを命じなければならないものも多く提出されました。レベルが高いと思われるものは,ヒヤリングやアンケート調査など1次データ収集をきちんと行い,データ分析から自分なりの結論を導き出しています。うちの学部内では,本・資料の丸写しやインターネットからのコピペ卒論が目につきますので,努力を認めてあげたいと思っています。その一方で,書き直しを命じる必要のあるものは,数少ない資料を引き写しただけのもの,インターネット情報を安易にコピーしたもの,論理の一貫性なく字数をかせいだだけのものです。このばらつき拡大の理由は全く分かりません。ただ理解できることは,4年生は昨年名古屋マーケティング・インカレに向けた研究を全チームがんばった訳ですが,実際には,チーム内に懸命に努力した学生とそれに乗っかっていた学生がいたということです。その差が出ているように思えます。
それにしても12月半ばでの卒論提出には問題があります。大学での勉学の集大成である卒論の執筆が,時間的に余裕のある冬休みにできないのです。集大成にふさわしいものを提出してもらうならば,やはりできる限り時間を与えるべきでしょう。ちなみに,卒論制度のある多くの大学は,1月,冬休みあけに提出日を設けています。教員の採点の都合を理由に12月中提出をよしとする意見がありますが,教員本位ではなく,教育的意義から考え直す必要があると思っています。
ただ,12月中提出には利点もあります。できの悪い卒論を冬休み中書き直ししてもらう余裕があることです。提出された卒論には,最低限の要件は充たしているものの先述のような問題を有するものがありますので,そういうものには,履修要件とは別に,ゼミでの特別措置として,書き直しを命じる予定です。大学生活の集大成を残していくという心意気を持って欲しいのです。