雨が
上がったら
思い出を買いに行こう
確かにあった
あの頃好きだった
本や
小さな金平糖
水溜りを踏んづけて
隣町まで
思い出を買いに行こう
万華鏡のように筒の中だけしか
輝けない
そんな切なさはいらない
思い出なんて
いらないと思っていたけれど
やっぱり
思い出があるから振り返るものがあるから
前を向ける。
(少しでも 近づくよ 馬鹿げた夢に)
(今 君の知らない道を歩き始める)
♪
優しい光に 照らされながら あたり前のように歩いてた
扉の向こう 目を凝らしても 深い霧で何も見えなかった
ずっと続くんだと 思い込んでいたけど
指のすき間から こぼれていった
思い出せる いろんなこと
花咲き誇る頃に 君の笑顔で晴れた 街の空
涼しい風 鳥の歌声 並んで感じていた
つなぐ糸の細さに 気づかぬままで
忘れたことも 忘れるほどの 無邪気でにぎやかな時ん中
いつもとちがう マジメな君の 「怖い」ってつぶやきが解んなかった
暖めるための 火を絶やさないように
大事な物まで 燃やすところだった
思い出せる いろんなこと
花咲き誇る頃に 可愛い話ばかり 転がってた
裸足になって かけ出す痛み それさえも心地良く
一人よがりの意味も 知らないフリして
思い出せる すみずみまで
若葉の繁る頃に 予測できない雨に とまどってた
泣きたいほど 懐しいけど ひとまずカギをかけて
少しでも近づくよ バカげた夢に
今君の知らない道を歩き始める
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