1月18日は演習Ⅲ(4年生ゼミ)の最後の授業になりました。この日は卒業アルバムの集合写真を撮影するとともに,これまでのゼミ活動の振り返りを各自にしてもらいました。例年行ってもらっています。
大半のゼミ4年生は,ただの時間つぶしのように感じたかもしれません。「もう帰りたい」と言い出すゼミ生もいました。しかし,この振り返りには教育的な意味がありました。自分の活動を客観的に捉えることができるかどうか,いわばメタ認知能力があるかどうか,それを自覚してもらいたかったのです。
以前から分かってはいましたが,「やはりそうか」とこちらが納得したことがありました。卒論が表彰されるレベルのゼミ生は,自分の良くなかった点を指摘し,周囲との関係を振り返りました。自分の活動を客観的に振り返る能力があれば,自分の欠点が見えてくるし,自分以外の存在も視野に入ります。そして,その能力が高ければ,自分を改善することにつながります。その結果,卒論はレベルの高いものになります。
その一方,ネット情報を貼り合わせた安易な卒論を書こうとしたゼミ生は,「楽しかった」「卒論は意外に簡単だった」など楽観的口調で,感情を簡単に表現しただけでした。卒論ではこちらの指摘を受け留めきれず,最後まで改善しきれませんでしたが,自分の活動を客観的に振り返ることが今一つであるため,楽観的で,厳しさに欠けてしまったかもしれません。
3月に卒業していく,ゼミの4年生の皆さん。卒業までに,この4年間をきちんと振り返ってみてください。他の学生,教員,家族などとの関係を踏まえて,俯瞰的に自分を眺め,客観的に自分の活動を評価する努力をしてみてください。客観的に自分を振り返ることができる能力は,社会に出て活躍するうえで,非常に重要です。その能力が高ければ,傲慢にならず,卑屈にもならず,他者を敬い他者とよい関係を結びながら,自分の活動や技量を改善することができるのです。
大半のゼミ4年生は,ただの時間つぶしのように感じたかもしれません。「もう帰りたい」と言い出すゼミ生もいました。しかし,この振り返りには教育的な意味がありました。自分の活動を客観的に捉えることができるかどうか,いわばメタ認知能力があるかどうか,それを自覚してもらいたかったのです。
以前から分かってはいましたが,「やはりそうか」とこちらが納得したことがありました。卒論が表彰されるレベルのゼミ生は,自分の良くなかった点を指摘し,周囲との関係を振り返りました。自分の活動を客観的に振り返る能力があれば,自分の欠点が見えてくるし,自分以外の存在も視野に入ります。そして,その能力が高ければ,自分を改善することにつながります。その結果,卒論はレベルの高いものになります。
その一方,ネット情報を貼り合わせた安易な卒論を書こうとしたゼミ生は,「楽しかった」「卒論は意外に簡単だった」など楽観的口調で,感情を簡単に表現しただけでした。卒論ではこちらの指摘を受け留めきれず,最後まで改善しきれませんでしたが,自分の活動を客観的に振り返ることが今一つであるため,楽観的で,厳しさに欠けてしまったかもしれません。
3月に卒業していく,ゼミの4年生の皆さん。卒業までに,この4年間をきちんと振り返ってみてください。他の学生,教員,家族などとの関係を踏まえて,俯瞰的に自分を眺め,客観的に自分の活動を評価する努力をしてみてください。客観的に自分を振り返ることができる能力は,社会に出て活躍するうえで,非常に重要です。その能力が高ければ,傲慢にならず,卑屈にもならず,他者を敬い他者とよい関係を結びながら,自分の活動や技量を改善することができるのです。