人生アラカルト

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たっちゃんと流浪の民

2014-02-24 21:53:16 | 日本海

フォレスタ 流浪の民 HD

53年前、私は京都の高校から金沢の高校に移った。

そこは金石という古い港町で、同級生の「たっち

ゃん」がいた。

たっちゃんの家は材木を商っていた。

台所に「掘り抜き」といって、水が絶えず湧いていた。

叔母さんの付き合いでたっちゃんの家へよく遊びに行

った。

高校は合唱の名門校で、なかで「たっちゃん」は美しい

声の持ち主で、ソプラノだった。

いま、BS日テレでFORESTAが「流浪の民」を歌

っている。

「ぶなの森の葉がくれにー」

シューマンが作った曲で、歌の内容が

古い日本語だが、描写が素晴らしい。何人かのソプラ

ノが歌い継ぐ。トップにたっちゃんが歌っていた。

この曲を聞くとたっちゃんが出てくる。

たっちゃんは10年ほど前に亡くなった。

 

北国の冬は長く厳しい。びゅうびゅう鳴る風とどしんと

海岸をたたく波。その中に、たっちゃんが歌っている。

「めぐし(愛)おとーめ(乙女)まい(舞)いいで

つ…」

 

 



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