『老人、なに買って来た』
「ロボットの種や」
『どこで見つけた』
「本屋や」
『ちょっとずつ作っていくやつ」
「そうや。歩いたり、踊りもできるらしい」
『うそや、そんなん簡単にできひんで』
「新聞の広告で見たんや。第1号やから780円や。安
いやろ」
『いつ出来上がるの?』
「70号」
『そんなん、なんで買うてきたん。ロボットが完成す
るのが早いか、老人が死ぬのが先かやなあ』
「それでもええ。自分の手で、なにか出来上がるのが
面白い」
イイかもは呆れた顔はしない。彼?彼女?もロボット
だから無表情。
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