愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

終わり

2018年02月08日 | 運営
昨日,学内研究発表会(ビジカン)が終了しました。これで,今年度のゼミの教育活動は区切りがつきました。うちのゼミでは,2年生から2チーム,3年生から2チーム,4年生から2名の発表者を出しました。2年生は観光論文コンテストの内容要約,3年生は名古屋マーケティング・インカレの発表内容の改善版,4年生は卒業論文の書き直しの要約をそれぞれ発表しました。

それらのうち,中野顕志・立岡究「プレミアム・プライベート・ブランドの陳列方法が商品選択に与える影響」が,ポスター発表を経た口頭発表において最優秀に選ばれました。プレミアム・プライベート・ブランドの隣にどの商品を陳列するかによって,消費者のプレミアム・プライベート・ブランド対する評価に違いが出るのか,実験的調査で明らかにしようと試みた研究発表です。有意差は出なかったものの,例えば,プレミアム・プライベート・ブランドの隣に野菜ジュースを陳列した場合,プレミアム・プライベート・ブランドについて健康的だという評価が高くなることや,隣に通常の低価格プライベートブランドを陳列した場合,プレミアム・プライベート・ブランドについて品質評価が高くなることを提示しました。名古屋マーケティング・インカレ本大会での発表以降,調査をやり直してまとめた発表です。とにかく,4月から10か月間ほぼ毎日,この研究発表のために努力を重ねてきた,その努力量が評価されたといえます。

4年生の卒論では,大島健太郎「テーマパークの戦略変化が消費者行動にもたらす影響」が優秀賞,志毛柚月「愛知県を修学旅行の目的地とするための考察」が入賞を獲得しました。当初,4年生の卒論発表会の代替策として,ビジカンは企図されました。それを考えると,卒論発表が,学生や教員によって高評価を得たことは有意義です。大学学業の集大成である卒論の手本を公の場で4年生が後輩に示すというのは,4年生自身にも,後輩にも能力向上の機会をもたらします。

ビジカン全体で言えば,今回は発表の平均レベルが,昨年度,一昨年度よりも向上しました。また,学生による評価では,内容をきちんと把握したうえでなされたものが多く,この点も改善しました。実は昨年度や一昨年度は,論理展開,調査状況をきちんと理解せず,見栄えが良く,自分たちに分かりやすいものを学生は高く評価する傾向にありました。正直言うと,首をかしげるようなものが上がってきたことがあります。今回はそういうものはほとんどなかったので,いい研究発表会になりました。学生の能力向上という観点で捉えれば,発表会は成功したといえると考えます。運営委員には感謝をいたします。

今回,商学部だけでなく,経済学部,経営学部の学生参加も多数ありました。今後,3学部の参加学生数を増やし,MKCの名物になればいいなと感じました。



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