人生アラカルト

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母の25回忌に思う

2016-08-02 23:59:49 | 80はミステリーゾーン
親孝行したい時には親はいない、と思いながら今年は
なんと25回忌を迎えた。

81歳を頭に4人の兄弟姉妹が集まって、金沢のお寺で
法要を営んだ。

父は昭和26年に50歳で亡くなっている。
それから、母は父が仕事をしていた京都を離れ、父の
実家である金沢のお寺に帰った。

それから、最初は保母をしながら、4人の子供を育てた。
一番上が私だったから、母の苦労を一番知っているはず
だが、馬鹿息子のこと、時だけ稼いで大きくなった。

教育者であった父は、高校を新制高校と呼んでいたころ
こと。今にちの学制の発展ぶり?を知ったら驚くだろう。

まだ、GHQなるアメリカ支配の時代に学制改革の仕事に
力を注いだ。だから、苦労を重ねて早くに亡くなった。

と長く思っていたが、最近読んだ本によると、そのころ
平均寿命がまだ50歳ちょいだった。

だから、そう早死でなかった。
でも、父はやるだけのことやって死んだんだ。
もしあの世で、のんびり屋の息子が全国紙の記者になっ
ていたことを知ったら、ひっくり返るほどびっくりした
だろう。

それより、今ほど社会保障制度が充実していなかったこ
ろのこと。苦労したであろう母を思い、「ほんまに、お
世話になりました」と手を合わせ、焼香した。