愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

夏休みは終わりつつある

2014年09月04日 | 運営
大学の夏休みは後10日ほどで終わります。この夏休み中のゼミの活動を整理しておきます。といっても,実はたいしたことはしていません。例年と比べて低調です。

4年生は全体として何もしませんでした。ただし,4年生ゼミ長が,福岡のシンクタンクである公益財団法人九州経済調査協会において研修を受け,その一環で佐賀県唐津市呼子朝市の現地調査を行いました。私も同行しました。

元々のテーマは,交通の便が悪く,近隣に有名な観光資源があるわけではない呼子朝市が,なぜ三大朝市の1つになりえたのか,その魅力の要因を探るというものでした。しかしながら,いざ,様々な文献を調査し,現地でヒヤリング調査等を行ってみると,呼子には新鮮なイカという重要な観光資源がある一方,朝市自体は衰退していて,地元の関心が低いことが分かってきました。朝市に焦点を当てて議論するよりは,イカに焦点を当てて,その観光的魅力の付属物ないしは舞台装置の一つとして朝市を議論するほうが実情に合うことが分かってきました。そのため,この先追加的に,焦点を変えて,調査しなおす必要が出てきました。

調査研究というのはこういうものです。調査の過程で,最初に設定したテーマや立てた仮説は,何度となく変更を迫られるのです。大きな目的と領域は守りながら,試行錯誤を繰り返し,テーマを絞り込んでいく過程こそが,調査研究の醍醐味です。学生指導に関わって,私自身それを再認識することができてよかったと思っています。このゼミ長の卒論には期待しています。

3年生の全体活動は9月2,3日に行った大阪合宿です。初日は朝からUSJに出向き,テーマパークを視察がてら堪能しました。ゼミ生たちの多くは閉園までUSJに留まることになったため,夜9時から懇親会という強行スケジュールになりました。疲れのあまり懇親会中みな黙りこくっていました。その夜は天王寺に泊まり,二日目は,阿倍野(天王寺)にあるあべのハルカスを視察しました。日本一高いビルに入居する日本最大規模を誇る近鉄百貨店を擁するハルカス。鳴り物入りで出来上がったものの,その業績は予想を下回っていると報じられています。なぜなのか,ゼミ生が自分の目で見て感じたことから推測して欲しいと思い,ここに出向きました。今月半ば,資料を一切見ずに,ハルカスの実情について,自分の目で見たことと感じたことを記述したレポートを提出してもらう予定です。

出発間際になって,予定変更を願い出るゼミ生が現れるなど混乱が生じ,実際まとまりに欠ける合宿になってしまいましたが,出向いた先では見どころが色々あって,やった甲斐がありました。

研究発表においては,全体として,3年生は何もしていません。個別にも,あまりきちんとやっている印象はありません。7月の名古屋マーケティング・インカレ第1回中間発表会からほとんど何も進んでいない感じです。未だに,第1回発表の評価シートを検討していないチームもあります。あと1か月で第2回中間発表会を迎えますが,今から挽回するのは難しいかもしれません。

4月から,きちんとやらないと辞めてもらうとおどしながら,がみがみ叱ってきましたが,私が大きな声を上げたところでどうにもならないことが分かったので,秋学期には,名古屋マーケティング・インカレに関して,もう何も指示しないことにしました。I don't care because they don't care です。ゼミ生たちが私まで直接指導を乞いに来たならば対応することにします。彼らの自主性に任せ,一生懸命やるならばサポートするが,何もしないならば,そのまま放っておくことにするのです。それで,酷い発表をしてしまい,他大学の学生からぼろかすに指摘され,低い評価をされても,I don't careです。ただ,私はそれに基づいて最終的に成績評価をするのみです。今年,名古屋マーケティング・インカレに関するブログの記述はもうこれで最後にします。

秋学期から所属することになる新ゼミ生の2年生には,秋学期に論文コンテストに応募してもらう予定です。そのためのアイディアを夏休み中考えてもらうという課題を与えました。2年生全員に,仮に設定したテーマと構成案を8月中にメールで申告してもらいました。うまくいきそうにないものには変更すべくアドバイスを私から返信しました。それを踏まえた,テーマと構成の完成版を夏休み明け第1回のゼミで報告してもらう予定です。どうなるでしょうか。今後2年半のゼミ活動の試金石になります。
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