10月1日土曜日午後12時半から午後6時にかけて,愛知学院大学名城公園キャンパスにおいて名古屋マーケティングインカレ第2回中間発表会を開催しました。うちのゼミが発表会運営担当でした。ゼミの3年生は3名しかいないので,4年生にも手伝ってもらい,当日朝何とか会場を設営しました。実際に発表会が始まれば,参加している学生たちが自主的に運営協力してくれたので,無事に終えることができました。
発表の様子はいつもどおりでした。どのチームも懸命に勉強してきた跡はうかがえました。熱気のこもった質疑応答が展開されました。中間発表会としては上出来でした。
しかし,どのチームも結論を導くためのテーマの絞り込みがうまくいかず,四苦八苦していました。自分たちなりの主張がない,あるいは今後主張を展開できる見通しがたっていないのです。暫定的に自分たちなりの主張を展開しているチームが少しありましたが,ありきたりか根拠薄弱なものでした。
簡単に結論が出るのならば,1年近く時間をかけて研究発表に打ち込んでもらう意味はありません。簡単に結論が出ないからこそ手掛ける意味があり,面白さを味わえるのです。参加しているすべての学生には,12月3日の本大会まであと2か月間寝る間を惜しんで調査と思索の努力をして欲しいと思います。この2か月の経験は良い財産になります。
さて,私はいつもは発表会の質疑応答時間では発言しないように心がけています。教員が発言してしまうと,学生たちが委縮して質疑応答が不活発になってしまう可能性があるからです。しかし,今回,ある発表に対して,質疑応答場面でコメントをしました。企業の担当者にヒヤリングして,その内容に基づいて今後の戦略提案を導き出そうとしていたことに対して,ヒヤリングの内容をそのまま受け入れて安易に戦略に結びつけてはいけないと発言しました。企業人はポジショントークをする可能性があるし,思いつきで話す可能性もある。彼らにとって都合の良いことのみ話していると疑ってヒヤリング内容を利用すべきであるということです。このことは企業人だけでなく,政治家,官僚,ひょっとすると学者にも当てはまります。
これは他の学生にも留意して欲しいので,あえてその場で話をしました。学生たちはがんばって企業人に対するヒヤリングを何度も実施します。そして,それを真に受けて発表内容にそのまま織り込みます。結論を支える重要根拠として扱う場合もあります。しかし,本当にそれでいいのかと踏みとどまり,別の情報源から傍証を探したり,反証を試みるたりすべきなのです。
実はこれは,ある学会において,ケーススタディー型研究発表を聴講していた時に接したコメンテーターの発言を,私なりに受け止めた内容です。私たち教員も常に留意しなければならない事柄です。
発表会後,懇親会が学内の猿カフェで行われました。その際,何人もの他大学の学生から研究発表に対するコメントを求められました。皆非常に熱心に聞いてメモを取っています。例年のことながら感心します。研究発表会を厄介事だと感じるのではなく,自分を成長させる素晴らしいチャンスだと考えているのでしょう。ただ,うちの3年生ゼミ長が,「うちの学生で他大学の先生や学生に研究発表の相談を持ちかけているのは僕ぐらいでした。他の学生たちは誰もそういうそぶりは見せなかった。なんかうちの学生は今一つですね」と私に話してくれました。例年私も感じることですが,うちの学生は内輪で集まるばかりで,他大学生・教員との交流に消極的です。なお,積極的に交流を図る学生たちは,本大会でよい評価を得る傾向にあります。実際うちのゼミでも,過去本大会で良い評価を得たゼミ生は,他大学の先生にしつこく相談し,教えを乞うていました。
発表の様子はいつもどおりでした。どのチームも懸命に勉強してきた跡はうかがえました。熱気のこもった質疑応答が展開されました。中間発表会としては上出来でした。
しかし,どのチームも結論を導くためのテーマの絞り込みがうまくいかず,四苦八苦していました。自分たちなりの主張がない,あるいは今後主張を展開できる見通しがたっていないのです。暫定的に自分たちなりの主張を展開しているチームが少しありましたが,ありきたりか根拠薄弱なものでした。
簡単に結論が出るのならば,1年近く時間をかけて研究発表に打ち込んでもらう意味はありません。簡単に結論が出ないからこそ手掛ける意味があり,面白さを味わえるのです。参加しているすべての学生には,12月3日の本大会まであと2か月間寝る間を惜しんで調査と思索の努力をして欲しいと思います。この2か月の経験は良い財産になります。
さて,私はいつもは発表会の質疑応答時間では発言しないように心がけています。教員が発言してしまうと,学生たちが委縮して質疑応答が不活発になってしまう可能性があるからです。しかし,今回,ある発表に対して,質疑応答場面でコメントをしました。企業の担当者にヒヤリングして,その内容に基づいて今後の戦略提案を導き出そうとしていたことに対して,ヒヤリングの内容をそのまま受け入れて安易に戦略に結びつけてはいけないと発言しました。企業人はポジショントークをする可能性があるし,思いつきで話す可能性もある。彼らにとって都合の良いことのみ話していると疑ってヒヤリング内容を利用すべきであるということです。このことは企業人だけでなく,政治家,官僚,ひょっとすると学者にも当てはまります。
これは他の学生にも留意して欲しいので,あえてその場で話をしました。学生たちはがんばって企業人に対するヒヤリングを何度も実施します。そして,それを真に受けて発表内容にそのまま織り込みます。結論を支える重要根拠として扱う場合もあります。しかし,本当にそれでいいのかと踏みとどまり,別の情報源から傍証を探したり,反証を試みるたりすべきなのです。
実はこれは,ある学会において,ケーススタディー型研究発表を聴講していた時に接したコメンテーターの発言を,私なりに受け止めた内容です。私たち教員も常に留意しなければならない事柄です。
発表会後,懇親会が学内の猿カフェで行われました。その際,何人もの他大学の学生から研究発表に対するコメントを求められました。皆非常に熱心に聞いてメモを取っています。例年のことながら感心します。研究発表会を厄介事だと感じるのではなく,自分を成長させる素晴らしいチャンスだと考えているのでしょう。ただ,うちの3年生ゼミ長が,「うちの学生で他大学の先生や学生に研究発表の相談を持ちかけているのは僕ぐらいでした。他の学生たちは誰もそういうそぶりは見せなかった。なんかうちの学生は今一つですね」と私に話してくれました。例年私も感じることですが,うちの学生は内輪で集まるばかりで,他大学生・教員との交流に消極的です。なお,積極的に交流を図る学生たちは,本大会でよい評価を得る傾向にあります。実際うちのゼミでも,過去本大会で良い評価を得たゼミ生は,他大学の先生にしつこく相談し,教えを乞うていました。