愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

シンポジウム

2011年09月02日 | 運営
9月1日にCCC-TIES夏のシンポジウムが愛知学院大学にて開催されました。これは,帝塚山大学が開発したTIESというe-learningシステム(インターネットを使った遠隔地教育システム)に関するシンポジウムです。愛知学院大学もこのシステムを使った教育に連携しているので,開催の運びとなりました。

シンポジウムにおいては,TIESを使った教育実践事例の報告が行われました。私は本学商学部の吉田聡准教授とともに,TIESを使った単位互換制度に関する報告を行いました。今年度から,インターネット上で,学生は連携している他大学が提供した授業の録画ビデオを観て受講し,期末に試験を受験して,合格すれば単位取得できるようになりました(愛知学院大学の卒業要件単位として認められる)。それに関する報告です。

帝塚山大学が提供している日経新聞電子版を使ったキャリア教育という科目を,TIESを使って,愛知学院大学商学部の学生に履修してもらった教育経過をまとめて報告しました。日経新聞を教材として就活に必要な経済知識を身に着けてもらう科目です。うちのゼミの3年生3名(ゼミ長佐橋,副ゼミ長鈴木,書記三輪)に4月からその科目を履修してもらいました。吉田ゼミでは4名履修者がいました。それら7名の履修状況をヒヤリングした内容でした。

従来からうちのゼミでは日経ビジネスの定期購読をゼミ生に課していましたが,もう一段の習得知識レベルアップを図るには日経新聞閲覧をそこに加えなければならないと考えていました。帝塚山の科目はゼミ生が日経新聞を読むきっかけになります。また,その科目では,知識到達の計測として,日経TESTの受験を組み込んでいます。名古屋マーケティング・インカレに参加している愛知淑徳大学大塚ゼミのゼミ生がそのテストでハイスコアをたたき出してきましたが,彼女たちに追いつきたいというゼミ生の願いをかなえるきっかけも得ることができます。

帝塚山の科目担当者中嶋教授が,シンポジウムに参加するので,その時に日経新聞電子版を使ったキャリア教育を履修している学生を連れてきて欲しいと要望されました。どんな学生が遠隔で履修してくれているのか知りたいとおっしゃるのです。そこで,うちのゼミの3名をシンポジウムに運営手伝いとして参加させました。そして,私の報告の際,3名を壇上に上げて紹介しました。

報告時間が余ったので,3名に科目履修に関する発言を求めました。40名ほどのシンポジウム参加者は大学教員・職員とビジネスマンたちです。また,その模様は撮影されて,TIES上でライブ配信されていました。学生ならば緊張しない方がおかしい状況において,突然のことなので無茶かなと思ったのでしたが,三者三様に,実に理路整然と,的確に履修状況を説明し,今後の自分なりの課題も披瀝してくれました。堂々と発言してくれました。

報告後,学内外の教員から,発言に対して3名は優秀であると褒められていました。私も他大学の先生から「愛知学院さんには実に優秀な学生がいて,きちんとした教育をしていますね」と声をかけられました。愛知学院大学商学部教育の実情からすると過大としか言い様のない評価ですが,今回はゼミ生の顔を立てて,素直に受け取ることにしました。

彼らとは約1年間の付き合いです。2年次の秋にゼミに所属した時には,ゼミ内でのちょっとした発言でも,みなしどろもどろで何を話しているのか不明でした。ぼそぼそとした,論理性のない,指示語や擬態語ばかりの今どきの学生特有の話しぶりでした。あれからすると,ずいぶんと能力を向上させてくれました。私が何か特別な教育をしたということはないので,ゼミ生自身が努力して,能力開発に勤めてくれたのだと思います。ただ,振り返って思うことは,教育というのは機会の提供なんだなということです。ゼミではプレゼンや質疑応答の機会を多く設けています。特別なことをしなくても,機会を設けて,しつこいぐらいに実践していれば,能力は向上するということが分かったのでした。

ゼミ3年生残り7名もゼミ長たちと同レベルのプレゼン能力が身についているのかどうか。近いうちに確かめたいと思っています。ゼミ生全員が一定レベルに到達していれば,本当にゼミの教育効果はあったと理解することができます。



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