愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

夏休み中

2013年09月03日 | 運営
今,大学は夏休み中ですが,先日,ゼミでは,3,4年生合同の中間発表会を開きました。長い休みに,旅行に行ったり,アルバイトに精を出したりして,学生生活を楽しんで欲しいと思います。その一方で,勉学に心を砕くのも学生生活ならではのことです。勉学を忘れないようにしてもらうために,中間発表会を開きました。ちなみに,4年生はこれで夏休み中2度目の中間発表会になります。

3年生は,10月の名古屋マーケティング・インカレ中間発表会に向けた準備報告,4年生は,卒論の進捗状況の報告を行いました。

3年生に求めたのは,自分たちは何をするつもりなのか,明確に説明することです。しかし,報告を聞いた限り,不明確でした。

1チームは,店舗で商品を確認した後にインターネットで購買する,ショールーミングを取り上げています。そのチームはショールーミングが起きる条件を探ると言っていますが,それを行うためには,ショールーミングの実態を把握する必要があります。そこをおろそかにして,机上であれこれ悩んでも,良いアイディアが浮かぶはずはありません。実態把握が不十分なため,堂々めぐりの議論を繰り返しています。

もう1チームは,土産物の衝動買いが起きる要因の分析を行おうとしています。そのためには,そもそも衝動買いとは何か,それはどのように起きるのか,非計画購買とは概念上違うのかなど,理論的な基礎を固める必要があります。既に春学期にそのことを指摘していましたが,今なお不十分な検討にとどまっているため,先に進んで,土産物に絞って考察することができないでいます。

4年生には,卒論について書けるところから書いて欲しいと指示していました。残念ながら,実際に執筆を始めている学生は少数でした。ただ,今回の報告では,文献をきちんと調べ,アイディアをうまく練ってきている学生はいました。今回私が面白いと感じたのは,同伴者が存在する場合の小売店における買い物行動の研究です。それは,単独の場合と比べた母娘で行う買い物行動の特質を考察している先行研究を検討し,そのうえで,男友達が同伴者である男の買い物は,単独の場合,母娘の場合とは,どのように違うのか調べてみるというテーマになっています。母娘を男男(友人)に変更しているのです。

学部レベルで,先行研究の追試や,条件を変えた実験・調査の実施を課題とするのは,理系分野では非常にポピュラーな教育方法です。学ぶことは,真似ることから始まるという,勉学の基本を思い起こせば,教育効果が上がるやり方だと思います。それを理解して実践してくれている学生が現れたので,ゼミの教育は前進しているかなと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする