愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

締め切り

2016年11月20日 | 運営
ゼミ生たちは現在活動の締め切りが迫り,焦っています。2年生は論文コンテスト,3年生は名古屋マーケティング・インカレ,4年生は卒論です。

2年生は研究発表の基礎訓練として論文コンテストに応募してもらいます。結論に難があっても,調査に不十分さがあっても構わないから,所定の字数で論理的に文書を書く練習をすることが大事であると諭してきました。私からは難点を指摘し,修正を迫ることはしていません。変な内容でも,とにかく完成させることが重要です。彼らは2年生にしては,何とか,頑張っていますが,肝心の結論が出ないと悩んでいます。戦略提案が結論になるのですが,うまく導出できないままです。変な提案,ありきたりの結論でも構いません。基礎訓練として,なんとか論文を形作ってくれれば,その過程で学ぶことがたくさんあるでしょう。

逆に,3年生には,散々研究内容の不十分な点を指摘してきました。先週は,発表内容の中核であるケーススタディーに対して,「全然あかん」とダメ出ししました。彼らのテーマは,ディズニー・リゾートとUSJをケースに,海外テーマパークの日本市場参入に関する指針を探るというのですが,このままではどこの本にも書いてある常識的提言をなぞってお仕舞であると指摘しました。参入前のマーケティング計画と参入後の市場適応をケースで見ていくと彼らは説明しておきながら,実際には,きちんと時系列的に経営行動の変化を追っていないし,さらには特定行動がなぜ起きたのかという要因も探っていない。ただ,起きた出来事を並べただけ,しかも一部の分野は開業後から今までの経緯を記述している一方,別の分野は今現在の姿を描いてるだけという中途半端さ。文献調査のみでケースを記述していますが,その調査が不十分。これではまともなケーススタディーになっていないというわけです。なぜこうなったかといえば,研究テーマをあいまいにしたままで,狭く絞り込むことをしていないからです。そのために,何をすべきか全員が理解できていないのです。調査の範囲が広すぎるという状況にも陥っています。夏休みの2か月間,彼らは実質的に何もしないで過ごしました。その時にあれこれ試行錯誤し,壁にぶち当たっていれば,今頃は研究テーマを絞り込んで,結論が見通せたはずです。努力不足があからさまに露呈してます。残りの期間は寝ないで頑張って欲しいところですが,以前私がそう話したところ,「寝ないとだめです」というので,もう何もいわないことにします。努力不足を挽回できるでしょうか。

4年生では,卒論をまだ所定の半分も書いていない者がいます。後3週間で何が何でも完成させるように指示しました。ただし,うちのゼミの方針で,12月に教務課に提出した卒論は,一旦彼らに返却し,1月半ばのゼミの卒論発表会までに書き直してもらいます。全員書き直しになります。したがって,書き直しを織り込んで,12月の教務課提出に臨むようにと指示しています。大半のゼミ生はきちんと結論が出ていない状況です。その場合,結論やそこにつながる根拠の部分は記述を避け,調べた事柄や途中経過に集中してきちんと記述し,形式を整えて提出するということになります。そして,書き直し期間で結論とそれを支える根拠を記述するということになるでしょう。彼らには1月半ばにゼミの卒論発表会で発表してもらった後,1月末にビジカンでポスター発表してもらい,それで卒論に関する活動は完結します。そこまでゼミ生にはずっと悩み抜いてもらいます。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビジカン中間発表会 | トップ | 英語スピーチ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

運営」カテゴリの最新記事