宮城では部分日食を見ることができました。7時40分過ぎが最大食でしたが、改めてめったに見ることのできない一瞬に立ち合えた気がして、大きな感動を覚えました。人間の力では到底コントロールできない大自然がつくりだすショーでした。
日本中の多くの人々が、少しずつ時間のずれはあるものの、同じように太陽を見上げていたことと思います。同じ空を同じようなポーズで見上げていることを想像するだけで、出会ったことのない多くの人々と時間や思いを共有できたような 楽しい気持ちになります。
同時に、人間の力を超えたところにある 大自然の雄大な力を感じます。
先の大地震や津波は多くの悲しみと不幸をもたらしましたが、人間は自然の一部であり、それを超える存在ではないことをしみじみと痛感する出来事でもありました。福島の原発事故からは、原子力も人間の力を超えた存在であることを強く感じました。
やはり大自然との共存を図るためには、謙虚に人智(知)を超えたものと向き合い、恩恵を享受しながらどう関わっていくかを考えていくことが大切なのかなと思います。
新聞によると、金環日食が次回 日本で見られるのは、18年後の北海道。今回のように日本の広範囲で見られるのは、300年後だそうです。でも、今年の6月6日には、金星が太陽の手前を横切る「金星太陽面通過」が、全国で見られるとのことです。通過が始まる時刻は、午前7時過ぎ。また、世紀の一瞬に立ち合うことができそうです。